2015年11月01日

葬儀業界分析〜こころネット下方修正

10月30日にこころネット(6060)が2Qと通期業績を下方修正しました!
同じ葬儀業界のティア(2485)が主力投資先なので、葬儀業界の上場企業を分析してみます。
葬祭ビジネスを行っている会社は5社上場していますが、ビジネスモデルは各社様々で、互助会組織でブライダルも手掛けている会社が3社、葬儀専業が2社となっています。
こころネットは葬儀、婚礼に加えて墓石の販売、生花販売なども行っています。
今回下方修正した要因は、ブライダル事業で競合他社に負けたこと、婚礼も小規模化が進んでいること、墓石建立需要の停滞が予想以上だったことを挙げています。
特に利益面では下期の下方修正幅が大きくなっているので、事業環境はより厳しくなっているようです。
まずは最近4年間の四半期ごとの売上推移を見てみます。
葬儀業界
こころネットは2012年4月25日にジャスダックに上場しましたが、翌年の2013年は売上が伸びたものの2014年は減収、そして今期も減収見込みになってしまいました。上場後M&Aも行っており、2013年4月1日には郡山グランドホテル、2015年7月1日には牛久葬儀社がグループに加わっています。小粒とはいえM&Aをしているんですから普通なら売上は伸びていくはずなんですが^_^;
葬儀部門は冬が繁忙期なので、4Qの売上がもう少し伸びても良さそうですが、雪の影響で墓石販売が落ち込んだり、婚礼も冬場は厳しいので4Q売上が少ないようです。3Qにがんばらないと厳しいですね。
葬儀業界
営業利益の推移を見ると、上場以降減益が続いています
四半期毎の変動も大きくて、1Qのブライダルと墓石販売、3Qの葬儀で利益を稼いでいるんじゃないかと思います。今期は1Qで思う様に稼げなかったのが痛いですね。上場以降ずっと営業減益では、上場ゴールの会社と言われても反論できません。
こころネットは葬儀関連上場企業の中でも割安だ!ということで一部では人気があるようですが、私はビジネスモデルに欠点を抱えていると思うので、一貫して投資対象外と考えています。
葬儀業界に投資するならティアで良いでしょうという判断です(笑)

葬儀業界上場企業5社の売上をセグメント別に見てみます。2014年4月〜2015年3月の1年間の数値
葬儀業界
燦ホールディングは仏壇販売なども行っていますが、セグメント別に開示されていないので葬儀専業としています。
ティアと燦HDが葬儀専業で、残り3社は互助会組織の葬儀会社です。婚礼、葬儀、介護と事業の幅を広げています。こころネットは墓石の販売や生花販売も行っています。
燦ホールディングが他社の倍近い売上ですが、墓石を除けば4社は100億円前後で横並びです。
平安レイサービスは葬儀の割合が高いですが、残り2社はブライダルもそこそこ比重が高くなっています。
互助会系のブライダルは各社とも苦戦していて、業績の足を引っ張っています。ノバレーゼやIKK、エスクリなどブライダル専業会社が出店を加速していて、兼業の互助会では競争にならない感じです。
イトーヨーカ堂などのGMSがユニクロなどの専門店(カテゴリーキラー)に負けたように、誕生から墓場まですべてを扱う互助会は、ブライダルや葬儀の専業会社と競争していくのは厳しいと思います。
ティアは葬儀売上だけで見ると、上場企業の中で2位まで上がってきたんですね。
燦HDの背中はまだ遠いですが、着実に全国展開を進めてトップを目指してほしいです!

続いて営業利益の比較です。セグメント利益から本社費を売上按分して、営業利益ベースにしています。
葬儀業界
5社とも利益の稼ぎ頭は葬祭事業ということがよく分かります。
平安レイやサンライフの利益率の高さは素晴らしいですが、両社とも関東で事業展開しているので葬儀単価が高いなどの利点があるのだと思います。料理なども含めて内製化を徹底していることも利益率が高い要因です。この点でティアには今後利益率を高めていく余地があると思っています。
売上と比較するとこころネットの利益率の低さが際立ちます。他社と比べても葬儀部門の利益率が低くなっています。ここにビジネスモデルの欠点があるんですよね。
今月前半に5社とも決算が揃うので、また比較分析してみたいと思います。

名古屋市の死亡者数推移を見ると、7−9月合計で前年同期比5.3%増えています。
葬儀業界
ティアの業績は3Qまで順調に推移していますが、上方修正はしていないので4Qは前年同期を下回ることになっています。4Qに大きな先行投資があるようにも思えないので、計画を上回って着地するんじゃないかと期待しています。
決算発表は11月9日の予定ですが、その前に上方修正などあると良いですね!
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posted by アイル at 22:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 銘柄分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

テクニカル投資は有効?

シニア向けのテクニカル投資法MM法を開発した増田正美さんの著書2冊を読みました。
1日10分間科学的「株」投資法
定年後の株、小さく儲け続ける必勝法―進化するMM法を公開

アイルさんがテクニカル投資に転向??? というわけではありません(笑)
       
1日10分間科学的「株」投資法は、40歳からの1日10分間科学的「株」投資法 を加筆、改筆した本なので、ほぼ同じ内容だと思います。
今月のキャッシュフローゲーム会ではyorozuno師匠が短期トレードについて講義してくれます が、その予習として増田正美さんの本を読んだ方が良いということで、図書館で借りてきました。
主催者として予習しておくことは大事ですよね!

とはいえ、いきなりファンダメンタルズ投資や中長期投資ではプロ投資家に勝つことは無理で、証券会社に騙されて損するのがおち、と私の投資法を全否定されて落ち込みます(笑)
並行して読んでいる「投資で一番大切な20の教え」では、テクニカル分析はランダムウォーク仮説によりまったく役に立たないことが明白になったという考えなので、立場や経験などにより投資手法は星の数ほどありますよね。自分なりの投資法を身に着けることが本当に大事だと思います。

シニア向けに書かれているので、今のシニア層は戦後馬車馬のようにがむしゃらに働いて日本経済を支えてきたのに、年金を減額されたり、健康保険の自己負担割合を引き上げられたり酷い扱いだ、自己防衛のためにも株式トレードで余裕資金を確保する必要がある。現状の年金では食べていくことくらいはできるが、余裕のある暮らしはできない、長年頑張ってきたんだからスポーツカーを買うくらいの余裕があっても当然だ!みたいな話が続き、シニア層以外からは反感を買いそうです
シニア層に不十分だと文句を言っている年金を支払うために、現役世代は多額の年金保険料や社会保険料を搾取され、十分に貯金もできないんですからねぇ
まあシニア向けには最高のマーケティングだと思いますが(笑)

2冊とも内容はほぼ同じなので、どれか1冊読めば十分だと思います。
定年後の株、小さく儲け続ける必勝法―進化するMM法を公開 の方が投資手法が詳しく書いてあるので参考になると思います。

テクニカル指標を組み合わせたMM法は、ボリンジャーバンド、RSI、DMI、MACDの4つのテクニカル分析を組み合わせたものですが、メインとなるのはボリンジャーバンドとローソク足のようです。
成功する確率が高い時だけトレードして、ストップロス(損切り)を徹底する、損は避けられないのでかすり傷程度にとどめて1勝4敗で利を伸ばすなど、この考え方を守れば利益は出せると思います。
難しいのは成功する確率が高い時だけトレードするでしょうね。値動きを見ているとついつい中途半端なところでポジションを取ってしまいそうです。
MM法の考え方についてもまとめられています。基本的に東証1部上場企業が投資対象になり、数十銘柄くらいに絞って株価の動きのクセなども理解するようにした方が良いそうです。
MM法の買い時の判断
ボリンジャーバンドでマイナス2シグマより下に終値が位置する
RSIが25以下
DMIのうち1日で算出したADX(DXになる)が75以上 底値圏での急落を意味する
MACDが低い位置で長短カーブがゴールデンクロスする直前の乖離最大点付近
上記4点を満たしたうえで、ローソク足がボトム足(直近の最安値)を付けること
ボトム足候補の翌日以降、ボトム足の高値を上抜いたことでボトム足確定と判断する
買い値はボトム足の高値、ストップロスはボトム足の安値に設定する


売り時の判断は逆になります。
ボリンジャーバンドで2シグマより上に終値が位置する
RSIが75以上
DMIのうち1日で算出したADX(DXになる)が75以上 高値圏での急騰を意味する
MACDが高い位置で長短カーブがデッドクロスする直前の乖離最大点付近
上記4点を満たしたうえで、ローソク足がトップ足(直近の最高値)を付けること
トップ足候補の翌日以降、トップ足の安値を下抜いたことでトップ足確定と判断する
売り値はトップ足の安値、ストップロスはトップ足の高値に設定する


これらの条件をすべて満たすケースは少ないので、DMIについては少し基準を緩めることもあるようです。
これは一つの例なので、こうした組み合わせをベースにそれぞれに合ったテクニカル手法を研究することが大事だそうです。
テクニカル指標を使ってスクリーニングすることもできるので、ボリンジャーバンドやRSIで条件に合う銘柄をリストアップし、その中からトレード対象を厳選していきます。
ボリンジャーバンドの幅が広い方が値幅が大きくなるので、トレード対象としては有利になります。
ボリンジャーバンドの幅は広がったり狭まったりしますが、銘柄ごとに特徴があったりもするので、この点からもトレード対象はある程度絞り込んだ方がやりやすそうです。
日本農薬
SBI証券のスクリーニングでRSI25以下で検索してみました。SBIのスクリーニングはテクニカル指標が少ないので、MM法では使いにくそうです。
PERも低い日本農薬で見てみると、もう少し下に突き抜けると買い対象になりそうな感じですね。
にわかテクニカル派なので参考になりませんが(笑)

株価の動きはランダムウォーク仮説がかなり当てはまると思いますが、それでも確率の高そうなトレードに厳選し、ストップロスを厳格に守って利を伸ばしていけば、儲かる可能性は高そうに感じます。
いつもフルポジションで割安成長株に長期投資していると普段はやることがないですし、株価急落時にも打つ手がありません。
長期投資とは別にトレーディング手法も身に付けておくと、様々な局面で柔軟に対応できそうですね。
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posted by アイル at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資姿勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする