2015年11月03日

本当に億儲けた130人の投資家

本当に億儲けた130人の投資家がやっている究極の思考術をざっと読んできました。
130人の1億円以上儲けた個人投資家へのアンケート調査結果と、そのうちの14人の個人投資家へのインタビュー記事で構成されています。
   
130人のうち1/3は親からの相続と預貯金で資産を築いたそうで、これは自力で儲けたと言えるのか疑問ですね。預貯金のみで1億円貯めたということは、医師や弁護士などの高収入が必要であり、アンケート結果もあまり役に立たない気がします。
相続や預貯金で資産を築いた1/3と残り2/3のアンケート結果の違いなどの分析があれば、もっと興味深かったかもしれません。さらにその2/3も投資家タイプとトレーダータイプに分けられると思うので、そういった属性別のアンケート結果もあれば、より使える気がします。
投資家とトレーダーでは求められる資質も異なるので、全体とは別に属性タイプ別のアンケート結果があった方が、比較分析できてより興味深い本になったと思います。

配偶者についてのアンケートも載っていて、相手に求めることで金銭感覚が近いことを重視しているのも、確かにそうなんだろうな〜と思います。家庭が安定していることも成功につながりやすいというのもその通りなんでしょうね。
金銭感覚が近ければ、それ以外の部分では違いがある方が好ましいという結果も面白かったです。
お互いの興味関心が違っていたり、性格の違いが大きい方が家庭が安定しそうですね。
特に専業投資家だと家にいることも多いですし(笑)

インタビュー記事が掲載されている14人の中に、投資家タイプ中心に何人も知っている人が登場しているのもなんか嬉しいですね!
知り合いなのは今亀庵さん、かぶ1000さん、DAIBOUCHOUさん、御発注さんなどでwww9945さんもお見かけしたことがありますが、皆さんあまり似顔絵は似ていないような気が。トレーダーさんは似ている気がするのに、投資家タイプが似ていないのは、似すぎない様に注文があったのかもしれません(笑)
その中でも、かぶ1000さんのスーツ姿は衝撃的 でした!
ミラノ仕込みのスーツ姿でビシッと決めたい!というリクエストがあったんでしょうか?
それぞれの投資に対する考え方や銘柄選定基準などが分かり、役に立つインタビュー記事だと思います。
インタビューに登場しているのはバリュー系の中長期投資派が多いように感じました。
バリュー投資と言っても資産バリューなのはかぶ1000さんくらいで、残りは利益面から見た割安度を重視している人が多くて、割安成長株に投資している人が多い印象でした。
私も割安成長株に集中投資していますし、節約も大好きなので共感できる部分が多かったです。
中長期スタンスで資産を増やすなら、割安成長株に投資するのがベターなんじゃないかと思っています。

ダル♪さんの記事の中に、パーキンソンの法則 支出の額は、収入の額に達するまで膨張する が紹介されていました。
こんな法則があるとはまったく知りませんでしたが、私の周りの成功している個人投資家を思い浮かべてみると、パーキンソンの法則はあまり当てはまらないようです。

支出の額は増えているが、それ以上に収入の額が増え続けているという豪快な人が約1名(笑)
支出の額は変わらないが、収入の額が増え続けている、というタイプが多数派を占めていて、一部には
支出の額は減っているが、収入の額が増え続けている、という人もいると思います。
収入が増えてより多くの株主優待銘柄を保有できるようになると、優待使用で食費やレジャー費、交際費などを減らすことができるので、資産を増やしながら実質的な支出の額を減らすことも可能だと思います。
この分野を極めているのが御発注さんなんでしょうね。

色々人が登場していてなかなか面白いインタビュー記事だったので、皆さんも一読することをお薦めします。
御発注さんにも名古屋のゲーム会で講演をしてほしいと思っているんですが、自腹での参加となるので御発注さんに来ていただくのはタフな交渉になりそうですよね〜
交通費を払ってでも名古屋へ講演に行きたい!と感じてもらえるような何かを見つけないとねぇ^_^;
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posted by アイル at 19:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 投資関連書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ペッパーフードサービスは大丈夫か?

いきなり!ステーキを大量出店中のペッパーフードサービスですが、10月30日に発表した第3四半期決算が予想外に悪い数字で、今日は売られています
ペッパーフードサービス
12月には株主優待の権利があるので株価は持ち直すのかもしれませんが、以前からペッパーフードは「この会社ホントに大丈夫かな〜」と感じさせる会社ですよね^_^;

3Q決算を見ると、前年同期と比べて売上は90%増と倍増ペースで、流石いきなり!ステーキ効果が出ているな〜という感じですが、営業利益は3%減とほぼ横ばいで、投資家の期待を大きく裏切りました
いきなり!ステーキ大量出店に伴う先行投資負担が重いのか、円安で輸入牛肉を中心とした原価アップが影響しているのか、いきなり!ステーキを大量出店しすぎて自社競合が発生しているのか、要因はよく分かりませんが、こんなに利益が伸びないのは不思議です。
ペッパーフードサービス
四半期毎の業績推移を見ると、2014年までは売上以上に営業利益が伸びていて、利益率も少しずつ向上していました。
それが2015年に入ると一変して、四半期で1億円ほどの営業利益しか上げられなくなりました。
出店を加速しているのかと思いきや、2014年と比べて出店ペースが上がっているわけでもないようです。
通期計画は据置いていますが、3Q時点の進捗率は売上74%、営業利益44%、経常利益45%、純利益39%であり、売上は順調に推移しているものの利益はこのままでは未達の可能性が高そうです。
大量出店経費が利益を圧迫しているのが原因なら4Qは出店を凍結すれば良いわけですが、11月も6店舗出店するなど鼻息は荒いようです。
売上の進捗が高いので、出店を止めても売上は達成できるでしょうし、利益も回復して通期計画を達成できるかもしれません。しかしそんな気は毛頭ないようで、これからもガンガン出店していくようです。
利益は後回しで大量出店していった外食ブランドというと東京チカラめしが思い出されるわけですが、年を追うごとにイメージがダブってくるようになりました。
いきなり!大量閉店!とかならなければいいんですが

2014年以降のレストラン部門(いきなり!ステーキが含まれています)の既存店売上と全店売上、店舗数推移を比較してみます。左軸は既存店売上前年同月比%と店舗数、右軸は全店売上前年同月比%
ペッパーフードサービス
店舗数推移を見ると、2014年11月頃からいきなり!ステーキの出店ペースが加速していますが、ならせばそれほど大きな変動はありません。
2014年12月頃までは既存店売上も少しづつ伸びている感じですが、2015年以降は明らかに減速していて、3月以降は90%を下回っています。新規出店を続けているので全店売上は伸びていますが、既存店はブームが去って厳しい状態になっています。オープン当時のブームが去り、近くにいきなり!ステーキの店舗も増えて、1店舗当たりの売上が低下しているのではないかと思います。
全店売上の伸び率も、2014年11月をピークに下落傾向が鮮明になっています。
既存店が苦戦しているうえに、新店をオープンしても2014年ほどオープン時に売上が稼げなくなっているのではないかと思います。
新規出店ペースは変わっていないので、全店売上はもう少し伸びても良いと思うんですが、分母が徐々に大きくなってくるので伸び率が低めになるのかもしれません。
ただやはり一番気になるのは既存店売上が落ちていることです。
既存店が厳しいから新規出店で稼ぐ!というのは破綻につながるビジネスモデルなので心配です。
既存店がこんなに落ちているなら、新規出店は一時凍結してでも既存店の立て直しに取り組む必要があると思うんですが、経営陣にそんな考えはないようです。
東京チカラめしも自社競合を無視して新規出店を継続し、結局は1店舗当たりの売上が落ちて閉店をすることになってしまいました。いつか来た道をいきなり!ステーキも進んでいる感じがします。

東京チカラめしは焼き牛丼がメインでしたが、当初は肉を焼くのに時間がかかり、オペレーションに問題を抱えていました。調理機器を改善するなどしてオペレーションの改善を図りましたが、次は米などの原価が想定以上に上がって利益が出なくなっていきました。
いきなり!ステーキはステーキ専門店であり、店舗でステーキ肉の塊から顧客の要望するグラム数にカットして、その場で焼いて提供します。東京チカラめしよりは職人技が必要な感じがします。
いきなり!ステーキ1号店のオープン時には、一瀬邦夫社長自らキッチンに立って肉をカットしていましたが、お客さんの目の前でグラム通りにカットするのは少し難しそうな気がします。
大量出店を支える人材をどのように育成しているのかよく分かりませんが、既存店から新規オープンしたお店にできる人を次々と送り込んでいくことで、既存店の人材の質が低下して、それが既存店売上の低迷につながっている面もあるのではないかと危惧しています。
今期の業績は達成できるのか?今後いきなり!ステーキがどう推移していくのか、とても興味深いですね。

ペッパーフードサービスに興味を感じたのはいきなり!ステーキの影響もありますが、2014年8月にマイルストーン・キャピタル・マネジメントに新株予約権を割当て資金調達すると発表したからです。下記の記事にまとめています。
 マイルストーン・キャピタル・マネジメント5
マイルストーンが新株予約権を使ったノーリスク増資を引受けた会社は、会社側も協力して好材料を連発し株価が盛り上がることが多いので、ペッパーも優待改善などを発表して株価を上げてくると予想していました。株価が上がってマイルストーンの行使が進めば、マイルストーンも儲かるしペッパーも返済する必要がない資金を手に入れられるので、両社の利益は一致しています。
ペッパーフードの場合はよほどいきなり!ステーキに自信があったのか、特に株価対策の様なものはしなかったようです。
ペッパーフードサービス
8月29日から新株予約権が行使可能になりましたが、行使日に向けて少し盛り上がったものの、その後は株価・出来高ともに低迷し、行使価格より下での推移が続きました。こんな株価ではマイルストーンの行使が進むはずもなく、新株予約権の対象株数31.4万株のうち2015年6月11日時点で21.1万株が行使されずに残っていました。
そこで業を煮やしたペッパーは、6月11日に禁断のアメとムチを用意しました(笑)
禁断のアメは、6月末での3分割発表と株主優待制度のグレードアップです。
ムチは、マイルストーンに対して7月9日までに新株予約権を行使しないと発行価格で買い取るぞ!というものです。マイルストーンにとっては発行価格で買い取ってもらうわけですから損するわけでもないので、ムチではないか(笑)
このプレスリリースでは、
当社は、「いきなり!ステーキ」及び「牛たん仙台なとり」の各業態における新規出店費用に伴う資金調達として本新株予約権を発行いたしましたが、その後、当社株価が本新株予約権の行使価額を下回る水準となっておりました。そこで、当初の想定である資金需要が必ずしも期待できない状況について、当社は未行使となっている本新株予約権に代わる資金調達を銀行借入によって行ってきました。また、新規開店及び既存店の店舗売上も好調に推移したこと、金融機関からの継続的な資金調達も行える見込みとなっていることから、必ずしも本新株予約権の行使による払込みを必要としないと判断した
新株予約権発行時のプレスリリースでは銀行借入は困難なのでマイルストーンに頼るしかない!と書いていたのに、銀行借り入れしてるじゃないですか!
それなら最初からこんなもん発行するなよ!と言いたいですね
6月の既存店売上は80%を割っているのに好調に推移って本当なんですか???
ペッパーからの禁断のアメをもらい株価が上がったところでマイルストーンはすべて売り抜けて、めでたしめでたしとなりました(その時買った株主以外はですが
マイルストーンが去った後にはぺんぺん草も生えない、と言われているので、この点からも今後のペッパーフードサービスの業績が心配ですね。

たらればですが、去年の11月くらいに株主優待グレードアップを発表していたらもっと早く資金調達できましたよね!あまりにもマイルストーン様向けの株価対策が見え見えなので1年待ったのかな?
まあ昨年の11月頃に全額資金調達できていたら、今以上にいきなり!ステーキの出店を加速していたと思うので、それはそれで危なかったかも(笑)
既存店売上の落ち込みがもっと悪くなっている可能性が高そうだし
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posted by アイル at 00:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 銘柄分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする