2020年08月19日

朝日ネットのご紹介

次回8月30日(日)に開催する勉強会で朝日ネットの会社説明会を行います
今回は朝日ネットについて簡単にまとめてみたいと思います。
勉強会へのお申込みは、下記のページからよろしくお願いします。


朝日ネットについて詳しくは、リンクスリサーチさんのレポートもお読みくださいね。


朝日ネットはインターネット接続サービスを提供している会社です。
ブランド名はASAHIネットで、消費者向けにネット接続サービスを行っています。
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これが上記のISPと書いてある部分になります。ISPはインターネットサービスプロバイダの略になります。
他に右側のVNEという事業も行っています。オフィスやマンション向けにネット接続サービスを提供している会社に、朝日ネットがネット接続サービスを卸売りしているような事業だと理解しています。VNEはVirtual Network Enablerの略です。横文字が多くて、なんか難しく感じてしまいますね^_^;

過去10年の業績推移は下記の通りです。
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売上は順調に伸びていますが、利益面では2018年3月期に一時的に落ち込み、現在は回復過程という感じです。
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10年間の株価チャートと上記の業績推移を比べてみると、インターネット接続サービスは比較的安定した事業という評価なのか、利益が一時的に減少しても株価にはあまり影響がなかったようですね。長期に渡って500円前後での推移が続いていました。
それが2019年以降上昇基調に転じて、コロナ禍の中でもテレワークなどでネット接続需要が増加していることから、株価も大きく上昇し、足元は調整中という感じです。

朝日ネットの決算説明資料から売上推移を見ても、過去最高売上を更新しており、順調に伸びています。
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営業利益も順調に回復しています。
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朝日ネットが他のネット接続業者と異なっているのは、教育支援サービスmanabaを提供していることだと思います。
主力のネット接続事業もテレワークなどで需要が伸びていき、今後も安定成長が期待できると思いますが、中長期的な成長を考えると教育支援サービスmanabaの成長に期待している投資家が多そうです。
manabaは現状では大学向けに、オンライン講義の環境を提供するサービスで、クラウド型の教育支援サービスになっています。
コロナによって仕事面ではテレワークが一気に浸透しましたが、教育現場では休校になるケースが増えて、オンラインで講義を提供するニーズが一気に顕在化してきました。
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今までも上記のグラフの通り着実に伸びてきましたが、下記の四半期ごとの推移グラフを見ると、直近の1Qも導入校が増加していて、グラフの傾きが変わってきています。この伸びが今後も続いていくのか、この辺りも注目ですね。
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以前の決算短信では、新規契約もあるものの、予算が確保できなくて解約となる学校もあるという説明で、純増数が上記の折れ線グラフになっています。純増数が高まっているのは、オンライン授業の重要性が高まり、予算が確保しやすくなって解約が減っているのかもしれませんね。
契約ID数と導入校数の推移を比較してみると、契約数の方が先行しているので、学生の多い大学からLMSの導入が進んでいて、徐々に中堅校に広がっているような印象です。
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決算説明資料によると、大学へのLMS導入状況は上記のようになっています。
競合他社との違いや、オンライン化の追い風を活かしてどのようにシェアを高めていくのかも聞いてみたいですね。

朝日ネットに興味を感じて頂けましたら、ぜひ会社説明会にも参加して、直接会社側からの説明をお聞きいただき、質疑応答を通じて事業内容や成長性について理解を深めて下さいね。

皆さんのおかげで4位まで上がりましたが、また10位以下に落ちてしまいました
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2020年08月18日

朝日ネット会社説明会を開催します!

8月30日(日)13時から朝日ネットさんをお迎えして、1社深掘り型の会社説明会を開催します
下記のページで参加者を募集中ですので、ぜひお申込みくださいね
毎回初心者の方が半数程度を占めていて、けっして難しい勉強会をしているわけではないので安心してお申込みくださいね(笑)

6月から勉強会を再開しましたが、ウィズコロナに対応してZOOMでのオンライン同時配信も行うように体制を見直しています。
当初は今まで通りの会場参加が中心で、遠方の方や初めて参加する人がオンライン参加を希望するのかな〜と考えていましたが、実際に開催してみると、7割くらいがオンライン参加になっています。
7月以降に感染者が増えた影響もあると思いますが、想像していた以上にオンライン勉強会のニーズが大きいな〜と感じました。
オンライン参加が可能になったことで、参加者のエリア分布に変化があるのかな?とも考えていましたが、現状ではまだまだ知名度が低いのか、勉強会を開催してきた中部、関東からの参加者が8割以上になっています。
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勉強会のオンライン配信はまだ3回の実績ですが、8月2日の勉強会では関西の比率も上がってきたので、もっと全国的に参加者が広がっていけば嬉しいなと思っています。
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以前の記事でも紹介していますが、初心者の参加者が半数以上を占めていますので、ぜひ初心者の方も勉強会に参加してみてくださいね。
参加者の皆さんから様々な質問が出てくるので、個人投資家の皆さんが企業のどのような点に注目しているのかとか、どんな質問をしているのか聞くだけでもとても勉強になると思います。

次回登場いただく朝日ネットさんは、私たちの勉強会に来ていただくのは初めての会社になります。
勉強会後に毎回実施しているアンケートで、今後登場いただきたい会社も皆さんから募集していますが、朝日ネットさんはアンケートでもご希望を頂いていた会社です。今回私たちの勉強会に来ていただくことになり、とても嬉しいです。
朝日ネットはインターネット接続サービスを提供している会社で、コロナ禍でテレワークが増えていることからネットの需要が増加していて、業績・株価とも順調に推移しています。
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上記は10年チャートですが、ここ数年は500円前後で推移していたのが、一時は3倍近くまで上昇していました。現状は千円前後での推移となっています。

朝日ネットはネット接続サービスに加えて、オンライン教育支援サービスmanabaにも力を入れているので、この事業にも注目が集まっています。
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現状は大学向けの展開ですが、先日発表された1Q決算では全学導入校が104校まで増えています。
こちらの今後の展開についてもお話をお聞きしたいと思っています。
朝日ネットは単なるネット接続サービス企業ではなくて、面白い事業も行っていますので、ぜひ勉強会に参加して色々と質問して、今後の成長性などについて理解を深めて下さいね。
皆さまのお申込みをお待ちしています。
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2020年08月10日

家賃保証会社株主資本比較

家賃保証会社は財務面での安全性も重要ですので、前回の貸倒引当金の比較に続いて株主資本の比較をしてみます。
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保証残高はおおよそ下記の通りです。イントラストは極度額しか開示されていないので比較が困難ですが、170億円程度でしょうか。
Casa 410億円、ジェイリース 340億円ほど
あんしん保証 140億円ほど、イントラスト 不明^_^;

4社を比較してみると、自社で貸倒リスクを負わないソリューションサービスが売上の半分程度を占めているイントラストが、一番高い株主資本比率となっていて、75%近くに達しています。安全性が高いとはいえちょっと高過ぎですよね^_^;
Casaとあんしん保証は50%程度であり、安全性が高いと言えると思います。もちろん資産の中身が重要なので、株主資本比率だけで安全性が高いとは言い切れませんが、家賃保証会社の場合、現預金を除けば資産の過半を占めるのは求償債権や立替金なので、これらについては前回記事の貸倒引当金分析を参考にして頂ければと思います。

ジェイリースは株主資本比率が9%と極端に低いですね。保証会社としては安全性が心配になる水準です。
株主資本が7億円ほどしかないので、300億円以上保証している家賃の規模と比べると、回収不能家賃が想定以上に増えたりすると、債務超過に陥りかねない状況です。ジェイリースは2年続けて過年度決算を修正することで、前年対比の業績が一見良くなっている様に見えますが、過年度決算を修正しても株主資本は棄損していくので、このような状況になっています。

家賃保証会社の負債の中には前受金(前受収益)という項目があり、これは入居者から頂いた保証料を計上しておくものです。Casaの場合は受取った初回保証料や年間保証料を前受金に計上し、毎月1/12ずつを取り崩して売上に計上しています。各社によって売上計上方法は異なりますが、前受金という科目はあります。
前受金は外部に返済する必要のある負債ではなく、将来売上に計上するまでの間、受取った保証金を入れておく科目なので、この部分を負債から除いて株主資本比率を計算した方が実態に近くなります
先日のCasaの説明会でもこのような説明があり、実質的な株主資本比率は75%程度と説明がありました。
保有契約数が順調に伸びていくと比例して前受金も増加していくので、株主資本比率が見た目上悪く見える影響もあるので、前受金を除いた株主資本比率も比較してみます。
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修正後の株主資本比率はCasa76%、ジェイリース11%あんしん保証51%、イントラスト89%になります。
前受金が少ないジェイリースとあんしん保証は2ポイントほどの上昇に留まりますが、Casaは29ポイントほど上昇します。
青色部分の株主資本の金額を比較しても、Casaの安全性は高いことがよく分かります
これだけ財務的な安全性が高いわけですから、そんなに保守的に貸倒引当金を積まなくても良いのでは?という気もしますが、逆に言えばそれだけ保守的に事業運営をしてきたから、株主資本が積み上がっているのかもしれませんね

最後に株主資本比率の推移もグラフ化してみました。
株主資本に大きく影響するのは利益と増資なので、利益推移のグラフと比較してみるとよく分かるのではないかと思います。
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イントラストの16Q3やジェイリースの16Q1に株主資本比率が上昇しているのは、IPO時の増資の影響です。
あんしん保証の株主資本比率が低下傾向なのは、自社保証商品の割合を高めている影響なのだろうと思います。
イントラストはソリューションサービスの割合を高めることで貸し倒れリスク要因を減らしていることと、継続して利益が出ていることから株主資本比率が徐々に向上しています。
Casaの場合は直近1Qを除いて利益は出ているものの、契約件数が順調に増加したり、新商品の開発やデジタル化対応などの先行投資を行っているので、株主資本比率は横ばいという感じですね。実質的な株主資本比率は76%なので、すでに十分に高いですが^_^;

来月のCasaの2Q決算を楽しみに待ちたいと思います。
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2020年08月09日

家賃保証会社の貸倒引当金分析

家賃保証会社の1Q決算分析記事の続編です。
今回は家賃保証会社の利益面やリスクを考えるうえで重要な求償債権や貸倒引当金について、4社の比較をしてみたいと思います。

各社の最新決算の貸借対照表から、求償債権と思われるもの(会社によって名称が一部異なっている)と貸倒引当金をグラフ化してみました。
求償債権の定義や範囲も各社で異なっているので単純比較はできないと思いますが、詳細は開示されていないので総額で分析してみます。
赤枠棒グラフの求償債権は、決算期末時点で家賃保証会社が立替えている家賃の金額です。
これらについては順次回収を行っていくわけですが、口座番号の記入ミスやたまたま残高が不足していたなどですぐに回収できるものもあれば、失業などによって回収がしばらく困難なケースなど様々です。これらの債権が回収できなかった場合に備えて積み立てているのが貸倒引当金になります。
貸倒引当金の計算方法などは各社で異なっているので、こちらも単純比較はできませんが、求償債権に占める貸倒引当金の割合を比較すると各社の考え方が見えてくると思います。
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貸倒引当金は貸借対照表の資産の欄に、資産を減額する要素としてマイナス記載されています。
一方で事前に積み立てている貸倒引当金以上に回収不能な家賃が増えた場合は、貸倒引当金を積み増す必要があり、利益を減らす要因になります。逆に必要以上に積み立てていた場合は、貸倒引当金戻入れ益という形で利益増加要因となります。
この4社を比較すると、Casaとジェイリースは事業構造は比較的似ているので、比較しやすいと思います。
イントラストは売上の半分程度がソリューション事業なので、単純に比較するのは難しい印象です。
あんしん保証はCasaやジェイリースに近いですが、一部の貸倒リスクを信販会社に移転しているので、単純には比較できない感じです。

求償債権に対する貸倒引当金の割合を見てみると、Casaが異常に高くて、次いであんしん保証、同率でジェイリースとイントラストとなっています。
Casaは4月末時点の数値で、他社は6月末の数値という違いがあるので、これもまた単純には比較できません。
4月下旬から5月にかけての時期が一番先行きが見通しにくかったので、Casaは緊急事態宣言による家賃立替の増加を見込んで、予防的に貸倒引当金を積み増しているのではないかと考えています。

貸倒引当金割合については下記の様に考えることができます。
貸倒引当金割合が高い、高まっている=利益にマイナスの影響がある
(1)求償債権の質が悪くて回収不能なものが多いので、貸倒引当金割合が高くなってしまう。
(2)経営陣が慎重で保守的に貸倒引当金を積み増しているので、貸倒引当金割合が高くなっている。
貸倒引当金割合が低い、低下している=利益を増加させる効果がある
(3)求償債権の質が良いのでほとんど回収可能であり、貸倒引当金は最小限で大丈夫!
(4)経営陣が革新的(笑)で、実力以上に利益を多く見せるために、貸倒引当金を最小限にしている。

(1)と(3)は求償債権の実態に合わせた貸倒引当金なので通常の対応です。
ただ今回のコロナの様に想定外の出来事が起こると、貸倒引当金割合が低いのはリスクになります。
(2)は実際に家賃の回収が進めば戻入れという形で貸倒引当金は減少するので問題はありませんが、投資家的には、保守的に貸倒引当金を積み増すと利益が実力より少ない印象になってしまうので、ちょっと困ります^_^;
(4)は見た目の利益は出ている様に見えますが、回収が滞ると貸倒損失の計上で結局は利益が減ってしまいますし、あまりにも引当てが不足していると、監査法人から怒られます(笑)

私の印象では、現状のCasaは(2)のケース、ジェイリースは(4)に近いのではないかと思っています。

売上の規模では、Casa、イントラスト、あんしん保証、ジェイリースの順になりますが、
求償債権額では、ジェイリース、Casa、あんしん保証、イントラストの順になります。
売上規模と比べて求償債権の割合が高いのがジェイリースになります。今までは売上の拡大が最優先で、債権回収が後回しになっていた影響なのだろうと考えています。ジェイリースは求償債権の額では一気にトップに躍り出ています
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最新の貸倒引当金割合の状況は最初のグラフの通りですが、この水準になるまでには紆余曲折があったでしょうから、過去からの推移も重要になります。そのため遡れる範囲で貸倒引当金割合の推移を見てみます。
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ジェイリースだけ異常に低かったことがよく分かりますね。2015年度の途中まで10%以下でした!
ジェイリースは大分から全国展開をしているので、地元中心に事業展開していた頃は地域の目もあってほとんど回収できていたのでしょうね。全国展開を進めることで、貸倒れの発生も全国平均レベルに上がっていったと思いますが、貸倒引当については基準の見直しが後回しになり、監査法人からも注意されるようになって、貸倒引当金の計上方法の見直しを行い、それが過年度決算訂正という形になっています。
結果として年々貸倒引当金割合も上昇し、他社並みの現在の水準に見直されてきました。

あんしん保証は以前は50%近かったものの、30%程度まで徐々に低下していました。それがまた上昇してきて以前の50%近くまで戻ってきています。あんしん保証は自社保証商品を拡販しているので、貸倒引当金の割合も高くなってきているのだろうと思います。

イントラストは自社保証からソリューションサービスに切り替えているため、引き当てる必要性が低下しているのだろうと思います。

Casaは入居者に寄り添った回収方法に見直した影響から回収不能になる債権が増加し、18年度4Qに70%近くまで高まりました。その影響も一巡して徐々に低下していましたが、コロナの影響で再度貸倒引当金を積み増したというのが現状です。
Casaは以前の説明会で、貸倒引当金割合が高いのは安心感の表れという見方もできるという様な説明をしていたので、目先の利益を出すことよりも中長期的に安定成長を続けていくことを重視して、引当金も保守的に積み増しているのかなと理解しています。
保証会社にとっては顧客から信頼されること、財務面でも安全性が高いことが重要だ、と身に染みて理解しているのがCasaだと思いますので、保守的に引当金を積み増すのもCasaらしいのかなとは感じます。
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posted by アイル at 17:31| Comment(0) | 銘柄分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月07日

あんしん保証2021年1Q決算

あんしん保証の2021年3月期第一四半期決算が発表されました
先週末のイントラスト、昨日のジェイリースも好決算でしたが、あんしん保証も予想以上の好決算で、利益は前年同期を大幅に上回っています。
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あんしん保証は通期計画のみ公表していて2Qの計画値がないため、1Q実績までのグラフになっています。
家賃保証業界は引越しの集中する2月から4月初めまでが繁忙期であり、この時期の売上が大きくなります。ジェイリースやあんしん保証は4Qが繁忙期で、Casaの場合は1Qが繁忙期になります。そのため上記グラフでもジェイリースやあんしん保証は4Qよりは売上が減少していますが、前年同期は上回っています。イントラストはソリューション事業の割合が高まっているので、売上の季節変動は小さくなっています。
1Q決算の前年同期比は下記の通りです。
 あんしん保証 売上 14.0%増経常利益 56.4%増
 ジェイリース 売上  6.7%増、経常利益231.9%増
 イントラスト 売上 19.7%増、経常利益 18.0%増
 Casa(2-4月) 売上  8.9%増、経常利益▲122.9%

ちなみに前期2019年度4Qの前年度期比は下記の通りで、四半期ごとのブレは大きいですね。
 あんしん保証 売上 18.3%増経常利益 13.9%増
 ジェイリース 売上 10.0%増、経常利益 ▲76.8%
 イントラスト 売上 18.4%増、経常利益  2.6%増
 Casa(11-1月) 売上  9.8%増、経常利益 45.8%増

コロナ禍の中で、各社の1Qの好業績は予想外でした。
売上がこのご時世で2桁成長というのは驚きです!民法改正の追い風が影響しているのでしょうか?
ジェイリースの利益の伸び率が異常に高いのは、過年度決算を修正した影響なので、この部分は割り引いて考える必要があると思います^_^;
2Q以降もこの勢いが続くのか注目ですね!

あんしん保証の1Qを追加した経常利益の四半期推移は下記の通りです。
あんしん保証以外の3社の右端の数値は計画値ですので、参考程度にご覧下さいね。
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売上で説明したように4Qが繁忙期なので、1Qは4Qより利益が減るのが通常ですが、あんしん保証の1Qは前期4Qを超えていて、利益面でも絶好調という感じです。
2018年度は1Qの方が利益が増えていますが、これは売上も同様の傾向で、3月に引越しが集中したことで引越しできない引越し難民が大量に発生し、4月以降にずれ込んだことから繁忙期が1Qになった影響です。
今回もコロナの影響で転居を伴う人事異動などが期ズレした影響もあるかもしれませんが、それでも4Q、1Qとも好調な業績だと思います。

経常利益率も着実に上がってきていますね。
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ここ2〜3年は10%前後の経常利益率でしたが、この勢いが続けば今期は15%程度は見込めるかもしれません。Casaは16%くらいなので追いつかれそうです。
Casaにはのれん償却のハンデがあるものの、利益率改善にもう少しがんばって頂かないと^_^;
あんしん保証は自社で貸倒リスクを取る自社保証商品の割合を高めているので、審査や回収などのコントロールが計画通りに進めば今後も利益率の向上が期待できると思います。

イントラストを除く各社の原価率や販管費率の推移です。
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先日の勉強会でも議論になりましたが、各社で売上原価と販管費の範囲が異なるので比較するのは困難ですが、推移は参考になると思います。
Casaの場合は、売上原価に管理会社への支払手数料、貸倒引当金、訴訟・立退き費用を入れています。その他の人件費や広宣費などが販管費になります。一方あんしん保証はすべてを販管費として計上しています。
勉強会では貸倒引当金が原価なのか?という議論になりましたが、貸倒費用は保証契約に伴って一定程度発生するコストであり、原価で良いのではないかと思います。販管費と分かれていることで費用の明細なども分かりやすくなるので、この方が分析する上でもありがたいです。
あんしん保証は販管費の内訳が開示されていないので、費用の分析が困難です^_^;
Casaの原価率が上がっているのはコロナに備えて貸倒引当金を積み増した影響ですが、他社は原価率も販管費率も低下していて、コロナの影響がまったく感じられませんね。

求償債権(保証会社の立替が発生した家賃)の推移は下記の通りす。
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あんしん保証はほとんど増えていませんね^_^;
ジェイリースは四半期ごとの変動の範囲内だと思いますし、Casaだけ求償債権が増えてしまっているイメージです。
Casaは4月末時点、残り2社は6月末時点なので、4月から5月にかけて求償債権残高がピークとなったものの、6月にはかなりの部分が回収できて平常時に戻ったという感じなのでしょうか?
4月、5月は緊急事態宣言が出るなど未曽有の事態だったので、求償債権がどの水準で落ち着くのかは今後の推移を見ないと判断が難しいですね。

あんしん保証は決算説明資料がいつも決算発表の3日後くらいに出てくるので、現状では分析に必要なデータが不足しています。
保証残高は決算短信では分からないのでプロットできませんが、求償債権と貸倒引当金の推移は下記の通りです。
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売上も順調に伸びているので、保証残高も順調に積み増しになっていると思います。
求償債権も貸倒引当金も、保証残高の増加に伴う通常の増加範囲内という印象です。

緊急事態宣言が出た頃は、コロナの影響で家賃を支払えない人が大幅に増加して、家賃保証会社の業績は相当厳しくなるというような心配がありましたが、各社がプレスリリースしていたようにコロナの影響は現時点では限定的な様です。
というより想像していた以上に好調ですよね

次は9月中旬に発表予定のCasaの2Q決算で、その後の状況を確認してみたいと思います。
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posted by アイル at 21:23| Comment(0) | 銘柄分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月06日

ジェイリース2021年1Q決算発表

ジェイリースの2021年3月期第一四半期決算が発表されました
先週末のイントラストも好決算でしたが、ジェイリースも予想以上の好決算で、利益は前年同期を大幅に上回っています。
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売上は通期の計画と比較して順当な推移だと思いますが、利益面では2Q計画を大幅に上回り、通期計画も視野に入りそうな勢いです(笑)
経常利益、純利益ではすでに1Qで前年度の実績を上回っています。前年度は貸倒引当金を積み増す過年度修正を行った影響で、元々低水準でしたが^_^;
イントラストもジェイリースもコロナの影響はほとんど無いと説明していましたが、1Q決算を見る限りではその通りの様です。

下のグラフは四半期ごとの売上推移です。
ジェイリース、イントラストとも2Q計画は変更なしであり、2Qの値は計画値です。
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季節変動はあるものの、基本的に過去のトレンド通りに売上は伸びています。
コロナが無ければ4月からの民法改正の追い風で売上ももっと伸びていたのかもしれませんが、コロナで売上が激減!という状況ではないですね。

経常利益の推移は下記の通りです。
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イントラスト、ジェイリースとも1Qの利益は好調なのに2Q計画は据え置いているので、2Q3ヵ月の利益は大きく減少する計画になってしまっています^_^;
現時点では5月頃が一番コロナの影響を大きく受けていたので、7月以降こんなに利益が減る要因は考えにくいので、各社とも上方修正がありそうですね。ジェイリースは1Qがこんなに好調だったのに、2Qでいきなり赤字転落なんてないですよね(笑)
1月決算のCasaと3月決算の同業他社は2ヵ月間のずれがありますが、それにしてもCasaの1Qは利益が減りすぎですよね。入居者の状況はこれら4社でそれほど大きな違いはないと思う(Casaやイントラストの方が顧客属性は高そう)ので、貸倒引当金を保守的に積み過ぎたのではないかと思います。決算作業時期が先行きが最も暗く見えた5月なので、当時の判断としては適切だったのかもしれませんが^_^;
一方で同業他社は6月が1Q末で、7月以降決算作業を行っており、政府の住宅確保給付金なども支給が始まっているので、とりあえず最悪期は脱したという判断で貸倒引当金の水準を織り込んだのかもしれません。

利益率推移は下記の通りです。

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売上は好調なのに2Qの利益が減る形になっているので、利益率の推移はさらに激しくなります。

求償債権(未払い家賃の立替額)推移は、ジェイリースでも若干増加しています。
ただ4Qが繁忙期で通常は3月の契約数が多いので、毎年1Qは求償債権が増えており、グラフを見る限りでは季節変動の範囲内です。
(濃い緑の線が決算説明資料で開示されている数値で、薄い緑色の線は決算資料などから逆算した参考値です)
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求償債権を保証残高で割った立替発生率もジェイリースは横ばいで、特にコロナの影響は感じられません
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順調に1Qは乗り切ったという印象です。
明日はあんしん保証の1Q決算が出る予定なので、3社の決算が揃った段階でもう少し詳しくまとめてみたいと思います。
この状況が続けば、9月発表のCasaの2Q決算も良い内容になるのではないかと思っています。
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JR東海ひさびさ旅割引

7月はお休みしたものの6月から東京勉強会を再開し、3月までは勉強会や株主総会などでほぼ毎月東京に行っていました。
株価が底を打ったのではないか?と最近話題のJR東海の新幹線で往復しているわけですが、JR東海ツアーズの商品を購入したり、金券ショップで回数券を購入しているので、正規料金で利用したことはありません^_^;

日帰りの場合はJR東海ツアーズの商品が一番お得だと思いますが、泊りの場合は金券ショップで回数券を買う方がお得な気がします。
先日の東京勉強会は日帰りだったので、お値打ちなJR東海ツアーズの商品を利用しました。
ツイッターなどを見ていると、新幹線貸切!みたいなツイートが目立つので、ガラガラかと思いきや15%くらいは乗車している様でした。
ずっと下落が続いていたJR東海の株価もそろそろ底打ちするのでしょうか?
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鉄道は必要不可欠なサービスなので、お値打ちな株価になったらほしいな〜と思いますね。

東京に行く際は、時間に余裕がある時は8,500円のぷらっとこだまを利用し、のぞみを利用する場合は金券ショップで乗車券(5,650円〜5,750円程度)を買い、乗車時に自由席特急券4,180円を購入して、9,830円〜9,930円で東京に行っています。
3月に東京に行った際は泊りだったので金券ショップで回数券を買いましたが、銀座の金券ショップでのぞみ自由席の回数券が9,400円で売っていて、名古屋より東京で買った方が断然お得でした。コロナ問題も大きくなっていた頃なので、金券ショップも在庫を少な目にしておきたいという考えがあったのかもしれません。
そのため6月の勉強会で東京に行った際は、帰りの切符は東京で安く買おうと考え、名古屋では往路だけ購入しました。乗車券の値段はお店や時期によって変動がありますが、今回は9,930円でちょっと高いな〜などと思っていました。
そして早目に東京に着いて銀座の金券ショップに向かいましたが、3月に販売していた9,400円の回数券は影も形もありませんでした^_^;
東京駅近辺の金券ショップも回ってみましたが、名古屋までの自由席特急券ほとんど在庫なし!となっていて、帰りは正規料金なのか!?と焦りました(笑)
なんとか在庫のあるお店を見付けて購入しましたが10,100円で、名古屋で買ってきた方が安かったです^_^;
4月以降は新幹線の乗客も激減していたので、金券ショップも在庫は投げ売りしていて、新規の仕入れは最小限にしていたのでしょうね。
需要が多いと供給も増えて、金券ショップもお値打ちな値段で販売していますが、需要が激減すると売れ残りを恐れて仕入れも絞りますし、売れ残りリスク分を価格にも転嫁するので、通常より高くなってしまうんですね。
まさか金券ショップに回数券の在庫がほとんど無いとは思いませんでした。

そんなわけで、今回の東京往復に当たっては名古屋で往復とも買っていこう!と固く心に誓いました(笑)
まずはJR東海ツアーズのホームページを確認したところ、ひさびさ旅割引という商品が新しく出ていて、東京往復が驚きの安さになっていました。
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利用列車は往路は早朝、復路は20時東京発以降ののぞみに限られるものの、往復のぞみの指定席で11,900円とは格安です
今までは日帰り1dayスペシャルでも16,000円程度ですし、片道の正規料金は11,500円なので、金券分を除いた11,400円は半額以下です。JR東海が企画して複数の旅行会社から同じような商品が発売されていますが、需要喚起のため思い切った商品を投入しましたよね。
JR東海のひさびさ旅のページ

9月30日出発分まで対象なので、新幹線で移動予定の方はぜひご検討くださいね。

今回はお得な商品があって良かったな〜と思いながら帰路につきましたが、帰りの新幹線は新富士駅手前で減速し、なぜか新富士駅で停車!
線路に人が侵入したらしく、捜索中のためしばらく停車するそうです。のぞみなので電源もありますし、ここならネットにもつながります。エアコンも効いていて家にいるより快適なので、少々遅れても問題ないよね〜と思っていましたが、いつまで経っても動きそうな気配がありません。結局2時間半ほど停車していて、やっと動き出しました。
23時前に名古屋に着く予定が、翌日の1時半前の到着となり、駐輪場の料金を2日分取られてしまいました^_^;
今回は帰りなので良かったですが、往路が2時間半も遅れたら勉強会に間に合わないので大変でした。
新幹線が2時間以上遅れた場合は特急券が払い戻しになりますが、遅延証明が必要なので改札が大混雑だろうな〜と思ったら、今は自動改札機に通せば自動で遅延証明が印字されるんですね。自動改札機の進化に驚きました。
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去年の秋にも東京からの帰りの新幹線が台風で遅延したことがありましたが、2時間弱の遅れだったので払い戻しの対象にはなりませんでした。
今回はほぼ半額の企画商品なので、いくら払い戻しになるのだろう?とJR東海ツアーズに行きましたが、計算の結果2,210円の払い戻しになりました。半額の商品なので特急券部分も半額になり、払い戻しは2,210円という説明でしたが、正規の指定席特急料金は5,120円なので43%の払い戻し率になります。どうして50%払い戻しの2,560円ではないのかよく分かりませんでしたが、お値打ちな上に払い戻しもあったので有難いことですね。
今後も新幹線に乗る時は、この商品を利用しようと思います。

早起きして早朝の新幹線で東京に行ったのに、帰りも予想外の深夜の名古屋着となったので、思った以上に疲れてしまいました^_^;
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2020年08月04日

Casaのストック売上について

先日の勉強会では、Casaと同業他社との利益率比較に加えて、ストック売上についても議論になりました。
今回の記事ではCasaのストック的な売上について、私なりの考えをまとめてみます。
質疑応答の中で毎年半数くらいが解約になるという話が出て、その部分が独り歩きして業績が不安定だと誤解されている部分もありそうなので、その点も含めてまとめてみます。

Casaの主な売上は、家賃保証契約時に頂く初回保証料(家賃の50%)と、保証契約更新時に頂く年間保証料1万円になります。
保証契約が続く限り毎年1万円が入ってくるので、この部分をストック売上と説明しています。
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保有契約件数の伸びにより、年間保証料も年を追うごとに積み上がってきていて、現在では40億円を超える規模になっています。
議論になったのは契約期間で、短期間で解約されてしまうとストック売上とは言えないので、平均的な契約期間はどの位か?という質問が出ました。
サブスクビジネスでは顧客獲得時にコストが多く発生し、それを毎月の使用料で回収していくビジネスモデルなので、サブスクではいかに長く契約を続けてもらうかが重要になります。短期で解約されてしまうと、契約前に発生した顧客獲得コストを回収できず赤字になってしまいます。
そういった懸念からの質問だろうと思います。

会社側からの回答は、平均的な入居期間は2年半から3年程度で、既存の契約は毎年半数程度が解約になるという説明でした。短期間で解約されるのであればストック売上とは言えず、毎年半数が解約されるなら業績も不安定になってしまうのではないか?と誤解された方もいるように感じました。
こういった議論はサブスクビジネスではその通りだと思いますが、Casaはサブスクビジネスではありませんし、契約期間が長ければ業績が伸びるというわけでもありません。
あえて言えばCasaは初回契約時の売上が一番大きいので逆サブスクビジネスです(笑)
月額家賃が2万円未満の場合は年間保証料の方が多くなるので、長く契約いただいた方が売上の増加が見込めることになります^_^;

家賃を8万円と想定して3年間の売上を考えてみます
(1)平均的な3年ごとに転居するケース 6万円
 初回保証料4万円+年間保証料1万円*2回
(2)更新料の発生する2年で転居するケース 9万円
 初回保証料4万円*2回+年間保証料1万円*1回
(3)毎年転居するケース 12万円
 初回保証料4万円*3回+年間保証料1万円*0回

もちろん毎回Casaが選ばれるわけではないので、上記の2と3は毎回Casaが選ばれた場合の最大売上想定であり、最悪の場合は初回の4万円しか売上がない可能性もありますが、適度に解約された方が売上が増えることになります。
サブスクと違って契約期間が長ければ売上・利益が最大になるのではなく、逆に短期間の契約で転居してくれた方が売上・利益が最大になる可能性があるので、逆サブスクビジネスです(笑)

年間保証料が家賃に関係なく1万円というのはリスクに見合っていないのではないか?という質問も出ましたし、私もこの点は疑問に感じていて株主総会でも質問しました。現状では年間保証料がお値打ちなので、初回保証料の方が業績への影響が大きくなります。
毎年半数程度の契約が解約になるというのもあまり意識していませんでしたが、賃貸契約で更新料が発生する2年目で転居する人も多い事を考えると、半数程度が毎年入れ替わっていくというのも確かにその通りなんだろうな〜と納得しました。

下記グラフはCasaの保有契約件数(左軸)と四半期ごとの新規契約件数の推移です。
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四半期毎では引っ越しシーズンの1Q(2月から4月)の新規契約件数が多いですが、引っ越しが多いということは解約も多いので、保有契約件数はなだらかに上昇しています。
毎年半数程度が入れ替わりながらも保有契約件数を着実に伸ばしているので、解約しても新居で再度Casaの保証を利用して頂いたり、他社からの切り替えに成功しているのだろうと思います。保有契約件数を着実に伸ばしながら、適度に転居してくれるとCasaの業績がより伸びていくということですね
更新料の発生する2年目で転居するのは入居者の都合であり、それはCasaの事業にとって悪い事ではないので、保有契約件数が着実に伸びていれば問題はないと思います。2年目で転居するのは入居者の都合なので、他の家賃保証会社も同じように毎年半数程度は解約が発生していると思います。

ストック的な売上の割合を高めて、さらに業績を安定的に伸ばすために重要になってくるのが、一棟丸ごとCasaが保証を引き受ける既存切替戦略です。
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一棟丸ごとCasa保証になれば、大家さんや管理会社の手間も省けますし、Casaも安定した売上が期待できます。現状は年間保証料をストック売上としていますが、一棟丸ごとCasa保証になればこの賃貸物件の売上すべてがストック売上になります。もちろん空室が出ればその部屋はストック売上にはなりませんが^_^;、家主ダイレクトでは空室を埋めるお手伝いもしているので、賃貸経営をサポートするサービスを充実させることで、ストック売上のサービス収益を増加させ、さらにそれが一棟丸ごとCasa保証につながることで、ストック売上が増加していくという理想的な流れになることを期待しています。

最後に同業他社も含めた保有契約件数の推移を見てみます。
ジェイリースは気まぐれにしか発表されないので、折れ線グラフにすることができず、近似線を引いています。他社と同じ定義なのかもよく分かりませんので、参考程度に見て頂ければと思います。2016年3月期までは年度末の件数で、それ以降は四半期末の件数をプロットしています。上場前だとデータが無い時もあるので、一部途切れた折れ線グラフになっています。
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保有契約件数ではジェイリースが上場家賃保証会社のトップになっているようですが、売上や利益では大きな差があり、実態がよく分からない会社ですね^_^;
家賃保証はもう頭打ちだと言われながらも各社とも着実に契約件数を伸ばしてきています。まだまだ連帯保証人が必要な賃貸契約が多く残っていることを表しているのではないかと思います。
4月の民法改正で機関保証の需要は確実に伸びているので、コロナの影響で一時的に見えにくくなっていますが、今後も家賃保証需要は伸びていくのではないかと思います。
Casaは手間のかかる自主管理大家さん向けの商品展開にも力を入れているので、レッドオーシャンでしのぎを削っている同業他社よりも伸び率は高くなってくるのではないかと期待しています。

8月6日にジェイリース、7日にあんしん保証の決算発表が予定されているので、これらのグラフもアップデートして推移の変化を確認してみたいと思います。
ジェイリースはもう少し情報開示してくれると比較しやすいんですが^_^;
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ラベル:家賃保証 Casa
posted by アイル at 23:57| Comment(0) | 銘柄分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Casaと競合他社の利益率比較

昨日はCasaの会社説明会とコモンズ投信の伊井社長の講演会を開催しました。
オンライン参加も含めて多くの皆さんに参加いただきありがとうございました。
Casaの質疑応答の中で、同業他社と比べた利益率の差について質問が出ましたが、当事者としては説明をしにくい部分もあると思うので、私なりに利益率の差異要因についてまとめてみます。

まず上場家賃保証会社の売上推移は下記の通りです。(2020年度は計画値)
各社とも売上が伸びていますが、イントラストは2015年以降売上が伸び悩んでいます。これは家賃保証事業からソリューション事業への転換を図っているからです。
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各社の経常利益推移は下記の通りです。
上場時期が会社によって違うため、グラフの開始時期が異なっています。
営業利益ではなく経常利益にしているのは、家賃保証事業は支払金利まで含めて比較した方がより正確だと思うからです。
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今では高利益率を誇るイントラストも、2014年度まではほとんど利益が出ていなかったことが分かります。しかしながら2015年度以降、売上はあまり伸びていないにもかかわらず利益は急激に伸びています。
ジェイリースは売上は勢いよく伸びているものの、利益は上場前も上場以降もほとんど出ていません。
あんしん保証は売上が少なかった頃から安定的に利益が出ています。これは貸倒リスクを主要株主だった信販会社に引き受けてもらっていた影響なのかなと思います。
一方Casaは家賃保証事業のパイオニアであり、安定的に高い利益を継続しています。
2013年度をピークに利益が減ったものの今は回復傾向にあるのは、過去の説明資料などを見ればご理解いただけると思います。

質問が出たのは各社の利益率の差ですので、経常利益率の推移を見てみます。

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今では一番高利益率を誇るイントラストですが、2014年度までは4社の中でも最下位だったのは意外ですね。
イントラストとあんしん保証の利益率推移を見ると、自社で貸倒リスクを取ると回収ノウハウ次第ですが利益率が低くなり、貸倒リスクを他者に転嫁すると高利益になるという感じがします。
イントラストは自社でリスクを取る保証事業から、審査や督促、回収などの業務代行に特化していくことで、ほとんど利益が出ない状況から高収益企業に変化を遂げました。これは親会社であるプレステージインターナショナルの影響も大きいのかなと思います。
あんしん保証は当初は信販会社に貸倒リスクを転嫁していましたが、自社で保証する商品を投入して自社でもリスクを取るようになり、利益率が若干低下傾向になっています。
ジェイリースは商品構成も違いますしあまり比較対象になりませんが、地盤の九州で事業展開していた頃は安定的に利益が出ていましたが、拡大路線に転じて全国展開を進めて以降は、無理な販促をしているためなのかほとんど利益が出なくなってしまいました。
Casaは2014年度頃までは高利益率を続けていましたが、顧客に寄り添った回収方法に変更してからは15%程度の利益率となっています。
Casaの説明会に複数回参加したり、株主総会後の経営報告会に参加している人はよく理解していると思いますが、2014年度頃までのCasaは他の家賃保証会社のように滞納家賃の回収を行っていました。しかし2015年以降回収方法を大きく変更し、顧客本位の回収方法に見直しています。家賃を滞納するということは入居者に何か問題が発生しているので、督促するよりもまずはどんなお困りごとが発生しているのかをお聞きし、セカンドハーベストと提携して食料の支援を行ったり、行政の支援サービスを紹介するなどして問題解決のお手伝いをして生活を立て直していただき、家賃を支払えるような状況になるようお手伝いをしています。
家賃滞納者の9割は口座への入金忘れなどですぐに支払ってもらえますが、問題が発生している残り1割程度の人に対して、上記のような手厚いサポートをしています。そのため以前と比べると人手が掛かったり、家賃回収までの期間が長くなったりするので、上記のような利益率になっています。
手厚いサポートをしても15%の利益率を達成しており十分に高い利益率だと思いますが、Casa設立時の経緯から筆頭株主がファンドで2回変わっており、35億円ほどののれんが残っています。これを毎年2.6億円ほど償却をしているので、この影響を除けば現状でも19%程度の経常利益率になり、他社と比較しても十分に高利益率だと思います。

イントラストのソリューション事業ですが、売上の内訳推移は下記の通りです。
イントラストの決算説明資料から抜粋していますが、当初は保証事業だけの状態からソリューション事業が半分くらいになっています。
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保証サービスは保証料を頂いて家賃滞納リスクを引受けますが、ソリューションサービスは大手管理会社の要望に沿って、入居希望者の審査や滞納が発生した場合の督促、回収などの業務を提供するサービスで、自社では貸倒リスクを取りません。そのため売上単価は減りますが、コスト要因も大幅に減るので、利益率は高くなります。
保証サービスのアウトソーシングを行うというのが、イントラストのビジネスモデルです。Casaとどちらが優れているか?という問題ではなく、どちらもそれぞれの戦略に基づいてビジネスモデルを磨き続けており、単純に利益率だけを比較してもあまり意味はないと思います。
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posted by アイル at 01:42| Comment(0) | 銘柄分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする