2010年05月03日

目標株価の決め方

私の場合、中長期投資とは3〜5年くらいを投資期間の目安としているという話をしましたが、それでは3〜5年後にどの程度の株価上昇を期待しているのか?というと、5〜10倍高を狙える銘柄ということになります。長い期間投資し続けるわけですから、やはり大きなリターンを狙いたいと思っています。
実際に投資する際には、売却目標株価と売却時期をある程度想定しておく必要があると思います。目標株価を決める人は多いと思いますが、時期も重要です。いくら株価が5倍になったとしても、それが5年後なのか10年後なのかで、年利回りは大きく変わってきます。投資する側からすると、短期間で大きく上昇したほうが、より効率的な投資になります。

さらに目標株価も、PERと1株当り利益に分けて設定しておくほうがいいと思います。
PERというのは、株価が割高か割安かをその会社の利益面から評価する株価指標で、一般的に広く使われています。数字が小さいほど割安ということになります。詳しくはグーグルなどで検索して調べてみてください。

平均的なPER自体も、株式市場の人気度や日本の会社の利益水準の上下により変動しますが、大体PER20倍程度が日本の平均だと考えればいいと思います。ですからPERが10倍以下なら、株価はかなり割安な水準にあると言うことができ、30倍を超えているようなら株価は割高と言えます。

例えばある会社の1株当り利益(EPSと略されることもあります)が20円で株価が200円だったとします。
 PER=株価÷1株当り利益
で計算できるので、この場合PER=200円÷20円=10倍 となります。
PERが10倍なので割安と考えられます。
一方5年後にはこの会社の1株当り利益が3倍になると見込まれているとします。
すると5年後の1株当り利益は 20円×3倍=60円 になります。この5年後の1株当り利益60円を使って、5年後の株価を予想することができます。
上記のPERの計算式から、株価=1株当り利益×PER となります。

5年後も割安な水準に放置されていた場合
 60円 × 10倍 = 600円(現状と比べて3倍)
5年後に適正水準に評価されていた場合
 60円 × 20倍 = 1,200円(現状と比べて6倍)
5年後に割高な水準に人気化していた場合
 60円 × 30倍 = 1,800円(現状と比べて9倍)


つまり5年後に利益が3倍になったとすると(これ自体将来のことなので不確実ですがあせあせ(飛び散る汗))、株価はその時の人気度合いで600円〜1,800円の範囲に位置している可能性が高いことが分かります。
この場合、私は目標株価を5年後に現状から9倍高の1,800円と設定します。
 目標株価上昇率=利益が現状の3倍 × PERも現状の3倍=9倍の株価上昇
ということになります。つまり下記の計算式で目標株価を設定します。

 株価上昇率 = 利益増加率 × PER上昇率

利益増加率は、利益が5年後に現状より何倍になるかという値であり、PER上昇率は現状のPERが何倍にまで評価されるかという値になります。
現状のPERが10倍であれば最大で3倍のPER30倍程度が上限になりますし、現状のPERが7倍であれば最大で4倍のPER28倍程度まで評価される可能性があります。PER20倍前後を適正値として、上下10ポイント程度の範囲(PER10倍〜30倍)で人気に応じて上下すると考えるわけです。

買うときには割安なことも重要と言いましたが、これは割安な成長株に投資すると、利益の成長×PERの伸びが期待できるので、株価の大幅な上昇が期待できるからです。そして割安な状況からは株価が下げてもしれているので、株価下落リスクも比較的少なくなります
このように目標株価=目標1株当り利益×目標PERとして設定しておけば、株価が人気化してPERが高くなり、目標PERを超えた場合いったん売却という判断をすることもできます。
ゲオ株価チャート
何度も登場するゲオの株価チャートですが、このような目標設定がしてあれば、2004年3月頃にはいったん売却(目標PERを超えて人気化した)という判断もできると思いますし、2005年中頃には割安になったということで再度購入という判断ができたかもしれません。
以上はあくまで結果論ですが、目標株価を目標PERと目標利益に分けて考えていれば、より的確に売り時の判断ができる可能性が高まります。 

ちなみにその後のゲオは、利益が落ち込むとともに株価も下がっていきました。リーマンショックなどの市場全体に影響する暴落が起こると、直接は業績に影響がなくても株価が下がってしまいます。
今期は過去最高益水準まで利益が伸びる見込みであり、PERも10倍程度と割安な水準になっています。上記グラフからも割安なのはよく分かると思います。
ただ注意が必要なのは、今後の成長性が一番大事だということです。割安な会社に投資するのではなくて、成長性が見込める会社に株価が割安な時に投資することが重要です。
確かに今のゲオの株価は割安だと思いますが、2002年から2007年のように、5年間で利益が4倍になるような成長が今後のゲオに可能なのか?を考える必要があります。ここまで大きくなった会社でそこまでの高成長は難しいと思うので、2002年当時のような買い判断は難しいと思います。
posted by アイル at 01:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資姿勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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