立会外分売というのは、大株主が持っている株をそのまま市場で売却すると、株価が大きく下がる恐れが大きいので、立会外(たちあいがい)つまり通常の取引時間の前に、個人投資家などに決まった値段で販売する株式売却方法です。
だいたい立会外分売の目的としては、「当社株式の流動性の向上および株主の分布状況の改善を図るため」というのが定番です。
実際その通りのこともありますが、大株主が持ち株を処分したいだけというケースもありますので、注意が必要です。出来高の少ない流動性の低い会社が行うことが多いので、市場ではまとめて売れないので立会外分売を選択するというケースです。
東祥の場合はどちらかよく分かりませんが、株主数が2千人弱と少ないので、将来の東証上場などを考えると、もう少し株主数を増やしておきたいという、前向きな理由も考えられます。

先日5月17日(月)の個人投資家向け会社説明会


(写真の通りビデオ撮影も行っていたので、後日ホームページにも掲載されると思います)
それはその通りかもしれませんが、翌日には25万株の立会外分売の発表というのは、ちょっとタイミングが逆なんじゃないかな

うがった見方をすれば、最近IR活動に力を入れているのは、自分達の持ち株を立会外分売で高く売るためだったのではないか?とも見られてしまいます。このあたりはもっと配慮しながら行ってほしいと思いますね。
いろいろと書いてきましたが、立会外分売の詳細は下記の通りです。
1.分売予定株式数 25万株
2.分売予定期間 平成22年5月25日(火)〜平成22年5月28日(金)
3.分売の値段 分売の値段については分売実施の前日の終値もしくは最終気配値を基準として決定
4.買付申込数量の限度 5千株
25万株が売り出されるわけですが、これだけ持っているのは沓名一族に限られるので、誰がどの程度売り出すのかも気になるところです。
立会外分売では前日の終値に対し、3%程度ディスカウントして値段が決められるので、その会社の株を買いたい人にとってはお得です。ここまでの経緯に少し疑問も感じますが、今後もIR活動は続けていく計画になっていますし、販売株価しだいでは応募してみようかなと思っています。
ただ、ちょうどこの期間中名古屋にいない可能性が高いので、それが一番問題ですね


立会外分売が発表されると、通常株価は下がるものなんですが、東祥の場合はあまり影響がなかったですね。その分私も気付くのが遅れました(笑)
それだけ流動性が低いとも言えますし、立会外分売をするのも理にかなっていると考える株主が多いとも言えます。来週一杯の株価推移には注目ですね。安く買えるチャンスがあるかもしれません
