2012年02月20日

テンアライド(8207)立会外分売

2012年2月20日(月)に、居酒屋をチェーン展開しているテンアライドが立会外分売を行うと発表しました。
最近は立会外分売ブームなのか、毎日のように立会外分売の発表が続いています。
中にはこんな会社が立会外分売なんかしてもいいのか!?と疑問に感じるような会社も含まれています。
立会外分売は通常実施日前日の終値に対し3%ほどディスカウントした価格で売り出されます。買付時の手数料もかかりませんし、購入者にメリットがある!と宣伝されています。
しかし多くの場合、本当にメリットがあるのは売り出す側です。

立会外分売を行うのは日々の出来高が少なく流動性が低い銘柄です。そんな銘柄をまとまった株数売ろうとすれば、小口注文に分けて売り注文を出したとしても、(特に根拠はありませんが)30%くらいは安い値段でしか売れないと思います。それがたった3%くらいのディスカウントで処分できるんですから、持ち株を処分したい大株主にとっては本当にありがたい制度だと思います。
そういった説明はまったくされずに、市場に大量の売りを出すと株価が下がって株主の皆さんに迷惑をかけるので、市場外で立会外分売するんですよ!という説明がされます。そのうち、株主のためを思って立会外分売にしているんです!感謝してくださいね!とでも言われそうです(笑)
投資の世界であなたのために!などと言われたら、疑ってかかった方が身のためです(^_^;)
日本の株式市場がちょっと良くなってきたと思ったら、立会外分売が急増!ということは、日本株をたくさん持っている人たちは株価の上昇が長続きしないと考えているということなのかもしれません。
立会外分売が発表されたら、誰が売り出すのか?売り出す目的は何か?をよく考えた方が良いと思います。立会外分売を行う目的は大きく分けて、東証上場など上位市場を目指すために株主数を増やしたり、流通株式比率の条件をクリアするために行う前向きな分売と、大株主が持株を売り抜けたいためだけの分売があります。どちらに該当するのかよく考える必要があります。
よくある理由は、当社株式の分布状況改善および流動性向上を図るため という文言ですが、こんな無味乾燥な理由での分売には注意した方がいいと思います。
この言葉を翻訳すると、成長性も期待できず処分に困っている持ち株を、できるだけ高値で個人投資家に嵌め込みたいから立会外分売を実施するということになります(笑)注意が必要です。

それでは本題のテンアライドの立会外分売について見てみます。
 分売予定株数 400,000株
 分売実施予定期間 2012年2月28日(火)から3月2日(金)
 買付限度 買付顧客1人につき10,000株
 実施の目的 当社株式の分布状況改善及び流動性向上を図るため

テンアライドはすでに東証1部上場銘柄であり、株主優待制度もあるので株主数も2011年9月末で12,814名もいます。なのでただ売り抜けたいという理由だと思われます。
テンアライド立会外分売
足元の株価を見てみると、毎年お約束のような大幅下方修正&赤字転落&無配継続を発表して、売りたたかれた5月から徐々に株価も回復してきたタイミングでの分売発表です。
株価も戻ってきたし、いまのうちに処分したいということなのでしょうか?
このタイミングで売り出せば、(株主優待を廃止しなければ)3月末の株主優待に釣られて買ってくれる個人投資家がたくさんいるだろう、と考えたのでしょうね。
最近の業績は下記の通りひどいものであり、5年連続して無配の予定です。
テンアライド立会外分売
そりゃあ大株主でなくとも手放したいと思うんでしょうね(^_^;)
過去10年間の株価推移も業績を反映して低迷しています。
テンアライド立会外分売
こんな赤字続きで日々の出来高も少ない銘柄が立会外分売をする場合は、ディスカウント率を20%以上にするなどの厳しい条件を付ける必要があるのではないかと感じます。

2011年9月末時点の大株主は下記の通りです。上位8人は40万株以上を保有しているので、この中に売り出す人がいる可能性が高いですね。一体誰がどんな目的で売り出すのでしょうか?
 (株)永幸 581万株(21.8%)
 飯田永太 377(14.2)
 (株)岡永 144 (5.4)
 山内薫 106 (4.0)
 飯田愛太 83 (3.1)
 三菱東京UFJ銀行 77 (2.9)
 サッポロビール 72 (2.7)
 自社(自己株口) 49 (1.8)
 飯田博 38 (1.4)
 みずほ銀行 25 (0.9)

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posted by アイル at 18:29| Comment(1) | TrackBack(0) | 立会外分売 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ディスカウント率を20%以上にするなどの厳しい条件を付ける必要があるのではないかと感じます。

これでは、更に株価下落しますね。

立会い外分売は、プレミアムを付けるくらいの高値で、分売したら・・・・売れないか?

どちらにしても、市場が吸収出来ない玉が浮動株に成ると株価は下落傾向に成ります。

市場で売買しても資金を回収する人が居る限り、株価下落はありますから。

業績の回復が最初にあるべきですが、それは望んでも直ぐには難しい。

既に業績の悪化から20年近く株価下落してテンポ改修などの整備にも資金が必要で、コスト削減が進んで無い事から今後も株価は低迷する事ですね。

営業黒字化が直近の課題です。

採算を合わせられないと永続する事は出来ません。

どうなるかなぁ??と思います。
Posted by み〜くん at 2012年02月28日 15:34
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