2012年03月20日

ダブルスコープの分析2

ダブルスコープ分析2では、ダブル・スコープの株主構成を見てみたいと思います。
下記の記事も併せてご覧ください。まるで自分が書いたレポートのようにヤフー掲示板にリンクしている人がいたので、もう見ている人が多いかもしれませんが(^_^;)
 ダブル・スコープ会社説明会レポート 2012年2月26日

 ダブルスコープの分析1

ダブルスコープ分析1でも書いていますが、私は新規上場株には投資しません。最低でも上場後1年は経たないと、上場時に社長の語るバラ色の未来が本当に実現可能なのか判断できないからです。それに加えて上場当初はほとんどの株が人気化し、株価・出来高とも盛り上がりますが、半年もすると出来高も減り閑散とし、株価もだらだらと下げてしまいます。さらに株主構成によっては半年経過以降次々と売りが出てくることもあります。
これらの理由から新規公開株への中長期投資はリスクが大きいと感じるので、ある程度時間が経ち株価が落ち着かないと投資対象になりにくいと考えています。これは過去の新規公開株への投資で痛い目に遭った経験から導き出した考えであり、新規公開株への投資には慎重になりました。
今回の分析はあくまでも私の現時点での考えであり、1〜2年後に再度投資対象銘柄として検討する時のための基礎資料として分析しています。
最近のヤフー掲示板では買いたい人が圧倒的に多いようですが、なかなか上値は重たいようで、同じくらい売りたい人もいると考えた方が良さそうです。
その原因の一つがダブルスコープの株主構成にあると思います。
以下は上場時の目論見書などから類推したダブルスコープの主な株主構成です。

上場前株数 簿価 売出数 売出後
2,533,500 1円? 75,000 2,458,500 ○ 崔元根(Choi WonKun)
2,010,000 454 0 2,010,000 ○ TNPオンザロード1号投資事業有限責任組合
715,000 454 0 715,000 ○ TNP SC ASIA 第1号投資事業有限責任組合
601,500 291 125,000 476,500 ○ 金廷龍(Kim JungYong)
600,000 700 0 600,000 ○ 伊藤忠商事(株)
461,500 650 0 461,500 The Fourth Partner's Investment Fund
395,500 680 95,000 300,500 ○ 朴宗燦(Park JongChan)
369,000 650 0 369,000 ○ SVIC No.15 NEW TECHNOLOGY BUSINESS INVESTMENT
290,500 680 0 290,500 ○ ニッセイ・キャピタル4号投資事業有限責任組合
283,500 800 0 283,500 ジャフコ・スーパーV3共有投資事業有限責任組合
254,000 800 0 254,000 ○ ネオステラ1号
250,000 ? 0 250,000 ○ 三井ベンチャーズ
249,000 297 0 249,000 朴(Park Ki)
249,000 297 0 249,000 朴(Park Ji)
246,000 650 0 246,000 ○ SVIC No.11
225,000 680 0 225,000 ○ 2006Hanmi Venture
201,000 ? 100,500 100,500 ○ ネクストファンド
100,000 680 100,000 0 09-9Hanmi Venture
76,000 ? 76,000 0 SAMT Hong Kong
105,500 ? 52,000 53,500 ○ KSP3号投資事業組合
175,000 680 50,000 125,000 ○ Biotopia Venture Fund
97,000 650 48,500 48,500 ○ ハンズオン1号
28,500 ? 28,500 0 SMBCキャピタル8号
57,000 650 28,500 28,500 ○ ハンズオン1・2号
28,000 ? 28,000 0 大和企業投資
90,000 ? 20,000 70,000 ○ エーシーベンチャーズ4号
? ? 16,000 ? ○ NIFベンチャー合計
150,000 650 0 150,000 ○ デジタルコンバージェンス
116,000 ? 0 116,000 ○ 安田企業投資RB1号

数字を含んだ表は位置がずれたりして見難いので、画像でも貼り付けておきますが、勝手に画像をリンクするのは止めてください。画像だけでは記事の意図が伝わりませんし、このデータを集めるのにも労力をかけています。ご自身で作成したかのように掲示板などに貼り付けるのは止めてください。
ダブルスコープ株主構成

ざっと見て分かる通り、株主にはベンチャーキャピタルが並んでいます
ダブル・スコープ個人投資家向け会社説明会レポートにも書いた通り、崔元根社長が創業時に韓国で資金調達を考えましたが、韓国では誰も相手にしてもらえず資金調達ができませんでした。なのでリチウムイオン電池産業が集積し、リチウムイオン電池にも理解が深い日本に来て資金調達を行いました。その結果が見事なまでにベンチャーキャピタルが並ぶ株主構成となりました。
こうしたベンチャーキャピタルは基本的に長期保有ではなく、新規株式公開がEXITのタイミングになります。実際上場時の株式売り出しで、持ち株数の少ないベンチャーキャピタル中心に売却しています。
上記画像の表でロックアップ欄に○が付いている株主は、上場から6ヵ月間は基本的に売却が出来ません。なのでこれらの株主が売却を始めるのは6月中頃以降ということになります。
ただすべての株主がロックアップの対象になっているわけではなくて、大株主でもロックアップの対象外になっている株主がいます。どんな基準でロックアップ対象になるのかよく分かりませんが、ロックアップ対象外の株主は売却に制限がないので、上場以降市場でダブルスコープ株の売却が可能です。
買いたい人多い一方でそれに見合った売りが出てくるのは、これらロックアップ対象外の株主から売りがでているものと思われます。ただベンチャーキャピタルも安売りをしたいわけではなく、持株はできるだけ高く売りたいと考えていると思うので、相場を崩すような売り方ではなく、小口に分けてバラバラと売りを出してくると思います。6月中旬までは競争相手のベンチャーキャピタルも少ないですからね(笑)
一方で3月決算のベンチャーキャピタルだと、今期の業績に計上するために売り急いでくる可能性もあります。3月末までは注意が必要かもしれませんね。

これら株主は何回かに分けて出資しているケースもあり、正確な簿価は分かりませんが、最初の出資時の購入価格を簿価欄に記載しています。見ていただければ分かるように、297円〜800円程度で購入しており、現状の1,700円程度の株価であれば十分に儲かる水準です。出来高が細ってきているので売るのに苦労していると思いますが、ベンチャーキャピタルの性格上今後も売ってくるものと思われます。
それでも6月中頃まではまだ売り圧力が小さいはずですが、ロックアップが外れてからは現状とは比較にならないほどの売りたい人が登場することになります。簿価を考えると1,000円くらいで売っても十分利益が出そうです。
これだけ購入価格の低い大株主が売ってくると株価も大きく下がる可能性があり、そうなると崔元根社長が創業時にお世話になったベンチャーキャピタルの方々の儲けも目減りしてしまうことになります。
会社説明会でも創業時にお世話になったベンチャーキャピタルの方々への恩返しも考えて日本での上場を決めたと崔元根社長は語っていたので、ロックアップが外れた時に、投資資金を回収したいベンチャーキャピタルの方々に売却する機会を作るため、好材料を出してくる可能性はあります。上場から6ヵ月も経つと出来高もさらに少なくなっていると思うので、なにか好材料を出さないと出来高も盛り上がらないので、お世話になったベンチャーキャピタルの方々が売り抜けることができません(笑)
私の予想では6月中旬頃から、新規の納入先が決まった!とか、業績の上方修正などの投資家が買いたくなるような材料を連発してくるのではないか?と感じます。
逆に言えば、それまではあまり大きな好材料は発表されないかもしれません。事前にあまり出し過ぎると6月に出す好材料のインパクトが小さくなってしまいますからね(^_^;)

株価の先行きは誰にも分かりませんが、新規公開株に投資する時には社長の語るバラ色の未来の実現性を冷静に判断する必要がありますし、併せて株主構成にも十分に注意する必要があります。
大株主に売りたい方々がずらっと並んでいる会社は、株価の下げ圧力が大きいと思うので、十分に注意する必要があります。もしかしたらヤフー掲示板に強く買いたい!と書き込んでいる方の中には、ベンチャーキャピタルの関係者が紛れ込んでいるかもしれません(笑)
投資する際にはそのくらいの用心深さも必要ではないかと感じますね。
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posted by アイル at 12:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 銘柄分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お初です。

ブログ拝見させていただきました。
久々に高銘柄と思っていたところここの記事を見つけました!
危うく安値と思って考えず買うところ一息付けました。色々思考錯誤してみます。
ありがとうございます^^

これからも読ませていただきますー
Posted by lar at 2012年03月24日 00:41
larさん、コメント頂きありがとうございます。
上場当初は人気もありますし、社長のバラ色の未来を語りますので、買いたくなってしまいますよね!急いで買わないと急騰してしまいそうな気もしてきますし(笑)

でもそういった会社に投資してけっこう失敗してきたので、私は上場直後の会社には投資せず様子を見ることにしています。
多くのIPO銘柄は1〜2年経つとお得な株価に落ち着くことが多いですし、そのくらい経つと社長の言っていることが信頼できるのか?も徐々に見えてくるようになりますので(^_^;)

今後ともよろしくお願いします。
Posted by Zaimax at 2012年04月14日 00:06
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