2012年06月03日

吉野家の海外展開

2012年5月29日(火)に開催された吉野家ホールディングスの株主総会に参加しましたが、株主総会会場の中野サンプラザ サンプラザホールのロビーには、横一列に机が並べられグループ各社の担当者が座っていて、株主からの質問に対応していました。
株主総会開始までにかなり時間もあったので、色々と話を聞いてきました。
並んでいたのは京樽、どん、はなまる、吉野家、吉野家インターナショナル、IR部門?などだったと思います。私はふだんなかなか話を聞くことができない海外展開の現状について聞きたかったので、吉野家インターナショナルのブースで話を聞いてきました。
各ブースは2人1組という感じで、1人が株主からの質問に対応し、もう一人は質問内容を記録したり質問に関連する資料を探したりと役割分担していました。
安部修仁社長もアジアを中心とする海外事業は、吉野家の今後の成長のドライバーと語っているくらいなので、海外事業の現状と今後の展開は気になりますよね!
今期はインドネシアやタイ、中国中心に115店舗の出店を計画しているようです。
吉野家株主総会での質疑応答の様子は、下記の吉野家株主総会レポートをご覧ください。
 吉野家ホールディングス2012年株主総会レポート

吉野家海外事業は赤字になっており、1店舗当たりの売上高も国内とはかなり開きがあります。
 国内 1,189店舗 売上高876.67億円 セグメント利益45.51億円 7,373万円/年・店
 海外  490店舗 売上高103.07億円 セグメント利益-1.18億円 2,103万円/年・店


やはり海外だと吉野家の知名度が低くて来店数が少ないのかな?とか、販売単価が日本より安いので売上が伸び悩むのかな?などと疑問に感じていました。
まず現地での知名度では、香港や北京では吉野家の出店も多く、吉野家のブランド認知度は高いそうです。来店客も多くて、吉野家インターナショナルが担当しているアジア事業の平均来客数は700人/日・店ほどで、日本の吉野家は400〜500人/日・店程度なので、日本より来店数は多いそうです。
アメリカでの吉野家事業はヨシノヤアメリカ・インクが担当しており、吉野家インターナショナルはアジアでの吉野家事業を担当しているそうです。名前からして吉野家の海外事業はすべて吉野家インターナショナルが担当していると思っていました。
アジアは人口密度も高いですし、日本ほど吉野家の店舗もないので1店舗当たりの来客数は多いんですね!日本よりも少ないと思っていたので意外でした。

牛丼の販売価格は国や地域によってさまざまで、福建省の100円台からシンガポールの360円程度までとなっており、現地の物価水準や競合状況などを考慮して設定している。
タイやインドネシアにも出店しているが絶好調に推移している。特にインドネシアは10店出店しているが予想以上に好調であり、今期は出店を加速させる。インドネシアはフランチャイズ方式で出店しているが、現地のパートナーが店舗開発力のあるオーナーなので、今まで人材の育成をして出店加速に備えてきた。社員教育は非常に重要であり、人財が育たないと出店してもブランド価値を毀損してしまうので意味が無い。なので店舗は好調に推移しており店舗開発力もあったが、人材育成に優先的に取り組んできた。やっと準備も整ったので今期はインドネシアでも出店を加速できる。
その他ベトナムへの出店も検討している。
海外出店は直営方式のアメリカを除いて、アジアはフランチャイズ方式か合弁方式で進出している。中国など市場が大きい国は合弁方式で進出し、その他の国々は現地の有力パートナーと契約してFC方式で進出している。
FC方式だと売上がロイヤリティ中心になるので、国内吉野家と売上を単純に比較することはできなくて、表面上売上が小さくなる。一方でFC方式だと原価率が低いので、出店が加速するとロイヤリティも大きく伸びて、利益の伸びも直営方式より大きくなる

米や牛肉などの食材は現地調達している。食材は吉野家で基準を決めており、一定の基準内の商品を現地オーナーが現地調達している。牛丼のタレは日本から供給しており、我々もタレのレシピは知らない(笑)
調達する食材は一定の基準を守ってもらっており、タレも日本から供給しているので牛丼の味はおおよそ一定の範囲内に入る。ただ現地の人向けに事業展開しているので、日本と同じ味というわけではない。
タイでは現地のタイ米を使って牛丼を作るなど試行錯誤中。早急にレシピを決めて、タイでも本格的に出店したい。
アジアでも日本食に対する関心は高まっており、日本食のイメージの良さもあるので、来店客数は日本を大きく上回っている。アジアでの可能性はとても大きいと感じている。
他社もアジア展開を始めており、スピード感を持って海外展開を進めていく。
期待度の大きい国に対しては直営や合弁での進出も検討し、売上・利益を最大化させる。

日本国内では牛丼は価格競争が激化し、なかなか利益を出しにくい状況になっていますが、海外ではかなり様子が異なるようです。
吉野家は海外展開にも力を入れており、確かにアジアに行くと吉野家の看板を目にする機会も多いので、一度海外の吉野家でも食べてみたいですね。今までは海外に来てまで吉野家はないよな〜と思っていましたが、いろんな国の吉野家の味を食べ比べてみるのも面白いかもしれません(笑)

今のところ日本と同じように牛丼という形で提供していますが、ご飯の上に何かをのせて食べるという習慣がない国も出てくる可能性があるので、今後牛皿のようにセパレートで提供することも検討しているそうです。
海外事業の話を聞いていると面白いですね。
次々と質問も出てきますし、ついつい株主総会を忘れて話に聞き入ってしまいました(笑)
来年の株主総会では、出店が大幅に増えた結果、吉野家ホールディングスにロイヤリティや配当を支払っても大幅な黒字になりました!という説明を聞きたいですね。
国内では価格競争でなかなか利益を出しにくくなってしまったので、ぜひ海外展開で成功を収め、再度成長路線に復帰して欲しいと思いました。
今後も吉野家の海外展開に期待しています。
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posted by アイル at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 銘柄分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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