2013年01月24日

トライステージの業績推移

2012年12月27日(木)の引け後に業績下方修正を発表したトライステージですが、12月の月次売上が出たので業績推移を分析してみます。
下方修正の翌日は2012年最後の取引日である大納会なので、1年の締めくくりの直前に下方修正しなくても!という感じもしました。日本和装も12月下旬に赤字転落と無配の発表を行っており、年末に悪い発表をすると株主としては暗い気持ちで^_^;年末年始を過ごすことになってしまうので悲しいですね。じゃあ年始に発表すればいいのか!?と言われると、1年の初めから悪い発表とは...となるので、早く発表した方がマシなんですが、悪い発表をしなくても良い様に業績向上に取り組んでいただきたいものです。

トライステージの業績下方修正内容は、売上9.3%減、営業利益78.3%減、経常利益77.7%減、純利益80.9%減という大幅な下方修正でした。そのため翌日の株価はストップ安かと思いましたが、意外なことに3円高で終わっており、不思議な値動きでした。
トライステージ業績下方修正
上記の株価チャートでも分かるように、大納会は寄付きから売り気配で始まり、100円安の1,050円で寄った後にさらに下落し、193円安の957円まで付けました。大幅な下方修正なのでこんな値動きだろうな〜と眺めていましたが、売りも枯れた後場に板の薄いところを強引に買い上がり、結局は高値引けで2012年の取引を終えました。
この動きだけを見れば、悪材料出尽くしでチャートも勢いのある形で最高の終わり方ですが、なんか腑に落ちないインチキ臭い値動きで、大株主がドレッシング買いしているのかな?と思っていました。
ドレッシング買いなら翌営業日には剥げ落ちるので、2013年最初の大発会の株価にも注目していたんですが、株価を維持して終わっていて、意外と強いな〜お化粧買いじゃなかったの?もしかして本当に悪材料出尽くし?などと考えていましたが、その後は買い支えも続かず株価はダレてきています。
トライステージ株はProspect Asset Management Inc.というファンドが市場から浮動株を吸い尽くす勢いで買っており、12月13日時点で22.70%を保有する筆頭株主に躍り出ています。元々は昨年の株主総会直後に行われた、妹尾勲社長の持株売却から始まった株主の異動ですが、いくら割安株とは言え流動性の低いトライステージを大量に買い集めるプロスペクトアセットの意図がよく分かりません。考えられるのは昔のタワー投資顧問の清原達郎氏のように、買い集めたうえで会社側に自社株買いを迫って売り抜けるくらいしか思い付きません。トライステージはキャッシュリッチな会社なので、自社株買いで高値で引き取らせるストーリーは十分考えられるわけですが、流動性の低い株を大量に買い上がって株価を上げ、その高い株価をベースに会社側に引き取らせるのはグリーンメーラーそのものであり、違法行為ではないのでしょうか?もちろん法に触れないように上手くやるのでしょうが、実際はグリーンメーラーだと思いますし、こんな手法が許されるならそこそこ資金を持っている人は誰でも凄腕ファンドマネージャーになれます(笑)
株価が割安に放置されていて、発行済み株式数が少なく流動性も低い株の中から、キャッシュリッチで自社株買い余力のある会社をリストアップし、会社側が株価対策などに疎そうな会社に絞って株を買い占めて、大株主になった後に会社側に自社株買いをお願い(笑)すれば簡単に大儲けできます後に残るのは高値で自社株を掴まされて処分に困る発行会社と、一時的な高値に踊らされて大幅な含み損を抱えてしまった個人株主だけです。

2009年頃にはPERが2倍程度という超割安なトライステージでしたが、その後の業績低迷で現状ではPERが51倍!という割高株に変わってしまいました^_^;
割安株が業績の向上以上に株価が上がって割高になっていく!というのが、長期投資の理想的なパターンですが、業績の悪化により割高になるのは困ります^_^;

トライステージの業績推移は下記の通りです。中期計画では新規事業を開拓して成長していく計画になっています。中期計画発表時にも記事を書いていますのでご覧ください。
   トライステージ中期計画 2012年4月3日付記事
トライステージ業績下方修正
ピンクの部分が新規事業を表しており、子会社化したダイレクトメール発送代行のメールカスタマーセンターの業績上乗せや、ベトナムなどでの海外事業で売上を伸ばす計画です。しかし本業部分の推移を見ると、2009年まではリーマンショックも乗り越えて順調に成長していましたが、2010年は売上は伸びたものの減益となり、その後は坂道を転がり落ちるように業績が悪化しています。
2011年8月に行われた個人投資家向け会社説明会で妹尾勲社長は、下期にはヒット商品も出てくるので期待していると説明していましたが、どうやらヒット商品はその後も出なかったようです。
   トライステージ会社説明会レポート
2011年頃は個人投資家向けIR活動にも力を入れていたんですけどねぇ^_^;
月次実績を見ても東日本大震災による特殊要因を除けば、2011年7月に初めて前年割れとなり、その後は2012年10月を除いてずっと水面下に沈んだままです。下方修正後の売上は連結表示がメインになっているので、本業の売上減少が分かりにくくなっていますが、これも会社の狙いなんでしょうか^_^;
上記グラフの通り、本業の単体ベースで比較すると売上の減少はかなり大きくなっています。中期計画では今後本業も大きく伸びていく計画になっていますが、本当にこんなに急に伸びるのかは疑問です。中期計画初年度から下方修正となっているので、決算発表と併せて中期計画の見直しもあるかもしれません
中期計画発表時に、今後3年間のTri-Stage全社スローガンとして
 変わる!変える!徹する!やり切る! を掲げていますが、初年度から未達ではやり切れませんね^_^;
トライステージ業績下方修正
毎月発表される月次業績を見ても年々前年同月比が悪化しており、改善の兆しが見えてきません。
なぜこんな業績が悪化している会社を、筆頭株主になるまでプロスペクトは買い進んでいるのか理解できません。プロスペクトは18.95億円を投じてトライステージ株を168万株買っており、簿価は1,128円になります。この値段を下回ると含み損になるので、少しでも買い支えたいという感じなのでしょうか?プロスペクトは顧客資産を預かって運用しているファンドなので、自分のお金ではないから買い進めるのかもしれませんね!

今後月次業績が上向く兆しは見えてくるのか?プロスペクトアセットマネジメントはどんな出口戦略を描いているのか?今後も注目していきたいと思っています。
プロスペクトが株主として表面化したのは2010年8月13日ですが、この時点の保有株数は39万株で保有割合は5.21%となっています。現状は22.70%以上と思われるので、ずっと買い下がってきたんですね!
さすがにプロスペクトの買いも続かなくなってきたのか、今日は一時千円の大台を割り込みましたが、またしても最後に誰かが買い上げています。懲りませんね〜(笑)やはりドレッシングみたいですね!
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posted by アイル at 14:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 銘柄分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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