2013年02月19日

マイルストーン・キャピタル・マネジメント2

最近マイルストーン・キャピタル・マネジメントの動きがまた活発になってきたので、マイルストーンの輝かしい実績を振り返ってみたいと思います。
大量保有報告書を検索すると、マイルストーンターンアラウンドマネジメントというよく似た会社も出てきますが、経営者などは異なり特に関係はないようです。

下記のマイルストーン銘柄のうち(1)から(6)までは下記の記事をご覧ください。
 マイルストーンが手掛けた銘柄のその後〜その1
(1)新日本建物(8893)2009年6月24日発表
(2)ヤマノホールディングス(7571)2009年9月25日発表
(3)倉元製作所(5216)2009年10月19日発表
(4)アパマンショップホールディングス(8889)2009年10月20日発表
(5)インターアクション(7725)2009年10月21日発表
(6)サムティ(3244)2010年6月15日発表
(7)アイディーユー(8922)→ジアース 2010年8月12日発表
NISバリューアップ・ファンド3号投資事業組合が保有する新株予約権を譲り受け

(8)アスラポート・ダイニング(3069)2010年8月16日発表 当日終値15,300円(分割後153円)
新株予約権175個、1個当たり100株 発行価額7,325円総額128万円、発行費用 1,550万円
行使価額 14,121円固定10%ディスカウント(調達予想額 2.47億円)行使指示・買取も可能
筆頭株主から株貸与
行使期間 2010年9月24日〜2012年9月23日に変更 9月7日付
資金使途目的 外食事業の取得(赤字転落で資金調達に苦戦していた)
マイルストーンを選定した理由
当社は、複数の金融機関や金融投資家等との協議・交渉を進めておりましたが、その中において、豊富な知識と経験を専門家アドバイザーとする必要があると考え、平成22 年7月、M&Aや資本政策に関して当社と定期的に情報交換を行っている日本アジア証券株式会社に対してファイナンシャルアドバイザリー業務(新株予約権の方法で出資する候補先の紹介及び当該候補先との調整等)を委託することとなりました。当社は、同社の業務の一環として、平成22年7月、マイルストーン・キャピタル・マネジメント株式会社の紹介を受けたものであります。当社はマイルストーン・キャピタル・マネジメント株式会社の設立経緯、沿革、事業概要、実績等の調査を行うと共に、代表取締役の浦谷元彦氏と複数回の面談を行い、同社が、当社グループの事業戦略と経営の実行スピードとを理解する候補先であることを確認いたしました。

割当予定先であるマイルストーン・キャピタル・マネジメント株式会社は、第1期決算(平成22年1月期)において51百万円の債務超過となっております。債務超過となったのは、マイルストーンが投資事業を目的として平成21 年2月に設立され設立・運営に係る先行投資が計上されたにもかかわらず、実質的な投資オペレーションが第1期末日において開始されていなかったためであります。前記決算以降、複数の投資オペレーションが実質的に開始され、同社は十分な利益を上げております
アスラポート・ダイニング
アスラポートは牛角などのエリアフランチャイズ事業を行っている外食企業ですが、リーマンショック後子会社が破綻するなどして赤字に転落し、資金調達に困っていた時に日本アジア証券から紹介を受けたのがマイルストーンです。日本アジア証券はマイルストーンに顧客を紹介することで成功報酬を得ています。
こうした取引で疑問に感じるのは、マイルストーンのスキームはノーリスクで儲かるのになぜ日本アジア証券は自ら手掛けずに仲介手数料で満足するのか?という点です。大株主から株を借りて売りから入るので、資金もほとんど必要ありません。ノーリスクで投資効率も非常に高いと思います。証券会社なら仕組みもすぐに理解できるでしょうし、成功報酬を大きく上回るリターンが期待できます。私ならマイルストーンを紹介するより自ら引き受けると思います。自ら引き受けないのは、私が気付いていないリスクがあるのか、あるいは法的リスクがあると判断したのでしょうか?こんな美味しい取引を仲介するだけなんてもったいないですよね!
マイルストーンに新株予約権を割当てた後の株価推移は下記の通りです。ピンクの枠が新株予約権の行使期間で、赤線は行使価格を表しています。
アスラポート・ダイニング
 2010年11月11日 2Q業績を上方修正、2011年9月16日 株主優待拡充
新株予約権が割り当てられたのは9月24日ですが、それに先立つ8月16日に筆頭株主のHSIグローバルから1,000株借りており、翌日の17日から早速売り始めています。当時の株価は150円を超えていたので、値を崩さない程度にどんどん売っていたようです(笑)その後マイルの売りが嫌気されたのか大きく下落して2ヵ月ほど株価は低迷しています。そこへ業績上方修正の援護射撃が会社側からあり、株価も上昇に転じて12月初めからは転換価格を上回って推移するようになりました。するとマイルの売りも活発になり出来高も増加して転換が進みます。東日本大震災後は再度転換価格を下回って推移しますが、9月には株主優待拡充の援護もありマイルの動きも活発になります。
2012年前半は小型株が活況を呈したのでアスラポートの株価も上昇し、2012年9月に12個行使して、すべての予約権の行使を完了しています。マイルからすると予想以上に時間がかかった案件という感じでしょうか。

(9)メディビック(2369)2010年10月14日発表 当日終値9,500円(現在の株価では95円)
新株予約権260個、1個当たり100株 発行価額2,800円総額72.8万円、発行費用 1,876万円
行使価額 8,325円固定10%ディスカウント(調達予想額 1.98億円)行使指示・買取も可能
橋本康弘社長と株式貸借契約
行使期間 2010年11月1日〜2012年10月31日
資金使途目的 事業収益拡大のための新規サービス構築費用等
 赤字続きで自己資本を食いつぶしており、資金調達の必要性に迫られていた
マイルストーンを選定した理由
割当予定先のマイルストーン社は、平成22年7月にM&Aや資本政策に関して当社と定期的に情報交換を行っている藍澤證券株式会社より紹介を受けた投資会社であります。当社はマイルストーン社の設立経緯、沿革、事業概要。実績等の調査を行うと共に、代表取締役の浦谷元彦氏と複数回の面談を行うことで、同社が当社グループが新たに構築する新規サービスを理解する候補先であることを確認いたしました。
メディビック
メディビックは典型的なバイオベンチャーで、赤字を垂れ流しており定期的に資金調達しないと倒産してしまいます。上場以来の株価もずっと低迷しており、リーマンショック後に資金調達先を見付けるのは困難な状況だったと思われます。そこへキラ星のごとく現れたのがマイルストーン・キャピタル・マネジメントです(笑)
業績低迷のバイオベンチャーにとって、マイルストーンは奇跡の特効薬開発に成功した救世主ですねw
メディビック
メディビックでも10月8日に社長から3,000株借りて、10月15日から早速空売りを開始しています。12月に入ると株価も急騰し、マイルストーンの転換売りも大忙しとなります。2011年1月6日にはさらに社長から3,000株を借りるほど売りまくっています(笑)しかしあまりにも売り捲っていたので2月下旬には転換価格を割ってしまい、さらに震災発生で株価は大きく下落し転換売りも止まりました。6月初めに一瞬株価が急騰しますが、すかさずマイルの大量売り攻撃で値を崩し株価の低迷が続きます。6月2日に2,230株も一気に売却し、保有割合が4.37%と5%を下回ったので、その後のマイルの動きは分かりません。
6月末には5,923株2.91%保有して第4位株主となっており、新株予約権の行使残は31個です。7ヵ月間で16,977株を売却しており、割当分の65.3%を売却したことになります。株価はその後低迷が続き転換は進まず、2011年12月末も行使残は31個ですが保有株数は2,923株1.44%に減っています。
2012年6月5日には中国のバイオ企業BGIグループとの共同研究開発を発表し、株価が急騰したのでマイルストーンの売却も一気に進み、2012年6月末時点ですべての新株予約権行使が完了し、マイルの持ち株数も3,225株1.52%のみになっています。
マイルからのプレゼントを使い果たしたので、8月13日には新たに行使価額修正条項付き第5回新株予約権を発行して、またしても資金調達を図っています。今度はオーストラリアの銀行マッコーリーバンクリミテッドが引受先ですが、行使価格の下方修正も付いており条件は悪くなっています。それにしても増資を続けないと存続できない会社なんですね。
2013年1月23日付で株主のCFキャピタルから株主提案を受けているようです。赤字続きで増資を繰り返しながら役員報酬だけは増額というお手盛り状況に業を煮やしたようです。こんな株主提案などしないマイルストーンはバイオベンチャーにとって最高の特効薬なんでしょうね。既存株主にとっては疫病神であり、既存株主の犠牲と引換えに、会社側は資金を手にし、マイルストーンは儲けをかすめ取るんですけどね。

今回色々と調べて本当に勉強になりました。色んな会社が上場しているんですね〜
マイルストーンが手掛けた銘柄については引き続きまとめていきます。
その他の情報もあればお寄せください。
 マイルストーン・キャピタル・マネジメント3
   ブログランキングに参加しています → にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック