2015年11月19日

後発薬を新薬の半額に!

今日の日経新聞1面に、後発薬 新薬の半額に 厚労省検討 価格下げ普及促すという記事が出ています。
後発薬(ジェネリック医薬品)は、大手製薬会社が巨額の開発費をかけて開発した新薬の、特許が切れた後に同じ成分で作る薬ですから、ほとんど開発費がかかりません。新薬の半額でもまだ高いと思います。
ジェネリック医薬品大手の日医工(4541)、沢井製薬(4555)、東和薬品(4553)は業績も好調で儲かっているようです。
2015年2Qの業績は下記の通りです。
日医工 売上690億円(13%増) 営業利益58億円(32%増) 利益率8.4%
沢井製薬 売上590億円(17%増) 営業利益116億円(14%増) 利益率19.7%
東和薬品 売上392億円(17%増) 営業利益55億円(32%増) 利益率14.1%

利益率の高さが目を引きますね!
ジェネリック医薬品の製造会社は、乱暴に言ってしまえばEMS(電子機器の受託生産サービス)みたいな存在だと思いますが、薬を作るだけなのにちょっと儲けすぎだと思います。飲みやすくしたり色々研究しているんです!と言うのでしょうが、そんなことは製造企業であればどこでもやっていることだと思います。
今まではジェネリック医薬品の普及を優先するために、製造会社や調剤薬局が優遇され過ぎているのだと思います。もうそろそろ見直す時期に来ていると思います。
ジェネリック医薬品
沢井製薬以外は株価も好調に推移しています。

2014年度の改定で新薬の7割だったジェネリック医薬品価格を6割に下げましたが、ジェネリック医薬品の普及率を欧米諸国並みの80%にするためにはさらなる引き下げが必要と判断し、5割への引き下げを検討しています。
ジェネリック医薬品大手の業績は好調のようですし、年々規模も拡大しているので生産コストも下がっていると思います。日本の医療費は年々増加して財政を圧迫しているんですから、岩盤規制をアベドリルで粉砕していってほしいと思います。

調剤薬局ももっとジェネリック医薬品を積極的に使用するように、政策的な対応が必要だと思います。
現状の使用促進策は一定以上の後発薬を処方すると点数が加算されて、調剤薬局の収入が増えるインセンティブ型となっています。
日本のジェネリック医薬品の普及率は2013年に46.9%となっており、2017年半ばに70%以上、2018年から2020年末までの間のなるべく早い時期に80%とする数量シェア目標も定められています。
2015年1月以降はシェアが58%を超えてさらに上昇傾向であり、現状でジェネリック医薬品がすでに6割近くを占めているので、インセンティブ型の促進策ではなくペナルティ型に切り替えていく必要があると思います。
ジェネリック医薬品処方に伴う加算金は廃止して、ジェネリック医薬品の比率が一定以下の調剤薬局は点数を減点するとか、ジェネリック医薬品があるのに新薬を希望する患者には費用負担を上乗せするなど、ジェネリック医薬品がデフォルト!にしていかないと医療費を減らせないと思います。

ジェネリック医薬品を製造している会社は後発薬専門の製薬会社が多いですが、新薬開発メーカーももっとジェネリック医薬品事業に力を入れてほしいと思います。競合他社が開発した新薬の特許切れに合わせて、ジェネリック医薬品を投入することにもっと力を入れる必要があると思います。
ジェネリック医薬品の割合が今後さらに高まっていくと、ジェネリック医薬品の生産能力が足りなくなる!ということで、ジェネリック医薬品メーカーの工場新設やライン増設などが続いていますが、無駄な投資のような気がしてなりません。
ジェネリック医薬品の数量シェアが80%になれば、新薬開発中心の製薬会社の生産数量は減ってしまうわけですから、製造部門の稼働率が低下してしまいます。せっかく立派な工場があるんですから遊ばせずに、空いたラインで他社のジェネリック医薬品をどんどん作れば良いと思います。そうなれば日本の製薬会社の生産性も上がりますし、大手製薬会社製のジェネリック医薬品も選べるようになれば、患者さんとしても選択肢が増えて価格面や安心感でメリットが大きいと思います。
欧米でジェネリック医薬品の使用割合が高いのは、大手製薬会社がジェネリック医薬品に力を入れているという点も大きいので、日本でももっと抜本的な普及促進策を取らないといけない時期に来ています。
業界の利益優先より、患者あるいは国民の利益を優先して考えてほしいものですね。
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posted by アイル at 11:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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