2015年11月21日

浜矩子先生と朝倉慶予測本対決

昨日最新刊 2016年日本経済 複合危機襲来の年になる!が発売されたばかりのブレない経済学者浜矩子先生と高橋乗宣先生の、1年前の力作 2015年日本経済 景気大失速の年になる!を読みました。
下記の記事で、浜矩子先生と高橋乗宣先生の過去の力作一覧をご紹介しましたが、一冊も読んだことがなかったので、さっそく図書館で借りてきて読んでみました。
 2016年日本経済複合危機襲来の年!
続けて船井幸雄氏が経済予測の超プロと紹介した朝倉慶氏の株バブル勃発、円は大暴落も読み比べてみました。
      
2015年日本経済 景気大失速の年になる!をちょうど1年後に読み返すというのはとても有意義だと思います。浜矩子先生と高橋乗宣先生の本を読むのは初めてなので、毎年同じことを書いているのかもしれませんが、政権批判のオンパレードで、日本経済も米国経済も欧州経済も新興国経済もすべてダメ!で、世界は有史以来最大級の危機を迎えていると結論付けています。
一応前年度の予測本で書いたことも振り返っています。
昨年の秋、次のように指摘した。日米欧、そして新興国も含めてほとんどの国が経済的問題を抱えている。確かなことは次に起こる危機は過去最大級の衝撃を我々に及ぼすことになるという点だ。新型恐慌の恐ろしさから世界中の誰もが逃げ出すことはできないのである。
それから1年が経過した現在、世界を覆う危機の構図はますます膨れ上がり巨大化してしまっている


この言い訳は危機が表面化するまで毎年使えますね(笑)昨日発売した最新刊にも同じような記述があるのではないでしょうか?さすがブレない経済学者はメンタルも強力なようですね。
欧州経済についてはまあまともなことが書いてあるように感じましたが、日本経済や政権批判は的外れだったり矛盾している主張もあって、ひどい内容だな〜と思いました。
安倍首相は世界の現状を正しく認識できているのかなんて書いてますが、あなたに言われるとは笑止千万だと思っているのではないでしょうか?
安倍改革は「強きを助け弱きを挫く」と決めつけていて、浜矩子先生と高橋乗宣先生は庶民の味方を気取っています。
小泉改革の雇用破壊で非正規労働者が600万人も激増し、正社員は300万人も激減してしまった、何が起こったかは一目瞭然だ!と断罪していますが、差引き300万人の雇用が増えたということですよね?
税制の見直しについての批判も面白い読み物に仕上がっています。
年収1,000万円超のサラリーマンは給与所得控除が減らされる、世帯年収が910万円以上の世帯は高校授業料無償化の対象から外されてしまう、共働きならこの位の収入には到達するだろうと書かれています。
高名な経済学者の先生方には世帯年収910万円以上が常識なのかもしれませんが、そんなに収入のあるサラリーマンは一部だと思いますし、一般的な庶民のイメージとはかけ離れていますよね。
日本の財政は最悪なので、強い意志を持って改革を断行する必要がある!と言っておきながら、こんなに収入が多い世帯にも高校授業料無償化をしないといけないんですか?年収1,000万円超のサラリーマンの給与所得控除を減らすのはそんなに問題ですか?改革を断行って何を改革する気なんですか?

円安で大企業の業績は過去最高だが、内部留保を溜め込むばかりで社員の給料は上がっていない!と批判しておきながら、その舌も乾かないうちに、政権の意向で大企業に賃上げを強要するのは安倍首相のファッショ体質を露骨に示していると批判しています。安倍政権は大企業優遇で庶民を冷遇していると批判しておきながら、大企業への賃上げ要請を批判するとは支離滅裂ですね。
もしかしてですが、大企業の社員は高給取りばかりで庶民ではないので、そんな高給取りの給料をさらに上げる必要はない!という意味なのかな?
給与所得控除が減らされることを批判しているので、そこまでの深読みは必要ないと思うんですが(笑)
民主党や社民党、共産党のように、安倍政権がやることはなんでも反対!と批判しているだけにしか見えません。民主党政権の頃の予測本には当時の政権についてどのように書いていたのか気になってきました。まさかとは思いますが、民主党政権はべた褒めということはないですよね?
何と言ってもブレない経済学者ですから!

この本は危機を煽るだけで何も解決策を示していません。こんな本を読んでも時間の無駄ですね。
まあエンターテイメントとして今年はどんなことを言っているのかな〜くらいの価値しかないと思います。
浜矩子先生は先日もテレビに出演して、日本経済大予測と銘打ち2016年の株価は1万円割れ、1ドル=50円時代が来ると予測されているようですが、2016年の日経平均株価が1万円割れすると予測するなら、自ら日経平均先物を売るとか、ETFを空売りするとか行動して欲しいですね!
ぜひ2016年の秋発売の予測本 2017年太陽系最大級の経済危機がやってくる!では、先物売りでぼろ儲けした自慢話をお聞きしたいですね!

もう1冊の予測本、朝倉慶の株バブル勃発、円は大暴落 は2013年2月に発刊された本ですが、読み応えがありました。
過度の金融緩和によるインフレで円や日本国債が暴落するという主張は同じですが、ブレない経済学者浜矩子先生は日本株も暴落すると予測しているのに対して、朝倉慶氏は日本株は暴騰すると予測しています。
3年近く前の本なので予測が外れている部分もありますが、なぜ株バブル勃発、円は大暴落なのか詳しく解説していますし、どう対応すれば良いのかについても詳しく書かれています。
危機を煽るだけではなくて対処策についても言及しないと片手落ちですよね。
危機本の中には対処策が、自分の薦めるファンドを買えとか金持ちクラブに入会しろ的なものもたくさんあるので注意が必要です。対処方法のヒントを示して各自で考えることも必要だと思います。

2013年に日本国債が一気に崩れる、インフレが一気に進むという予測は外れましたが、3年ほど経過してこの本を読むと、日本経済はギリギリの状況でよく持ちこたえているな〜と感心します。原油安の恩恵もありますが、政策の選択余地が年々狭まる中でよく持ちこたえていると思います。
ただ大きな流れとしては、インフレで借金返済という方向しかないと思うので、インフレ対応はしっかりと考えておきたいと思います。
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ラベル:浜矩子 朝倉慶
posted by アイル at 15:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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