2016年11月23日

グループリース2016年3Q決算分析2

グループリースの2016年第3四半期決算分析記事第二弾です!
前回の記事はこちら→ グループリース2016年3Q決算分析

前回はグループリースの紹介も兼ねてという感じでしたが、今回は売上高推移を分析してみます。
その前に過去5年間のグループリースの株価推移と業績の推移を比較してみます。
グループリースは上場来高値を更新していますが、ここ2年ほど業績も絶好調が続いているので、今後の成長期待も織り込み株価も高く評価されているんでしょうね!
2015年までは実績値ですが、2016年業績はあくまでアイル予想(笑)なのでご注意ください。
gl14.jpg
GL1.jpg
GLの株価推移で比較してみても、利益と株価は長期的にはきれいに連動していることが分かります。
GLの業績は2014年4Qから顕著に伸び始めましたが、GL株価はその結果が明らかになってきた2015年2月くらいから上昇トレンドに転換しています。それでも新高値ブレイクには至らず跳ね返されたようですが、新高値ブレイクしてからはきれいに上昇していますね!
今後とも株価に負けない様に、成長を続けていってほしいと思っています。

さて本題のグループリースの売上分析ですが、国別に積み上げてみると下記の通りです。
gl11.jpg
4Q以降に備えてミャンマーの枠も用意しておきましたっ!(笑)
前回の記事にも書きましたが、祖業であるタイでのオートバイリースの売上は低下傾向が続いていますが、カンボジアなどの新規進出先の売上が順調に積み上がり、連結売上高は好調に推移しています。
グループリースはタイでバイクの割賦販売を行ってきた会社ですが、タイでは政変や大洪水などにより景気が低迷し、貸倒れが増加しました。
割賦販売事業は貸倒率が一定であれば、融資残高が増えるに連れて売上も積み上がっていきますストックビジネス的な側面もありますが、リース期間が30ヵ月程度なので満期を迎えるとその分の売上はなくなります
事業開始から2年半は基本的に融資残高が積み上がり売上も増加していきますが、2年半以降は順次満期を迎える契約が出てくるので、満期分以上に新規顧客を開拓するか、満期を迎えた優良顧客に新たな商品を買って頂かないと売上が減ってしまいます。
進出先の国々には潜在的な新規顧客はたくさんいるでしょうし、太陽光パネルや家電製品など新たな販売商品も多数あるので、当面は心配ないと思いますが(笑)
それより注意する必要があるのが貸倒率です!
タイでは景気低迷による貸倒れの増加で、2013年以降売上が低下してきました。
貸倒れが増加したことで、これ以上不良債権を増やさないために新規の融資基準も厳しくしたことも売上の低迷につながります。これらの要因で四半期ごとの売上推移を見ても減少傾向が続いてきましたが、貸倒率が改善してきた事から、売上減も2016年に底を打った感じです。
プミポン国王が崩御されたことで、経済活動の自粛が広がるのではないか?という懸念はありますが、貸倒れ率は改善していくと思うので、売上は横ばいから徐々に上向いていくのではないかと思っています。
国毎の売上推移を折線グラフにすると売上の伸びがよく分かります。
gl12.jpg

2014年3Qにタイの売上が急増しているのは、タイで同業のタナバン社を買収したためです。
これを除けば緩やかな売上減少が続いてきたことが分かります。
一方でカンボジアなどその他の国々の売上は伸びています。

タイ以外ではデジタルファイナンスというビジネスモデルでマイクロファイナンスを展開しています。
グループリースの今後の成長をけん引するタイ以外の国々の四半期毎の売上推移は下記の通りです。
gl13.jpg
カンボジアの売上が綺麗に伸びていますが、シンガポールもカンボジアに引けを取らない伸びを示していますね。今までシンガポールの売上は気にしていなかったんですが盲点でした。
シンガポールでリース販売をしているわけではないので、シンガポールでの売上は事業者向けの融資事業じゃないかと思っています。カンボジアでホンダのバイクやクボタの耕うん機などをリース販売していますが、それらの商品を取り扱うディーラー向けに融資事業も行っています。また、GLが築き上げたデジタルファイナンスというインフラを活用して、カンボジアで商品を販売したい業者向けのコンサルティングなども行っており、これらの売上がシンガポールの子会社で計上されているんだろうと思っています。
カンボジアの3Q売上の伸びが鈍化していますが、これは30ヵ月前に契約した案件が満期を迎えているからだと思います。4Q以降はトゥルーマネーとの提携で新規顧客の紹介も増えてくるので、一時的な鈍化で再度成長が加速してくると思います。
GL3Q決算についての解説リリースで、利益の国別内訳について下記の記載があります。
カンボジア事業(オートバイリース、農機具リース、SMEローンを合算)が最も大きく130百万タイバーツ
タイGLのオートバイリース事業で約100百万タイバーツ
タイ子会社Thanabun Co.,Ltd.とラオス事業(GLL)からそれぞれ約15百万タイバーツ


カンボジア事業に含まれるSMEローンというのが、国別のセグメント売上ではシンガポールに計上されていると理解しています。カンボジアでは一般顧客向けのマイクロファイナンスに加えて、事業者向けの融資・コンサルティング事業も順調に伸びていることが分かります。
ラオスでは進出から1年が経過し、カンボジアでの売上成長の様に今後売上が加速するフェーズに入ってくると思います。ラオスでもPOS拠点網が拡大し販売インフラが整ってくれば、少し遅れて事業者向けの融資・コンサルも増えてくるので、カンボジアの様にこの両面からラオスの業績も大きく伸びることを期待しています。

インドネシアはまだ事業を開始したばかりなので、まずは貸倒率の推移など慎重に見極めながら、融資残高を徐々に積み上げていくと思います。
Jトラストの決算説明動画では、クボタの農機具が足らなくなるくらい好調に推移しているそうです。
まだ事業開始して3ヵ月くらいなのに農機具が足らなくなるとは、クボタの生産能力はそんなに小さいのか!?と突っ込みたくなりますね(笑)
Jトラストの藤澤社長の説明では、販売台数が9月30台、10月40台、11月は50台ペースということですが、この程度の販売台数で生産が追い付かないようでは困りますね!
2018年以降は控えめな売上目標(笑)でも1,000億円から倍々で伸びていく予定なので、この程度の販売で在庫が足りなくなるようでは先が思いやられます^_^;
JトラストもGLFI向けの融資増加に備えて、日本国内でも地銀と提携してルピア建て預金を始めるなど資金確保に動いているわけですから、クボタにも頑張っていただかないとね!
まあタタとか欧米の農機具メーカーからの売り込みも来ているそうなので、商品調達に困ることはなさそうですが(笑)
いっその事、これを機会にタタとも業務提携して、数年後のインド進出の手助けをしてもらうというのもアリですよね!
最近のGLの提携戦略は素早いので、もうその方向で動いているのかもしれませんが(笑)

グループリースの2016年3Q決算の国別売上を見てみましたが、タイ以外は順調に成長しています。
4Q以降はミャンマーの売上とスリランカの持ち分利益も加わってきますし、カンボジアでのトゥルーマネーとの提携効果も徐々に出てきます。ラオスも成長期を迎えてくるので、ますます成長が加速して楽しみが増えますね。
それでも成長が本格的に加速するのは、インドネシア事業が収穫期に入る2018年以降だと思っています。
インドネシアが計画通りに伸びていけばまさにビックチェンジだと思います。
Jトラストと提携してインドネシア事業を始めたことで、Jトラストからも事業の進捗状況についての情報が入るようになり、事業の状況が把握しやすくなったのはありがたいです。
これからも的確な提携戦略を駆使して、ライトアセットで業績を伸ばしていってほしいですね。
数年後のグループリースの成長、そしてそれが反映されたウェッジの業績を期待しながら、中長期視点で応援していきたいと思っています。
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posted by アイル at 23:04| Comment(5) | TrackBack(0) | 銘柄分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
クボタ大阪本社のIRに問い合わせたところ、
◆インドネシアでトラクターは品薄でない
◆増産要請は受けていない
とのことでした。

かなり誇張しているのかも・・・
Posted by 大旦那 at 2016年12月12日 13:07
クボタにまで確認いただきありがとうございます。
さすがに事業開始したばかりで商品が足りなくなるなんてことはないですよね^_^;

事業開始から1年ほどは信用力の高い顧客に限定して、慎重に事業展開していくので、農機具が足りなくなることはそれほど心配する必要はなさそうです。
ただ、リース契約の申込み自体はカンボジアなどと比べても、1POS当たり5倍くらいあるそうなので、需要は大きいようです。
2年目以降の拡大局面で品不足にならないように、対策を練っておいてほしいですね。
Posted by アイル at 2016年12月12日 23:32
アイルさん、お久しぶりです。

GL臨時株主総会のときの事業説明動画、YouTubeの字幕機能をONにすると此下兄さんのプレゼンのみ字幕見れます。
字幕の翻訳が100%正確かどうか不明という前提になりますが、GLのPOSネットワークでインドネシアクボタの毎月の売上約80%をカバーしているとのことです。
またeコマース大手から一緒に仕事をしたいと連絡を貰っているなんて言及もありました。
ウェッジの株主総会や事業説明会で、今後のデジタルファイナンスについての説明もあり来年以降さらに期待が深まりました。
今後もGLやウェッジの記事を楽しみにしています。

GL Presentation Next 5 Years @Miracle Grand 06 Dec 2016
https://youtu.be/163h3_F3oKc
Posted by ポロちゃん at 2016年12月30日 20:10
コメントいただきありがとうございます。
いつもあちこちから情報を集めてきて素晴らしいですね。
正月休みが明けたらGLの動画も見てみますね。

ウェッジについては悪く言う人も多いですが、決算発表毎に社長自ら動画で説明したり、株主総会後に説明会を開催するなど、株主や投資家向けのIR活動に力を入れていると思います。
今後も微力ながら応援して行きたいと思っています。
Posted by アイル at 2017年01月02日 18:02
まさかのあまり重要視していなかったシンガポール子会社に足を引っ張られるとは思いもしませんでした。アイルさんはウェッジ株全部売ってしまいましたか?
Posted by ぽにた at 2017年03月10日 00:18
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