2017年04月10日

バイクオークション会場見学

3月13日の午後は本社から移動して、バイクオークション会場を見学しました。

タイでの新しいビジネスモデルはバイクオークションがキーになっています
タナバンが行っていたmoto for cash、現在乗っているバイクを担保に小口融資を行う事業(財務諸表ではアセットバックローン資産担保融資と表示される)は、中古バイクの担保価値を正確に把握することが重要になります。担保価値以上に貸してしまうと、返済が滞った時に回収できなくなる可能性が高まりますし、一方で貸出額が少ないとお客さんが競合他社に流れてしまう恐れがあります。
担保価値の設定と価値の変化を把握するためにも、バイクオークション事業が重要になります。
グループリースは自社でバイクオークションを運営していることで、中古バイク販売店がいくらで入札・落札しているのか?落札価格は横ばいなのか、下がっているのか?などのリアルな情報が入手できます。
これがmoto for cash事業を行う上で大きな強みになります。

現時点のバイクオークションは、新車バイクの割賦販売で返済ができなくなり、担保として回収してきたバイクが中心です。タナバンが行っているmoto for cashで返済ができなくなったバイクもオークションの対象です。今後は徐々に、新車バイクディーラーが下取したバイクの出品なども増えていきそうです。

グループリースは新車バイクの割賦販売を行っていますが、返済が滞ると担保のバイクを回収して現金化する必要があります。バイクオークション事業は回収してきたバイクを現金化するために始まりました。
当初は本社の1階部分でオークションを開催していましたが、取扱台数が増えて手狭になった事から郊外の専用会場に移転しました。
タイでのバイクオークションは、毎週月曜日に開催されています。
ちなみに、カンボジアでも同様にバイクオークションを行っていますが、こちらは毎週土曜日開催です。
カンボジアのバイクオークションも見学してきました。
バイクオークション
写真の通り建物の前にもバイクが多数置いてあります。
すでにこの会場でも手狭になってきている様で、もっと広い会場を確保するか、周囲の土地を確保して拡張するか検討の必要がありそうです。
バイクオークション
建物の正面部分が事務所になっていて、その横がオークションのコントロール部になっています。
ここでオークションの進行状況を案内したり、入札結果の集計、落札者の確定などを行っています。
バイクオークション
建物の中もバイクで一杯です。2階部分にもバイクが置かれています。
下の写真に2階の様子も少し写っていますね。
バイクオークション
オークションの方式は競りではなくて入札方式です。
参加しているのは中古バイク販売店の業者の方々ですが、皆さん真剣にバイクの調子を確かめていました。エンジンを始動することができるので、皆さんエンジン音を聴いてバイクの調子を確認していました。
入札対象のバイクには、シートの上にプラスチックケースが置かれています
バイクオークション
100円ショップで売っている様なケースで、ローコスト運営に徹しているのは好印象ですね。
落札したいバイクが決まると、そのバイクのシートに置かれているケースの中に入札額を書いた紙を入れます。人気のバイクには紙がたくさん入っているので、どのバイクが人気なのか一目で分かります。
入札締め切り時間になると係の人がケースを回収し、入札額を確認して一番高い価格を提示した人が購入権を獲得します。
本格的なオークションシステムを導入するとシステム開発費用も多額になりますが、アナログな仕組みでオークションを開催し、ローコスト運営を徹底しています。

新車バイクのhire purchaseは、8ヵ月ほど延滞が続くと担保権を行使してバイクを回収してくるので、出品している商品は販売後1年以降のバイクが多いそうです。
グループリースはタイ全国にバイクの回収網を持っているので、落札したバイクもこの回収網を使って全国に配送することができる。バイク回収網を利用して配送することから、落札したバイク配送料は300バーツと言う低価格を実現できている。
バイクオークション
ちょっと見にくいですが、写真中央に写っているのがバイク配送用の大型トラックです。
近くの業者さんは、小型のトラックで会場まで来て、落札したバイクを積んで帰っていました。

バイクオークションはX−オークションと名付けていますが、タイでの戦略のキーとなる部分であり、バイクオークションNo1を目指しているので、今後はバイク取扱い業者からの出品も増やしていくなど、取扱量を拡大していくようです。
グループリースのオークションは、落札代金をグループリースから融資してもらえるので、運転資金を気にすることなく入札に参加できます。そのため入札が活発になり、他社のバイクオークション会場より落札価格が高くなる傾向があります。高値で落札されることが出品の増加に繋がるというポジティブスパイラルを目指しています。
オークションは良質な商品がどれだけ集まるか?が勝負なので、出品が増える仕組みは重要です。

グループリースの場合、本業からホンダやヤマハなどの比較的新しい中古バイクが供給されてくるので、中古バイク販売店に取っては魅力的ですし、落札代金を融資してもらえるのはグループリースのオークションだけなので、とても魅力的だと思います。
遠方の業者にとっては300バーツで輸送してもらえるのも大きなメリットです。
融資が付いたり、全国から多くの業者が入札に参加する事で落札価格が高くなれば、グループリースとしては担保バイクからの回収額が大きくなって、担保処分損の発生が少なくなるメリットもあります。
高く落札されるのであれば、出品したい業者が増えてより多くのバイクが集まるようになり、それがまた多くの入札希望者を引き付ける事になるので、この好循環が回っていけばバイクオークションNo1も夢ではないと思います。

リスク要因としては、本業の不良債権比率が下がってきているので、徐々に担保回収バイクが減ってくることでしょうか?
これは本業に取っては好ましい事ですが、オークション事業にとっては出品が減るので困ります(笑)
今までタイ事業はポートフォリオの質向上に重点的に取り組んできましたが、今後は拡大策に転じるので母数が大きくなりますし、不良債権はゼロにはならないので心配は要らないかなとは思います。

現地訪問して説明を聞くまでは、バイクオークションは回収してきた担保バイクを現金化するために行っている敗戦処理という程度の認識だったので、バイクオークションが視察に入っているのは、たまたま開催日にバンコクを訪問するからだろうと思っていました(笑)
説明を聞いて現地を見て、視察スケジュールにバイクオークション会場が入っている訳が理解できました
それだけ重要な事業ですし、今後のオークション事業拡大に期待していることが伝わってきました。
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posted by アイル at 20:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 銘柄分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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