2020年08月07日

あんしん保証2021年1Q決算

あんしん保証の2021年3月期第一四半期決算が発表されました
先週末のイントラスト、昨日のジェイリースも好決算でしたが、あんしん保証も予想以上の好決算で、利益は前年同期を大幅に上回っています。
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あんしん保証は通期計画のみ公表していて2Qの計画値がないため、1Q実績までのグラフになっています。
家賃保証業界は引越しの集中する2月から4月初めまでが繁忙期であり、この時期の売上が大きくなります。ジェイリースやあんしん保証は4Qが繁忙期で、Casaの場合は1Qが繁忙期になります。そのため上記グラフでもジェイリースやあんしん保証は4Qよりは売上が減少していますが、前年同期は上回っています。イントラストはソリューション事業の割合が高まっているので、売上の季節変動は小さくなっています。
1Q決算の前年同期比は下記の通りです。
 あんしん保証 売上 14.0%増経常利益 56.4%増
 ジェイリース 売上  6.7%増、経常利益231.9%増
 イントラスト 売上 19.7%増、経常利益 18.0%増
 Casa(2-4月) 売上  8.9%増、経常利益▲122.9%

ちなみに前期2019年度4Qの前年度期比は下記の通りで、四半期ごとのブレは大きいですね。
 あんしん保証 売上 18.3%増経常利益 13.9%増
 ジェイリース 売上 10.0%増、経常利益 ▲76.8%
 イントラスト 売上 18.4%増、経常利益  2.6%増
 Casa(11-1月) 売上  9.8%増、経常利益 45.8%増

コロナ禍の中で、各社の1Qの好業績は予想外でした。
売上がこのご時世で2桁成長というのは驚きです!民法改正の追い風が影響しているのでしょうか?
ジェイリースの利益の伸び率が異常に高いのは、過年度決算を修正した影響なので、この部分は割り引いて考える必要があると思います^_^;
2Q以降もこの勢いが続くのか注目ですね!

あんしん保証の1Qを追加した経常利益の四半期推移は下記の通りです。
あんしん保証以外の3社の右端の数値は計画値ですので、参考程度にご覧下さいね。
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売上で説明したように4Qが繁忙期なので、1Qは4Qより利益が減るのが通常ですが、あんしん保証の1Qは前期4Qを超えていて、利益面でも絶好調という感じです。
2018年度は1Qの方が利益が増えていますが、これは売上も同様の傾向で、3月に引越しが集中したことで引越しできない引越し難民が大量に発生し、4月以降にずれ込んだことから繁忙期が1Qになった影響です。
今回もコロナの影響で転居を伴う人事異動などが期ズレした影響もあるかもしれませんが、それでも4Q、1Qとも好調な業績だと思います。

経常利益率も着実に上がってきていますね。
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ここ2〜3年は10%前後の経常利益率でしたが、この勢いが続けば今期は15%程度は見込めるかもしれません。Casaは16%くらいなので追いつかれそうです。
Casaにはのれん償却のハンデがあるものの、利益率改善にもう少しがんばって頂かないと^_^;
あんしん保証は自社で貸倒リスクを取る自社保証商品の割合を高めているので、審査や回収などのコントロールが計画通りに進めば今後も利益率の向上が期待できると思います。

イントラストを除く各社の原価率や販管費率の推移です。
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先日の勉強会でも議論になりましたが、各社で売上原価と販管費の範囲が異なるので比較するのは困難ですが、推移は参考になると思います。
Casaの場合は、売上原価に管理会社への支払手数料、貸倒引当金、訴訟・立退き費用を入れています。その他の人件費や広宣費などが販管費になります。一方あんしん保証はすべてを販管費として計上しています。
勉強会では貸倒引当金が原価なのか?という議論になりましたが、貸倒費用は保証契約に伴って一定程度発生するコストであり、原価で良いのではないかと思います。販管費と分かれていることで費用の明細なども分かりやすくなるので、この方が分析する上でもありがたいです。
あんしん保証は販管費の内訳が開示されていないので、費用の分析が困難です^_^;
Casaの原価率が上がっているのはコロナに備えて貸倒引当金を積み増した影響ですが、他社は原価率も販管費率も低下していて、コロナの影響がまったく感じられませんね。

求償債権(保証会社の立替が発生した家賃)の推移は下記の通りす。
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あんしん保証はほとんど増えていませんね^_^;
ジェイリースは四半期ごとの変動の範囲内だと思いますし、Casaだけ求償債権が増えてしまっているイメージです。
Casaは4月末時点、残り2社は6月末時点なので、4月から5月にかけて求償債権残高がピークとなったものの、6月にはかなりの部分が回収できて平常時に戻ったという感じなのでしょうか?
4月、5月は緊急事態宣言が出るなど未曽有の事態だったので、求償債権がどの水準で落ち着くのかは今後の推移を見ないと判断が難しいですね。

あんしん保証は決算説明資料がいつも決算発表の3日後くらいに出てくるので、現状では分析に必要なデータが不足しています。
保証残高は決算短信では分からないのでプロットできませんが、求償債権と貸倒引当金の推移は下記の通りです。
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売上も順調に伸びているので、保証残高も順調に積み増しになっていると思います。
求償債権も貸倒引当金も、保証残高の増加に伴う通常の増加範囲内という印象です。

緊急事態宣言が出た頃は、コロナの影響で家賃を支払えない人が大幅に増加して、家賃保証会社の業績は相当厳しくなるというような心配がありましたが、各社がプレスリリースしていたようにコロナの影響は現時点では限定的な様です。
というより想像していた以上に好調ですよね

次は9月中旬に発表予定のCasaの2Q決算で、その後の状況を確認してみたいと思います。
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posted by アイル at 21:23| Comment(0) | 銘柄分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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