2020年10月19日

ジェイリースが大幅上方修正

今月末から来月上旬にかけて、家賃保証会社3社の2Q決算が発表されますが、先陣を切ってジェイリースが2Q業績の大幅上方修正を発表しました。各社とも1Q決算が好調に推移していたので、上方修正期待で各社とも株価はじり高傾向が続いていましたし、なかでもジェイリースは1Q決算を受けて株価が大きく上昇していたので、上方修正が発表されて株価がどう反応するのか興味深く見ていました。
上方修正期待で株価が倍近くに上がっていたので、材料発表で出尽くしというケースもよくありますが、ジェイリースの場合は翌日はストップ高という反応で、ジェイリースあるいは業界に対する期待の高さを感じました。ジェイリースがストップ高で買えないので、他の3社に買いが波及していましたが、残念ながらその動きは長続きしませんでしたね(^_^;)
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業績は他社も順調に推移していると思うので、上方修正が続くのか注目していきたいと思います。

ジェイリース上方修正後の、同業各社の四半期ごとの売上推移は下記のグラフの通りです。
あんしん保証は2Q計画を発表していないので、2〜4Q分の売上が4Q表示になっています。
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今回の上方修正で売上は小幅の修正にとどまったので、上方修正前後で傾向は変わりません。
上場4社の中ではCasaが売上トップで、ジェイリース、イントラスト、あんしん保証の順になります。

利益面の修正幅が大きかったので、経常利益の四半期グラフでは大きな変動がありました。
修正前はこんな感じで、4社の利益がきれいな右肩上がりに並んでいました。
ジェイリースは売上ではCasaに迫る2位ですが、利益面では大差を付けられ4位に沈んでいます。
これは監査法人から2年連続で指摘を受けて貸倒引当金を積み増すことになるなど、売上拡大を最優先して未回収となっている立替家賃の回収が後回しになっていたことが要因です。
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今回の上方修正で経常利益のグラフは下記のように変化しました。
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一気にあんしん保証を抜いて3位に浮上しました!
今後他社が上方修正してくるとまた4位に戻る可能性はありますが、利益面では2Qは大きく改善することになりました。
会社発表では、利益増加の要因を下記のように説明しています。
経費面では、独自のデータベースを活用した与信審査の強化、住居確保給付金をはじめとする政府主導の各種支援制度を顧客へ周知する施策や債権管理業務の強化策が奏功し、貸倒コストの抑制、債権管理業務コストの削減に寄与しました。
もう少し分かりやすく書くと、下記のような要因で利益が大幅に伸びたのだろうと考えています。
与信審査を厳しくして、新たな求償債権の増加を抑制できた。結果として売上の伸びは鈍化することになる。トレードオフの関係
住宅確保給付金などの政策支援を活用して、未回収だった滞納家賃(求償債権)の回収が進んだ。
新規の営業開拓がコロナの影響で進めにくかったので、求償債権の回収にリソースを割くことができて回収が進んだ。

今までのジェイリースは売上は順調に伸びていたものの、利益は1億円弱しか出ていなくて、監査法人の指摘で決算修正を行った2017年と2018年は赤字になっていました。
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売上拡大が最優先で、面倒な立替家賃の回収は後回しになっていたのだろうと思います。
イントラストの創業3年目のような状況だったんでしょうね(^_^;)
イントラストの創業からの経緯は、下記の動画をご覧いただくとよく分かります。
創業経営者のお話はとても面白くて参考になります。

動画を見てもらえば分かるように、保証会社にとって回収業務は肝となる部分なので、ジェイリースも内部体制を再構築して利益の出る体質に改革することは重要だと思います。保証会社が赤字だったり、財務基盤が脆弱というのは致命的なことだと思うので、現状の取り組みをしっかりと進めてほしいですね。
今期は過去10年で見ても圧倒的な利益水準になる見込みですが、求償債権の回収による利益の増額は一時的な要因なので、来期以降の利益水準がどうなるのか?には注意が必要だと思います。
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posted by アイル at 21:23| Comment(0) | 銘柄分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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