2020年11月23日

家賃保証会社比較番外編

家賃保証会社は4社が上場していますが、その他に上場会社の子会社として売上が10億円以下の規模の小さい会社が2社ほどあるようです。大手の信販会社も家賃保証を手掛けていて、売上も100億円以上と思われますが、主力事業ではなくて情報も少ないため、今回の記事では割愛しています。
色々と調べていたら、家賃保証会社社員が本気で何でも答えたらというブログで、大東建託子会社で家賃保証を行っているハウスリーブも業界大手ということが分かりました。
業界の中の人の情報はとても参考になりますね!ありがとうございます。
仲介会社や管理会社が自社で家賃保証を行っているケースもあるので、家賃保証を手掛けている会社は多岐に渡ります。

番外編では非上場の大手家賃保証会社との業績比較をしてみます。
非上場企業は財務情報があまり公開されていませんし、数値ではなくグラフで公開している会社もあるので、あくまで参考程度の比較としてお読みくださいね。
非上場の大手家賃保証会社は下記の4社があり、上場企業でトップのCasaは業界5位になります。

日本セーフティーNS 業界トップ 12月決算

全保連ZHR 業界2位 3月決算

ハウスリーブDK 大東建託子会社 業界3位 3月決算

日本賃貸保証JID 業界4位 10月決算

今年の5月には、全保連が2023年秋をめどに東京証券取引所第1部への上場を目指しているという記事が出ましたが、その後どうなっているのでしょうか?記事では今秋に増資して、2023年秋を目途に東証1部に上場、時価総額は300億〜600億円程度を見込むと書いてあります。
記事の中にもあるように、全保連は2012年頃まで業界売上トップでした。

非上場4社と上場4社の売上推移は下記の通りで、2020年の数値は計画値になります。
上位2社の競争は熾烈ですが、久し振りにトップが入れ替わるのでしょうか?
ハウスリーブは、大東建託やハウスコムなどのグループ会社向けの保証会社のようです。2016年度までは一気にトップになるような勢いでしたが、グループ内企業向けが中心で市場が限定されるためか最近はやや減速気味です。
JIDも2017年度まではトップを奪う勢いでしたが、社長が交代するなど社内が揺らいでいるのか減速して、このままでは5位に後退しそうな感じです。
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総じて非上場の会社の方が規模が大きくて、売上の伸びも高くなっています。
普通は上場企業の方が信用力も高くて、人財などの資源にも恵まれているので成長しやすいですが、家賃保証事業の場合は非上場の方が事業展開がしやすいのでしょうか^_^;
上場企業にも頑張ってほしいですね。

次に経常利益の推移を比較してみます。
なんか1社だけ異常な利益額の会社がありますね。他社の2倍近い利益をあげています。
大東建託子会社のハウスリーブなんですが、自社物件向けの保証会社なので紹介手数料の支払いは必要ないですし、営業活動も不要、リスクの高そうな申込みはスルーして他社に流すこともできそうなので、人件費などを除けばほとんど利益になりそうな感じです^_^;
利益が出て当然ですよね。
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経常利益率推移を見ても同様で、他社の2倍以上の利益率を誇っています。
それでも利益率は徐々に低下しているようです。
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ハウスリーブが入っているとグラフが歪になってしまうので、以降は除いて見ていきます。

日本セーフティーは利益がきれいに伸びています。
2020年度は各社の計画値です。上場企業は四半期ごとにアップデートされるのである程度信ぴょう性が高いですが、非上場だと期首の計画値で、四半期ごとの見直しや業績の進捗状況も分からないので、全保連の今期利益がこんなに伸びるのかは、結果が出るまで分かりません。
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売上では非上場の大手3社が熾烈なトップ争いをしてきましたが、利益面で見ると日本セーフティーの圧勝です。
2013年頃まではCasaも良い勝負をしていましたが、利益の追求より顧客に寄り添う方向に舵を切ったので、現状では首位と差が開いてしまいました。

次に経常利益率推移を見てみます。
利益率で比較すると少し景色が変わってきます。(もちろんハウスリーブは除くw)
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日本セーフティーは安定の高利益率キープですが、事業を立て直して優良顧客と二人三脚で業績を伸ばしてきたイントラストもトップクラスの利益率を維持しています。
Casaは2013年度は利益率トップでしたが、営業方針を見直したことで現状は2番手グループとなっています。ただのれん償却の影響を除くと20%近い利益率になるので、2番手グループの中でも実質的には上位に位置しています。
全保連は売上規模はトップクラスですが、利益率では2番手グループに甘んじています。2019年度に利益率が低下しているのは、基幹システムの入れ替えなどに投資した一時的な要因もあるようですが、売上規模で1.5倍以上の差があるCasaと同程度の利益率というのは物足りないですね。

業界トップの背中はまだまだ遠いですが、Casaも新商品を積極的に投入したり、売上の拡大にも力を入れているようなので、これからの展開に期待しながら見守っていこうと思います。
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posted by アイル at 19:09| Comment(0) | 銘柄分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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