2013年02月18日

一六堂の立会外分売

東証1部に指定替えとなった一六堂が再度の株式立会外分売実施を発表しました。
東証1部上場維持には2,000人以上の株主数を維持する必要がありますが、今期末の株主数が維持ラインを割りそうなんでしょうね。会社側は立会外分売実施の目的として、当社株式の流動性向上及び株主数増加並びに株式分布状況の改善を図るためとしていますが、一番の目的は費用と時間をかけて実現した東証1部上場を維持するため急遽決算期末直前に立会外分売を実施するのだと思います。
株主数を増やすためには個人株主を増やす必要があるので株主優待導入が一番だと思いますし、サービス業の一六堂ならなおさら株主優待導入が望まれます。私もずっと株主優待を導入してほしいと会社側にお願いしてきましたが、予想外の立会外分売実施という発表はとても残念です。
東証1部に上場するため過去にも一六堂は立会外分売を実施してきましたが、株主数の増加効果は一時的で安定した株主の確保にはつながっていません
東証2部に上場していた一六堂は東証1部指定替えを目指し、不足していた株主数を増やすため2012年に2回立会外分売を実施しました。
2012/7/30に30万株を399円(上限300株)で立会外分売
 株主数は計算上1,000人〜3,000人増加見込み
2012/10/18に3.6万株を452円(上限300株)で立会外分売
 株主数は計算上120人〜360人増加見込み

その結果株主数はどうなったのか、途中経過を分析してみます。
一六堂の株主数推移は下記棒グラフの通りです。
一六堂立会外分売
一六堂は名証セントレックス市場に上場しましたが、2011年12月に東証2部に上場し、1年後の2012年12月に東証1部に指定替えとなりました。この間の株主数は1,400人前後で推移していますが、東証上場期待などで株価が上がるとともに株主数は減少傾向で推移しています。東証1部に指定替えとなるためには2,200人以上の株主数が必要なので、2012年7月に分売を行いました。分売を実施すると計算上株主数が増えたと見なされるので、2012年2月末の株主数1,383人にみなし株主数増加数1,000人を加えて、株主数が2,383人になるので、東証1部指定替えの条件を満たしたはずでした。
7月の分売は30万株を1人上限300株という条件で実施したので、完売した場合30万株を300株で割ると最低でも千人の株主が増加したとみなされます。実際は100株200株購入する人もいるので最大3,000人増加する可能性があります。ただし既に一六堂の株主も分売に応募するので、実質的に何人株主が増えるのかは株主名簿を締めてみないと分かりません。
一六堂としてはこれで大丈夫!と考えていたと思いますが、8月末の株主名簿を見ると2,093人しかいなくて、指定替え基準と比べて107人不足していることが判明しました。そのため10月に急遽追加で分売を行い、無事12月に東証1部指定替えとなりました。
上記グラフでピンクの棒グラフが会社側が想定していた8月末の株主数ですが、実際はかなり下回りました。これは既存の株主も分売に応募していること、分売を実施しても当日売却してしまったり、すぐに他銘柄に乗り換える投資家も多いためです。株主を続けることに魅力を感じないと、一見さんの株主はすぐに去っていってしまい定着しません。株主を定着させる魅力策の一つが半期ごとの株主優待なので、ずっと会社側には提案し続けてきましたが、いつも立会外分売実施で形式的な株主数を満たす小手先の対応を続けるのは本当に残念です。
もちろん株主優待導入も小手先の対応かもしれませんが、分売を繰り返すよりずっと効果的でファンも増えます。そろそろ株主の意見に耳を傾けてくれてもいいのにと感じます。
2012年12月に東証1部上場も実現し、期待が高かった株主優待も導入しない姿勢がはっきりし、さらには一部で最大の株価材料とも言われていたTOPIX組み入れ買いも終わり、現状の株主数は大きく減っていると思われます。私の周りでも売ってしまったという人が多くて、1,600人程度まで減っているのではないかと感じます。株主数が2,000人を下回ると1年間の猶予期間はあるものの2部に降格になってしまいます。
そのため今回の分売実施に踏み切ったものと思われます。
しかし大型株やバイオ・不動産株などがこれだけ短期間で急騰している中で、ほとんど動きのない一六堂株に人気が集まるとも思えません。分売で一時的に株主数が増えたとしても、8月末にはまた減ってしまいます。今後も半期ごとに分売を実施してしのいでいくつもりなんでしょうか?こんなことを繰り返していると、大株主が売り抜けたいので分売をしているだけでは?などと勘ぐられてしまいます。
もう少し個人株主も大事にして欲しいですね。

分売実施を発表すると株価は下げるものですが、500円は割らせないぞ!という感じがします(笑)
下記は発表翌日の日中の板状況です。この後500円の防衛ラインはあっさりと破られましたが^_^;また盛り返してきています。大株主も安値では売りたくないようです(笑)
一六堂立会外分売
ちょうど同時期に電算システム(3630)も同じような目的で立会外分売を発表したので、比較しながら分析してみます。

電算システムは非常に興味深いケースです。
電算システムはクオカードなどの株主優待を行ってきましたが、2011年1月に株主優待の廃止と増配を発表しました。その後立会外分売を2度実施し、2012年9月に東証1部に指定替えとなりました。そして12月に決算期末を迎えたわけですが、たぶん1月下旬に届いた株主名簿を見て経営陣に衝撃が走ったものと思われます(笑)
2012年6月末の株主数は2,003名でまさに東証1部上場維持基準ギリギリでしたが、計算上200人株主数が増加する立会外分売を9月に実施して東証1部上場となりました。
この辺りも一六堂と同じような経緯をたどっています。
しかし株主数はたぶん増加せず、逆に減ってしまったのではないかと感じます。電算システムも地味な会社ですし、株主優待も廃止したので個人投資家からは魅力的ではありません。株価も横這いで他社と比べて魅力的とは言えません。
株主数の激減に驚いた!?会社側が打ってきた策が株主優待復活と立会外分売です。
電算システム立会外分売
まず1月30日の決算発表時に株主優待再開のお知らせをリリースしています。
株主優待廃止後、多くの株主様から優待再開を望む声を頂戴したこと、東証1部上場を達成したのでさらなる株主還元策の充実をはかり、株主の皆様からより一層のご支援を頂きたいので株主優待を再開するそうです。
なんか言ってることが矛盾しているように感じますが、株主数を増加させるために慌てて再開するので、論理的に矛盾しているのもやむを得ないのかもしれません(笑)
優待内容も具体的には決まっていないというのも慌てて準備した感が出ていて好印象ですね(笑)
株主優待の廃止と再開ではゲンキーが有名ですが、個人株主を軽視するとこんなことになってしまいます。
ゲンキーについては下記の記事もご覧ください。
 ゲンキー株主優待復活!
12月末現在の株主を対象に優待を行いますが、中間期末の6月末に株主優待をした方がいいのにな〜と感じます。いま発表して6月末権利なら優待がもらえるまでの期間も短いですし、6月末時点で上場維持基準を満たすことができます。12月権利だと実際に優待がもらえるのは13ヵ月以上先ですし、12月末で基準を満たしていなかった場合、即2部降格になってしまいます。なんでこんなリスクの高い策に出たのか理解に苦しみますが、十分に検討できなかったせいかもしれません。
株価は優待再開発表で跳ね上がりましたが、二の矢として放たれたのがなんと立会外分売です!
1年先の株主優待だけでは不十分と考えたのでしょうね。今回の分売で計算上最低200人株主が増加することになるので、前期末の株主数は1,800人位まで減っているんでしょうね(笑)
立会外分売の目的は、当社株式の分布状況改善および流動性向上をはかるためとなっていますが、額面通りに受け取る人はほとんどいないでしょうね(笑)

優待再開に喜んで飛びついたところに分売発表という不意を突かれ、株価は往ってこいになってしまいました。とはいえ、株主優待を再開した電算システムでもここまでの危機感を感じて対応しているのに、一六堂は頑なに株主優待は拒んでいる感じで、今後両社の株主数がどう推移していくのか注目ですね!
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posted by アイル at 20:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 立会外分売 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月26日

三栄建築設計分売失敗!

2012年2月24日(金)に実施された三栄建築設計(3228)の立会外分売ですが、24万株の分売予定に対し16万株ほどしか買い注文が集まらず、売れ残りが出るという前代未聞!?の結果に終わりました。
立会外分売をずっとチェックしているわけではないですが、売れ残ったのは初めて見ました。
ふつう大手証券会社が顧客に営業をかけるでしょうし、三栄建築設計の場合は2月株主優待の権利付売買最終日に実施したので、立会外分売で買い1日持っていればお米券5枚がもらえます。
こういった営業トークで売り込めば2,400人くらい集めるのは簡単だと思っていましたが、売れ残ってしまったようです。投資家も馬鹿じゃない!きちんと株価推移もチェックして申込んでいるということですね。

それにしても三栄建築設計の主幹事証券は野村證券になっていますが、24万株ほどの分売も捌けないほどの営業力になってしまったのでしょうか?
あるいは今回の立会外分売は他社が仕切ったのでしょうか?

三栄建築設計は造成工事が計画より遅れ、販売時期が後ろにずれたという理由で上期の業績を下方修正し、通期計画は据え置いています。
本当にずれただけなら通期業績は達成できるのでしょうが、販売が計画通りいかなくなったということが、業績悪化の最初のサインというケースもあります。
立会外分売だけではなくて、建売住宅まで売れ残ったというのではシャレになりません(^_^;)
なぜこの時期での立会外分売なのか疑問に感じますね。
三栄建築設計立会外分売
上記のチャートは三栄建築設計の立会外分売日までの1週間の値動きですが、分売実施2日前の2月22日後場から株価が上がり始めています。それまではほとんど横ばいだったのに、分売実施日を目指して急に上昇を始めています。株主優待の権利日が近づいているという要因はあると思いますが、立会外分売の実施がアナウンスされており、普通の分売であれば市場で買うより安く買えるわけですから、分売まで待つと思います。それが不自然に急上昇し、23日の大引け前にはさらに跳ね上がっています
この跳ね上がった株価をベースに3.08%ディスカウントされて分売価格787円が決められました。
チャートで赤い線を引いていますが、これが787円レベルです。
全然お得感の無い分売価格ということがよく分かります。ディスカウントというよりプレミアムを乗せられた感じです(笑)
こんな分売価格ではさすがに応募する気も失せ、私は参加を見送りました。
立会外分売実施発表日の2月23日と実施日の24日の株価推移を抜き出したのが下記のチャートです。
クリックすると画像ページに移動し、再度クリックすると別ページで拡大表示されます。
三栄建築設計立会外分売
特に23日の大引けでは、売り板の薄いところを狙って、終値を上げていることが分かります。
こんな作られたような終値を使って立会外分売をされても困ります。
とはいえ分売実施を1日延ばせば、株主優待の権利はなくなってしまうので、先送りも出来なかったのだと思います。
すべての間違いはこんなギリギリのタイミングで立会外分売を実施したことです。せめて3日ほど前に実施したら、株価を見ながら分売実施日を決められたと思います。株価への影響を考えたらこんなタイミングで分売を実施しないと思うんですが、急にまとまったお金が必要にでもなったのでしょうか(^_^;)

24日は一体どんな株価推移をするんだろうと興味がありましたが、24万株程度の分売でまさか売れ残りが出たとは思いもよりませんでした(^_^;)
株価自体は株主優待の権利付売買最終日ということで、比較的堅調に推移して分売価格を割ることはありませんでした。数百円は儲かった可能性があったということですね。
16万株の分売に対し、24日の出来高は6.5万株で、40%ほどが消化された形になります。
株主優待をもらうため1日は持ち越した人もけっこういると思います。問題は来週以降の株価です。
通常の権利落ちでも22円ほどは下がるはずですが、今回は株主優待狙いで立会外分売に申込んだ人も多いと思うので、例年以上に売り圧力は強まると思います。

立会外分売で売れ残った会社の株価がどう推移するのかも気になりますね!
今後も三栄建築設計の株価推移をチェックして行こうと思っています。
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posted by アイル at 05:13| Comment(1) | TrackBack(0) | 立会外分売 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月23日

最近の立会外分売について

今日は日本和装ホールディングス(2499)とディーブイエックス(3079)の立会外分売が行われました。
どちらも株価は分売価格を上回って推移しており順調です。
 日本和装HD 前場終値 28,960円(分売価格 28,380円比 +2.04%)
 DVx Inc 前場終値 1,150円(分売価格 1,135円比 +1.32%)

ディーブイエックスは若林誠社長が立会外分売で持ち株を売却したと併せて発表されています。
日本和装も吉田重久社長が持ち株を売却しましたが、これは2月27日(月)の東証2部上場に備えて、流通株比率の基準を満たすための売却であり、立会外分売株数が3,360株と中途半端なのも、基準を満たすための最小限分だけを売却したからです。この辺りからもこんな安値では持ち株を売りたくない!もっと業績を上げて株価も上げたい!という強い意思を感じます(笑)
単なる立会外分売ですが、その背景を詳しく見ていったり想像(妄想とも言う)していくと、色々なことが分かってくるものです。分売の背景を考えることも投資にとっては大事ですね!

立会外分売を取り扱う証券会社は増えていますが、ネット上で申し込みができる会社、コールセンターに電話しないといけない会社など色々あります。
立会外分売は実施日前日の夕方16時前後に発表され(ディーブイエックスは16時15分、日本和装は16時20分)、17時頃から分売への申し込みが始まります。そして翌朝分売実施日の8時20分〜30分ごろまで申込みを受付けます。その後注文が集約されて売買が執行され、約定結果が連絡されます。
時系列に並べてみると下記のような流れになります。
 16時頃  会社から立会外分売実施発表
 17時頃〜 取扱い証券会社で立会外分売への申込み受付開始
翌日(立会外分売実施日)
 〜8時30分 立会外分売への申込み終了
 8時45分頃
 証券取引所で各証券会社からの注文を集約し取引執行
 分売予定数より注文株数が多い場合は、注文株数で按分?して各社への割り振りを決定
 8時50分〜9時5分頃 各証券会社で割当株数を各注文者に割振りし、口座に反映→売却が可能
受付時間や証券会社内での割振り方法、口座反映時間などは各証券会社によって異なります

松井証券は8時30分まで注文を受付けていますが、もっと短い会社が多いですし、SBI証券は口座への反映が9時過ぎになり他社と比べて遅いようです。約定株数の割当て方法も異なるようなので、研究し甲斐がありそうですね(笑)
大和証券のネット取引大和ダイレクトの場合、立会外分売に申込むにはコールセンターに電話しないといけません。申込み受付時間は16時半頃から実施日の8時19分までになっています。
一方でコールセンターの稼働時間は8時から18時までです。
前日に申込むなら16時30分〜18時までの間、当日に申込むなら8時〜8時19分までの間という短時間しか、立会外分売を受付けていないことになります。
コールセンターは特に夕方は混雑していますし、取引に際しても確認事項・説明事項などいろいろ手間がかかり、注文発注までには相当時間がかかります。ネット取引に慣れた身からすると、そんなことまでいちいち確認しなくても(^_^;)と感じてしまいます。私も早起きして電話で申込んでみましたが、確認などに手間取り注文に間に合いませんでした。
ぜひ大和ダイレクトでもネット上で立会外分売への申込みができるようにして欲しいですし、それが難しいならコールセンターでの受付時間をせめて20時頃まで伸ばしてほしいものです。

今日は三栄建築設計(3228)の立会外分売実施が発表されると思います。
三栄建築設計は8月決算ですが、2月末の株主にはお米券5枚を贈る株主優待があります。
2月24日(金)朝に立会外分売が実施されれば、権利付売買最終日なので株主優待の権利が付いてきます。今日分売実施の発表がないと27日以降の実施になるので、立会外分売で買っても今回は株主優待がもらえません。こんなギリギリのタイミングで立会外分売を実施するのも珍しいですね!
実施日次第でこれだけの差があるんですから、余程のことがない限り今日発表すると思います(笑)
松井証券の立会外分売案内でも株主優待について記載があります。
分売株数は24万株ですが申込み上限は200株であり、立会外分売の目的として書かれている
当社株式の分布状況の改善、株主数の増加及び流動性向上を図るため
という理由と整合しています。
株主数を増やしたいのに申込み上限が1万株!だったら、場合によっては24人しか株主が増えない可能性がありますので(笑)何としても売り抜けたい!という感じが見え見えになってしまいます(^_^;)
三栄建築設計
三栄建築設計は1月10日に期待外れの1Q決算を発表したのに続き、2月8日には業績の下方修正を発表しています。株価が大幅に下落している中での立会外分売実施であり、業績の先行きに若干不安はあるものの、100株ならメリットがあるかもしれないですね。
株主数を増やして東証1部指定替えを目指しているのではないか?などとも感じます。
ホームページでは2月17日付でご丁寧にも「株主優待のお米券についてのご説明」というリリースも出しているので、株主優待で釣って立会外分売を成功させよう!というのが見え見えなのが若干気になります(笑)が、釣られてみようかな?

次に立会外分売を予定しているのが、セーラー広告(2156)とパラカ(4809)です。
セーラー広告はまったく知らない会社でしたが、立会外分売の目的もよく分かりません。
リリースには、当社株式の分布状況の改善及び流動性向上を目的とするものです と書いてありますが、ひな形通りで会社側の意図が伝わってきません。流動性がほとんどないのは確かなようです。
2月9日に業績の下方修正を発表して間もないですし、株価も低迷しており時価総額も7.8億円と非常に小さい会社です。このまま業績・株価の低迷が続けば、上場廃止になってしまうのではないか!?と感じるような会社です。それがなぜこのタイミングで立会外分売なのか?よく分かりません。
セーラー広告株価チャート
株価は上記の通り底ばいが長く続いており、一見長期投資派には美味しそうに見えますが、2007年6月の上場前後が業績のピークだったようで、その後は今期計画まで5期連続減収が続き、利益も大幅に減少しています。営業利益のピークは上場直前期の2007年3月期の4.05億円のようですが、2012年3月期見込みは0.76億円まで減っています。利益は1/5以下になったわけです。上場当時の筆頭株主が54万株を売り出しましたが、これが上場の目的だったのではないか?と感じてしまうような会社です。
流動性がほとんどないので処分に困った大株主が、最近の立会外分売ブームに便乗して売り抜けたいための分売なのかと感じてしまいます。あるいは分売実施を発表すれば知名度が上がると考えたのかもしれません。確かに分売実施発表で私もセーラー広告を知ったのでPR効果はありますが、会社の内容が良くないと逆効果です(^_^;)

一方でパラカは東証2部や1部を目指していると思うので、前向きな立会外分売なのかなと感じます。
2011年の株主総会に出席した印象では、内藤亨社長は将来を見据え的確な戦略を打ってくるような感じがしたので、立会外分売実施にも前向きな理由があるのではないかと期待しています。
   パラカ2011年株主総会レポート

最近は立会外分売が続いていますが、どの会社の分売に参加するのかよく考える必要があると思います。立会外分売にも前向きなもの、ただ売り抜けたいだけのものなど混在していると思うので、よく考えて選別することは大事です。
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posted by アイル at 12:25| Comment(1) | TrackBack(0) | 立会外分売 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月20日

テンアライド(8207)立会外分売

2012年2月20日(月)に、居酒屋をチェーン展開しているテンアライドが立会外分売を行うと発表しました。
最近は立会外分売ブームなのか、毎日のように立会外分売の発表が続いています。
中にはこんな会社が立会外分売なんかしてもいいのか!?と疑問に感じるような会社も含まれています。
立会外分売は通常実施日前日の終値に対し3%ほどディスカウントした価格で売り出されます。買付時の手数料もかかりませんし、購入者にメリットがある!と宣伝されています。
しかし多くの場合、本当にメリットがあるのは売り出す側です。

立会外分売を行うのは日々の出来高が少なく流動性が低い銘柄です。そんな銘柄をまとまった株数売ろうとすれば、小口注文に分けて売り注文を出したとしても、(特に根拠はありませんが)30%くらいは安い値段でしか売れないと思います。それがたった3%くらいのディスカウントで処分できるんですから、持ち株を処分したい大株主にとっては本当にありがたい制度だと思います。
そういった説明はまったくされずに、市場に大量の売りを出すと株価が下がって株主の皆さんに迷惑をかけるので、市場外で立会外分売するんですよ!という説明がされます。そのうち、株主のためを思って立会外分売にしているんです!感謝してくださいね!とでも言われそうです(笑)
投資の世界であなたのために!などと言われたら、疑ってかかった方が身のためです(^_^;)
日本の株式市場がちょっと良くなってきたと思ったら、立会外分売が急増!ということは、日本株をたくさん持っている人たちは株価の上昇が長続きしないと考えているということなのかもしれません。
立会外分売が発表されたら、誰が売り出すのか?売り出す目的は何か?をよく考えた方が良いと思います。立会外分売を行う目的は大きく分けて、東証上場など上位市場を目指すために株主数を増やしたり、流通株式比率の条件をクリアするために行う前向きな分売と、大株主が持株を売り抜けたいためだけの分売があります。どちらに該当するのかよく考える必要があります。
よくある理由は、当社株式の分布状況改善および流動性向上を図るため という文言ですが、こんな無味乾燥な理由での分売には注意した方がいいと思います。
この言葉を翻訳すると、成長性も期待できず処分に困っている持ち株を、できるだけ高値で個人投資家に嵌め込みたいから立会外分売を実施するということになります(笑)注意が必要です。

それでは本題のテンアライドの立会外分売について見てみます。
 分売予定株数 400,000株
 分売実施予定期間 2012年2月28日(火)から3月2日(金)
 買付限度 買付顧客1人につき10,000株
 実施の目的 当社株式の分布状況改善及び流動性向上を図るため

テンアライドはすでに東証1部上場銘柄であり、株主優待制度もあるので株主数も2011年9月末で12,814名もいます。なのでただ売り抜けたいという理由だと思われます。
テンアライド立会外分売
足元の株価を見てみると、毎年お約束のような大幅下方修正&赤字転落&無配継続を発表して、売りたたかれた5月から徐々に株価も回復してきたタイミングでの分売発表です。
株価も戻ってきたし、いまのうちに処分したいということなのでしょうか?
このタイミングで売り出せば、(株主優待を廃止しなければ)3月末の株主優待に釣られて買ってくれる個人投資家がたくさんいるだろう、と考えたのでしょうね。
最近の業績は下記の通りひどいものであり、5年連続して無配の予定です。
テンアライド立会外分売
そりゃあ大株主でなくとも手放したいと思うんでしょうね(^_^;)
過去10年間の株価推移も業績を反映して低迷しています。
テンアライド立会外分売
こんな赤字続きで日々の出来高も少ない銘柄が立会外分売をする場合は、ディスカウント率を20%以上にするなどの厳しい条件を付ける必要があるのではないかと感じます。

2011年9月末時点の大株主は下記の通りです。上位8人は40万株以上を保有しているので、この中に売り出す人がいる可能性が高いですね。一体誰がどんな目的で売り出すのでしょうか?
 (株)永幸 581万株(21.8%)
 飯田永太 377(14.2)
 (株)岡永 144 (5.4)
 山内薫 106 (4.0)
 飯田愛太 83 (3.1)
 三菱東京UFJ銀行 77 (2.9)
 サッポロビール 72 (2.7)
 自社(自己株口) 49 (1.8)
 飯田博 38 (1.4)
 みずほ銀行 25 (0.9)

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posted by アイル at 18:29| Comment(1) | TrackBack(0) | 立会外分売 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月15日

ワイズテーブルの立会外分売

2012年2月15日(水)にワイズテーブルコーポレーション(2798)の立会外分売が実施されました。
立会外分売実施の発表は2012年2月3日(金)に行われ、内容は下記の通りです。

分売予定株式数 1,000株
分売実施予定期間 2012年2月15日(水)〜2012年2月17日(金)
申込数量の限度 買付顧客1人につき100株まで(売買単位:1株)
実施の目的 株式の流動性向上、分布状況の改善及び株主数の増加をはかるため


昨日、立会外分売実施の案内があり、分売価格は2月14日の終値84,500円から3%ディスカウントした81,965円で実施されました。
ワイズテーブルは2011年10月19日にも同様の立会外分売の発表を行いましたが、2011年11月1日に「株式の立会外分売の中止に関するお知らせ」を出し、諸般の事情により実施を中止しています。

過去6ヵ月の株価推移は下記の通りです。
前回も分売実施を発表以降、株価が軟調に推移しましたが、10月中旬までは株価は上昇基調でした。
株価が上がってきた所で分売発表を行い、株価を下げているという感じです。
それにしてもなぜ昨年の11月には立会外分売の実施を中止したのか理由がよく分かりません。諸般の事情では理由になっていませんよね(^_^;)
ワイズテーブル立会外分売
しかしその後は株価が見事なまでにきれいに上昇しています。
作られたチャートなんじゃないの?と感じるくらい見事に一直線に上がっています。
そして株価上昇も頭打ちになってきた所でタイミングよく立会外分売の発表がありました。
その後はつるべ落としのように株価は急落しています。
今日は出来高も急増して261株も出来ていますが、寄付き前に立会外分売で1,000株が売り出されているので、まだ大部分の人が売らずに持っていることになります。
今日の大引け後の板状況は下記の通りであり、売りが優勢です。
ワイズテーブル立会外分売
分売価格が81,965円なので、損してでもいいので処分したいという売り注文も出ています。
今日の値幅は81,500円〜82,100円と狭いレンジでの値動きとなりましたが、82,000円の寄付きで115株が出来ています。立会外分売で買った人で、すぐに取引口座に反映された人が、すぐに売り注文を出したんでしょうね。分売価格が81,965円なので、それでも35円しか鞘がありません。
業績は回復傾向にあるようですがまだ最終赤字の会社であり、PBRも6倍以上という割安感の感じられない状況です。さらには株価がかなり上がってきたところでの立会外分売実施です。
2月末に5千円分の株主優待の権利が待っているとは言え、私は今回の分売参加はちょっと見送りたいと判断しました。明日以降の株価はどうなるか分かりませんが、なぜこのタイミングで立会外分売を実施する必要があるのかがよく分かりません。実施の目的として株式の流動性向上、分布状況の改善及び株主数の増加をはかるため と書いてありますが、株主数は2011年8月末で7,349名もいて、時価総額21億円程度のマザーズ銘柄としてはかなり多い株主数だと感じます。出来高は確かに少ないですが、それは業績が悪くて人気がないからであり、浮動株数が少ないからという理由だけではないと思います。

中間期末の株主構成は下記の通りであり、分売を行ったのは金山精三郎社長の持ち株だと思いますが、今後株主構成がどう変わってくるのかにも注目ですね。
ワイズテーブル立会外分売
株主構成もバラエティに富んでいますね!
第9位株主の辻口博啓氏は世界的に活躍するパティシエで、自由が丘にあるパティスリーモンサンクレールのオーナーシェフです。そういえば先月出席したアイケイケイの株主総会のお土産が辻口博啓氏のパティスリーモンサンクレールの焼菓子でした。
第2位株主のマーチャント・バンカーズ(3121)は大証2部上場の投資事業会社でした。でも次々と業態を変えている会社の様で、事業内容はよく分かりません。本社は帝国ホテルタワーにあり、投資会社だけに見栄えも大事なようです。プレスリリースもバラエティに富んでいて面白いですね(^_^;)
第5位株主の江藤鉄男氏は店舗流通ネットという名証セントレックスに上場していた会社の創業社長だった人です。イカリソース事件に巻き込まれ!?社長の辞任しています。その後店舗流通ネットは次々と株主が変わり、TRNコーポレーションという社名に変わりましたが、結局はほっかほっか弁当のハークスレイにTOBされて上場廃止となってしまいました。
ハークスレイによるTRNコーポレーションのTOBでは、純資産を大幅に下回る価格で強制的に買い取られてしまい、TOB詐欺なんじゃないかと思っています。ハークスレイによるTOBを決議する臨時株主総会に出席しましたが、TOBの張本人であるハークスレイの青木達也社長(TRNコーポレーションの社外取締役でもあります)は、所用により欠席していました。TRNコーポレーションの株主から厳しい指摘を受けるのを避けて、敵前逃亡した姿勢は経営トップとして信じられない行動ですね。
その時の臨時株主総会レポートは下記の通りです。質疑応答が長かったのでまだ未完成でした。
 TRNコーポレーション(3351)臨時株主総会レポート
ワイズテーブルには関係ありませんが、いろんな株主が顔を出しているんですね。
さて、立会外分売に応じた投資家は明日以降報われるのでしょうか?

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posted by アイル at 19:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 立会外分売 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする