2017年02月06日

私は株で200万ドル儲けた!

私の話ではなく、ニコラス・ダーバスさんの不朽の名作 私は株で200万ドル儲けた を読みました。
         
たぶんDUKE。さんに出会っていなかったら、まだこの本に気付いていないと思います。
私はファンダメンタリストなのでテクニカル系の本はほとんど読みません。
しかしDUKE。さんの新高値ブレイク投資術を読んで、あまりにも効率的な投資法に圧倒されました!

私の場合は割安な成長株を株価が底ばいと思われる間に少しずつ買い、あとは上がるのを気長に待つという忍耐投資法だったので(笑)
新高値という分かりやすい指標でビックチェンジを秘めた会社を探す!というのは非常に効率的で、とても敵わないな〜と痛感しました。
そんなDUKE。さんのお薦め本なので、早速図書館で借りてきて読んでみました。
独自のボックス理論を確立するまでの試行錯誤が書かれており、投資家はみな一度は通ってきた道なので共感しながら読めますね。私の場合はボックス理論に辿り着く前に、ファンダメンタル分析をもっと深掘りして粘り、今の忍耐投資法に辿り着きました(笑)
ただそれほど意識してはいませんが、ボックス理論的なことも考慮して株価推移を見ています。この本を読んでそのことにも気付きました。
DUKE。さんなどはテクニカルが先で、条件を満たした銘柄のファンダメンタルを調べるという流れだと思いますが、私の場合はファンダメンタルを徹底的に調べた上で、テクニカルも参考に買い場や売り場を検討するという感じです。
うまくいけば大きく上昇する株を底値圏で買うことができますが、いつ大きく上昇するかはまったく分かりませんし、上昇を待っている間に外部環境の変化などで成長期待がはげ落ちてしまうこともあります。
新高値ブレイク投資術と比べると負けてる感がハンパないです^_^;
良いところを取り入れて、自分の投資方法の改善につなげていきたいと思っています。

私は2003年発刊のオリジナル版を読みましたが、この本を読んでもボックス理論についてあまり詳しくは書かれていない印象です。ボックスを積み上げて高値を更新していくような会社に投資し、ボックスを下抜けない限りは持ち続ければよい、と大まかに理解しました。
こういった本を読むと早速身近な株で検証してみたくなりますよね(笑)

ということで昨年秋以降高値を更新しているウェッジに当てはめてみました!
まずは週足で見てみます。
ボックス理論
私が本格的に買い始めたのは2015年末からですが、この頃は400円を下限とするボックス圏の値動きで、2016年には子会社のグループリースがインドネシアに進出するし、400円が底なんだろうな〜と判断して買っていました。ところが2月に大幅な下方修正が出たり^_^;、全体相場が大きく崩れて一気に300円まで割ってしまったのは予想外でした。ボックス理論的には400円を割れたら即損切りですよね!
私の場合は、『私、損切りしないので!』なのでwもちろん損切りせず持続です。
2月以降は辛い日々が続きました(笑)
6月のブリグジットの時には200円さえ割れるんじゃないか!とビビりましたが、そこを底に緩やかに戻り始めました。日足チャートを見るとよく分かります。
ボックス理論
7月頃は400円の以前のボックス下限に近付くとすぐに跳ね返される展開でしたが、8月下旬に400円を突破してからはきれいにボックスを積み上げている感じです。
10月には600円から740円くらいのボックス圏の動きが1ヵ月ほど続きましたが、11月14日の決算発表で「どこまで事業が拡大するか現時点では分からないので、今期の予想は発表しない!」という発表が投資家の妄想を掻き立て(笑)ボックス上限を軽々と飛び越え、1000円から1200円のボックスに移行しました。
一気に跳ね上がったこともあって、このボックスでの動きは2ヵ月近くに渡りました。それでもほとんど千円を割れなかったのは、強い動きが続いていたという事なんでしょうね。
12月27日午後の株主総会前日に千円を割れているのは謎ですね。
総会で悪材料でも出ると思ったんでしょうか?
あるいはここ数年流行の決算プレイを応用した総会プレーのポジション外しでもあったんでしょうか?
まあ総会で悪材料など出る訳もなく、その後はボックス半ばでの値動きが続きました。
今はこのボックスを抜けて、新たなボックスの形成に入った段階です。
今後1300円から1500円程度のボックスでの動きが続くのか?注目していきたいと思っています。

2月14日には決算発表が予定されていますが、1Q決算には過度の期待をしない方が良いと思います。
期が進むに連れて業績が右肩上がりに向上していくと予想していますし、本格的に業績が伸びるのは2018年からだと思っています。目先の業績に期待し過ぎるのはどうかと思います。
決算期待を煽って売り抜けたい短期筋の書き込みに惑わされない様ご注意くださいね!

以上、なんちゃってテクニカルアオリストのボックス理論でした(笑)
「私は株で200万ドル儲けた」は一読されるのをお薦めします!
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posted by アイル at 00:34| Comment(1) | TrackBack(0) | 投資関連書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月26日

ストーリーとしての競争戦略

ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件 楠木 建著を読みました。
   
けっこう分厚い本なので最後まで読むのに時間がかかりましたが、面白い本でした。

優れた戦略とは思わず人に話したくなるような面白いストーリーだ。
成長を続ける会社には、思わず人に話したくなるような面白いストーリーがある
そしてそのストーリーの中には一見すると非合理に見える戦略が組み込まれており、それが持続的な競争優位の源泉になっている
業界の常識からすると非常識な戦略なので、競合他社はその部分を除いて合理的に見える部分だけを真似をしたり、あるいは表面的な理解で非合理な部分も含めて真似をするが、中途半端に模倣する結果全体の戦略がおかしくなり、さらに差が広がっていくことになる


なかなか面白いですが、一見非合理に見えるから他社に真似されにくいし、合理的な部分だけを抽出して真似すれば更に良い戦略になるだろう!と、非合理に見える肝の部分を除いて真似をするので、全体の戦略のバランスが崩れて自滅していく、という指摘は興味深いですね。
思わず人に話したくなるような面白いストーリーを持った会社は成長を続ける可能性が高いのであれば、そういった会社は長期投資に適しているので、面白いストーリーを持った会社は長期投資の対象になります。

本の中で例として挙げられていたガリバーインターナショナルは、私も面白い会社だと思ったんですが、どこで歯車が狂ったのか、今は少し迷走している感じです。
消費者のニーズの変化を読み違えたのかな?ガリバーになって驕りが出てしまったのかな?
株主としては、また面白い戦略を組み立て直して、再度成長軌道に戻ってほしいと思います。

長期投資の場合、長きに渡って成長を続ける会社に投資したいので、「成長を続ける会社には、思わず人に話したくなるような面白いストーリーがある」ということは、長期投資をしたくなるような会社にも思わず人に話したくなるような面白い成長戦略のストーリーが必要という事になります。
過去はVTホールディングスやティアがそういった会社でしたが、最近のティアは成長率も少し物足りないし、成長ストーリーの面白さも何度も聞いて少し薄れてきたかな?という感じです。
ティアブログはもう更新しないんですか?という問い合わせもありましたが、このブログを更新するだけでも手一杯なので^_^;他のブログまでとても手が回りません。ご期待に応えられずすみません。

VTホールディングスについては、中長期的には外部環境にもあまり左右されずに成長を続けられる面白い成長戦略を持った会社で、従前と変わらず今後の成長にも期待しています。
ただ今年は、三菱自動車の燃費不正問題の直撃を受けて減益となり、私のポートフォリオの中で足を引っ張った最大の銘柄になりました。
三菱自動車がやらかしてくれたおかげで今年は大幅マイナスだと覚悟を決めていました^_^;
単年度の成績は重要ではないので、来年は今年の落ち込み分を大幅に上回る利益成長を期待しています。

そんなわけで、いま一番思わず人に話したくなるような面白い成長ストーリーがある!という会社はグループリースですね。
グループリースは、東南アジアでオートバイや農機などのリース販売を行っているリース販売会社ですが、マーケットの大きい都市部ではなく、マーケットが無いと思われている、あるいはあっても小さすぎて商売にならない!と思われている田舎中心に、低コスト(1ヵ所500US$程度)の販売拠点を多数展開し、リース販売を行っています。
対象としている顧客層は銀行口座も持っていない様な人なので、収入などの証明書より人物本位の独自の審査基準で与信の判断をするという、東南アジアに適した、でも一見非合理で効率が悪そうに見えるビジネスモデルを確立し、2年半くらい前から成長軌道に乗りました。
都市部で事業展開している同業他社がビジネスモデルを真似して地方に進出してくることもあったそうですが、リース契約自体は増えるものの表面的な模倣なので返済の滞りが多発し、撤退していったそうです。
まさにこの本に書かれている通りの展開です^_^;

グループリースはタイの上場企業で、当初はタイのオートバイリース販売の会社でしたが、カンボジア進出にあたり、カンボジアの地方部に適したビジネスモデルを作り上げ、マイクロファイナンス会社に生まれ変わりました。
カンボジアモデルをデジタルファイナンスと呼んでいますが、このビジネスモデルを周辺国のラオス、インドネシアに移植して展開しています。今後はミャンマーやスリランカへの進出が発表されています。
グループリースの将来像について妄想を膨らませたり、投資仲間と語り合うのはとても楽しいですね。
まさに、優れた戦略とは思わず人に話したくなるような面白いストーリーだ!を地で行っている感じです。
ネットでググると色々と悪い噂もあるのでお薦めはしませんが、悪い噂のお蔭で成長性の期待できる会社に割安に投資できるという面もあるので、難易度は上がるものの悪い噂があることが一概に良くないとも言えない部分が投資の面白いところですね。
とは言ってもグループリース自体は高く評価されていて、海外の機関投資家からも注目されています。
12月23日時点の時価総額が2,700億円、PERも83倍で成長企業としての評価がされています
来期予想のPERは40倍台になる見込みです。

一方でグループリース株を34%近く持つ親会社のウェッジホールディングスは、370億円ほどの時価総額評価で、子会社の成長性が十分に織り込まれていない水準ではないかと思っています。
まあ夏頃までは時価総額が100億円程度でまったく評価されていなかった事を考えると、それなりには評価されてきたとは言えますが^_^;

でもこの程度の評価で終わる事業ではないと考えているので、
思わず人に話したくなるような面白い成長ストーリーが今後も続くのか?
あるいは大失敗で笑い話に終わるのか!?
(他人の失敗は蜜の味ですからね^_^;)
その答え合わせは、2020年にしたいと思っています。
笑い話で終わらないことを祈る!(笑)
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2016年07月08日

DUKE。さんの新高値ブレイク投資術

DUKE。さんが書いた 1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術を読み終えました!
         
昨日届きましたが、とても読みやすい本なので一気に読んでしまいました。
冒頭に、株式投資を始めてからの成功例、失敗例を振り返りながら、現在の投資法を確立するまでがコンパクトにまとめられていますが、私も同じような失敗を乗り越えて今があるので、共感しながら自然と本の中に惹き込まれていきました。
最初は「新高値ブレイク投資術」というタイトルから、テクニカル投資中心の内容なのかな?と思っていましたが、読み進んでいくうちに私が普段投資で感じていることや、セミナーなどで伝えていることと共通することが多いことに驚きました。DUKEさんはテクノファンダメンタル派と自称していますが、投資銘柄を発掘するきっかけがテクニカル分析で、その中から実際に投資する銘柄を選ぶ際にはファンダメンタルを重視するという効率的なスタイルでした。
最初の印象と違って、投資スタンスや考え方は私の投資法ととても似ている部分がありますが、銘柄の選び方、買うタイミング、買い方などに違いがあるように感じました。
私は割安な成長株を見つけて、株価が底ばいで出来高がほとんどない状態から、少しずつコツコツと買い増していく忍耐が必要な長期投資(笑)ですが、DUKEさんは株価が年初来高値を付けるなど動きが出てから買い始めるので、私の投資法ほど忍耐も要りませんし、とても効率的な投資法だと思います。

株式投資でよく聞かれる質問は、
 どうやって投資銘柄を探せばいいんですか?
なんですが、DUKEさんの投資法だと年初来高値などの新高値ブレイクという明確な基準があるので、初心者にもとても分かりやすいですね。
年初来高値など、今までなかなか抜けなかった壁を超えて株価が上昇するという事は、その会社に何か大きな変化ビッグチェンジが起きている可能性があるので、そういった会社に絞ってファンダメンタル分析して、ビッグチェンジがあるのか?単に仕手化しているだけなのか?などを見極めて、厳選して投資するというのはとても有効だなと感じました。
調べる銘柄が限定されるので、投資にそれほど時間を割けないサラリーマン投資家でも取り入れやすい投資法です。
自分に合った投資法を身に付けることが一番大事!という指摘もまさにその通りですし、最大でも5銘柄程度に絞り込んで集中投資というのも私と同じです。

私の場合は、身近なサービス業の会社から安定成長しそうな会社を見つけ出し、半年くらいかけてじっくりとビジネスモデルや経営者などについて調べて、過去の業績修正の傾向や業績の安定度などについても調べます。競合他社の状況も今後の成長性に大きな影響を与えるので、競合他社についても調べます。場合によっては競合他社の方がより良い投資候補だ!という結論になったこともあります。
まずは少しだけ買ってみて、株主総会にも出席して経営陣の雰囲気なども自分自身で実感してみます。
決算などの数字には表れない経営陣から感じる印象も私は大事だと思っています。
周りから見ればそこそこ時間や手間もかかりますが、そうやって調べたり分析したりすることが大好きなので、趣味みたいなものです(笑)
時価総額が100億円以下、多くの場合時価総額30億円前後から投資し始めるので、一般的な知名度はほとんどなく、株価は底値圏で放置されていることが多いです。日々の売買はほとんどないので流動性は皆無ですが、5年10年単位の投資なのでコツコツと買い増ししていきます。
DUKEさんと比べると、買うタイミングはかなり早い、株価が上がるまでには時間がかかる、自分が想定したように業績・株価が上がらない可能性も高くなるというデメリットがあります。
比較すると何でこんな非効率な投資法をしているんだ!という気がしてきました^_^;
良いところはじっくり買っていくので、投資資金が増えてきても比較的対応できることくらいでしょうか?
あと投資先企業とは長い付き合いになるので、オーナーの1人として愛社精神も湧いてきます!
これはなかなか売りにくくなるというデメリットもありますが(笑)

この本を読んで感じたのは、自分の投資法にDUKEさん流を付け加えれば、さらに良い投資法になるかもしれないということです。基本的な考え方は同じだと思いますし、DUKEさんの投資対象となる数年前から投資しているので、その銘柄に対する理解度は深いはずなので、うまくミックスすれば今まで以上の投資成果が上げられそうです。
続編としてもう少し詳しく知りたいと思ったのは、新高値を付けてから実際に買いを入れるまでの時間が短いので、新高値銘柄の中からどうやって銘柄選別を進めていくのか?という部分です。
まずは第4章で書いてあるようにざっと調べて買いを入れて、その後は株価推移のチェックと並行してファンダメンタルの調査を深めていくのか、最初はざっと調べて打診買いして、ファンダメンタル分析に時間を掛けてビッグチェンジを確信できたらテクニカルの節目で買い増していく感じなのか、この辺りが気になりました。
ファンダメンタル分析が大好きだから気になるのかもしれません(笑)

株式投資って、結局はそれぞれの性格や考え方が投資法と合っているかが大事になってきますし、過去の成功例・失敗例から徐々に自分なりの投資法が確立されてくるものだと思います。
DUKEさんの場合はそうした投資経験の中からウィリアム・オニールの成長株投資に出会って「これだ!」と感じたんだと思いますし、私の場合はそれがピーター・リンチでした。
投資経験の積み重ねがあったからこそ、こういった本に出会った時に「自分の求めていた投資法はこれだったんだ!」と開眼するのだと思います。
ぜひ皆さんもDUKEさんの本や上記の本などを読み、実際に少額から株式投資をしてみて、成功や失敗を積み重ねながら自分なりの投資法を確立してほしいなと思っています。
本を読んで他人の経験を活かすことも大事だと思うので、ぜひDUKEさんの本も読んで株式投資の奥深い世界を楽しんでくださいね!
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posted by アイル at 21:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月09日

日本株は、バブルではない

6日の日曜日は近鉄で奈良まで往復して、奈良キャッシュフローゲーム会で中長期投資セミナーを開催してきました。1時間以上前に着いたので、興福寺を見学したり、鹿と戯れたり(笑)奈良を堪能しました。
奈良のキャッシュフローゲーム会も毎月開催されていますので、ぜひ参加してみてくださいね!
 奈良にシカないキャッシュフローゲーム会
奈良まで近鉄急行などを乗り継いでいくと3時間半ほどかかるので、日経新聞と本を一冊持っていきました。
行きは日経新聞に目を通し、帰りは読書しながら帰ってきました。
読んだのは藤野英人さんの 日本株は、バブルではない 投資家が知っておくべき「伊藤レポート」の衝撃
   
ひふみ投信ファンドマネージャーの藤野英人さんの本は読みやすくて、電車の中でほぼ読み終えることができました。
日本の経済成長の起爆剤となる新・三本の矢とも言うべき『伊藤レポート』、『日本版スチュワードシップコード』、『コーポレートガバナンスコード』について解説されており、藤野さんの期待が伝わってくる内容になっています。
この本は2015年7月に発売されましたが、決算発表シーズンの2015年春から株主総会が集中開催される6月にかけて、伊藤レポートに沿って株主還元策を充実させたり、ROE向上を掲げる会社が増えるなど、日本企業の経営者も考え方を大きく変えていくのではないか?という期待が高まりました。
しかしながら8月から9月にかけてチャイナショックなどで世界経済の先行きに不透明感が強まってくると、内部留保も大事だ!という逆回転が目に付くようになった感じもします。安倍総理は内部留保を溜め込まずに、賃上げや設備投資に回すように経団連などを通じて働きかけていますが、やや停滞気味な感じです。
決算発表後の決算説明会やアナリストミーティング、株主総会などでは株主還元も含めたROE向上戦略や成長戦略についても議論になるでしょうから、来年の春以降再度改革機運が盛り上がってくるのか注視する必要がありますね。

現状の投資信託業界は大きな矛盾を抱えていて、インデックス運用が多過ぎることや短期の運用成績を重視し過ぎていると指摘しています。高い手数料を取ってアクティブ運用と言っていながら、組み入れている銘柄はインデックス投信と変わらないようなものもあるなど、問題が多いですよね。
投資の本来の姿は、良い会社を買うことで企業価値が高まり成長を促進させ、悪い会社には投資しないことで変化や退場を促す必要がありますが、インデックス投資だと銘柄の選別をせずインデックスに採用されている会社はすべて買うので、悪い会社も生き残ってしまうことになります。
インデックス投資をしている人は、インデックス投資が中長期的に社会に与える影響についてもよく考えた方が良いと思います。
まあそんなことを考えたくない人達がインデックス投資をしているのかもしれませんが(笑)

人気の出そうな投信を次々と開発し、顧客に投信の回転売買を薦めるケースがまだ多いようで、日本の証券業界はなかなか変わりませんね。まだ日経平均リンク債のような仕組債を買っている人がいるんですから、勉強しない個人投資家にも問題があると思いますが、顧客の無知に付け込んで儲ける方も両方に問題がありますよね。
最近はロボット関連ファンドが大人気だそうで、同じような投信が次々と設定されているそうです。
ここまでくると騙す方も騙される方も懲りない面々ですよね〜^_^;

新・三本の矢『伊藤レポート』、『日本版スチュワードシップコード』、『コーポレートガバナンスコード』はちょっと停滞気味だと思いますが、大きな流れは変わらないので日本企業の変革が進み、ROEも向上していくことから日本株もこれからまだまだ買っていけると結論付けています。
インデックス投資と大差ないようななんちゃってアクティブ投資ではなく、きちんと銘柄選別を行う厳選アクティブ投資が重要になるし、そういった投資をしていけば高いパフォーマンスが期待できると思います。
インデックス投資が主流になればなるほど、厳選アクティブ投資が有利になると考えています。
私はこれからも、安定成長が期待できる中小型株を中心に厳選アクティブ投資していきます!

・ビジネスに何らかの強みを持ち「高い参入障壁」を築いている
・その会社の製品・サービスに対する「需要の拡大余地」がある
ROEが8%以上で、今後さらに改善する見通しがある

藤野さんはこれら3条件を満たす銘柄は、より成長性について確信が持てると述べています。
投資する水準としてはPER20倍前後をめどにして、できればそれよりも低い水準と書いていますが、これらの条件を満たす会社は、比較的知名度の低い中小型株が中心になるのかなと感じます。
こういった基準を参考にしながら、今あるポートフォリオを組み替えたい!と思えるような会社を発掘したいですね。
藤野さんの本はどれも分かりやすく書かれているので、投資初心者の方にもお薦めできます。投資スキルを上げていくためには知識+実践が必要なので、読書や自分自身で考えることで知識を身に付けつつ、実際の投資にも取り組んでほしいですね。

1月16日(土)に開催する名古屋キャッシュフローゲーム会では、ひふみ投信アナリストの栗岡さんをお迎えして講演会を開催します。
まさに2016年の幕開けを飾るのにふさわしい新春スペシャルセミナーで私もとても楽しみにしていますし、参加申込み頂いているメンバーも史上最高の豪華メンバーが全国から集まってきます。
栗岡さんに対する期待の高さをヒシヒシと感じますね!ホント楽しみです\(^o^)/
すでに70名近いお申込みを頂いていますが、せっかくのチャンスなので出来る限り多くの皆さんに聞いてほしいと思っており、もう少し募集を継続します。参加希望の方はお早目にお申込みくださいね!
 名古屋キャッシュフローゲーム会 2016年1月16日(土)
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2015年11月27日

カイジ「命より重い!」お金の話

今日は寒かったですね〜
夕ご飯を食べに行ったんですが凍えました〜(笑)
もう11月下旬なのでこのくらい寒いのが普通なのかもしれませんが、最近暖かかっただけに寒さが堪えます。皆さんも風邪をひかない様に注意してくださいね!

私もウインドウズ10にアップグレードしました。
ネット環境がWimaxなのでダウンロードにはかなり時間がかかりましたが、インストールは40分くらいでした。モニターの電源は切って本を読んでいたので、それほど時間は気になりませんでした。
ブラウザーがEdgeというソフトに変わったので、まだ慣れないですね。お気に入りのインポートの仕方がよく分からなかったり、ツールバーにお気に入りを表示させる方法が分からなくて試行錯誤していました。
なんとか普通に使えるようになったのでホッとしています。
今まで使っていたインターネットエクスプローラを使おうとしたらすぐにフリーズしてしまうんですよね!
強制的にEdgeを使わせようというマイクロソフトの意図を感じてしまいました(笑)
表示スピードなど全体的な使いやすさは8より10の方が良さそうです。

寒くなるとお家で読書も良いですよね!
最近読んだ本の感想をまとめてみます。
カイジ「命より重い!」お金の話 木暮太一
マネーと国家と僕らの未来 ハッカーズ(茂木 健一郎、堀江 貴文、金杉肇)

      
漫画カイジは読んだことがないんですが、映画は株主優待で見ました(笑) 賭博黙示録カイジを読んだことがある人の方が、シーンが浮かんで面白いようですが、読んでなくても問題ありません。
お金についてあまり勉強をしたことがない人にはとても勉強になる本だと思います。
知識がないから騙されたり損をしたりすることもあるので、一読することをお薦めします。
カイジを題材にした本は他にも何冊か出ているようです。

自己顕示欲が浪費を生み、借金地獄につながっていく可能性が高まりますが、年々顕示欲を刺激するような商品・サービスが登場し、モデルチェンジサイクルも速まっているので注意が必要ですね。
ブログを書くのも自己顕示欲の一環なのかもしれませんが、こちらは浪費にはつながらないので安心です。浪費というより収入につながったり、仲間が増えたりメリットの方が多いですよね。ブログの内容にもよりますが(笑)
中にはブログで豪遊生活やセレブ生活を自慢するのがクセになって止められなくなり、借金や不正に手を染めるなど転落していく人もいるようですが
御発注さんを見習って節約自慢をするようになれば最強ですね(笑)
とはいえ、血のにじむような倹約の残酷な結果、という説明もその通りだと思いますし、お金の使い方も大事になるよな〜と考えさせられました。
欲望を加速させるご褒美思考にも注意が必要です。
がんばった自分へのご褒美!も分からないではないですが、行き過ぎると借金体質に転落する恐れがあります。本当に欲しいもの、必要なものを買うのは問題ないですが、「何かを買うこと」が目的になってしまうと大変です。
働いてストレスを溜め、そのストレスを発散するために働いて稼いだお金を使う、お金が無くなるのでまたストレスを溜めながら働く、というスパイラルから抜けられなくなります。
さらに限界効用逓減の法則が働くので、同じ水準のご褒美では満足感が低くなっていき、さらに高額なご褒美が欲しくなってきます。意識して注意しないとこの罠に嵌ってしまいますね。特にテレビをよく見ている人は注意する必要があると思います。ご褒美情報が垂れ流されてますので^_^;
なかなか貯金ができない!という人は、こういったスパイラルにはまっていないか見直してみる必要がありそうです。
一番良いのは自分楽しいと感じることを仕事にして、仕事でストレスを溜めないことです。
仕事をすること自体がご褒美みたいなものになれば最高ですよね!
株式投資が大好きで良かった♪

この本を読んでいて感じたのは、お買い物がストレス発散になる人がいる反面、お買い物がストレスになる人もいるんじゃないかな?ということです。
私はどちらかというとお買い物がストレスみたいな感じがします。もちろん自分の好きなものを買うのは楽しいですしストレスにはなりませんが、消費をすることはどちらかというとストレスですね。この消費を投資に回したら価値が増える可能性があるのに、消費したら価値がなくなったり減っていきそうだ^_^;なんて感じてしまいます。
色々と考えさせられる本ですね。

もう1冊のマネーと国家と僕らの未来も色々と考えさせられる本です。
ビットコインについても詳しくなれます!
IBMの人工知能ワトソン先生の可能性についても考えさせられました。人工知能が発展するに連れて人工知能に置き換わっていく仕事が増えていきそうです。その方が正確で仕事も早く効率的ですからね。
現状維持とか考えていると、徐々に仕事が無くなっちゃうかもしれません。
この本の中の主張には医師も弁護士も資格は不要!などかなり過激な内容も含まれますが、不勉強な医者より勉強している素人の方がきちんと判断できる場合もあるとか、問診はワトソン先生の方が的確に診断できると言われるとそうかもしれないと感じます。ワトソンには世界中の知見が蓄積されていくわけで、確かに一番正確に診断できそうですね。
今まで常識として疑うことさえなかったことでも、よくよく考えてみれば不合理だったり非効率的なことがたくさんあるんだな〜と感じました。
ホリエモンがツイッターで毒を吐いているのも少し分かるような気がしました(笑)
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2015年11月21日

浜矩子先生と朝倉慶予測本対決

昨日最新刊 2016年日本経済 複合危機襲来の年になる!が発売されたばかりのブレない経済学者浜矩子先生と高橋乗宣先生の、1年前の力作 2015年日本経済 景気大失速の年になる!を読みました。
下記の記事で、浜矩子先生と高橋乗宣先生の過去の力作一覧をご紹介しましたが、一冊も読んだことがなかったので、さっそく図書館で借りてきて読んでみました。
 2016年日本経済複合危機襲来の年!
続けて船井幸雄氏が経済予測の超プロと紹介した朝倉慶氏の株バブル勃発、円は大暴落も読み比べてみました。
      
2015年日本経済 景気大失速の年になる!をちょうど1年後に読み返すというのはとても有意義だと思います。浜矩子先生と高橋乗宣先生の本を読むのは初めてなので、毎年同じことを書いているのかもしれませんが、政権批判のオンパレードで、日本経済も米国経済も欧州経済も新興国経済もすべてダメ!で、世界は有史以来最大級の危機を迎えていると結論付けています。
一応前年度の予測本で書いたことも振り返っています。
昨年の秋、次のように指摘した。日米欧、そして新興国も含めてほとんどの国が経済的問題を抱えている。確かなことは次に起こる危機は過去最大級の衝撃を我々に及ぼすことになるという点だ。新型恐慌の恐ろしさから世界中の誰もが逃げ出すことはできないのである。
それから1年が経過した現在、世界を覆う危機の構図はますます膨れ上がり巨大化してしまっている


この言い訳は危機が表面化するまで毎年使えますね(笑)昨日発売した最新刊にも同じような記述があるのではないでしょうか?さすがブレない経済学者はメンタルも強力なようですね。
欧州経済についてはまあまともなことが書いてあるように感じましたが、日本経済や政権批判は的外れだったり矛盾している主張もあって、ひどい内容だな〜と思いました。
安倍首相は世界の現状を正しく認識できているのかなんて書いてますが、あなたに言われるとは笑止千万だと思っているのではないでしょうか?
安倍改革は「強きを助け弱きを挫く」と決めつけていて、浜矩子先生と高橋乗宣先生は庶民の味方を気取っています。
小泉改革の雇用破壊で非正規労働者が600万人も激増し、正社員は300万人も激減してしまった、何が起こったかは一目瞭然だ!と断罪していますが、差引き300万人の雇用が増えたということですよね?
税制の見直しについての批判も面白い読み物に仕上がっています。
年収1,000万円超のサラリーマンは給与所得控除が減らされる、世帯年収が910万円以上の世帯は高校授業料無償化の対象から外されてしまう、共働きならこの位の収入には到達するだろうと書かれています。
高名な経済学者の先生方には世帯年収910万円以上が常識なのかもしれませんが、そんなに収入のあるサラリーマンは一部だと思いますし、一般的な庶民のイメージとはかけ離れていますよね。
日本の財政は最悪なので、強い意志を持って改革を断行する必要がある!と言っておきながら、こんなに収入が多い世帯にも高校授業料無償化をしないといけないんですか?年収1,000万円超のサラリーマンの給与所得控除を減らすのはそんなに問題ですか?改革を断行って何を改革する気なんですか?

円安で大企業の業績は過去最高だが、内部留保を溜め込むばかりで社員の給料は上がっていない!と批判しておきながら、その舌も乾かないうちに、政権の意向で大企業に賃上げを強要するのは安倍首相のファッショ体質を露骨に示していると批判しています。安倍政権は大企業優遇で庶民を冷遇していると批判しておきながら、大企業への賃上げ要請を批判するとは支離滅裂ですね。
もしかしてですが、大企業の社員は高給取りばかりで庶民ではないので、そんな高給取りの給料をさらに上げる必要はない!という意味なのかな?
給与所得控除が減らされることを批判しているので、そこまでの深読みは必要ないと思うんですが(笑)
民主党や社民党、共産党のように、安倍政権がやることはなんでも反対!と批判しているだけにしか見えません。民主党政権の頃の予測本には当時の政権についてどのように書いていたのか気になってきました。まさかとは思いますが、民主党政権はべた褒めということはないですよね?
何と言ってもブレない経済学者ですから!

この本は危機を煽るだけで何も解決策を示していません。こんな本を読んでも時間の無駄ですね。
まあエンターテイメントとして今年はどんなことを言っているのかな〜くらいの価値しかないと思います。
浜矩子先生は先日もテレビに出演して、日本経済大予測と銘打ち2016年の株価は1万円割れ、1ドル=50円時代が来ると予測されているようですが、2016年の日経平均株価が1万円割れすると予測するなら、自ら日経平均先物を売るとか、ETFを空売りするとか行動して欲しいですね!
ぜひ2016年の秋発売の予測本 2017年太陽系最大級の経済危機がやってくる!では、先物売りでぼろ儲けした自慢話をお聞きしたいですね!

もう1冊の予測本、朝倉慶の株バブル勃発、円は大暴落 は2013年2月に発刊された本ですが、読み応えがありました。
過度の金融緩和によるインフレで円や日本国債が暴落するという主張は同じですが、ブレない経済学者浜矩子先生は日本株も暴落すると予測しているのに対して、朝倉慶氏は日本株は暴騰すると予測しています。
3年近く前の本なので予測が外れている部分もありますが、なぜ株バブル勃発、円は大暴落なのか詳しく解説していますし、どう対応すれば良いのかについても詳しく書かれています。
危機を煽るだけではなくて対処策についても言及しないと片手落ちですよね。
危機本の中には対処策が、自分の薦めるファンドを買えとか金持ちクラブに入会しろ的なものもたくさんあるので注意が必要です。対処方法のヒントを示して各自で考えることも必要だと思います。

2013年に日本国債が一気に崩れる、インフレが一気に進むという予測は外れましたが、3年ほど経過してこの本を読むと、日本経済はギリギリの状況でよく持ちこたえているな〜と感心します。原油安の恩恵もありますが、政策の選択余地が年々狭まる中でよく持ちこたえていると思います。
ただ大きな流れとしては、インフレで借金返済という方向しかないと思うので、インフレ対応はしっかりと考えておきたいと思います。
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2015年11月18日

儲かる会社、つぶれる会社の法則完結編

カリスマファンドマネジャー藤野英人さんの本
5700人の社長と会ったカリスマファンドマネジャーが明かす 儲かる会社、つぶれる会社の法則
の感想文の今回こそ完結編!になると思います(笑)
   

法則45 元気な女性経営者が率いるベンチャーこそ狙い目
この法則は私の投資経験からするとちょっと微妙です、の続編です。
女性が創業者のトレンダーズ、ザッパラスは株価が低迷し、株主の期待を裏切る結果となっています。
今回は本の中でも言及されていたアイスタイルを取り上げてみます。
アイスタイルは @コスメという化粧品のクチコミサイト を運営しています。
競合他社の追随を許さないクチコミサイトなので、普通に経営すれば成長は続くはずなんですが、東南アジアに進出してみたり、自尊心を満たすためなのか豪華なオフィスビルに移転してみたり、わざと業績を悪化させているんじゃないかと不信感を感じるくらいです。
アイスタイル
その間にも毎年のようにストックオプションを発行していて、行使価格を下げるためにわざと業績を悪化させているんじゃないか?と勘繰りたくなるくらいでした。読書感想文2の法則16に続いてまた愚痴ってしまいました(笑)
株主の期待を裏切る業績発表が続き、上場以降株価も低迷が続いていました。
アイスタイル
2分割前の株価は1,000円から500円割れまで下げて、2年間ほど低迷していましたが、2015年に入ってからはグングン上がりだし、やっと本来の実力を発揮し始めた感じです。安値でしっかりとストックオプションを発行できた経営陣はウハウハでしょうね。本来ならもっと早くこの位の株価になるはずだったんですが、経営戦略の迷走で2年遅れになってしまいました。
アイスタイル
私も長らく含み損状態で塩漬けにしていましたが、11月4日に絶好調の1Q決算を発表して株価も飛び跳ねたので、我慢できずに売ってしまいました。ストップ高まで行くかと思ってストップ高で売り注文を出していたんですが、そこまでは行かずにじりじり下がりだしました!やっぱり跳ねるのは1日だけなのか〜と売り指値を下げたんですが、指値を下げてもそれ以上に株価が下がっていくので、どうにでもなれ〜と売ったら、大引けでは上がっていました。
そして翌日からは毎日のように上がっていき、昨日はストップ高まで付けるとは
売ってから700円近くも上がってるし^_^;ホント売りの判断は難しいですね〜
株の公式やMM法で、売りのタイミングをもっと勉強しないと!

法則46「白いウソ」をつくことは起業家の重要な資質である
「白いウソ」という言葉は初めて聞きました。藤野さんは、ベンチャー企業家は白いウソつきであるべきだと考えているそうです。「この事業が世界を変える」など周りの人を巻き込み、幸せにする大きなビジョンなどが白いウソのようです。会社が将来成長した姿を明確にイメージできて、それを実現できるという強い自信の表れが白いウソという形になるようです。
もちろん経営者は大きなビジョンを信じて断言することも大事ですが、中には「白いウソ」をついているうちに現実を無視してウソに固執してしまったり、ウソが増殖していって夢物語ばかり語りだす起業家もいるので、注意が必要です。「白いウソ」をついているカッコイイ自分に酔ってしまうような人ですね。
読書感想文1の法則4 夢を熱く語れる社長の会社は、投資に値する でも書いていますが、「白いウソ」なのか、非現実的な妄想なのか見分けないといけません。社長本人でさえ分からなくなっている場合もありそうなので、見極めは難しいんですけどね。実績で判断していくしかありませんが、次の法則でダメ出しされてしまうんですよねぇ^_^;

法則47 ベンチャー企業を評価する際、目標数字の達成はあまり関係ない
数字を粉飾したり、できもしないことをあたかもできるように言うのはダメだが、ベンチャー企業は業績予想を上回ることの方が少ないので、達成できたかどうかは問題ではないとの考えだそうです。
まだ事業基盤や顧客基盤がしっかりしていない状況では正確な目標を立てること自体が難しいからなのでしょうが、上場企業である以上目標は達成してほしいですし、学習してほしいですね。毎年、毎年高い目標を掲げては下方修正を繰り返している会社は信頼されませんからね。
未上場のベンチャー企業なら目標未達でも成長を続けていれば問題ないのかもしれませんが。

法則48 上場して行動が変わるベンチャーは「卵を産んで力尽きる鮭」になる
これは大事な法則ですね!上場した途端に力尽きる会社はけっこうありますからね
上場前には成長性の審査などもあるので、業績を伸ばそうと無理をすることもよくあります。社員が少ないなかで上場準備などに戦力を割かれるわけですから、上場した途端にその反動が出て業績が落ち込む可能性は高そうです。
さらに上場企業の社長と持ち上げられて満足してしまったり、社員も上場企業だ〜と気分が大きくなって無駄な経費を浪費したりすることも業績に悪影響を与えそうです。小さなベンチャー企業はかなり無理して上場してくることも多いので、力尽きていないか見極めることも大事そうですね。

法則49 上場の翌年は経営が悪化する2年目のジンクスがある
法則48で書いた理由で、上場の翌年は業績が悪くなるそうです。2年目のジンクスは、起きないように努力しなければ必ず起きます!とまで言い切っています。確かにアイスタイルもその通りでしたね。
起きる理由は、社長が上場準備に時間を取られて1〜2年後に向けた手を打てないからだそうですが、アイスタイルの場合は無理して1〜2年後に向けて打った戦略が失敗だったという要因だと思いますが(笑)
これは次の 法則50 東証2部上場企業は「東証1部に上がる1年前」が業績のピーク という現象も生み出します。東証1部はゴールという部分もあるので、燃え尽きたり満足感に浸ってしまうんでしょうね。
とはいえほとんどの経営者は、東証1部上場はゴールではなくスタートです!これからも株主の皆さまのご支援よろしくお願いします!と言うので、しっかり見極めることが大切ですね。
このルールはジャスダックから東証1部に上場する会社にも当てはまりそうです。

法則52 成功するベンチャーは仲間の結束力が強い
やっと最後の法則まで辿り付きましたが、この中に玉塚元一さんの言葉が載っているので、自分への戒めも含めて、この言葉で感想文を締めくくりたいと思います。
問題が起きた時、トラブルの相手、問題が起きた原因、自分自身や部下と正面から向き合うことが重要であり、向き合った瞬間に解決への道が開ける。問題が解決しないのは、誰かがそれを避けて向き合っていないから。過去には失敗したこともあるけれど、問題と向き合わなかったことは一度もない
儲かる会社、つぶれる会社の法則に触発されて、主な法則についての感想や関連して思い出した銘柄などについて書き始めたシリーズですが、やっと完結編を迎えることができました。
皆さんもこの本を読めば、今までの投資経験がたくさん思い出されるでしょうし、これからの投資判断に大きなプラスになると思います。このシリーズはあくまで私の感想なので、ぜひ皆さんもこの本を折に触れて読み返しながら、自分なりの法則を書き加えつつ株式投資を楽しんでほしいと思います。
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2015年11月17日

儲かる会社、つぶれる会社の法則4

カリスマファンドマネジャー藤野英人さんの本
5700人の社長と会ったカリスマファンドマネジャーが明かす 儲かる会社、つぶれる会社の法則
の感想文の完結編!のつもりで書き始めたんですが、第4弾になりそうです(笑)
   

法則38 ナンバー2がしっかりしているオーナー会社は成長企業
意思決定の早いオーナー会社で、優秀なナンバー2、3が補佐役としてきちんと機能していると、社長の暴走を未然に防止して安定した成長が可能になります。オーナー企業に補佐役がいるかどうかチェックして、社長が間違った行動をしたらどうするか聞いているそうです。ナンバー2が息子の場合は注意が必要です。創業者を超えるために無理な拡張戦略を取ったりして、経営を傾かせることもあります。
一方で若い頃から新規事業や海外事業の立ち上げを担当させたりして、鍛えられている2代目も増えているそうで、優秀な2代目社長も増えているそうです。
この法則で思い出されるのはVTホールディングスです。以前のVTはけっこう意欲的な計画を発表して、下方修正することも多かったですが、補佐役がうるさいので控えめな目標を発表するようになり、下方修正は激減しました。補佐役の目の前でそう社長が言っていたので、良い関係が築けているんだなと感じました。
2代目経営者では、業績の低迷以外にも大塚家具のように創業者と対立するケースも出てきました。韓国のロッテなども同じかもしれませんが、創業者の戦略が時代に合わなくなった時の戦略転換はより難しい問題ですね。創業者が柔軟な人ならいいのでしょうが、息子に全否定された!と考えて骨肉の争いになると関係者は大変です。
2代目経営者で頑張っているな〜と思うのは、キャンドゥやゲオですね。どちらも創業社長が急逝し、予定より早く社長を引き継ぎましたが、厳しい環境の中で頑張っていると思います。本来なら社内で経験を積んでから引き継ぐ予定だったのでしょうが、30代で急遽社長になったのは大変だと思います。
特にキャンドゥの城戸一弥社長は創業者が突然亡くなる中で社長を引き継いだので大変だったと思います。
若い感性でこれからも頑張ってほしいと思います。優待を半減させたのは残念ですが

法則39 社内結婚が多い会社は儲かっている
これはなるほど!と思う反面、仕事が忙しすぎて社外での出会いが無い可能性もあるのでは?と感じます。女性が会社の将来性をシビアに見定めているという眼力に賭けている(笑)わけですが、優秀な人なら他の会社でも通用するので、会社の将来性とは直接的な関係はないかもしれません。
社内結婚が多い職場は、挑戦的・革新的というより保守的・安定志向・現状維持という感じもします。市役所とか社内結婚?が多そうなイメージです。社内結婚が多いかどうかデータも取りにくいですし、ちょっと微妙な法則ですね。

法則40 サイトに社員が多く登場している会社は、人を大切にしている
離職率も低いということでしょうし、人を大切にしていると思いますが、日本ではあまり思い浮かびませんね。
ホームページを見ても、すぐにIRページに飛んでしまうので気付かないだけかもしれませんが^_^;

法則41 当たり前のことを徹底的に追及する会社は伸びる
凡事徹底ですね!この法則で思い出されるのもVTホールディングスです
旧態依然とした自動車ディーラー経営の仕組みを抜本的に変えて、それを徹底することで赤字だったディーラーでも2ヵ月くらいで黒字化してしまいます。未来工業などもこのタイプの会社なんでしょうね。
立派な戦略や仕組みを作っても徹底できない会社がほとんどで、戦略を転換したり仕組みを変えたりして混乱が広がったりします。
個人投資家にもこのタイプは多くて、次々と新しい投資手法に取り組んでも中途半端なのでうまく行かず、なかなか自分の投資スタイルを作り上げられない人がいます。
徹底的に取り組んでみることも大事だと実感します。

法則42 経営者が具体的で明確なビジョンを持っている会社は買い
これに当てはまるのはティアですね。冨安社長が明確なビジョンを持っていて、毎月社長セミナーを開催して参加を義務付け、社内への浸透を図っています。ビジョナリーカンパニー2飛躍の法則の感想にも書きましたが、経営者のビジョンに共感した人だけを採用できるようになれば、さらにビジョンが浸透しやすいですよね。そのためには社長のビジョンを多くの人に知ってもらう必要があるので、講演会を積極的に行ったり、本を書いたりテレビに出たりしているんでしょうね。
GMOインターネットがスピリットベンチャー宣言を唱和しているのも同じなんでしょうね。

法則45 元気な女性経営者が率いるベンチャーこそ狙い目
この法則は私の投資経験からするとちょっと微妙です。DeNA創業者の南場智子さんはその通りだと思いますが、トレンダーズ(6069)の経沢香保子氏は業績悪化ですでに経営から身を引いています。
ザッパラス(3770)も一度は経営から身を引いていた創業者の川嶋真理氏が、平井社長を更迭する感じで復帰しましたが、その後から業績が低迷しています。
トレンダーズ
トレンダーズの株価推移は上記の通りで、上場以来低迷が続いています。
創業者の経沢香保子さんはブランディングが得意なようで、新世代の女性経営者としてメディアなどでも大きく取り上げられていましたし、時代の波に乗っていると思われたトレンダーズの成長を期待して、株主になった人も多いと思います。それなのに、初年度の決算は増益だったものの、翌年からは下方修正連発で減益となり、上場して1年半ほどで社長も辞めてしまいました。その後自社株も売却していたことが分かり、株主としてはやり切れませんね
外部の人間なので経緯は分かりませんが、外から見ている印象は、業績が悪化して株価も低迷し、株主から業績や株価について色々言われるので嫌気がさして、経営を投げ出してしまったと感じてしまいます。

ザッパラスは逆のパターンで、一度は身を引いていた創業者が、2011年8月に会長兼社長として復帰します。ガラケーからスマホに切り替わっていく難しい時期だったので、私が陣頭指揮を取って難局を乗り切るぞ!という感じだったのでしょうが、復帰した年から業績は悪化の一途です。
ザッパラス
平井社長最後の年の2011年度が見事に最高益です。(緑が営業利益、オレンジが純利益)
社長交代の経緯も不透明で信頼性に欠ける点があり、当時ブログに書いています。
 ザッパラス平井社長交代! 2011年8月1日
翌年も株主総会に参加しましたが、平井社長と比べると受け答えも見下されているように感じてしまいました。私は創業者で大株主なのになんで弱小株主に文句を言われないといけないんだ!という感じが滲み出しているような^_^;気のせいかもしれませんが(笑)
株価推移は下記の通りで悲しい気持ちです でも弱小株主で良かった(笑)
ザッパラス
こういったケースはほんの一部なのかもしれませんが、上場したベンチャー企業の女性経営者として、メディアにちやほやされた人で、その後も成長を続けている会社は少ない感じがします。
本の中で取り上げられているアイスタイル(3660)も微妙ですよね。
女性経営者の山田メユミ主宰となっていますが、社長はコンサルタント会社出身の吉松徹郎氏です。株主総会の印象では吉松社長が実権を持っているように感じましたが、違うのかな?
アイスタイルについて語りだすと長くなりそうなので、続編にまとめてみます。
儲かる会社、つぶれる会社の法則に触発されて、主な法則についての感想や関連して思い出した銘柄などについて書き始めたシリーズですが、こんなに続くとは思いませんでした。
たぶん次で完結編となるはずなので(笑)続編もお楽しみに〜
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2015年11月16日

株の公式

伝説のファンドマネージャーが教える株の公式 林則行著
大化け株を見抜く13のルール
 を読み終えました。
   
林則行氏は、世界最大の政府系ファンド、アブダビ投資庁の元日本株式運用部長で、当時中東でただ1人、日本人としてオイルマネーを運用していた伝説のファンドマネージャーだそうで、欧米の運用機関でもアナリスト、ファンドマネージャーを歴任したプロ中のプロです。

公式に代入するだけで株で勝てる、ポイントを絞れば、日経新聞も決算書もいらない!という挑戦的な見出しから始まります。
この本はダイヤモンド社から出版されているので、日経新聞社を敵に回しても問題ないのかもしれませんが、元々は日経マネーDIGITALに連載された 波乱の時代を生き抜く 迷いのない株式投資法 をもとに加筆修正して書かれた本らしいので、こんな見出し大丈夫なんでしょうか?
日経に関するメディアに連載されたなら、普通は日経新聞から出版されると思うんですが^_^;

投資本には様々なタイプがあります。投資をことさら複雑なものにして、私はこんなに凄いことをしているから儲かっているんだぞ!凄いだろ〜みたいな、学者先生や評論家に多いタイプの本は論外ですが、あまりにも簡単に儲かる的な本もどうかなと思います。
私でも1日30分だけで簡単に儲かりましたタイプの本はテクニカル系に多い印象ですが、この本も「公式に代入するだけで株で勝てる」とか、この本を読むだけでプロの実力を身に付けられる!という前書きや目次を読んで、ちょっとうさん臭く感じてしまったのは正直な感想です。
ただ最後まで読み終えると、今の様な上昇期の相場展開には合った投資法なのかなと感じました。
基本はテクニカルとファンダメンタルを融合させたような公式になっています。

公式1 株は2〜3年来の新高値を更新した時点で買う
公式2 過去10年間くらいの高値と安値を比べて、下げ幅の6割以上戻った位置で公式1の新高値を更新していること

新高値を更新するということは、その会社に何らかの大きな変化があるということなので、新高値を更新した銘柄が投資候補になる。新高値を更新できないような会社は投資対象外ということです。さらに新高値更新前の底入れの時期は、値幅の小さい横ばいが長く続いた方がその後上がりやすいそうです。
これは売りが枯れ切っているということなので、上がりやすいですよね。
市場全体が上昇している時は、新高値更新銘柄はさらに上がりやすいので、市場全体の上昇力も大事になり、新高値更新銘柄数もチェックしているそうです。相場全体が弱い時は買う株数を少なくするなど、相場状況に応じて保有ポジションを調整するみたいです。

ファンダメンタル分析も難しく考える必要はなくて、業績が爆発的に伸びているスター株に投資することが大事です。スター株候補の条件は下記の通りです。
経常利益が過去5〜10年間に年平均7%以上の成長をしていて、減益がないかあってもごく小さなもの
直近の1〜2年の経常利益伸び率が20%以上
直近の2〜3四半期の売上伸び率が10%以上
直近の2〜3四半期の利益伸び率が20%以上

多少基準を下回っても柔軟に判断していいようですが、直近四半期の業績は重要度が高くなります
長年にわたって安定成長を続けてきた会社が、何らかの変化で直近の業績の伸びが20%以上に高まってきた!という会社が買いの候補になるということです。業績に目に見えるような変化が表れてきたわけですから、株価も新高値を更新している可能性が高くなりますね。

ここまでは公式に当てはめれば判断できますが、最後の段階は定性的な分析になるので難易度は高まりますが、スター銘柄は眩いくらいに輝いているので(笑)見つけやすいそうです。
最後のチェックポイントは、今後何が起きてもその会社が成長するかどうか?
不況や円高、円安などの外部環境の変化で成長が鈍ってしまうと感じるなら、それは本物の成長株ではないとして投資候補から外します。かなり厳しい条件ですね。私の投資先ではティアのようなイメージです。
そして成長の理由が一言で説明できて分かりやすいことも重要です。
こういったスター企業を探すには、会社説明会などに参加して経営者の説明を聞くのが一番ですが、会社説明会の動画を見るのも良いそうです。会社説明会は投資家に株を買ってもらうために開催しているので、自社の良い点を分かりやすく説明してくれます。だから一番参考になるという意見には大賛成です。
動画がない場合は、会社説明会資料なども参考になります。
説明の中で景気悪化の影響を受けているなどの話が出てきたら、本物の成長株ではないと判断します。
景気変動の影響を受けず成長していく会社を探しているので、そのような判断になります。
会社説明会では経営者も良い点ばかりを強調するので、額面通りに受け止めず注意する必要があります。
こちらの記事にも私の失敗談を書いています↓
 儲かる会社、つぶれる会社の法則
私が株主総会や会社説明会に参加したり、気になる会社の会社説明会を主催しようとしているのも、経営者の説明が一番参考になると考えているからです。これからもビジネスモデルが面白い会社にお願いして、会社説明会も開催していきたいと思っています。

ファンダメンタルの公式の続きですが、予想PERが60倍以上の会社は買われ過ぎと考えて候補から外すそうです。かなり緩い基準に感じますが、高成長株なのでPERが少々高くても問題ないようです。

ここからは売りの公式になります。
売りについてはあまり記載がない投資本も多いですし、私も苦手とする部分なので参考になりました。
新高値を更新した銘柄は株価の上昇にも勢いが付くので、事前に売る目標株価を決めるのは良くないそうです。
一方で株価は下げだすと一気に下げるので、売りサインが出たら躊躇することなく売らないといけません。
売りとなるパターンはシンプルで3つしかありません。
株価が買値から8%前後下がったら損切りする。これは厳格に守る
会社から悪材料が出るなど、ファンダメンタルが悪化したら売る
テクニカルの売りサインが出て、株価がピークを付けたと思ったら売る

損切りは厳格に守らないといけません。これが一番大事なんだそうです。ナンピンは最悪の投資ルールだそうで、私の投資手法は全否定です
業績が絶好調のスター株に投資しているわけですから、利益成長率20%以上という条件を満たさなくなったら売りという判断になります。
成長株は成長が鈍化するだけでたたき売られることが多いので、これは大事ですね。
以前のオリンパスや東芝などのように会社の不正が明らかになった場合は即売り、事故の場合はまずは状況を把握してから判断しますが、原則売りで対処します。

ファンダメンタルの変化からの売りはそれほど頻繁には発生しませんが、最後のテクニカル分析での売りサインは頻繁に出ます。業績の伸びの鈍化がはっきりする前から株価は下げに転じることも多いので、テクニカル分析も重要になります。業績悪化が分かってから売ったのでは遅すぎることが多くなります。
林則行氏は、独自に開発した売り圧力レシオ(SPR)で売りタイミングを判断しているそうですが、自分の使いやすいテクニカル指標でも良いそうです。独自指標だと自分で計算しないといけないので、ちょっと面倒ですね。
MM法のように複数のテクニカル指標を組み合わせて判断するのも良いと思います。少々タイミングが遅れても大丈夫そうなので、株価上昇に浮かれ過ぎずテクニカル指標を冷静にチェックしたいと思います。

2週間くらいかけて最後まで読み終えましたが、思った以上に時間がかかりました。
夜寝る前に読書することも多いんですが、なぜかこの本は読みだすと睡魔が襲ってきます(笑)
同じくカリスマファンドマネージャーと言われている藤野英人さんの本は、一気に読んでしまうことが多くて、寝る前の読書の予定が最後まで読み切ってしまうこともあるのと比べると不思議です。
続編も読んでみたいですし、私の保有株を実際に公式に当てはめて分析もしてみたいと思っています。
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2015年11月10日

2016年日本経済複合危機襲来の年!

2016年日本経済 複合危機襲来の年になる!という衝撃的なタイトルの本が11月20日に発売になるので、著者の高橋乗宣氏の過去の本を調査してみました。
新刊も含めて2009年以降は、同じ三菱総合研究所出身の浜 矩子氏と共著という形になっています。
過去のタイトルを並べると、日本経済も世界経済も崩壊の一途を辿っているようです。
タイトルがあまりにも恐ろしいので、投資関連書評に分類していますがまだ1冊も読んだことがありません。勉強のためにもまずは2015年日本経済 景気大失速の年になる!を読んでみたいと思います。
図書館で検索したら8冊も収蔵しているので、人気のシリーズなんですね!
著書のお二人の経歴は下記の通りです。

高橋乗宣先生 崇徳学園理事長
1940(昭和15)年広島県生まれ。東京教育大学大学院博士課程修了、大学講師を経て三菱総合研究所
浜 矩子先生 同志社大学ビジネススクール教授
1952(昭和27)年生まれ。一橋大学経済学部卒業、1975年三菱総合研究所入社後、ロンドン駐在員事務所長兼駐在エコノミスト、経済調査部長などを経て、2002年より同志社大学大学院ビジネス研究科教授

1980年代の主な著作
1987年1月 第三の経済危機―迫りくる”メガ・クライシス”にどう対処するか 牧野昇、高橋乗宣
1987年6月 ヘビーデューティの経済学―危機のあとに見えるもの 高橋乗宣、浜矩子、岸啓二郎
1988年7月 繁栄経済の落とし穴―円高・保護主義、日本はどうなる 高橋乗宣
  
1990年代の主な著作
1992年11月 日本経済の底力―復活への予兆 高橋乗宣
1993年 6月 逆襲する日本経済―複合不況の出口は見えた 高橋乗宣

1996年10月 高橋乗宣の’97日本経済―本当はどうなのか 高橋乗宣
1997年10月 高橋乗宣の’98日本経済―本当はどうなのか 高橋乗宣
1998年11月 高橋乗宣の’99日本経済―本当はどうなのか 高橋乗宣
1998年 9月 高橋乗宣のどうなる!平成恐慌―悪性デフレを打ち破る方策 高橋乗宣
1999年10月 高橋乗宣の2000 日本経済―本当はどうなのか 高橋乗宣
日経平均株価
上記株価チャートは1993年以降の日経平均株価推移です。日本の株価は1990年以降2003年4月まで下げトレンドが続いています。バブルは崩壊しないと分からないものなので、93年頃まで復活を期待する論調なのはやむを得ないと思います。ほとんどの人が間違った予測をしていたと思うので^_^;
96年から「本当はどうなのか」シリーズが始まりましたが、2000年代からは装いも新たに新シリーズに引き継がれました。
       
2000年代の主な著作
2000年 7月 日本経済これから2年が正念場―借金企業・大淘汰の始まり 高橋乗宣
2000年11月 2001年日本経済 バブル後最悪の年になる! 高橋乗宣
2001年 7月 小泉改革でこうなる!日本経済 高橋乗宣、水野隆徳
2001年 7月 これから100年最大の危機!―高橋乗宣の未来学 高橋乗宣
2001年11月 2002年日本経済―21世紀型恐慌の最初の年になる! 高橋乗宣
2002年11月 2003年日本経済 世界恐慌突入の年になる! 高橋乗宣
2003年 8月 恐慌前夜―危機を乗り切るサバイバル術 高橋乗宣、武藤泰明
2003年11月 2004年 日本経済 円高デフレの恐怖が襲来する! 高橋乗宣
2004年 2月 金融資産が狙われている―日本の恐ろしい未来 高橋乗宣
2004年 6月 ”カミカゼ”景気―ダイナミックな回復の始まり 高橋乗宣
2004年11月 2005年日本経済世界同時失速の年になる! 高橋乗宣
2005年11月 2006年日本経済―日米同時崩落の年になる! 高橋乗宣
2006年11月 2007年日本経済―長期上昇景気に陥穽あり! 高橋乗宣
なぜか2007年11月頃の著書が見つからない!なぜ2008年の予測が見つからないんだーーー
2008年12月 世界恐慌の襲来―日本経済は「最悪の10年」に突入する 高橋乗宣
2009年 4月 2009-2019年 大恐慌 失われる10年 浜矩子、高橋乗宣
2009年12月 2010年日本経済―「二番底」不況へ突入する! 高橋乗宣、浜矩子

2000年代に入ってからタイトルが急に過激になります。ITバブル崩壊で日経平均も大きく下げているので、我が世の春を迎えた!という感じで創作意欲も高まるでしょうね。
過激なタイトルで恐怖を煽った方が売れるという出版社の思惑もあるのか、年を追うごとに過激になっていきます。90年代の本当はどうなのかシリーズはダイヤモンド社から出版でしたが、2000年代の過激なタイトル本は東洋経済新報社からの出版に代わっています。
2004年6月にはダイナミックな回復の始まりだったのに、半年で失速して2005年は日本経済世界同時失速の年になる!んですね。
そして最大の謎は、毎年11月頃に翌年の経済予測本を出しているのに、リーマンショック前年の2007年11月頃出ているはずの本が見つからないこと!です。
                
2010年代の主な著作
2010年11月 2011年 日本経済 ―ソブリン恐慌の年になる! 高橋乗宣、浜矩子
2011年11月 2012年 資本主義経済 大清算の年になる 高橋乗宣、浜矩子
2012年11月 2013年 世界経済総崩れの年になる! 高橋乗宣、浜矩子
2013年11月 2014年 戦後最大級の経済危機がやって来る! 高橋乗宣、浜矩子
2014年10月 2015年 日本経済 景気大失速の年になる! 高橋乗宣、浜矩子
2015年11月 2016年 日本経済 複合危機襲来の年になる! 高橋乗宣、浜矩子 まもなく発売
2010年代に入ってもタイトルは過激化する一方です。
毎年経済危機!と言っていればいつかは的中するわけですが、そろそろ前年の予測を振り返る 2014年はどうだったか?シリーズも検討した方がいいんじゃないでしょうか?
      
アマゾンのレビュー評価が年々下がっているのは気のせいでしょうか?
東洋経済新報社はいつまでこのシリーズを続けるのか!?にも注目ですね。

出版部数のデータが分かれば、株価と実売部数の推移を比較すると面白そうですね!
不安感が高まっている年はよく売れるなど、年ごとの変動が大きそうです。
2015年を予測した本を図書館で予約したので、読んだら感想をアップしたいと思います。
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2015年11月09日

儲かる会社、つぶれる会社の法則3

カリスマファンドマネジャー藤野英人さんの本
5700人の社長と会ったカリスマファンドマネジャーが明かす 儲かる会社、つぶれる会社の法則
の感想文の第3弾です。
   
昨日はひふみ投信の運用報告会に参加し藤野さんの話を聞いてきましたが、毎回興味深い話をしてくれるので、とても勉強になります。運用報告会の感想などは別途まとめてみたいと思っています。

法則19 社長室が過度に豪華だったり、ゴルフのトロフィーがある会社はダメ
その通りですよね。動物の剥製なんて置いてあったら引きますね^_^;
上場企業の社長室に入ったことはたぶん2回ですが、どちらも豪華ではなかったと思います。ただ投資先として良かったかどうかは、今のところ半々です。この法則だけで判断せず、他の法則も含めて総合的に判断しましょう!ということですね(笑)

法則20 ブラック企業の見極め方の一つは生え抜き幹部の有無
ブラック企業かどうかは別として、私は経営陣を安易に外部から登用するのは反対です。
外部から経営陣が来るとその度に経営方針が変わったりして経営が混乱する恐れもありますし、そもそも社員から経営陣を育てられない様ではダメだと思います。どれだけ頑張っても役員は外部から登用されるのであれば、優秀な社員ほど辞めてしまうと思います。
ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則 にも、偉大な会社に飛躍する企業の経営者は、内部からの昇格が多いという結果が出ていました。
 ビジョナリーカンパニー2飛躍の法則 感想文
会社の理念をしっかりと理解している人が、経営を引き継いでいくことも大事だと思います。
外部から役員を登用しないと衰退してしまうような会社は、そもそも投資対象としてふさわしいのか疑問ですね。

法則28 社員に体操を強制する会社は、なぜか儲からない
私が以前勤めていた会社では、工場だけではなく本社や支店でも始業前にほぼ強制でラジオ体操をしていました。支店だと通路も狭いので、全員がラジオ体操をするにはそもそも無理があるのに、なぜ体操するんだろうと疑問に感じていました。退職して10年以上経ちますが、まだラジオ体操は続いているのかな?
疑問に感じる社員がいながら誰も変えようとしない会社は、非効率が他にもたくさん放置されているというのはその通りなんでしょうね。

法則32 出来高が少ない会社は、情報開示に不熱心であることが多い
適時開示にはほぼ毎営業日目を通していますが、こまめに色々な情報を開示する会社もあれば、決算関連くらいしか開示しない会社もあります。株主としては月に数回くらいは何らかのリリースを出してほしいものです。サービス業であれば月次情報などは工夫すれば出せると思いますし、トピックス的な内容でも株主や投資家に分かるように発表してほしいものです。
決算短信も多くの会社に目を通すと面白いです。当期の業績について詳しく説明している会社もあれば、数行で終わっているような会社もあって、情報開示姿勢の違いには極端な格差があります。
IRや情報開示に消極的だった会社でも、経営者が変わったり何らかのきっかけで積極的になった場合は、大きな投資チャンスになる場合があります。投資で大事なのは変化に気付くことですよね!

法則33 IR担当者の急な退職は多くの場合、悪いニュースである
これは確かに心配になりますね。ただ個人投資家の場合、IR担当者と頻繁に接触があるわけではないので、退職しても気付かないケースが大半だと思います。最も気付きやすいのは取締役や監査役の任期途中での退任です。これは会社から適時開示されたり、株主総会の招集通知に書いてあるので、こまめにチェックしていれば分かります。
ナンバー2の役員や経理担当の役員が辞任したり、降格になると不安を感じますね。あと監査役の辞任も何か意見の対立や不祥事があったのではないか!?と心配になります。
辞任理由としては一身上の都合というケースがほとんどで、本当の辞任理由は明らかにされません。株主総会で質問しても、一身上の都合で押し切られたり、個人的な内容ですのでごにょごにょという感じで濁されることがほとんどです。
かなり前になりますが、私の投資先の1社であるティアで創業当時からナンバー2だった取締役が退任したことがあり、路線対立があったのか!?と心配したことがあります。辞任する役員は株主総会にも出席していませんし、株主総会で辞任理由を質問しても一身上の都合としか回答してもらえないので、余計に心配になります。
当時は名証セントレックス市場に上場していて、ほとんど日々の出来高もない状況なのに、大株主でもあるナンバー2が辞任するのは本当に不安でした。競合会社を設立したらどうしようとか、持ち株を売りだしたら暴落してしまうなど心配の種は尽きませんでした。暴落するなら買い増せば良いだけなんですが(笑)
2011年10月19日付のティアイズムブログで、オリンパスなどの不祥事問題と絡めて記事にしています。
今となっては取り越し苦労だったので問題ないですが、辞任理由はもう少し詳しく開示してほしいですね!
 ティアは大丈夫か? 2011年10月19日

法則36 成長する企業は成熟産業の中にも発見できる
成熟産業の中から成長企業を見つけるキーワードは「新たな価値を創造する」イノベーションとの指摘はその通りです。
成熟産業の中から成長企業を見つけることができたら、とてもラッキーだと思います。
まさにピーターリンチの砂漠に咲く一輪の薔薇ですが、成熟産業に属していると一様に割安に放置されていることも多いので、割安成長株が見つかりやすくなります。競合他社は現状維持や撤退傾向なので脅威となるような競合他社は少ないですし、市場が縮小傾向なので新規参入もまず考えられません
そんなぬるい業界で新たな価値を創造することができたら、他社のシェアを奪いながら成長していくことができます。成熟産業なので業界が激変するようなことも少ないので、安定成長が期待できます。
過去の投資先では、ゲオやVTホールディングスがこのタイプの会社になります。
成熟産業の中で成長していくには、競合他社のM&Aも重要な戦略になるので、買収企業の業績を立て直せるかどうかも大事になります。
ゲオの場合は2002年頃から投資を開始しましたが、その当時撤退していく同業他社を次々と買収しては、中古ゲームソフト販売など新たな商材を追加することで業績を立て直し、安定成長を続けていました。数年後からは業界トップのツタヤも同じようなM&A戦略を取るようになり、M&A案件の争奪戦になってしまいましたが、業界のパイは増えないのでM&Aの成否が重要になります。
VTホールディングスも同じような戦略ですが、自動車ディーラーの場合はM&Aに際して自動車メーカーの承認が必要になるので、M&Aが複雑になるという部分はありますが、逆にそれが参入障壁として機能する面もあるので、悩ましいところです。自動車ディーラーの経営を立て直すノウハウは日本一だと思うので、国内でもM&Aが安定して成就してくれると嬉しいですね。
成熟産業の中で同業他社のM&Aをしながら成長していく会社は、中長期投資で大きなリターンが期待できると考えています。

この本を読んでいると、今まで投資してきた会社や投資しようと調べていた会社などが思い出されてきて、面白いです。投資初心者の方が読んでももちろん参考になる本ですが、ベテラン投資家が読んでも自分の投資を振り返ったり、考えが整理できたりするので、ぜい一読されることをお薦めします。
まだまだこのシリーズ続きそうです。
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2015年11月06日

投資で一番大切な20の教え後編

投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識 ハワード・マークス を読みました。
   
この本を読んで、私はリスクを取り過ぎだな〜と実感したので、自分自身を戒める意味も含めてまとめてみました。まとめの後編です。
 投資で一番大切な20の教え まとめ前編

5.リスクを理解する
6.リスクを認識する
7.リスクをコントロールする

投資は未来を予想して何らかの行動を起こすことだが、未来のことが確実に分かる人はいないので、リスクは避けられない。なのでリスクを理解し対処することが重要になる。リスクに対処するには、リスクを理解し、リスクが高まった時にそれをしっかりと認識し、コントロールする必要がある。
投資に際しての基本ですが、投資をする前にそのリスクがどのようなもので、どの位の大きさなのか、自分がそのリスクを許容できるのか考えないといけません。次に、それだけのリスクを取るのに見合ったリターンが望めるのか考える必要があります。
少し難しくなりますが、リスク調整後のリターンで比較することが大事です。
一般的にはリターンばかりに目がいって、許容範囲を超えたリスクを取ってしまいがちです。
リスクというものは分かりにくいものなので、便宜的に数値化しやすいボラティリティが使われているが、投資家からするとリスクとは損する可能性です。他にも目標を達成できないことや、期限までに現金化できないことなども、人によってはリスクになる。
ハイリスク・ハイリターンと言われるが、損するリスクが高まるのは、投資に楽観的になり過ぎて本質的価値を大きく上回る価格で買った時であり、結果的にはハイリスク・ローリターンになる可能性が高い。
逆に皆が投げ売りするような先行きが真っ暗な時期に、本質的価値を大幅に下回る価格で買えば、ローリスク・ハイリターンにもなり得る。
これがバリュー投資の考え方で、下がる可能性よりも上がる可能性の方が大きくなる。
リスクを理解するには、未来に起こる様々なケースを予想し、その投資がどのような影響を受けるのか考える必要がある。外部環境の変化などが本質的価値にどのような影響を与えるのか?逆に言えば本質的価値の安定性と信頼性がどの程度あるのかが重要であり、それと価格を比較することでどの程度のリスクがありそうなのか判断することになる。
市場が活況を呈し、リスクが小さくなったとか、リスクはなくなった!、持たざるリスクなんて言葉が飛び交いだしたら、リスクが高まってきていると認識する必要がある。
現状のように世界中で緩和政策が取られ資金がだぶついている時は、リスクオンで資産価格が高騰していき、結果として期待リターンが低くなる。どこまでも上げ続ける相場はないので、価格が高くなればなるほど儲かる可能性は低くなっていくが、周りもバブル相場に浮かれているのでそこから降りるのは難しい。
歴史的にPER水準の幅というものはあるので、この水準を大きく上回って推移しているのはリスクが高まっていると考える必要があるし、大きく下回っていればリスクは小さくなっていると考えられる。もちろん利益水準が今後どうなっていく可能性が高いのか?については十分に検討する必要がある。

キャリア全体を通してみた場合、ほとんどの投資家の成否は、利益をあげた投資の素晴らしさよりも、損を出した投資の数とその損失の規模で決まる。
巧みなリスクコントロールこそが、優れた投資家の印なのだ

という一節は耳が痛いですね(笑)
それにしてもリスクについて理解することはなかなか難しいですね^_^;

8.サイクルに注意を向ける
9.振り子を意識する
15.今どこにいるのかを感じとる

ほとんどの物事にはサイクルがある。利益や損失を生み出す大きな機会は、多くの人がサイクルがあることを忘れた時に生じる。
リーマンショックのような暴落が起こると、世界は終わったみたいな感じになってしまうが、底まで達すれば自然と反転することになる。感情に従って投資をしていると、恐怖や強欲に支配されてサイクルがあることを忘れてしまう。金融技術の発展や技術革新でサイクルは無くなった、永遠に成長が続くなどと言われたら、危険な兆候ですね(笑)

そして振り子を意識することはとても重要だと思います。
投資の世界でも市場価格や雰囲気は、過大評価と過小評価の間を、陶酔感と絶望感の間を、強欲と恐怖の間を揺れ動き続けています。一端に近付けば遅かれ早かれ中心点に向かって反転することになる。
強欲が優勢になると投資家はリスクを取るのに積極的になり、徐々にリスクを軽視するようになる。逆に恐怖が蔓延するとリスク回避志向が強まる。投資家がリスクを軽視している時は相場が過熱して割高な水準になっていることが多く、実際はリスクが高く期待できるリターンが低くなっていることが多い。
投資家がリスクが大きいと感じて極度にリスクを回避している時は、投げ売り状態になっていることが多く、リスクの大きさに比べてより大きなリターンが得られる可能性がある。

振り子が反転するきっかけは、先見の明のある一握りの人が、今後状況が良くなると考え始めることで、次第に多くの投資家が、実際に状況が良くなっていることに気付くことで、動きが加速し、最後にすべての人が状況が永遠に良くなり続けると思いこむことで、ピークに達する。
それ以上は新たに買う人が現れないので、自らの重さに耐えられなくなり振り子は反転する。
市場が投資家心理に支配されている以上、強気相場と弱気相場の振り子を繰り返すことになるので、振り子に翻弄されるより、動きを利用した方が良い。現状が振り子のどの辺りに位置するのか、常に振り子を意識した方が良い。
ただ、振り子がどこで反転するのか?何が原因で反転するのか?いつ反転するのか?その動きはどれくらい続くのか?は誰にも分からない。バブルの様に過熱が長く続くこともあれば、過熱する前に反転してしまうこともある。しかしながら行き過ぎた相場の動きはいつか反転するので、冷静に振り子の動きを観察する必要がある。
振り子が振り切れる時に備えて警戒を怠らない、振り子の位置に応じてポートフォリオを調整する、サイクルの頂点と谷底で群集心理に巻き込まれないことが重要になる。

10.心理的要因の悪影響をかわす
11.逆張りをする

投資家は、強欲や恐怖、群集心理への迎合(多数派への同調)、嫉妬、うぬぼれ、などの心理的な影響を大きく受けて、合理的な判断が下せなくなる。悪影響を受けない様にするためには、
(1)本質的価値を強く意識する
(2)価格が本質的価値から乖離した場合に取るべき行動にこだわる(逆張りを行う)
(3)過去の相場サイクルに関する知識を深めて、振り子を意識する
(4)バブルや暴落など市場が極端な状況にある時ほど心理的悪影響を受けやすいことを理解する
逆張りと言ってもあまのじゃくであればよいのではなく、なぜ群衆が間違っているのか理解したうえで逆張りの行動をとる必要がある。逆張りのポートフォリオは皆と異なるので、居心地が悪く感じるがそれを受け売れる必要がある。それだけの精神的な強さも求められる。
人気化して皆のお気に入りになっているものはすでに割高になっている。
逆張り投資をするためには、みんなの言動を懐疑的な目で見ることが必要。

12.掘り出し物を見つける
13.我慢強くチャンスを待つ

最良の機会は、たいてい周りのほとんどの人が気付いていないものの中から見つかる。
掘り出し物はいつでも出てくるものではないので、我慢強く待つことも大事。
バフェットが言っているように、チャンスを見逃しても見逃し三振でアウトになることはないので、絶好のチャンスが訪れるまで待てばいい。

14.無知を知る
個人投資家でも十分に調査分析することで、個別の企業について他の人より理解することは可能だが、市場全体や経済について先行きを予測することはほとんど無理。無理なことに無駄な努力をするより、努力次第で差を付けられる部分に取り組んだ方が良い。

16.運の影響力を認識する
17.ディフェンシブに投資する
18.落とし穴を避ける

決断が正しかったかどうかを結果から判断することはできない、これは堪えましたね。
たまたまうまく行っただけで、他の可能性もたくさんあった、ということを、「まぐれ」ナシーム・ニコラス・タレブ著を使って、「記録に残っている歴史」と、同じような確率で起きる可能性のあった「違った歴史」という言葉で説明しています。
私は集中投資をして今のところうまく行っていますが、これは運が良かっただけで、もし「違った歴史」が起きていたらうまく行っていなかったかもしれないわけです。
実際に起きたことは、多数の起こる可能性のあったことの中の一つにすぎない、という考え方は新鮮です。
運の影響力を小さくするには、起こりそうな複数のシナリオを検討し、実現可能性の高そうな複数のシナリオで高リターンが期待でき、それ以外のシナリオでも悲惨な結果にはつながらないようなポートフォリオを組む必要があるわけですが、そうなると必然的に分散投資になってしまいますね。あとは本質的価値よりも安い価格で投資していれば安全域が大きいので、悲惨な結果にはつながりにくくなります。
ディフェンシブに投資することも大事になり、相場が良い時には市場平均並みのリターンで満足し、相場が悪い時にこそ市場平均を上回るような運用を目指す必要があると述べられています。
それが著者の考える 19.付加価値を生み出す ということの様です。
集中投資とレバレッジはリスクを高めるので厳禁のようです。
損失を回避することが自ずと全体の収益率を高める、という著者の考え方も、頭の片隅に覚えておこうと思います。ホームランを飛ばすより、ディフェンシブに投資して落とし穴を避けることが大事です。

相場環境が良い時は誰でも簡単に儲けられますし、それを自分の実力だと勘違いしがちです。
相場環境が厳しい時こそ本当の実力が試されるので、うまく行っている時こそ謙虚にこういった本を読み返して、自分自身を振り返ることが大事だと実感しました。
環境が良い時にはしっかり資産を増やし、悪い時にもできるだけ減らさない、というのが理想なんですが(笑)
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儲かる会社、つぶれる会社の法則2

カリスマファンドマネジャー藤野英人さんの本
5700人の社長と会ったカリスマファンドマネジャーが明かす 儲かる会社、つぶれる会社の法則
の感想文の続編です。シリーズ第1弾はこちら↓
 儲かる会社、つぶれる会社の法則 感想文

法則6 過去の苦労話ばかりが多い社長の会社は成長が止まる
経営者のヒストリーは会社を見るうえでとても重要な情報だ!というのはその通りですし、会社の沿革も同じように大事だと思います。
過去の苦労話ばかり話す社長も困りますが、やはり苦労を乗り越えてきた社長の方が逆境にも強そうで、経営者としては安心感があります
本書では一例としてGMOインターネットの熊谷正寿社長の話が出ていますが、私も熊谷正寿社長は素晴らしい経営者だなと思います。しかし実際に拝見するまではインターQのイメージが強くて、怪しげな人なんじゃないか?と思ってました。すみません。
GMOは子会社群も素晴らしい会社が多いので、熊谷社長は人や会社を見る目もありますよね。

法則7 社長のコンプレックスは株価上昇の原動力になることが多い
ただコンプレックスが原動力になっている場合、上場実現などでコンプレックスが解消されると、モチベーションが下がってしまうケースもあるので注意が必要です。
この法則を読んで思い浮かんだのはオウケイウェイヴ(3808)の兼元謙任社長です。
この会社も名証セントレックス市場に上場した会社ですが、業績・株価ともに低迷し、セントレックス市場から抜け出せない感じです。兼元謙任社長もベンチャーチャンネルにインタビュー音声が残ってます。
 オウケイウェイヴ 兼元謙任社長インタビュー音声
会社説明会や株主総会にも行きましたが、熱意はあるのになかなか業績に結び付かないですよねぇ^_^;
オウケイウェイヴ
ある程度まではコンプレックスを燃料にして突き進むことができますが、周りを巻き込んでいくということを考えると、どこかのタイミングで社員も共感できるようなものに転換していく必要があると思います。
社長の個人的なコンプレックスより、業界を変える!とか日本を変える!というようなビジョンを掲げて、周りに浸透させた方が成長が続く感じがします。

法則10 質問すると怒り出す社長の会社は、経営状態が悪化している
経営状態が悪化しているかどうかは別として、質問に対して怒り出すような人が社長では、心配でとても投資する気になりません。怒るということは冷静に対処できないわけで、そんな人が社長だと不祥事が多発しそうです。社長の逆鱗に触れないように良いことしか報告しない、悪い情報は隠ぺいや先延ばしするという、どこかで聞いたような社風になってしまいそうです。

法則11 社長みずからが情報公開する会社は買い
この法則は甘いと思います。社長が会社説明会などに登場しない会社は投資対象外だと思います。
そんな会社がIR活動に力を入れ出したらチャンスなんですが\(^o^)/
会社説明会や決算説明会などは年に数回しかないんですから、社長みずから語って欲しいですね。とはいえ、IR説明会自体開催しない会社も多いんですから、社長みずからIRする会社は買いなのかもしれません。
プレゼンの上手い下手は問題ではないというのはその通りだと思います。
VTホールディングスの高橋社長も個人投資家向け会社説明会を始めた頃は、淡々と話している感じでしたが、人柄などはよく伝わってきました。上手い下手ではなく、社長自ら進んで行うことが大事だと思います。
数年前のDeNAの株主総会では株主から、守安功社長が決算説明会を行うたびに株価が下がる、動画を見てもプレゼンが下手で株を買う気がなくなる、プレゼンくらい練習すればうまくなるんだから改善してほしいと怒られていたということを思い出しました(笑)

法則15 社長の自伝を本人がプレゼントしてきたら、その会社は伸びない
解説の中にもありますが、人生も終盤に近付き、みずからの成果を自慢するために自伝を書いて配るような人が、社長に居座り続ける会社は成長しない、というより危ないと思います。
一方で、ティアの冨安社長のように多くの本を出している経営者もいます。会社としての全国的な知名度が低かったティアの場合、なぜティアという会社を作ったのか、どんな理念で経営を行っているのかなどを多くの人に知ってもらうために、本を出して株主などに配ることはPR戦略として有効だと思います。
そういった活動がカンブリア宮殿への出演などにもつながっているわけですし、自伝を出す目的が大事だと思います。
現役社長の銅像が置いてある会社なんて問題外だと思いますが、立体映像が普及したら、受付横で社長の3D映像が出迎えるような会社も出てきそうですね!そうなるとまた新たな法則が生まれるのか!?(笑)

法則16 豪奢な新社屋に入居した会社は、その時点が業績や株価のピーク
これはもはや定説ですね!あのユニクロでさえこの定説からは逃れられませんでした。
最近では下方修正を発表したダイコク電機も名駅前に自社ビルを建てていますよね。
以前、燦ホールディングスが立派な東京本社に移転しましたが、移転理由を社長に聞いたら、立派なオフィスでないといい人材が集まらないと言っていたのを思い出しました。ここも業績は低迷していました。
立派なオフィスで働くのが目的の人は、近くにもっと立派な最新オフィスビルができたら、転職してしまうんじゃないでしょうか?立派なオフィスが目的ではなく、その会社の理念や社長の考え方に共感して人財が集まってくるような会社に投資したいですね。
単に会社の見栄えが良くなったから新卒採用の応募が急増しても、応募者の質が低下してしまえば採用コストや手間が増えるだけでメリットはない、という指摘は鋭いですね。
そう言えば、後ほどの法則にも登場するアイスタイル(3660)も2013年8月に本社を移転していました。
旧本社を見に行くと確かに古いビルでしたが、立派なアーク森ビル34階に移転しました。
アイスタイル
見事なまでに2013年の業績がピークになっています。
アイスタイルのビジネスモデルは、化粧品のクチコミサイト運営で圧倒的に強いと思うのに、なぜか余計なことをして業績を低迷させる会社です。株主総会にも行きましたが、質疑応答もかみ合わず、大事なところははぐらかされた印象で、この会社はダメだな〜と感じました。
アイスタイル
株価も低迷していたのに毎年のように経営陣にストックオプションを発行していて、株価が下がれば下がるほど安い株価で自社株を買う権利を得られるので、わざと業績を悪化させているじゃないのか!?と感じるほどでした。なので100株以上買う気にならず最低単元しか保有していませんでしたが、今年になってからはずっと上昇基調でした。
オンリーワンの位置を占めているんですから業績が伸びて当たり前で、3年近くも株価が低迷する方が不思議です。決算発表を受けて急騰していたので、さすがに割高すぎると判断し、今日売却しました。

それにしても売るのは下手くそです。前場は高かったのでストップ高まで行くか!と期待し指値していたがそこまでは行かず、売値を少しずつ下げるものの株価も逃げるように下がっていって(笑)結局今日の安値近辺での売りになってしまいました^_^;
売る!と決めたらスパッと売ることが大事ですね。少しでも高く売ろうなんて考えが墓穴を掘りました。
このシリーズはもう少し続けていこうと思っています。
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2015年11月05日

儲かる会社、つぶれる会社の法則

カリスマファンドマネジャー藤野英人さんの本を読みました。
5700人の社長と会ったカリスマファンドマネジャーが明かす 儲かる会社、つぶれる会社の法則
      
寝る前に少し読もう!と夜中の1時過ぎから読み始めましたが、気付いたら一気に最後まで読んでしまい、気付いたら3時半を回っていました^_^;
読み進めるごとにあの会社はぴったり当てはまるな〜とか、この法則はちょっと違うんじゃないかな〜など、今まで投資したり投資を検討した会社が浮かんできて面白かったです。30分ほど読んで寝るつもりだったのに最後まで読んでしまい、さらに頭が冴えて眠れないという予想外の展開になってしまいました(笑)
2時間ほどで読み切れたように面白くて読みやすい本ですし、投資の役に立つ内容が満載なので、初心者からベテラン投資家まで幅広い層にお薦めの本です。
この本はスリッパの法則の進化版・最新版という位置付けですが、スリッパの法則は私も持っていて折に触れて読み返しています。
藤野さんはスリッパの法則の頃は、伝説のファンドマネージャーと呼ばれていたみたいですが、2013年にはカリスマファンドマネジャーに変わったんですね!

長期では企業業績と株価の動きがほぼ一致するというのはその通りで、だからこそ私は割安成長株に中長期スタンスで投資しています。
1年くらいの値動きは材料や人気度合いなどに左右され、3〜5年くらいで考えると業績と株価は比例するとざっくり考えていましたが、過去のデータを分析すると、半年から1年程度で業績が株価に与える影響が増し、3年ほどのスパンで考えると利益と株価の動きはほぼ一致するそうです。だいたい私の感覚とも合っていました。
この本では営業利益推移と比較していますが、特別損益で純利益がぶれる会社も多いので迷うところです。特別損益があまり発生しない安定した会社を選べば問題ないんですが(笑)

本を読んで感じたことを、気になった法則と絡めながら、シリーズ化して書いてみたいと思います。

法則4 夢を熱く語れる社長の会社は、投資に値する
この法則は、法則3 社長の知名度と株価はある程度連動している法則9 急成長企業のカリスマ社長の強気発言はそのまま鵜呑みにしない、とも関連付けて考える必要があります。
私も含めて個人投資家でさえ掘り出し物の会社が見つかった時には、その会社の将来性について考えたり、投資仲間と語り合うとワクワクしてきて、経営者でもないのにその会社の将来性について熱く語ってしまうわけですから、経営者が自社について熱く語れないのは困ります(笑)
社長が会社説明会やインタビューなどで夢を熱く語り、それがブログやメディアなどを通じて多くの人に知られることで、会社を応援する人が増えたり、その夢や想いに共感して入社してくる人が増えて、会社の成長が加速していくと思います。
葬儀会社のティアなどはまさにこのタイプの会社です。名古屋の小さな葬儀会社からスタートし、2006年の名証セントレックス市場上場後もなかなか知名度が上がりませんでしたが、冨安社長の熱意が地道な講演活動やメディア、著書などを通じて徐々に広まり、業績も安定成長を続けて、今では東証1部上場企業となりました。東証1部上場も通過点であり、全国展開を目指して着実に関東圏での展開を進めています。

逆のパターンで痛い目にあったのが、同じく名証セントレックス市場上場で今では上場廃止になってしまったNowLoading(上場廃止時の社名は太陽商会)です。
2005年6月に上場し、7月に開催された名証IRエキスポに参加していて、中川哲也社長は将来展望などを熱く語っていました。セールスプロデュース事業を展開する会社なので、会場内でも他社のブースにトップセールスをするなど精力的に動き回っていました。
ベンチャーチャンネルというHPにインタビュー音声が残っているようです。
 株式会社NowLoading 中川哲也社長 インタビュー音声

名証IRエキスポで初めて知り、これは面白い会社だ!と思いすぐに投資しましたが、数年で投資額は1/10以下になってしまいました。語っていたことはほとんど実現できず、業績も悪化の一途を辿り、ついには粉飾決算に手を染めて上場廃止です。なので法則9と合わせて、有言実行なのかある程度時間をかけて慎重に判断する必要があります
ティアは1年後の2006年6月に名証セントレックス市場上場なんですが、同じく名証IRエキスポに参加していたので、冨安社長の講演も聞きましたが、今回は騙されないぞ〜!同じ失敗はしないぞ!と1年間は投資を見送り、きちんと実績もあげられたのか慎重に調査したのは有名な話です(笑)
NowLoadingの経験から私は新たな法則を生み出しました。それは、
リクルートやベンチャー・リンク出身の社長の話は、半値八掛け五割引で聞け です(笑)
こういった会社の出身社長はたくさんいますが、その多くはとても有能で、美しい夢のあるプレゼン資料を作り、情熱を持って聴衆に語りかけます。すぐにでも投資しなければ!と感じますが、その夢や計画がどの程度実現できるかは、誰にも(たぶん社長自身にも^_^;)分かりません。
私は中小型の割安成長株に投資することが多いので、それ以降は社長の経歴もきちんと確認するようになりました。

リクルート出身の社長がすべて悪いわけではないですが、プレゼンが上手い社長ほど慎重に判断する必要があります。話を聞くだけですでにバイアスがかかってしまっている可能性が高いので、良い点にしか目が行っていないかもしれないので、時間を置いて冷静に判断することが大事です。
儲かる会社、つぶれる会社の法則からは多くの触発を受けたので、シリーズ化して私が感じたことを書いてみたいと思っています。続編もお楽しみに!
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2015年11月04日

投資で一番大切な20の教え

投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識 ハワード・マークス を読みました。
      
株式市場が過熱した時や、暴落して恐怖に震えている時など、折に触れて読み返したい本ですね!
この本も以前に読んだ記憶がありますが、その時はそれほど印象に残りませんでした。著者のハワード・マークス氏が債券運用中心で株式投資ではないことや、私の投資手法や考えと異なる部分もあったので、強い感銘を残さなかったのかもしれません。
v-com2さんがブログで推薦していたので再度読み返してみようと思い、図書館で予約待ちしてやっと読むことができました。
長年に渡って投資を続けていくために大切なことがたくさん書いてあるので、忘れない様に現時点での私の考えも付け加えながら、感想をまとめてみたいと思います。

この本は、ハワード・マークス氏が長年にわたり顧客に送り続けてきたレターを元に、成功するための投資哲学を20項目にまとめたものです。株式投資本で言えば、バフェットからの手紙のような位置付けです。
1.二次的思考をめぐらす
2.市場の効率性(とその限界)を理解する
3.バリュー投資を行う
4.価格と価値の関係性に目を向ける
5.リスクを理解する
6.リスクを認識する
7.リスクをコントロールする
8.サイクルに注意を向ける
9.振り子を意識する
10.心理的要因の悪影響をかわす
11.逆張りをする
12.掘り出し物を見つける
13.我慢強くチャンスを待つ
14.無知を知る
15.今どこにいるのかを感じとる
16.運の影響力を認識する
17.ディフェンシブに投資する
18.落とし穴を避ける
19.付加価値を生み出す
20.すべての極意をまとめて実践する


1.二次的思考をめぐらす
インデックス投資などで得られるマーケットリターンではなく、市場に勝つことが成功する投資の定義だが、そのためには幸運と優れた洞察力のどちらかが必要になる。
運任せではなく洞察力を高めるためには二次的な思考が欠かせない。
一次的思考は単純で底が浅く誰にでもできる考え方で、「この企業は減益になると思うから売りだ」というのが一次的思考、「この企業の減益幅はコンセンサス(多くの人の予想値)より小さいと思う。予想よりも良い業績が発表されそうだから買いだ」というのが二次的思考

一次的思考は大多数の人が考えることなので、一次的思考に留まっていては投資で成功することは困難です。あるニュースに対して大多数の人はどう判断するだろうか?その判断は本当に正しいのだろうか?と考えを深めていくことが大事だと思います。多数派の判断がほぼ正しいと考えられるなら、そこには投資チャンスはあまりないので見送り、多数派の判断が間違っていると考えられる場合には投資チャンスの可能性があるので、より多面的に分析・思考を深めることで、機会をものにできることになります。
二次的思考の結果は多数派の意見と異なるので、居心地も悪いでしょうし、信念を貫くには強い意志も必要ですが、常日頃から「本当にそうだろうか?」と疑問を持つことが大事だと思います。
常に疑問を持ち、自分の考えを深めていくことが二次的思考のトレーニングになり、投資の成功にもつながっていくと思います。

2.市場の効率性(とその限界)を理解する
効率的市場仮説によれば、インサイダー情報でさえも迅速に価格に反映されるので、市場に勝つことはできないことになる。市場が情報を迅速に価格に反映するというのはその通りだと思うが、織り込んだ結果の価格が、あるいはその見方自体が常に正しいとは限らない。効率的市場の価格がすでにコンセンサスを織り込んでいるのだとすれば、コンセンサスと同じ見方をする者は平均的なリターンしか得られない公算が大きい。市場に勝つには、コンセンサスとは異なる独自の見方(二次的思考)をしなければならない。
価格の誤りは日常的に起こるものではないので、市場に勝つことは難しいというのはその通りだと思うし、実際に理論に近い効率的な資産も存在し、以下のような特徴があります。
(1)広く認識されており、多くの者がその動向を追っている
(2)社会的に認められており、物議をかもしたり、タブー視されていない
(3)投資することのメリットが、表面的にであっても明確で分かりやすい
(4)クラス全体と構成要素に関する情報が広く公平に流れている

株式市場で言えば、多くのアナリストがフォローしている大型株は適正な株価が付いている可能性が高くなります。一方で機関投資家の投資対象にならないような小型株や不祥事を起こした会社などは、適正ではない株価に放置されている可能性があります。我々個人投資家は、そういった非効率が多く残っていそうな場所を活動場所とすることで、お値打ちな掘り出し物を見つけて市場平均に勝つチャンスが高まると思います。
一方でそういった非効率な市場では個々人のスキルの差も大きく影響するので、掘り出し物に見えるゴミを掴まされる可能性もあります。掘り出し物が放置されているのはなぜか?十分に吟味する必要がありますし、優れた洞察力を磨くことも大事になります。
私が投資しているティアの場合、葬儀ビジネスを展開している小型株だったので、上記の(1)と(2)に該当し割安に放置されていました。買い始めた頃は周りに薦めても、どうして葬儀会社なんかに投資しないといけないんだ!縁起でもない!と言われて、取り合ってもらえませんでした。
そういったコンセンサス(多数派意見)に流されず、自分を信じ続けることも大切です。

3.バリュー投資を行う
投資で確実に成功するには、まず最初に本質的価値を正確に推計することが不可欠だ。さもなければ、投資家として成功し続けるという夢は、夢のままで終わってしまう。
株式投資のアプローチとしては、その株式の本質的価値を推計し、そこから株価が乖離した時に売買する方法と、株価動向の見通しのみに基づいて投資の判断を下す2通りがある。ランダムウォーク仮説が登場してから、テクニカル分析は衰退したと書いてありますが、短期的には株価はテクニカル要因でも動くので、まだ有用性はあると思いますし、長期投資でもテクニカル要因での変動を利用できると思います。下記の記事にも書いてみました。
 テクニカル投資は有効?
企業の本質的価値を重視するファンダメンタルズ投資も、現在の本質的価値に対する割安さを重視するバリュー投資と、将来の本質的価値の成長を重視するグロース投資に分かれて、著者はバリュー投資を推奨しています。
著者の考えに近いのは、日本ではかぶ1000さんだと思います。
私はグロース投資の比重が高いですが、割安さも重視するというスタンスです。
どちらにしても、本質的価値を見抜くスキルを高めていくことが大事ですし、株価がすぐに本質的価値に戻るわけではないので、忍耐強くその考えを持ち続けることも大事になります。
現時点の本質的価値を見極めるより将来の価値を見極める方が難易度が高いので、グロース投資の方が見込み違いになる可能性が高まり、勝率は低くなります。その分見込み通りに成長した場合、バリュー投資と比べてリターンは大きくなりますし、満足度も高くなります。
私は割安成長株投資を極めていきたいと思っていますが、かぶ1000さんのようなバリュー投資の視点も取り入れていきたいと思っています。

4.価格と価値の関係性に目を向ける
投資は「良いものを買う」ことではなく、「ものをうまく買う」ことで成功する、というのはその通りです。
ほとんどの資産は本質的価値を大幅に下回る価格で買えば良い投資になるので、価値と価格が大事になります。お値打ちな価格で買うことが一番重要です。
資産を本質的価値を下回る価格で買うのが最も信頼性が高い、と言うのもその通りだと思いますが、私は将来多くの人が良い会社だと評価してくれそうな会社(本質的価値が高まる会社)を、まだ小型株のうちにお値打ち価格で買うというのが大好きです。私の予測通りに成長しない会社もありますが、予想通りに成長する会社が数社あれば、十分大きなリターンが得られると考えています。
見極めの精度を高めるとともに、期待通りの成長は難しそうだと判断したら損切りすることを徹底できれば、もっと投資効率が上がると思いますが(笑)

まずはさわりの部分をご紹介しましたが、投資で長期的に成功するために必要な考え方がまとめられた本なので、折に触れて読み返すことをお薦めします。
私の現時点での考えを織り込みながら、続編もまとめてみたいと思っています。後編できました!
 投資で一番大切な20の教え 後編
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2015年11月03日

本当に億儲けた130人の投資家

本当に億儲けた130人の投資家がやっている究極の思考術をざっと読んできました。
130人の1億円以上儲けた個人投資家へのアンケート調査結果と、そのうちの14人の個人投資家へのインタビュー記事で構成されています。
   
130人のうち1/3は親からの相続と預貯金で資産を築いたそうで、これは自力で儲けたと言えるのか疑問ですね。預貯金のみで1億円貯めたということは、医師や弁護士などの高収入が必要であり、アンケート結果もあまり役に立たない気がします。
相続や預貯金で資産を築いた1/3と残り2/3のアンケート結果の違いなどの分析があれば、もっと興味深かったかもしれません。さらにその2/3も投資家タイプとトレーダータイプに分けられると思うので、そういった属性別のアンケート結果もあれば、より使える気がします。
投資家とトレーダーでは求められる資質も異なるので、全体とは別に属性タイプ別のアンケート結果があった方が、比較分析できてより興味深い本になったと思います。

配偶者についてのアンケートも載っていて、相手に求めることで金銭感覚が近いことを重視しているのも、確かにそうなんだろうな〜と思います。家庭が安定していることも成功につながりやすいというのもその通りなんでしょうね。
金銭感覚が近ければ、それ以外の部分では違いがある方が好ましいという結果も面白かったです。
お互いの興味関心が違っていたり、性格の違いが大きい方が家庭が安定しそうですね。
特に専業投資家だと家にいることも多いですし(笑)

インタビュー記事が掲載されている14人の中に、投資家タイプ中心に何人も知っている人が登場しているのもなんか嬉しいですね!
知り合いなのは今亀庵さん、かぶ1000さん、DAIBOUCHOUさん、御発注さんなどでwww9945さんもお見かけしたことがありますが、皆さんあまり似顔絵は似ていないような気が。トレーダーさんは似ている気がするのに、投資家タイプが似ていないのは、似すぎない様に注文があったのかもしれません(笑)
その中でも、かぶ1000さんのスーツ姿は衝撃的 でした!
ミラノ仕込みのスーツ姿でビシッと決めたい!というリクエストがあったんでしょうか?
それぞれの投資に対する考え方や銘柄選定基準などが分かり、役に立つインタビュー記事だと思います。
インタビューに登場しているのはバリュー系の中長期投資派が多いように感じました。
バリュー投資と言っても資産バリューなのはかぶ1000さんくらいで、残りは利益面から見た割安度を重視している人が多くて、割安成長株に投資している人が多い印象でした。
私も割安成長株に集中投資していますし、節約も大好きなので共感できる部分が多かったです。
中長期スタンスで資産を増やすなら、割安成長株に投資するのがベターなんじゃないかと思っています。

ダル♪さんの記事の中に、パーキンソンの法則 支出の額は、収入の額に達するまで膨張する が紹介されていました。
こんな法則があるとはまったく知りませんでしたが、私の周りの成功している個人投資家を思い浮かべてみると、パーキンソンの法則はあまり当てはまらないようです。

支出の額は増えているが、それ以上に収入の額が増え続けているという豪快な人が約1名(笑)
支出の額は変わらないが、収入の額が増え続けている、というタイプが多数派を占めていて、一部には
支出の額は減っているが、収入の額が増え続けている、という人もいると思います。
収入が増えてより多くの株主優待銘柄を保有できるようになると、優待使用で食費やレジャー費、交際費などを減らすことができるので、資産を増やしながら実質的な支出の額を減らすことも可能だと思います。
この分野を極めているのが御発注さんなんでしょうね。

色々人が登場していてなかなか面白いインタビュー記事だったので、皆さんも一読することをお薦めします。
御発注さんにも名古屋のゲーム会で講演をしてほしいと思っているんですが、自腹での参加となるので御発注さんに来ていただくのはタフな交渉になりそうですよね〜
交通費を払ってでも名古屋へ講演に行きたい!と感じてもらえるような何かを見つけないとねぇ^_^;
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2015年10月23日

ビジョナリーカンパニー2飛躍の法則

ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則 ジム・コリンズ著を読み終えました。
本文だけでも343ページあって、読み応えがあるというかかなりの大作です。前著のビジョナリー・カンパニーも同じくらいのボリュームで10年くらい前に読みましたが、最後まで読破するのにかなり苦労した覚えがあります。
それに対して今回の「飛躍の法則」は内容が面白くて、最後まで苦もなく読み切ることができました。
    
これは私がこの10年で変化したという要因も多分に影響していると思うので、再度読み返してみたら印象がまったく異なるのかもしれません。
1作目のビジョナリー・カンパニー時代を超える生存の原則は、偉大な企業の特徴について書かれた本ですが、2作目のビジョナリー・カンパニー2飛躍の法則は、普通の会社がいかに偉大な会社に変わっていったか?を、偉大な会社になり切れなかった比較対象企業と比べながら分析した本です。

偉大な会社に今から投資しても遅いわけで、将来偉大な会社に成長する会社をまだ普通の会社のうちに投資できたら、大きな成果が期待できます。
そんな考えから、偉大な会社に成長するためには何が必要なんだろう?、自分が投資している会社は偉大な会社に成長する要素をどのくらい持っているのだろう?と考えながら読み始めました。
しかし読み進めるうちに、これは会社だけでなくて投資や人生、生き方にも通じる内容だと感じるようになり、読むほどに興味が湧いてくる本でした。

経営者には謙虚さとなすべきことをやり続ける不屈の精神が必要で、目立たない人が多いというのも意外でした。
マスコミに大々的に取り上げられたり、大きなM&Aを決めたりするなど、世間の注目を集める経営者が素晴らしい経営者だと誤解されがちですが、偉大な会社になるには当たり前のことを黙々とやり続けることが大事なんですね。
偉大な会社は最初に人を選ぶというのも驚きました。
普通は会社の方針を決めて、その方向に進むように社員のモチベーションを上げるという流れだと思うんですが、最初からモチベーションの高い社員を厳選すれば、特に何もしなくても同じ方向を目指して進んでいきます。やりたいことをやっているわけですから、苦労を感じることなく進み続けられます。
愛情と尊敬で結ばれた人たち、同じバスに乗っているのが楽しい人たちであれば、バスの行き先がどこであろうとまず間違いなく素晴らしい人生になる、というのはまさにその通りだと思います。
この本を読みながら、本当にいま現在の環境は恵まれているな〜と実感しました。
尊敬できる素晴らしい投資仲間に恵まれていて、毎日が楽しいです!

偉大な会社に成長するには、自社が世界一になれる部分、情熱を持って取り組めるもの、経済的な原動力になるもの、この3点をすべて満たすものに集中して取り組むことが、偉大な実績につながると分析されていますが、これは幸せな人生を送るために必要なこととかなり重なっていると思います。
自分が世界一になれること(多くの人の役に立てること)、情熱を持って取り組めるもの、経済的な原動力になるもの、この3点をすべて満たすものに集中して取り組めば、幸せな人生を送れると思います。
自分が世界一になれること(他の人よりも詳しいこと)、情熱を持って取り組めるもの、経済的な原動力になるもの、この3点をすべて満たすものに集中して取り組めば、投資でも大成功を納めそうです!

劇的な転換はゆっくり進むのに、ダメな会社は少しやって効果が表れないとすぐに方針を転換して逆のことを始めるという指摘も、なかなか自分の投資スタイルや考え方を確立できない人や、どのように生きればいいんだろう?と迷っている人には耳の痛い話だと思います。
投資家の中にも、あれこれ色々な投資法に手を出したり、多くの人にアドバイスをもらっているのに結果が出ない人がたくさんいますからねぇ^_^;

厳しい現実を直視して、単純明快な戦略を立て、最後には必ず勝つ!と信じて弾み車を回し続けることは大事です。まさに長期投資と同じだな〜と思います。
新技術に振り回されない、成長を促進するために利用するという指摘もその通りです。
本当に良い本だと思うので、また数年後に読み返してみたいなと感じました。

この本を読もうと思ったのは、v-com2さんがブログでお薦めしていたからなので、v-com2さんにも本当に感謝です。
 v-com2さんのブログ 21世紀投資
これからも良い本や尊敬できる人との出会いを大切にしていきたいと思っています。
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2015年10月18日

この日本株を買いなさい。

今日のタイトルは私の意見ではなくて(笑)、レオスキャピタルワークスのファンドマネージャー藤野英人さんの本のタイトルです。
私の中では、藤野英人さんは日本のピーターリンチみたいな人だと考えていて、中小型の成長株を次々と発掘している敏腕ファンドマネージャーです。
スリッパの法則は愛読書の一冊で、時々取り出しては読み返しています。
読書の秋なので、藤野さんの本を図書館で2冊借りてきて読破しました!
 トップファンドマネージャーの負けない株の黄金則
 日経平均を捨てて、この日本株を買いなさい。

         
できれば最新刊を読みたいと思ったんですが、日本株は、バブルではない 投資家が知っておくべき「伊藤レポート」の衝撃は予約が20件も入っていて、順番が回ってくるまでには時間がかかりそうなので、10年前と3年前に書かれた本から読み始めました。
投資の基本的な考え方はそんなに変わるものではないので、旧作を読んでも納得できることがたくさんある著者の方が素晴らしいとも言えます。
負けない株の黄金則は2005年初め頃に書かれた本で、当時は小型株が勢いよく上がっていた時代です。
私も小型株中心に投資をしているので、2003年から2005年にかけてはゲオなど株価が大きく上昇する株がいくつかあり、資産が増えた幸せな(笑)時期です。その後にライブドアショックやリーマンショックが襲ってくるとは夢にも思っていませんでしたが^_^;
株価上昇の7合目くらいで書かれた本なので、第6章のPERなどを使った投資判断の仕方については、若干調整する必要があると思いますが、それ以外の部分については今でも、そして今後も十分に役に立つ内容だと思います。
経営者が大事で、経営者の語る未来に投資するとか、消費者の目線で投資する、自分がよく知っている・理解できる近いものに投資するなどは、まさにその通りだと思います。

私も特に中小型株へ投資するに当たっては、経営者がとても大事だと考えていて、株主総会に積極的に参加しているのも経営者を自分の目で確かめるためです。株主総会では質問もできますし\(^o^)/
会社説明会に参加したり、今では時々会社説明会を主催するようになったのも経営者が語る未来がとても大事だと考えているからです。株主総会などで成長戦略や中期計画について質問するのは、経営者がどんな未来を描いているのか確認したいからです。
消費者の目線で投資するも大事なポイントで、私は消費者+投資家としての目線で普段の生活を眺めれば、自然と良い銘柄が見つかってくると考えています。投資家としての視点が弱いと、単にお客さん(一消費者)としての立場で終わってしまいますが、投資家としての目線で常に良い銘柄はないかな〜と考えながら周りを見回すことが大事だと思います。
自分がよく知っている・理解できる近いものに投資するというのも非常に大事で、自分がよく理解できるものは、当然ながら他の人より深く理解できますし、会社の変調にも早く気付くことができます。よく理解している会社なら、株式市場が荒れてもその会社への影響を冷静に判断しやすいと思います。
初心者の方はこういった本をよく読んで、中長期投資の基本を身に着けてほしいな〜と思っています。

日経平均を捨てて、この日本株を買いなさい。は2012年初めに発行された本で、まさにアベノミクス前夜という時期に書かれた本です。
当時藤野さんの講演会にも参加しましたが、過去10年間で日経平均が11%下がる中で、株価が上昇している日本株は57%もあるというのは驚きました。
私は2002年頃から中小型株に中長期投資するスタイルが徐々に確立できてきた感じなので、大型株の指数である日経平均は当時からあまり気にしていませんし、私のポートフォリオと日経平均の連動性もあまりありません。なので、この本のタイトルは私の考えにぴったりで、少し変えて日経平均を捨てて、この小型株を買いなさい。というのが私の基本的な考え方です(笑)
2001年から2011年の10年間では、当時としてはかなりダイナミックに(笑)資産の増と減があったので、心中が穏やかでない時期もありましたが、それでもこの10年間で資産は大きく増えています。
まあ2001年当時は、ITバブル崩壊の直撃を受けてピークから資産が半減するという厳しい時期で、スタート時点の資産が少なかったという面もありますが^_^;

この本の中では、日経平均に採用されているような大型株は終わっているので「インデックス投資」は危険!という考え方が述べられています。
私は銘柄を発掘して中長期で応援するのが好きなので、インデックス投資はしませんが、投資に時間を割けない人や投資に興味を持てない人にはインデックス投資も一つの投資手段ですし、もっともっとインデックス投資が主流になれば嬉しいな〜と心から望んでいます!
インデックス投資が全盛になれば、東証1部に上場している会社や日経平均に採用された225銘柄以外は投資する価値のない会社という扱いになるので、私が大好きな中小型株は割安な株価で放置されることになり、割安成長株が選び放題という民主党政権下のような楽園状態になります。
流動性は期待できないので買い集めるのは大変かもしれませんが、成長を続ければそのうち東証1部に指定替えになるわけで、中長期投資であればなんの問題もありません。

テンバガーを狙えるような成長株の見つけ方や、買い方・売り方などについても書かれていますし、株式投資の社会的意義についても述べられています。
株式投資というと、私には関係ない!とか怖そうとか拒否反応を示す日本人がまだ多い印象ですが、消費者の行動が企業業績に反映されて株価に影響を与えているわけですし、年金や預金なども株式・企業に投資や融資の形で回っているわけで、株式投資は身近で必要なものだと思います。
こういった良書を読んで、株式投資に対する偏見を捨て去って欲しいな〜と思っています。

藤野さんの講演を最近は聞いていないのでまた聞きたいな〜と思いますし、藤野さんの話は投資初心者にも分かりやすいと思うので、主催している勉強会で講演してくれたら嬉しいですね。
お願いしたら来てもらえるのかな?
望めば、行動すれば、相当な人物に会えるチャンスがある!と本にも書いてあるので、ここはチャレンジしてみますか!
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2013年07月04日

投資で一番大切な20の教え

今回はとてもためになる本を見付けたのでご紹介します。それは
 投資で一番大切な20の教え
 賢い投資家になるための隠された常識

 著者 ハワード・マークス 訳 貫井佳子 日本経済新聞出版社 2012年10月22日発行
   
米著名投資家のウォーレン・バフェット氏も本書を大絶賛し、バークシャー・ハザウェイの株主総会で配布したほどです!と紹介されている本ですが、確かに投資家であれば一読する価値のある本だと思います。
著者はオークツリー・キャピタルマネジメントの会長で、基本的には大きく負けない投資、ディフェンシブに投資することを薦めていますが、二次的思考をめぐらすこと、もう一歩踏み込んで考えることの重要性を繰り返し語っています。
相場というものは強気から弱気の間を揺れ動く振り子のようなものであり、現状の相場環境がどの辺りに位置しているのかを、周りに流されず常に考える必要性を強調しています。周りと同じことをしていたら、少し儲かって大きく損をする繰り返しであり、周りに流されず逆張りを基本として、我慢強くチャンスを待ち掘り出し物を見つけることが重要です。
投資本というと推奨銘柄とか投資手法の話が中心ですが、投資姿勢とか投資哲学、考え方が非常に重要です。中心に投資哲学がないと相場に振り回され、高きを買い、安きを売るという儲からない投資家になってしまいます。
投資セミナーでも今後の日経平均は上がるとか景気が良くなるとか、マクロベースの説明がありますが、景気の先行きや日経平均がどうなるかなど誰にも分かりません。無知を知ることが大事であり、誰にも分からないことに無駄な努力をするより、企業業績など自分の理解できる範囲でより理解を深めるように努力することが大事です。

私はディフェンシブな投資よりアグレッシブな投資を志向しているので、本書のすべてに納得できるわけではありませんが、それでもこうした考え方はとても大事だと思います。
アグレッシブな投資家は相場が反落した時にいかに利益を失わずに済むかが重要 であり、相場が悪い時にこそアグレッシブな投資家の優劣が明確になる というのは痛い指摘ですね(笑)
景気が悪くなっても業績への影響が比較的少ない銘柄を選ぶようにしていますが、今まで以上に相場サイクルを意識しながら、現状はどこに位置しているのか考えながら投資していきたいと感じました。
この本は折にふれて読み返したい本と感じました。
時間が経つと相場の熱狂に乗せられ、大事なことを忘れてしまいますからね^_^;
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2012年10月10日

富者の集中投資 貧者の分散投資

今回はお薦めの一冊
フレデリック・R・コブリック 著
 富者の集中投資 貧者の分散投資 資金を100倍にする攻撃的資産運用
 2008年10月出版
       
この刺激的なタイトルが集中投資家にはたまりませんね(笑) 帯は、個人投資家にもできる「バフェット的投資術」投資の常識 分散投資は敗者への第一歩 とさらに攻撃的です!
ピーター・リンチ氏が写真とともに登場していて、10倍株はもう古い!これからは100倍株だ!みたいな感じで激賞しています。これ以上ない!という作りになってますが、内容的にはテクノロジー株などの高成長株への長期投資が主であり、バフェット的投資術とは銘柄選定で少し違う部分もあります。
BASMに基づいて「金の卵を産むガチョウ」を探し、7つのステップに従って投資をすることが大成功につながります。

フレデリック・コブリックは、ビッグマネーを手にするには一握りの偉大な銘柄さえあればよい。真面目に取り組めば、投資家は誰でも勝利の銘柄を見つけるスキルを身に付けられる、
偉大な会社には再現可能な「勝ちパターン」があり、成功を何度も繰り返す、と述べています。
ビッグマネーとは、偉大な会社を見つけて忍耐強く保有し、10倍、25倍、いや100倍、200倍の利益を上げることであり、「シンプル」と「フォーカス」が巨額の富を手に入れるカギである。
分析で対象とする要素が多いほど、利益が少なくリスクが大きくなる。分析要素が少ないほどリスクが少なくなり、ビッグマネーのチャンスも大きくなる。
偉大な会社は、成長して収益を伸ばし、競争上の優位性を守る方法について、シンプルに表現できるビジネスモデルがある。その会社が考える
(B)ビジネスモデル 収益を生み出す仕組み
(A)主な前提 収益計画の元になっているもの。市場の拡大規模、環境の変化など
(S)戦略 想定した前提の元で成長するための方策
(M)経営の状態 経営者は信頼できるか?戦略を実行する力があるか?

に焦点を当てればよい。つまりその会社の儲ける仕組みビジネスモデルを理解したうえで、今後のマーケット推移、戦略などを総合的に判断し、今後もビジネスモデルが有効に働き続けるのか考えることになります。
製品に投資するのではなく、製品サイクルと収益の成長を生み出す「金のガチョウ」に投資する。

投資を成功させるには、感情に左右されずに知識に基づいて行動し、ビッグマネーを手に入れるための正しい知識を身に付けることが大切で、次の7つのステップに従う必要がある。
知識 知識が深まると自信が生まれる
成功に欠かせない要素を早期に見抜くことができると、今後の投資で勝利するための知識と自信になる。知識が深ければ深いほど、手にする利益も大きくなる。知識を身に付けると自信が生まれ、自信があれば、株価が低迷していても収益が伸びている会社の株を保有し続けることができる。買い増しすることも可能だが、知識も自信も無い投資家は、株価が下がる(上がってもだと思いますがw)と感情的になり、知識の欠如と恐怖心から投売りするはめになる。
エマソンも「知識は恐怖を和らげる」と述べており、「自分が何を保有しているのか、なぜ保有しているのか」をきちんと理解することが大切。
偉大な投資家は自分の考えを変えることができる。新しい考えを受け入れることができる。真実を断言するのではなく、真実を見極めようとする。教訓を覚えていてそれを実践する必要がある。
会社の主張と顧客の見解が一致している会社は成功する可能性が高い。
利益と株価を伸ばすことに成功した会社には、アイデア、革新性、リーダーシップ、実行力を持つ経営陣の存在がある。
偉大な会社は、柔軟なビジネスモデルを持ち、状況の変化や競争にも耐えて、優れたオペレーションを繰り返す。成功を収める投資家は、ビジネスモデルの柔軟性についてできるだけ多くの知識を身に付けようとする。
偉大な会社の株を保有したら、例外として、過大評価されても持ち続ける必要がある。
忍耐 長期保有して大金を得る
根気と忍耐には魔法の力があり、それらの前では困難は失せ、障害物も消えてしまう−ジョン・クインシー・アダムズ
適切に銘柄を選ぶ人には深い知識があるため、忍耐力があればビッグマネーをつかむことができる。ビッグマネーを手にしたければ、偉大な会社の株を長期保有しなければならない。100倍、200倍の利益をもたらす会社は、数ヵ月ではなく数年かかって成長する。ただし、その道は平坦ではないので、下降局面では弱気になって売る人もいる。
本当の富を手にしたければ、根気強く保有してその会社の成功を見守る必要がある。
偉大な会社になる可能性を秘めていたら、その会社の目標と実際の業績(収益・マーケットシェアなど)を比較する。偉大な会社は自分の通知表を公表するが、そうでない会社は言い訳する。
忍耐は単なる長所ではない、必要不可欠なものだ。
ROAや利益率などを同業他社と比較する。必要なのは絶対値ではなく相対値。
良い会社ほど分かりやすい経営に関する指標を提示している。
ビッグマネーを生み出すのは必ずしも話題の新製品ではない。偉大なBASMを持つ会社だけが、製品開発を継続して成功を繰り返すことができる。
会社の経営に疑問を感じたら売る。しかし、売った後でも必ずその会社と株価に注目する。回復の兆しが見えたら、偉大な銘柄に再びなる可能性がある。偉大な会社とは完璧な会社というわけではない。
規律 感情の強さはその人の知識に反比例する。知識が浅いほど感情的になる バートランド・ラッセル
買いの規律 納得できる評価、高い収益成長率、経営陣の実行力を満たすこと
売りの規律 目標価格に達した、経営陣や戦略が変わった、経営陣の不履行のどれかが生じること
感情
時間枠(長期的な視野) 最低でも5年
マーケットタイミング
銘柄選択に自信のある投資家は、マーケットタイミングを図ることは不可能であり、マーケットタイミングによって多くの投資家が利益のチャンスを逃してしまうことを十分に理解している。
ベンチマーク
投資家は、投資の成果をあらかじめ定めておく必要がある。自分が予測する株価と日付、そして買いの根拠を明確にする。
長期で保有するつもりなら、その会社に対して期待できる事柄を知っておく必要がある。

他にも参考になる考え方が散りばめられています。
ある会社への投資経験が優れたビジネスモデルの発見につながり、同じようなビジネスモデルを持つ別の会社の発見につながる。製品やサービスの種類は違っても、優れたビジネスモデルも何度も繰り返される。
今後どの企業が大成功を収めるかを知るには、過去に大成功した企業について調べて、成功した背景を理解する必要がある。
成功している会社は、偉大なアイデアを戦略・事業計画・行動という形で実現している。
成功を収めている経営者と戦略家には先見性があり、過去の出来事から学び、厳しい時期でも信念を曲げない。
顧客のニーズに対応し、期待以上のものを提供するために顧客との関係を重視することが大事だが、言動が一致しているかどうか慎重に調べる必要がある。
投資家が採るべき4つの行動
(1)あらゆる情報源を利用して、潜在性の高い銘柄を見つける。友人、従業員、職場、新聞記事、財務諸表、アナリストの見解などが情報源になるだろう。
(2)会社の行動と計画が理解できるかどうか、それぞれの会社について調べる。経営陣や年次報告書に好感を抱いたら、その会社についてさらに詳しく調べる。ビジネスモデルを見てその会社の収益、成長、競争に対する計画が示されているかどうかを判断する。
(3)見込みのある会社の株式を少量保有する。知識と自信が身に付いたら、その中でもさらに優れた銘柄を買い増しする。
(4)成長株を長期保有する。知識を積み重ね、その会社が約束を果たしている限り保有する。

投資家にとってプラスの行動
(1)会社の成長計画とそれを実践する方法を調べる。そうすれば会社の状況を観察し続けることができる。良い会社はビジネスモデルにそれらが反映されており、ホームページや年次報告書などでビジネスモデルをきちんと提示している。
(2)トレンドラインや競合他社の株価と比較して極端な高値や安値の時は、買いや売りの可能性を検証する。PERはその指標となり、PSRやPBRなどを合せて考慮するのも良い。
(3)バイオテクノロジー、電子商取引、パソコン、競技用シューズの初期段階のように、成長業界で世界規模の機会があるかどうかを知る。
(4)世界規模の市場があるかどうかを知るには、他社との差別化要因、ビジネスモデル、経営陣を調べる。
(5)最も重要なのは、意思決定に当たっては感情よりも分析、知識、常識を優先させる。
投資家にとってマイナスの行動
(1)株価が下がると不安になる。不安になるとその株式を売る
(2)株価が急騰し、好意的な記事を見つけたり友人に薦められたりすると、それを買わなければ!という気になる。
(3)今後3〜5年間のその会社の展望を理解していない。
(4)マーケットタイミングを利用して行動し、保有期間に関する明確なビジョンがない。上昇して利益が出たら売ろうと考える。

時代とともに競争状況に合せてビジネスモデルを変更していく必要がある。いくらビジネスモデルが優れていても、それだけでは会社は存続できない。それを管理する偉大な経営陣が必要だ。優れた投資家とは、ビジネスと経営陣を理解して銘柄を選択できる人。
優れた経営陣を選択することは優れた銘柄を選択すること
最高の経営陣とは、会社の将来像を描き、それを達成するための戦略を論理的に表すことができる。
偉大な経営陣は、会社が果たす約束や予測を株主に示す、他社集団より有利に先を行く方法を知っている、競争での勝利を心から望んでいるが、それと同時に現実的な目標を掲げ、投資家を失望させたり混乱させたりするようなことをしない。

フレデリック・R・コブリック氏の経験を、多くの投資実例(成功も失敗も含めて)とともに紹介しており、読み物としても面白いですし、随所に参考となるアイデアが満載されています。
長期投資家必読の一冊だと思いますし、定期的に読み返したい本ですね!
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posted by アイル at 13:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする