2017年11月27日

VTホールディングス2017年2Q決算分析1

VTホールディングスの決算説明会に参加してきたので、2017年2Q決算について気になる点中心にまとめてみます。
長期の業績推移は下記の通りです。2017年は計画値、単位:百万円、左:売上、右:営業利益
VTホールディングス

2006年に日産系のディーラー3社をM&Aして業績が大きく伸びています。
2008年のリーマンショックでは大きな影響を受け減収減益になりましたが、2009年以降は順調に立て直してきました。
2012年に日産サティオ埼玉とCCR(イギリスの三菱ディーラー)をM&Aしています。
2013年は消費税の8%への増税前の駆け込み需要で利益が大幅に伸び、翌年はその反動減で落ち込みました。
2014年には国内で小粒の日産サティオ奈良、エムジーホームを子会社化、海外では10月にScotts(オーストラリアのホンダディーラー)、12月に中規模のGriffin Mill Garages(イギリスのマルチディーラー)をM&Aしています。
M&Aで売上は伸びているものの、海外ディーラーは日本より利益率が低く、改善にも日本より時間がかかることから、利益の伸びは緩慢になっています。
2016年は利益がもっと伸びる予定でしたが、三菱自動車の燃費不正問題で日産の軽自動車が3ヵ月ほど販売できなくなり、利益が伸び悩む原因となりました。
2016年には5月にWessex GaragesHD(イギリスのマルチディーラー)、10月にMASTER AUTOMOCION(スペインのマルチディーラー)をM&Aしているので売上は伸びています。今期はこれらのM&Aが通期寄与するので売上は引き続き伸びる計画です。
海外の赤字会社だったCCRの立て直しがようやく進み、今期は利益も回復路線に戻る予定でしたが、9月末に日産の検査不正問題が発覚し、10月は軽自動車以外はほとんど販売できなくなってしまい、昨年に続いてメーカー側の問題で業績見通しが不透明になってしまいました。
11月からは徐々に生産も再開しているので、このまま新たな問題が発生しなければ年内には生産も正常化し、2月後半から3月にかけての繁忙期には影響はないだろうと見ています。
一部の顧客からはキャンセルもありましたが、大部分の顧客は納期の遅れを待ってくれているそうで、現状では通期計画は達成できると見ています。今回の問題がなければ利益面の上振れも想定していたそうで、残念ですね。

今回の決算のポイントは、次の2点だと思います。
(1)日産の検査不正問題の業績への影響度合い
(2)海外事業の利益改善がどの程度進んでいるか

検査不正問題については上述の通りです。
一部キャンセルも発生しているので新車の売上は減少しますが、まだ3年目の車検を受けていない車は早急に車検並みの点検を行う必要があるので、サービス売上がいくぶん上乗せになり、今期の利益面への影響はプラマイゼロと見ています。
ただ3Q決算は、想定していなかった1ヵ月間の販売停止の影響が出てきます

サービス部門は通常の点検や車検、修理業務に加えて、今回のリコール点検が増えるので、かなり忙しくなりそうです。リコール対象車は2万台くらいあり、今期中には完了したい考えですが、2月3月は車検や点検でサービスは忙しい時期であり、リコール対応までするのは大変です。
日産から栄養ドリンクとカップ麺が送られてきたというツイートもありましたが、ただでさえ自動車整備士は不足しているのに、その程度の差入れではやってられない!という感じではないでしょうか?
こちらについては、これ以上問題が大きくならないことを祈るだけです。

四半期ごとの営業利益の推移は下記の通りで、2Qまでは昨年並みの推移になっています。
VTホールディングス
3Qは昨年並みか、若干下回る可能性がありますが、4Qで挽回するという推移になりそうです。
営業利益率の推移をみると年々低下しています。
VTホールディングス
これは国内に比べて利益率の低い海外事業の売上比率が上がっているためです。
VTホールディングス
海外売上比率が37%まで上昇してきました。

VTホールディングスの業績は、国内の大型M&Aが決まると売上・利益とも大きく伸び、海外の大型M&Aが決まると売上は伸び、利益は少し上乗せという感じになります。ここ数年は海外でのM&Aが続いたので、売上は大きく伸びたものの利益の上乗せ幅は小さいので、利益率が低下するという流れになっています。
そろそろ国内でも大型のM&Aが欲しいところですが、先日のICDAホールディングスの説明会でも、国内の大型M&Aを進めていたが、最終段階で成立しなかったと説明していたので、メーカーの意向も絡んでなかなか難しそうですね。

国内のM&Aが難しいのであれば、利益率は低くても海外での事業拡大が重要になってきますので、海外事業の状況もまとめてみたいと思います。
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2017年10月23日

グループリース株価再度暴落

グループリースの株価が、3月に続いてまた暴落してしまいました。
グループリース
前回3月は、タイの株式新聞のような位置付けのカオフン紙が、グループリースのSME融資について、APFの関係者に貸し付けているだけで実態が無いのではないか?と報じたことで、60バーツ前後だった株価が10バーツ台まで暴落しました。
貸付けた資金でグループリース株を買い上がっていたのではないか?など根拠のない報道が続いて、ネガティブキャンペーンの様相を呈していましたが、グループリースから融資先の情報について可能な範囲で開示がされたり、監査法人やJトラストの藤澤社長が融資先について確認しているというような説明もあり、徐々に落ち着きを取り戻して、10月初めには25バーツ程度まで株価は回復してきていました。
親会社のウェッジホールディングスの株価もGLと同じような動きをしています。
GL172.jpg
私のポートフォリオも3月以降ずっと水面下を潜航していましたが、9月には水面が見える程度まで回復してきて、GLの株価も戻り歩調だったことから、10月には久々に水面上に浮上できるかも♪と思ったところに、今度はSME融資についての詳細な英文レポートが出て、此下益司会長がグループリース関連の役職を退任することになり、再度株価が暴落してしまいました。
日産もやらかしてくれましたし、今年はプラスに浮上するのは無理そうですね^_^;

英文のレポートはかなりの分量なのでざっとしか読めていませんが、Singapore borrowersについてはかなり詳細に調べている印象です。そしてSingapore borrowersの久我グループはGLの関連当事者と証明できると書かれています。
一方でCyprus borrowersについては、ベーカリーチェーン事業を行っていると書いてある程度で、Singapore borrowersほど詳しくは書かれていないようです。ただキプロスについても関連当事者と証明できると述べているので、もっと詳しい情報を持っているのかもしれません。
このレポートが出たのが10月11日(水)の様ですが、10月16日(月)になってタイ証券取引所(SET)からグループリース株式の売買一時停止と、会長兼CEOの此下益司氏がタイ証券取引委員会(SEC)から偽計及び不正行為の可能性を指摘され、当該案件はタイSECの申立てによりタイ法務省特別捜査局(DSI)による調査を受ける事になったと発表がありました。
当該事案は刑事告訴につながる可能性が含まれていることから、会長兼CEOの此下益司氏はグループリースの取締役の資格を喪失し退任しました。
本当に今週は怒涛の1週間で、何をしていたのかよく覚えていない間に終わってしまった感じです。会長が辞任するなど、こんなに急展開するとは思ってもいませんでした。

20日の売買も停止されて、タイSECから54百万US$分の融資とその利息収入分について、決算の修正を行うように指示されています決算の修正を行わない場合は、タイ証券取引法違反になると警告されています。
GLの2017Q2決算によれば、6月末時点のSME融資残は、シンガポール分56百万US$、キプロス分29百万US$となっています。キプロス分は8月に13百万US$が前倒し返済されているので、現状では16百万US$まで減っています。
このような状況から、SECが問題にしているのはシンガポールの貸し手(久我グループ)向けの融資の様です。
3月の開示から、久我グループはカンボジアでGLが行っている太陽光発電パネル事業に関係していると思いますが、現状の太陽光発電パネル事業はまだ小規模なので、60億円近い融資が必要になるとは思えません。久我グループ自体もそれほど大きな会社ではなさそうなので、60億円の融資をどんな事業に使っているのか?については、よく分からない部分もあり気になります。
SECがどこまで調べているのかは分かりませんが、ここまで厳しい指示が来ているという事は、グループリースの業績を良く見せるために、実態の無い融資をしたと判断している様です。
しかしながらカンボジアで始めたデジタルファイナンス事業は、周辺国も含めて順調に成長していますし、この時期にSME融資を使って業績を良く見せる必要があったのか?という疑問はずっと感じていました。
そこで2015年当時の業績推移を振り返ってみます。

SME融資が増加し始めたのは2015年3Qからです。
それに伴いSME融資からの利息収入も急増しています。
GL173.jpg
上記グラフはGLの四半期ごとのセグメント別売上推移です。黒色の線が問題になっているSME融資です。
2015年3Qから急激に売上が伸びていることが分ります。
赤色の線はGLの本業であるタイでの新車バイク融資(HP)の売上推移を表しています。
2015年当時は政変や洪水などの影響で不良債権比率が上昇し、与信基準を厳しくしたことから売上の減少が予想されていた時期で、実際にその後タイ国内での売上は減少しています。カンボジアでのデジタルファイナンス事業は順調に拡大していましたが、タイでの売上減をカバーする程度でHP全体では横ばいで推移しています。
このグラフを見ると、本業のHP事業は今後横ばいが予想されたので、大口のSME融資で短期的に売上を伸ばしたかったのかな?という感じはしますね。SME融資に実態があれば問題は無いわけですが、タイSECは実態がない融資だと判断しているようです。
グラフのピンクの線はSME融資を地道に伸ばしていったと仮定した場合の売上推移です。私の想定数値ですが。
この売上を反映してグループリースの売上推移をグラフにすると下記の通りになります。
GL174.jpg
SME融資の拡大で青色の線の通り、グループリース全体の売上は順調に伸びていきましたが、SME融資を上記前提で修正すると、3四半期ほど売上が横ばいで推移し、その後は成長路線に復帰する形になります。
一時的な業績横ばいを是とするかどうかですが、過去の売上推移を見ても売上が横ばいだった時期はあるわけで、力を蓄える期間があっても問題ないと思います。外部環境が悪い時は無理せずにしっかりと成長基盤を整えることに注力し、その後の成長につなげていけば良いと思います
個人的にはピンク色の線の様な売上推移でも良いと思うんですが、青色の線の様に売上が伸びていかないと満足できないのでしょうか?
投資家からのプレッシャーが大きかったんでしょうか。

国別の売上推移は下記の通りです。
GL175.jpg
旧シンガポールの緑色の線がSME融資やコンサルティング売上などを表しています。
決算説明会などではSME融資はカンボジアの新車バイクディーラー向けに行っているという説明だったので、実質的にはカンボジア売上なので旧シンガポールとしています。
合計するとカンボジアでの売上がタイの売上に肉薄しており、カンボジアが連結業績に大きく貢献してきたと考えていましたが、タイの売上回復とSME融資の失速でタイの売上優位が続きそうですね^_^;

10月23日(月)はタイ市場は休みですが、何らかのリリースがあるのでしょうか?
グループリースの取締役会議長は此下竜矢氏が就任し、CEOは当面空席として適任者を探すという事になりました。社外の人財登用も含めて検討していくのでしょうか。
今回の件にも真摯に対応して、これをきっかけにコンプライアンスを更に強化して、事業の成長に専念できるような体制を構築してほしいと思います。
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posted by アイル at 00:18| Comment(2) | 銘柄分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月30日

VTホールディングス決算説明会

VTホールディングスの決算説明会に参加しました
決算説明会の内容を2016年度決算分析と合わせてまとめてみます。
決算説明会資料は下記のページからダウンロードできます。
 VTホールディングス 会社説明会資料

2001年度以降の業績推移は下記の通りです。2017年は会社計画です。
VTホールディングス
VTホールディングスは新車ディーラーを展開している会社ですが、国内外の同業他社をM&Aすることで成長を続けています。特に赤字の新車ディーラーを安くM&Aして、独自のノウハウで立て直すことで利益を伸ばしてきました
ただ国内ディーラーはなかなか売り物が出てこない事から、2012年からは海外の自動車ディーラーも積極的にM&Aする様に方針変更し、売上の伸びは加速し過去最高を更新しています。
一方で海外ディーラーは事業環境の違いから国内ディーラーより利益率が低かったり、言葉の問題やノウハウ不足で立て直しに時間がかかったりという問題があり、利益面では2012年以降伸び悩んでいます。
2013年度は消費税増税前の駆け込み特需で伸びています。

VTホールディングスは2012年にイギリスの三菱自動車ディーラーCCRをM&Aして、海外展開を本格化させました。最初は赤字会社を安く買収して立て直すという、国内と同じビジネスモデルで参入しましたが、赤字額は減ったものの黒字化には至らず、2〜3億円の赤字が続いてきました。前期は不採算店を閉鎖した特損もあり、3.5億円くらいの赤字になったようです。
CCR以降は基本的に黒字の会社をM&Aする方針に変えたため、CCR以外の海外ディーラーの利益合計が3億円ほどで、海外事業合計でも若干の赤字になりました。
ずっと足を引っ張ってきたCCRは不採算店を閉鎖して、近隣の店舗で閉鎖店舗の顧客をカバーする体制に変更し、今期こそ黒字化を見込んでいるそうです。昨年期中に買収した会社が2社あるので、CCRが黒字化すれば今期の海外事業は4億円以上の利益貢献が見込めそうです。
VTホールディングス
国内事業が中心だった2011年までは営業利益率も向上していましたが、2012年以降はトレンドとしては利益率が低下しています。海外事業が改善することで利益率の低下傾向も今期で底を打ち、来期以降は徐々に回復することを期待しています。

ちょっと分かりにくいですが、利益率のグラフに海外売上比率の推移を入れてみました。
VTホールディングス
2016年実績では海外ディーラーの売上比率が30%に達しています。今期は昨年買収した会社がフル寄与するので、新規のM&Aがなくても35%くらいに達しそうです。
海外売上が1/3を超えて、重要度がさらに高まります。
現状では海外売上比率の向上とともに、利益率が低下していることがよく分かります。

決算説明会資料に、国内外別の部門別利益状況が載っているのでグラフ化してみました。
VTホールディングス
国内と海外の売上内訳を比較してみると、サービス部門の売上構成比が低いことが目立ちます
海外は日本の様な車検制度が無いので、サービス部門の売上は修理と定期点検が中心になります。定期点検も罰則がないことから入庫率が低く、修理中心の売上になっているのが現状の様です。
今までは本社から営業の人財を海外子会社に送り込み、新車や中古車の売り方の改善を進めてきました。新車販売のマージンは支払い方法の違いはあるものの、メーカーから提示された販売目標を達成すれば日本でも海外でもあまり違いはないそうです。
海外の新車部門の利益率が低いのは、カーナビなどの用品のセット販売ができていないことが主因であり、今後各国に合ったセット販売商品の検討を進めていきます。
中古車部門の利益率も低いですが、下取車を転売して利益を出すのが難しいそうです。廃車に近い状態まで乗りつぶすなど車の使用方法の違いもあるのかもしれません。
CCRを子会社化した時の目論見では、イギリスで調達した中古車をトラストのビジネスに載せてアフリカへ輸出する拠点にするという位置付けもありました。
しかし実際に事業を始めてみると、下取車は古い車が多くて海外輸出には適しませんでした。車は移動の道具であり、日本人の様に車を大事にしないので、外観は傷や凹みが多いなど商品価値が低くなってしまうのかもしれません。
CCRは初めての本格的な海外ディーラー経営だったので、様々な想定外の出来事が発生し、黒字化に苦労したようです。そういった実際に経営してみないと分からない試行錯誤の経験を積んだことで、海外自動車ディーラーの経営ノウハウが徐々に蓄積されてきたので、最初に赤字の会社で苦労したことは、きっと今後に活かされるのだろうと思います。

一方利益の源泉であるサービス部門は日本との差が小さくなってきています
海外でもサービス部門を強化するため、サービスの人財も海外に送り込む様に変更し、その結果定期点検の入庫率も大きく改善しています。それまではほとんど予約も取っていなかったので、どの程度点検や修理の入庫があるか分からず、サービス工場稼動率の変動が大きい状況でしたが、今では定期点検の予約を事前に取る様にしてサービス工場の運営効率化を図っています。
こういった取り組みがサービス部門の利益率向上に繋がっていると思います。
サービス部門の売上構成比は国内25%に対して海外は15%で、ただまだまだ日本と比べるとサービス部門の売上比率が小さくて、新車販売中心の売上構成になっています。
今後はサービス部門の売上増加にも期待したいですね。

海外ではM&A案件が豊富にあるので、ここ数年は海外でのM&A中心になっていますが、基本的に黒字会社であること、経営者が引き続き経営に関与すること、買収価格が割高でないこと、という3つの条件を満たした案件に絞って検討しています。
海外のディーラーも地元の名士が経営者になっていることが多く、経営者が変わってしまうと地元との繋がりが薄れて顧客離れが起こるなど、業績改善により時間がかかってしまうので、引き続き経営に関与することも重視しています。
そして経営幹部を日本に招いて、VTホールディングスの店舗をじっくり見てもらう取り組みも始めています。すでに2社で実施したそうですが、その他の子会社でも順次進めていきます。
同じ自動車屋なので現場を見てもらうのが一番理解が早いそうです。現場を見ながら説明すれば、なぜ利益率が高いのか?どこを見直せば良いのか?など経営改善の必要性もよく理解できますし、自社内への展開もイメージしやすいと思います。
こうした取り組みが進めば、日本で作り上げた効率的なディーラー経営モデル(VT方式?)が海外の各子会社でも実践され、それぞれのディーラーの経営成績が向上するとともに、各子会社でも独自の改善やローカライズが進んでいくと思います。
それらの情報・ノウハウをVTグループ内で共有する場を作れば、問題解決・経営改善ノウハウが蓄積されていって、グループ企業全体の問題解決にも繋がりますし、さらには新たにM&Aした会社でも迅速に経営改善が進むことになります。
各国の子会社でVT方式が進化し、人財の育成も進んでいくと、将来的には海外の子会社から新規のM&A先に人財を送り込むことも可能になります。そうなれば少なくとも言葉の問題や文化の違いなどはかなり解消されると思います。
子会社が増えるに連れて経営改善ノウハウの蓄積スピードも上がっていき、海外でも赤字会社の立て直しが可能になるかもしれません

ぜひVTホールディングスにはこのような姿を実現してほしいですね!

このような考えが浮かんだのは、タイのグループリースのデジタルファイナンスモデルの海外展開を見てきたからです。カンボジアで開発した新たなビジネスモデルが周辺国に展開され、各国で現地仕様に合わせて進化しそれがフィードバックされることで、さらに進化が加速する感じでした。それは新たな進出国に適用する時にも活かされて、進出国が増えるに連れて事業展開スピードがアップしていきます。
複数の国で事業展開しているからこそ発揮できるシナジー効果なので、こういった進化が内包されている様なビジネスモデルを作り上げていってほしいですね。

ブログを書きながら自分自身が煽られてしまいました(笑)
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2017年05月17日

GL2017年1Q決算分析〜売上編

前回の記事は1Q決算の概要分析でしたが、売上についての分析が甘い!というご指摘も頂いていますので、売上についてもう少し詳しく見てみます。

2010年以降の四半期毎の売上推移は下記の通りです。
青色が連結売上、茶色がセグメント情報のタイ売上、赤色が単体のHire purchase売上です。
GL売上
2012年1Qまでは売上のほとんどがタイ国内のHire purchaseでしたが、2012年3Qからカンボジア事業を開始したことで、カンボジアでのHire purchaseや商社などからのコンサルティング売上なども計上するようになり、徐々に赤と青の乖離が大きくなっていきます。それでもセグメント売上を見ると、2014年2Qまではタイ国内の売上が大部分を占めていました。
2014年6月にタナバンを子会社化していますが、タナバンもタイ国内でGLと同じようなビジネスをしているので、子会社化で売上は増加したもののタイ国内の売上が大部分を占める状況は変化ありません。
2014年3Qくらいからカンボジアでのデジタルファイナンス事業が拡大期を迎えたことから、徐々に乖離が広がっていきます。タイ国内での売上が減少傾向なのに連結売上が伸びているのは、それだけカンボジア事業が好調という事を表しています。
直近の2017年1Qの売上が伸び悩んでいるのは、このグラフを見る限りではタイ国内の売上減が原因のようです。単体のHire purchase(ほぼタイ国内のHire purchase)は横ばいなので、Hire purchase以外の売上が減ったことになります。

次に売上の内訳推移を見てみます。
GL売上
売上が一番大きいのは、本業であるHire purchase(バイクなどの分割払い購入)ですが、2014年以降GL単体のHire purchaseは横ばいから緩やかに減少しています。
これはタイ国内の景気悪化などに伴い不良債権比率が上昇したので、新規の貸付より不良債権の処理に重点を置いて、量より融資内容の質向上に力点を置いた結果です。今期からはタイ国内での事業も反転攻勢をかけていくということなので、最初のグラフのタイ売上や単体のHire purchaseがいつ頃から上昇に向かうのかが注目だと思います。
タイ事業を統括している田代さんの頑張りに期待したいですね!
ピンク色の線は最近急激に売り上げを伸ばし、カオフンにも攻撃されたSME融資を表しています。
前回の記事にも書きましたが、融資の一部繰上返済もあり3Q以降は減少傾向になると思います。
1Q売上は伸びているので、1Qについては売上伸び悩みの原因ではありません。
中古バイクを担保にした小口融資が緑色の動産担保融資になります。
これは主に子会社のタナバンがタイ国内で手掛けています。今後はカンボジアなどでも展開していく予定になっています。藤澤さんの発言ではインドネシアでも検討しているようです。
1Qは若干伸びが鈍っていますが、売上減の要因ではありませんね。
動産担保融資はタイ国内でも再強化していくと思うので、2Q以降徐々に伸びていくことを期待しています。
コンサルティング売上は、グループリースのデジタルファイナンス網を利用して商品を販売したい取引先などから頂くもので、ストック型ではなく一過性の売上になります。そのため四半期毎の増減は大きくなります。1Qも前期と比べると少し減少しています。
マイクロファイナンスはミャンマーとインドネシアで新たに始めた事業であり、1Qから売上内訳に登場しました。この部分は今後拡大していくと思いますが、デジタルファイナンスの様な効率性・拡張性はまだないので、人財を育てながら徐々に拡大していくと思います
今後事業の効率化を進めていくと思うので、新たなビジネスモデルの確立を期待したいですね!
1Qの売上減で一番影響が大きいのがその他売上です^_^;
その他なので中身はよく分かりませんが、元々そんなに大きな売上ではないので、前期がちょっと大きすぎた反動という感じですね。

グラフ化してみて、主力事業のHire purchaseが2015年以降横ばいだったことに少し驚きました
タイ国内の売上が減っているのを周辺国のデジタルファイナンスでカバーして横ばいですが、全体としてももう少し伸びているというイメージを持っていました。
最近2年間の売上拡大は、SME融資が牽引していたことがよく分かります。カオフンにケチを付けられて、SME融資が拡大しにくくなったのはちょっと痛いですね。
SME融資についてはミャンマーで事業展開する可能性が高いので、いつ頃から始まるのか注目したいと思います。まだミャンマー事業自体始まったばかりなので、事業拡大をじっくりと待ちたいと思います。
ミャンマーは経営資源も一番整っていますし、国民の勤勉性や国としての発展の可能性も大きいと実感したので、今後の事業展開に期待したいと思います

最後に国別の売上推移を見てみます
今期からシンガポールの売上がキプロスなどに細分化されましたが、従来との比較のため合計してシンガポールの売上にしています。
GL売上
タイは前期の売上が増加していたので、タイもいよいよ反転攻勢か!?と期待していましたが、1Qは反落してしまいました。今年から反転攻勢なので、もう少し時間がかかるようです。
期待のカンボジアは、干ばつの影響などで過去2四半期横ばいだったので、1Qの売上が伸びたのは良い傾向ですね。トゥルーマネーとの提携効果もあると思いますが、干ばつなどの横ばい要因が薄れた影響が大きいように感じます。トゥルーマネーとの提携は徐々に効いてくるという印象です。
シンガポールは若干増加しましたが、ほぼSME融資とイコールなので、今後は上記の通り伸び悩むと思います。
ラオス、インドネシアは着実に増加、ミャンマーが初めてセグメント売上に登場しています。
ラオスがそろそろ伸びてきてもいいのかな?という感じもしますが、当初の立ち上がりが急だったので、今くらいのペースで伸びていくのかな?ラオスは現地を見ていないので、感触がよく分かりません。
インドネシアは伸びていますし、市場も大きいので期待していますが、クボタの農機具だけだと拡大ペースに限界があるように感じます。
下記の記事にまとめていますが、インドネシアでトラクターなどが普及するのはもう少し先とクボタ本社は考えているようです。東南アジアではまずはタイ周辺国での拡販を重視しているように感じました。
クボタは巨大企業であり、日本の本社の認識と実際に東南アジアで事業展開を行っている現地子会社の認識には差があると思いますが、インドネシアを見てきた印象ではディーラーの開設も慎重に進めていると感じました。
 クボタの会社説明会に参加!

先日のJトラスト決算説明会で、藤澤社長がインドネシアでもmoto for cashなど取扱商品の幅を広げていくと説明していたので、新たな商材の投入にも期待したいですね
クボタの農機具もハーベスター中心に売れ行きは好調ですが、カンボジアやミャンマーのホンダNCXの様にディーラーをどんどん増やしていこう!という感じでは現時点ではないので、着実に拡大していく感じです。
藤澤社長が言及していたmoto for cashはタナバンが手掛けている事業で、中古バイクを担保に小口融資を行う事業です。現状ではタイで展開しており、今後カンボジアでも展開する計画です。
タイやカンボジアなど新車バイクのHire purchase事業を行っている国では、スムーズに事業展開できると思います。特にこの2ヵ国は中古バイクのオークションも行っているので、moto for cash事業もスムーズに立ち上がると思います
この辺りは下記の記事に詳しくまとめていますのでご覧くださいね!
 タイでの今後の戦略について

一方でインドネシアでは新車バイクのHire purchase事業を行っていないし、現状ではPOSもクボタディーラーにしかないので、どうやってmoto for cashを始めるのかな?と感じます。事業を始める駒がまだ揃っていない印象です。
今後インドネシアでどんな手を打ってくるのか注目して見ていきたいと思います。

グループリースの売上推移について前回よりは細かく見てみましたが、
本業部分は若干物足りないものの着実に伸びている
カンボジアが再度伸びてきたのは心強い
ミャンマーやインドネシアの伸びに期待しているが、SME融資の減少をカバーできるほど伸びるか?

という感じです。
四半期毎の業績に右往左往する必要はないですが、変化の芽は四半期業績にも現れてくると思うので、自分なりにしっかりと分析しながら、今後の展開を見守っていきたいと思います。
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2017年05月15日

GL2017年1Q決算概要

グループリースの2017年度1Q決算の概要が発表されました!
日本の引け後には親会社であるウェッジホールディングスの決算発表があるので、GLの前場が開く前に決算の概要を発表しています。
計算書類のみの開示なので、国別の内訳など詳細はまだ分かりません。
まずは損益計算書をグラフ化してみました。クリックすると拡大します。
GL2017Q1
四半期毎の推移を見ると、業績が減速しているのが顕著ですね。
1Qは売上の伸びが低い時期ではありますが、インドネシアやミャンマーにも進出していますし、小さいながらもマイクロファイナンスの売上も新たに計上されていることを考えると、前四半期と比べて売上横ばいというのは少し物足りない印象です。
今期も純利益倍増以上を目標にしているわけですから、利益面ではさらに物足りなさを感じてしまいます。
営業利益ベースでは、過去2年間のトレンドに沿った8.5億バーツ程度を想定していました。
GL2017Q1
上記の販管費推移の通り毎年4Qの販管費は振れやすいですし、特に2016年は特殊要因で販管費が少なかったので、その分営業利益が高くなっていますが、特殊要因のない2016年3Qの営業利益と比べても伸びの物足りなさを感じます。
純利益はスリランカCCFの純利益の30%弱を持ち分法利益で取り込んでいるので、前年同期と比べた伸び率は高くなっています。
販管費率の推移は下記の通りです。
GL2017Q1
販管費率はトレンド的には32%程度で横ばいで推移しています。
一方で不良債権関連コストは金額的には横ばい、売上比率では低下傾向が続いており、不良債権処理コストが減少しているのは良い傾向ですね。

四半期毎の業績で右往左往する必要はないと思いますが、想定していたより業績が減速しているのは少し心配です。1Qはミャンマーの事業が本格的に始まった時期なので一時的な費用が増えたり、カンボジアやラオスから人財をミャンマーなどの応援に送り込んでいる影響もあるのかもしれません。
キプロス経由のSME融資が一部繰上返済となったことから、2QからはSME融資の売上が減速してくる可能性があります。一方でインドネシアやミャンマーのデジタルファイナンス売上は伸びてくると思うので、売上の傾きがどうなるのか注目です。
年度目標の達成に向けて2Q以降の挽回に期待したいですね!
と言っても、東芝みたいにチャレンジしてほしいわけではないですが^_^;
デジタルファイナンスの需要は膨大にあると思うので、不良債権比率には注意しつつ、着実に需要を掘り起こしていってほしいと思います。
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2017年05月11日

グループリース現地視察報告

3月12日から25日まで2週間かけて、グループリースが事業展開しているタイ、ミャンマー、カンボジア、インドネシアの4ヵ国を訪問してきました
残念ながら、今回は日程の都合でラオスは訪問できませんでした。
現地でお世話になった皆さまには感謝申し上げます。

グループリースやウェッジホールディングスの株価はまだ乱高下が続いており、このタイミングでブログにまとめる事には正直迷いもあります。株価が乱高下している現状では何を書いても炎上必至ですし、カオフンの様に文章の一部だけを切り取って批判されるのは目に見えています
もう少し株価や掲示板が落ち着いてから書く方が、冷静に読んで頂けるんだろうなとは思います。

一方でせっかく現地まで足を運び、事業のほんの一部ではあるものの実際に見聞きしてきたので、多くの株主が疑心暗鬼に陥っている今お伝えすることが大事だ!という想いもあります。株価が下落しているのに現地からの情報や日本語での情報が少ないので、不安に感じている株主が多いだろうと思います。
色々と迷いはありますが、現地を訪問して見聞きした事、感じた事を順次まとめていこうと思います。
実際に現地を訪問して、期待以上だな〜と感じたこともあれば、期待ほどでは無いなと感じたこともあります。現地訪問と言っても各国3日程度なので、事業の一部を切り取って見たにすぎず、期待ほどでは無かったという印象が正しいのかどうかは分かりません。
このような状況ですから、グループリースやウェッジホールディングスなどを買い煽る意図で記事を書くわけではありませんし、もちろん売り煽る意図もありません。まずはこの点をご理解いただきたいと思います。

なお、現地で聞いた内容には聞き間違いや記憶が曖昧になっている部分もあります。現地視察時には通訳を介して話を聞いている部分もたくさんあります。通訳の方々はグループリースの事業内容については何も知りませんし、通常は観光ガイドなどをしている方々なので、私がイメージしていた内容と通訳してもらって聞いた内容に違和感を感じる部分もありました。再質問して確認したケースもありますが、現地で聞いた内容が正しくないこともあります。
上記の様な様々な要因で、記事内容に正確でない部分も含まれていますので、この点をご了承のうえお読みいただきたいと思います。

また、この一連の記事に限らず、
当ブログ記事の無断転載はお断りさせて頂きます!
ヤフー掲示板などに勝手にコピペしない様によろしくお願いします。

以前勝手にコピペされたことがありますので、再度注意喚起させて頂きます。


それでは、グループリース現地視察報告をお楽しみくださいね。

(1)プロローグ
グループリース訪問が実現するまでの経緯などをまとめてみました。
 不安を抱えながらバンコクへ出発!

(2)タイ 2017年3月13日(月)、17日(金)
グループリース
 3月13日午前の緊迫した(笑)グループリース本社前!

 3月13日 緊迫のグループリース本社訪問!

 タイでの今後の戦略について

 バイクオークション会場見学

(3)ミャンマー 2017年3月14日(火)〜16日(木)
グループリース
 マイクロファイナンス子会社BGMMで行っているグループローンの定例集会の様子

グループリース
 ホンダバイク販売店内のPOSの様子

(4)カンボジア 2017年3月18日(土)〜21日(火)
グループリース
 プノンペン郊外のクボタのメガディーラー(BIG4の1社)

 デジタルファイナンス誕生秘話




(5)インドネシア 2017年3月22日(水)〜24日(金)
グループリース
 クボタ販売店の店頭の様子


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デジタルファイナンス誕生秘話

視察の順番通りに記事をアップすると次はミャンマーになりますが、タイ以外ではデジタルファイナンスと呼ばれるビジネスモデルを展開しているので、ミャンマーの視察内容をまとめる前に、まずはカンボジアでデジタルファイナンスモデルが誕生した経緯についてまとめてみたいと思います。
その方が海外事業について理解しやすくなると思います。

今回の視察旅行では、ミャンマーやインドネシアなどグループリースのこれからを牽引する国々を見る事も楽しみの一つでしたが、グループリースの成長を何段階も引き上げる事になった『カンボジアでデジタルファイナンスが生まれた経緯』を直接聞くこともとても楽しみにしていました。
カンボジア事業開始には多くの方々が関わっています。
以前からカンボジアを訪れて事業展開の可能性について検討していた此下会長、此下社長、そして実際に会社を立ち上げて運営してきたGLFの石神CEO、上妻副CEO、そして田代さんなどが主なメンバーだと思います。
此下社長は決算説明会などの場で、内戦が終わったとはいえ、夜ホテルに泊まっていると遠方からパンパンという銃声が聞こえるような頃からカンボジアに来ていたと話しています。
此下会長も2012年10月26日にカンボジアで行われた、GLFの本格的始動の記者会見で下記の様に話しています。
「私は1998年にプノンペンに訪れています。ちょうど内戦集結の1年後でした。
当時の街は現在のように平和ではなく、多くの人から本当に、本当に危険だといわれ17時以降に外出は出来ませんでした。道路も舗装されていません。クルマもオートバイも、ナンバープレートなしで走っていました。私は、この地のクルマに、特にオートバイにナンバープレートがつくのを待っていました。実際、この地の経済発展は非常に早く、いまや全てのクルマもオートバイもナンバープレートがついています。」

詳しくは下記のリリースをご覧ください。
 カンボジアでのファイナンス事業に関する記者会見のお知らせ

カンボジア事業の立ち上げに重要な役割を果たした方々の中でも特に話を聞きたかったのは、カンボジア事業の立ち上げを最初に任されて、以降ずっとGLFの経営に関わっている石神さんです!
ところが当初の予定では、カンボジア訪問時に石神さんがカンボジアに居ない可能性が高いと言われてしまい、とても残念に思っていました。
カンボジアには3月18日(土)〜21日(火)の4日間滞在しましたが、当初の予定では土曜日は午前中にバイクオークションを見るだけで、午後はフリー。日曜日はもちろんフリーということで、実質的に20日(月)、21日(火)の2日間でした。この2日間石神さんがカンボジアに居ない可能性が高いと言われてしまい、直接話しが聞けないことを残念に思っていました。
ところが18日朝プノンペンの空港に降り立つと、石神さん自ら空港まで迎えに来てくれていて、空港目の前にあるホンダPOSや本社に隣接したバイクオークション会場、本社内を案内してくれました!
月曜以降の予定が流動的だったので、土曜日に視察行程を前倒しして調整してくれたそうです。
夜には食事をしながら、立ち上げ当初の苦労話なども聞くことができて大満足でした。

昼過ぎからお腹の調子が悪くなり、何も食べられずお茶しか飲めなかったのは残念ですが^_^;
前日の夜タイで食べた料理の中に、トウガラシが練り込まれた激辛肉団子^_^;など激辛料理が多くて、胃の調子が弱っていましたが、昼に飲んだ人参ジュースがあまり良くなかったようで、完全にお腹を壊してしまいました。結局土曜日の夜から月曜日の朝まで絶食して、なんとか胃の調子を整えました。アジアを旅すると、一度はお腹の調子が悪くなりますね。このくらいで本題に戻ります(笑)
GLF
   プノンペン空港前にあるNCX直営ディーラーホンダバイクと車も販売
石神さんは元々APFで営業をしていたそうですが、APFがグループリースを子会社化したことでGLの仕事をするようになりました。
2011年の秋も終わろうかと言うある日、突然此下会長に呼ばれて、
明日からカンボジアに行って新事業を立ち上げてきてほしい!
と言われたそうです^_^;
来月とか来週ではなく、明日からカンボジアですからね〜突然すぎますよね(笑)

もちろん断ることもできたんでしょうが、会長が石神さんを見込んでの依頼なので、引き受けて翌日のフライトでプノンペンに向かったそうです。
会長からは現地の法律事務所だけ紹介されて、ここに相談して会社を設立するように!という指示だけだったそうです。
不安を抱えながらプノンペンに向かう機中で、隣に座っていた人から
「君がグループリースからカンボジアに派遣される人なのか?」
と聞かれ、怪訝な顔をしながら「そうですが?」と答えたら、
隣に座っていたのはなんとNCXの人だったそうです!

今後一緒に事業展開していくことになったのでよろしく!という話になり、今夜夕食でも食べながら今後の相談をしようという話になりました。そして当面の事務所として、当時NCXが本社兼直営ディーラーとして使っていたビルの、空室となっていた2階の1部屋を借りる事になり、GLFはこの場所で2011年11月25日にスタートしました

いきなり明日からカンボジアに行って新事業を立ち上げてくれ!という無茶振りも凄いですが、引き受けた石神さんも凄いですね。
とはいえフライトの隣の席にNCXの人が偶然座っているなんて事は考えにくいので、此下会長が事前にチケットを手配していたんでしょうね。
NCXはホンダとライセンス契約を結んで、カンボジア、ラオス、ミャンマーでホンダバイクの開発・製造・販売を行っています。カンボジアでの事業が一番大きくて主力事業になりますが、事業を拡大するためにカンボジアでhire purchaseを提供してくれるパートナーを探していました
隣国のタイではhire purchaseでバイクを買うのは一般的で、hire purchaseを提供する会社も多数ありましたが、当時カンボジアでは現金でバイクを購入していました。所得が少ない人がバイクを手に入れるためには、時間をかけてお金を貯めないといけないので、現金購入しか購入手段がないという部分がNCXが事業を拡大するうえでの制約になっていました。

カンボジアでもhire purchaseでの購入が普及すれば、バイクの販売台数も大きく伸びることが期待できるので、NCXはタイのhire purchase会社にカンボジア進出をお願いしていましたが、どこからも前向きな回答はなかったようです。
銀行系などは特にですが、旧来のファイナンス会社は保守的なので、タイで成功しているのにわざわざ大きなリスクを取って、hire purchaseが未知のカンボジアに進出する必要はないという事なんでしょうね。タイと比べるとカンボジアの所得はずっと低いですし、貸倒れ率がどの程度になるのかもまったく分かりません。
カンボジアではファイナンスリース免許を持った会社が1社もなく、まだ誰もhire purchaseを行っていないので、需要や参考になる貸倒実績もない未知の世界です。そんなハイリスクな国に誰もトップバッターで進出しようとはしなかったんでしょうね。
そんな中、以前からカンボジアを訪れてビジネスチャンスを狙っていた此下会長は、NCXという強力なパートナーと組むことで成功を確信し、カンボジア進出を決断したんだろうと思います。
カンボジアではNCX製のホンダバイクが95%以上のシェアを占めていて、ほぼ独占市場になっています。カンボジアでNCXと組んでhire purchaseを提供するのは、カンボジアの実情を理解している人には大きなチャンスだと理解できたのだろうと思います。
こういった背景があるので、石神さんに辞令を出す前から、NCXとカンボジア進出計画について打ち合わせを重ねていたんでしょうね。
だからフライトで隣の席にNCXの人が座っていたんだと思います(笑)
冒頭の此下会長のスピーチを読むと、2011年10月25日にHONDA NCX(N.C.XCo.,Ltd)から案内を受けて、カンボジアのNCX本社を訪問しているそうです。それからちょうど1ヵ月後に石神さんに突然の辞令が下りたことになります。

タイは東南アジアの中では先行して発展した国であり、成長率は徐々に鈍化しています。タイだけでの事業展開では大きな成長は望めないと考え、海外進出を検討していた此下会長にとってNCXはとても良いビジネスパートナーだったのだろうと思います。それはNCXにとっても同じだと思います。
ただカンボジア進出はGLにとっても初めての海外展開でありリスクも大きいので、社名にはGLが入っているもののGLと資本関係のない別会社としてGL Finance PLC.(以下GLF)は設立されました。
たぶんAPFが出資してGLFを設立したのだろうと思います。

GLFは2011年11月25日にビルの1室からスタートし、2012年3月14日に会社として登記されました。
2012年5月17日にカンボジア中央銀行からカンボジア史上初のファイナンシャルリース事業ライセンスを取得し、オートバイファイナンス事業を始めました
そして2012年8月22日にグループリースが子会社化すると発表しています。
ファイナンス免許も無事取得し、POSも徐々に設置が進むなどデジタルファイナンスの原型が徐々に出来上がりつつあり、カンボジア事業の成功の確実性が高まったと判断して子会社化したのだろうと思います。
下記のリリースで写真と共に紹介されています。
 GLF社の株式取得に関するお知らせ

デジタルファイナンスの原型は出来上がりつつあったものの、まだまだ苦労は絶えなかったようです。
仕組みを作っても現場でうまく回らなかったり、まだ生まれたばかりの新しい会社なので人財が定着しなかったり様々な苦労があったようです。
中でも一番大きかったのは、カンボジア人は借金することを恥だと感じている部分があって、頭金だけで今すぐバイクが手に入りますよ!とセールスしても、お金を借りることに抵抗を感じてなかなか契約に繋がらなかったことでしょうね。

長くなったので、続きは後編にまとめたいと思います。
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2017年04月10日

バイクオークション会場見学

3月13日の午後は本社から移動して、バイクオークション会場を見学しました。

タイでの新しいビジネスモデルはバイクオークションがキーになっています
タナバンが行っていたmoto for cash、現在乗っているバイクを担保に小口融資を行う事業(財務諸表ではアセットバックローン資産担保融資と表示される)は、中古バイクの担保価値を正確に把握することが重要になります。担保価値以上に貸してしまうと、返済が滞った時に回収できなくなる可能性が高まりますし、一方で貸出額が少ないとお客さんが競合他社に流れてしまう恐れがあります。
担保価値の設定と価値の変化を把握するためにも、バイクオークション事業が重要になります。
グループリースは自社でバイクオークションを運営していることで、中古バイク販売店がいくらで入札・落札しているのか?落札価格は横ばいなのか、下がっているのか?などのリアルな情報が入手できます。
これがmoto for cash事業を行う上で大きな強みになります。

現時点のバイクオークションは、新車バイクの割賦販売で返済ができなくなり、担保として回収してきたバイクが中心です。タナバンが行っているmoto for cashで返済ができなくなったバイクもオークションの対象です。今後は徐々に、新車バイクディーラーが下取したバイクの出品なども増えていきそうです。

グループリースは新車バイクの割賦販売を行っていますが、返済が滞ると担保のバイクを回収して現金化する必要があります。バイクオークション事業は回収してきたバイクを現金化するために始まりました。
当初は本社の1階部分でオークションを開催していましたが、取扱台数が増えて手狭になった事から郊外の専用会場に移転しました。
タイでのバイクオークションは、毎週月曜日に開催されています。
ちなみに、カンボジアでも同様にバイクオークションを行っていますが、こちらは毎週土曜日開催です。
カンボジアのバイクオークションも見学してきました。
バイクオークション
写真の通り建物の前にもバイクが多数置いてあります。
すでにこの会場でも手狭になってきている様で、もっと広い会場を確保するか、周囲の土地を確保して拡張するか検討の必要がありそうです。
バイクオークション
建物の正面部分が事務所になっていて、その横がオークションのコントロール部になっています。
ここでオークションの進行状況を案内したり、入札結果の集計、落札者の確定などを行っています。
バイクオークション
建物の中もバイクで一杯です。2階部分にもバイクが置かれています。
下の写真に2階の様子も少し写っていますね。
バイクオークション
オークションの方式は競りではなくて入札方式です。
参加しているのは中古バイク販売店の業者の方々ですが、皆さん真剣にバイクの調子を確かめていました。エンジンを始動することができるので、皆さんエンジン音を聴いてバイクの調子を確認していました。
入札対象のバイクには、シートの上にプラスチックケースが置かれています
バイクオークション
100円ショップで売っている様なケースで、ローコスト運営に徹しているのは好印象ですね。
落札したいバイクが決まると、そのバイクのシートに置かれているケースの中に入札額を書いた紙を入れます。人気のバイクには紙がたくさん入っているので、どのバイクが人気なのか一目で分かります。
入札締め切り時間になると係の人がケースを回収し、入札額を確認して一番高い価格を提示した人が購入権を獲得します。
本格的なオークションシステムを導入するとシステム開発費用も多額になりますが、アナログな仕組みでオークションを開催し、ローコスト運営を徹底しています。

新車バイクのhire purchaseは、8ヵ月ほど延滞が続くと担保権を行使してバイクを回収してくるので、出品している商品は販売後1年以降のバイクが多いそうです。
グループリースはタイ全国にバイクの回収網を持っているので、落札したバイクもこの回収網を使って全国に配送することができる。バイク回収網を利用して配送することから、落札したバイク配送料は300バーツと言う低価格を実現できている。
バイクオークション
ちょっと見にくいですが、写真中央に写っているのがバイク配送用の大型トラックです。
近くの業者さんは、小型のトラックで会場まで来て、落札したバイクを積んで帰っていました。

バイクオークションはX−オークションと名付けていますが、タイでの戦略のキーとなる部分であり、バイクオークションNo1を目指しているので、今後はバイク取扱い業者からの出品も増やしていくなど、取扱量を拡大していくようです。
グループリースのオークションは、落札代金をグループリースから融資してもらえるので、運転資金を気にすることなく入札に参加できます。そのため入札が活発になり、他社のバイクオークション会場より落札価格が高くなる傾向があります。高値で落札されることが出品の増加に繋がるというポジティブスパイラルを目指しています。
オークションは良質な商品がどれだけ集まるか?が勝負なので、出品が増える仕組みは重要です。

グループリースの場合、本業からホンダやヤマハなどの比較的新しい中古バイクが供給されてくるので、中古バイク販売店に取っては魅力的ですし、落札代金を融資してもらえるのはグループリースのオークションだけなので、とても魅力的だと思います。
遠方の業者にとっては300バーツで輸送してもらえるのも大きなメリットです。
融資が付いたり、全国から多くの業者が入札に参加する事で落札価格が高くなれば、グループリースとしては担保バイクからの回収額が大きくなって、担保処分損の発生が少なくなるメリットもあります。
高く落札されるのであれば、出品したい業者が増えてより多くのバイクが集まるようになり、それがまた多くの入札希望者を引き付ける事になるので、この好循環が回っていけばバイクオークションNo1も夢ではないと思います。

リスク要因としては、本業の不良債権比率が下がってきているので、徐々に担保回収バイクが減ってくることでしょうか?
これは本業に取っては好ましい事ですが、オークション事業にとっては出品が減るので困ります(笑)
今までタイ事業はポートフォリオの質向上に重点的に取り組んできましたが、今後は拡大策に転じるので母数が大きくなりますし、不良債権はゼロにはならないので心配は要らないかなとは思います。

現地訪問して説明を聞くまでは、バイクオークションは回収してきた担保バイクを現金化するために行っている敗戦処理という程度の認識だったので、バイクオークションが視察に入っているのは、たまたま開催日にバンコクを訪問するからだろうと思っていました(笑)
説明を聞いて現地を見て、視察スケジュールにバイクオークション会場が入っている訳が理解できました
それだけ重要な事業ですし、今後のオークション事業拡大に期待していることが伝わってきました。
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2017年04月08日

3月13日 緊迫のグループリース本社訪問!

いよいよグループリース視察ツアー開始です!
10時にホテルをチェックアウトして、グループリースの本社を目指します。

グループリースの本社はバンコク中心部からやや北側にあります。ずっとここに本社を構えていますが、私がウェッジの株主総会に初めて参加した2011年には、株主総会後に開催された事業説明会で、当時の田代社長がグループリース本社前からスカイプで中継して、成績優秀で表彰された社員や本社の様子をレポートしていました。
当時は本社の1階で中古バイクのオークションを開催していたので、スカイプ中継中もひっきりなしにバイクが出入りしていましたが、バイクオークションの規模も大きくなったので、今では郊外の専用会場でオークションを行っています。午後にバイクオークション会場の見学にも行きました。
現在1階はオープンな社員食堂として利用されていて、周りに飲食店が少ないことからお値打ち価格で食事が提供されていました。社員同士のコミュニケーションや風通しも良くなりそうですね。
本社ビルは6階建てですが、かなり古くて耐震性などにも若干問題があるので、近々新しいオフィスに移転するそうです。新オフィスでは社員の創造性が更に発揮できる様な工夫が施されているそうです。
これだけの成長を遂げても同じ本社ビルを使い続けてきたのは、ピーターリンチ的にもプラス評価ですね。新しいオフィスがどうなるのかは気になるところです。
グループリース本社
今日3月13日(月)は、タイ証券取引所に今回カオフンが問題として取り上げているSMEローンについて、詳細を報告する期限になっています。こんな日に本社を訪問することになるとはまったく予想していませんでしたが、ある意味こんな日にグループリース本社に居るというのも凄い巡り合わせだなと感じます。

本社ではタイの事業を担当しているグループリースの取締役で、タナバン社長も兼任している田代宗雄さんから、タイでの今後の取り組みについてプレゼンして頂きました。
プレゼンの途中には、SETへの報告資料作成で大忙しの此下社長も顔を出していただき、今回のカオフン問題の経緯やタイでの事業展開などについて語って頂きました。
主なプレスリリースは、タイ語版も英語版も此下社長が自ら作っているそうです。
話を聞いている最中にも此下社長の携帯には次々と電話がかかってきていて、アナリストや投資家などから問い合わせが殺到しているようです。
カオフンは一部情報では経済紙とされていますが株式新聞の一つで、以前からグループリースを狙い撃ちにしたネガティブキャンペーンを行っている。此下兄弟はヤクザだ!という記事を載せたこともあり、その紙面にはヤクザの写真も添えられていたそうです。日本=ヤクザという発想なんでしょうが、日本の株式新聞でもそんな写真は載せませんよね^_^;

そんな説明の最中に突然前触れもなく、此下益司会長が会議室に登場!

此下益司会長には会ったことがないので、ぜひお会いしたいと希望していましたが、世界中を飛び回っているお忙しい人であり、投資家対応は会長の仕事ではないので会えないだろうと言われていました。
それだけに突然の登場には驚きました。
実際会議室には5分も居なかったと思いますが、その存在感に圧倒されました!

カオフンの一連の報道はデマであり、今回の問題収拾には私が先頭に立って対処するので安心してほしい、と力強く語っていました。
SETへの報告が13日だったので経営トップが本社に集合することになり、その結果会議室に顔を出してくれたのだろうと思います。ある意味カオフンのお蔭と言えるかもしれませんね(笑)

田代さんからのプレゼンは、タイでの今後の事業展開についてです。
グループリースはカンボジアなどタイ以外での成長に注目が集まっていて、タイの事業は今後縮小していくのではないか?と思われています。タイのアナリストや投資家からその様な懸念する声も出ているそうで、決してそんなことはない、今後タイでの事業も拡大していくという説明でした。
懸念を払しょくするために、タイのアナリスト向けにもタイでの事業展開について説明する機会を作っていて、本拠地タイでの事業拡大もアピールしているそうです。

グループリース
上記のグラフの通りGLの売上、利益は順調に成長していますが、タイでの売上を見ると2014年から減少傾向が続いています。同業のタナバン買収で一時的に売上は増えていますが、その後も低下傾向が継続していました。
この間、カンボジアでのデジタルファイナンス事業が大きく伸びているので、タイの投資家からすると、タイでの事業展開には力を入れないんだな〜という印象になりますよね。
ただ実際はタイのデモや洪水などの影響で景気が悪化し、GLやタナバンのポートフォリオも返済が滞るお客さんが増えて、不良債権比率が高くなり質が悪化しました。この事態に対処するため、新規の貸付については与信基準を厳しくしてポートフォリオの拡大を抑えつつ、延滞債権については担保のバイクを回収し不良債権を処理して、既存債権の質向上にも注力してきた結果、この両面からタイでの売上が減少傾向になりました
債権の質向上と並行して、この1年ほどタイでも新たなビジネスモデルを確立すべく、田代社長中心にバイク販売店を回ってニーズを把握するなど現地調査、戦略立案を進めてきました。社長自らバイク販売店を回って顧客の声に耳を傾ける姿勢が評価されたのか、2Qで売上減も底打ちし4Qではタイの売上も増加してきました。
グループリース
国別の売上推移を見るとより顕著です。
2016年4Qはタイは伸びているのに対し、カンボジアは横ばいになっています。カンボジアは昨年の干ばつの影響がまだ続いているのかもしれませんね。
ちなみにシンガポールと表示されている売上が、今回カオフンが問題視したSME融資売上です。
カンボジア、ラオスがデジタルファイナンスモデルによる売上です。

タイでの新たな戦略は、バイク販売店向けにトータルサービスを提供していくことですが、2月にホンダやヤマハなども招いて、タイの全国のバイク販売店を招待して盛大なパーティーを開催し、新たな戦略についてプレゼンしたそうです。
その時使用したスライドを元に、今後の戦略の一部を説明してもらいました。
小さな中古バイク販売店から始めて徐々にビジネスを拡大し、GLから融資も受けながらメーカー認定の新車バイク販売店にまで成長した成功ストーリーが盛り込まれていたりして、販売店のオーナーの方々の共感を呼ぶような内容になっていました。
この映像作成は、ウェッジホールディングスの子会社ブレインナビ(タイランド)が製作しています。先日GLから公開されたドローンを使った映像もブレインナビが製作しています。
グループリース
 <バンコクのYAMAHAバイク販売店 グループリースのPOS設置
GLは新車バイクの割賦販売を提供することで、新車バイク販売店の売上向上に貢献してきましたが、タナバンを買収したことで中古バイクを担保にした小口融資(アセットバックローン、商品名はmoto for cash)に事業が広がりました。バイク販売店の声を聞く中で、新車バイク販売時の下取バイクの処理に困っていたので、独自に開催しているバイクオークションに下取バイクを出品してもらって換金するなど、オークションを核にした事業展開を図っていきます。
複数のバイク販売店を持っているオーナーは、中古バイク店も持っていることが多いので、仕入にもバイクオークションを活用してもらい、オークションでのバイク落札時にもGLが融資することで、中古バイク販売店に取っては品揃えを充実できますし、GLに取っては融資対象が広がって売上の増加が期待できます
オークションでの落札に融資が付くことで、入札側も資金繰りを気にせずに入札できるので、落札価格が他のオークション会場より高くなり、それが出品の増加に繋がるという好循環が生まれつつあるそうです。
現状では担保として回収してきたバイクが中心ですが、下取バイクなど取り扱う商品の幅を広げて、将来的にはバイクオークションNo1を目指すそうです
オークション+ファイナンスは最適な組み合わせですし、そうしたビジネスモデルを作れるのはGLだけなので、バイクオークション事業も伸びていきそうに感じました。
タイの新車バイクの割賦販売は競合も多く単体のサービスでは金利競争に陥ってしまいますが、オークションサービスや下取バイクの処分、スピーディーな融資判断、バイク販売店へのSME融資などのトータルサービスを提供することで、新車バイクの割賦販売もGLにお願いしよう!というフルパッケージ戦略ですが、日本的なかゆい所に手が届くサービスで、なかなか面白いと感じました

グループリースは競合が少ない田舎に特化して、効率的なデジタルファイナンスを提供する会社というイメージでしたが、都市部でも通用するビジネスモデルが確立できれば、鬼に金棒ですね!
新興国を卒業して成熟段階に入った国を含めた事業展開エリアの幅が広がりますし、将来カンボジアなどが成長を遂げて事業環境が変化しても、新たに確立したビジネスモデルで事業を続けることができます

これからはタイでの事業展開や売上、融資ポートフォリオの推移にも注目していきたいと思います。
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不安を抱えながらバンコクへ出発!

まずはグループリース訪問までの経緯をまとめてみたいと思います。

ウェッジホールディングスのビジネスは、子会社グループリースが手掛けるファイナンス事業、本体で手掛けるコンテンツ事業、子会社が保有しているリゾートホテル事業の3つがありますが、現状ではファイナンス事業が業績の大部分を占めています。
ファイナンス事業はここ2〜3年成長を続けていますが、東南アジアで事業展開しているため間接的にしか状況が分かりません。会社が公表するIRやプレスリリース、決算説明会などを通じて事業内容の理解を深めたり、現地の様子を聞くくらいしかなく、事業内容を理解しにくかったり、誤解が生じたりしています。

私も当初は、オートバイリースはレジャー用のバイクをリース販売していると思っていましたし、バイクを手に入れることで生活が一変する!と説明されても???という感じでした。生活が一変するというのは、遠くまで遊びに行けたり、バイクを持っているとモテたりするとか、そんな事なんだろうと思っていました^_^;
徐々に理解が深まってきても、タイでの競合他社との優位性について、融資可否判断のスピードが違う!と説明されても、なんとなくそうなんだろうな〜という程度で、腑に落ちるまでの理解はできませんでした。そしてリース販売時の金利が高いのは、貸し出す相手の貸倒れリスクが高いからだとずっと思っていました

こんな感じだったので、グループリースについて調べれば調べるほど、現地に行って事業の現場を実際に見て体感することが大事だな!と強く感じる様になりました
とはいえグループリースが主に事業展開しているのは、東南アジアでも後発新興国であり、その中でもさらに地方の農村部中心です。まったく土地勘もない場所でたとえ辿り着けたとしても、ホンダバイクの販売店やクボタ販売店を覗くくらいしかできず、それだけではわざわざ訪問する意味があまりなさそうです。
会社側にお願いして訪問するのがベストですが、常識的に考えて個人投資家の要望にまで対応はしてくれないだろうな〜と思うので、私の頭の中で構想を膨らませるだけで、どうするかずっと逡巡していました。
悩んでいてもしょうがないですし、決算説明会などで経営者自ら現地に足を運んで現場を体感して経営判断していることがグループリースの強み!という説明もしていたので、思い切って現地訪問をしてみたい!とお願いをしてみました。するとぜひ現地を見に来てください!という予想外のお返事が頂けたので、早速訪問場所や訪問時期の具体的な検討を開始しました。

当初はタイ本社、デジタルファイナンスという新しいビジネスモデルが生まれたカンボジア、デジタルファイナンスモデルの初めての移植先であるラオス、そして可能であれば人口も大きくてポテンシャルの大きなインドネシアも見てみたいと考えていました。
会社側に相談したところ、グループリースの現状を見るならこれらの国々で十分だと思うが、グループリースの将来を見るという意味ではミャンマーをぜひ見てほしい!という回答を頂き、当初の予定を変更してミャンマーも訪問することになりました。その影響でラオスは予定から外れる事になってしまいました。
ミャンマーもぜひ行ってみたかったんですがまだ事業開始して間もないですし、ミャンマーまで予定に組み込むのは欲張りすぎだろうと思って自粛していたので、ミャンマー訪問を提案頂いたのは本当に嬉しかったですね。
実際ミャンマーを訪問できたのはとても良かったですし、グループリースの可能性を感じることができました。

今回の視察旅行はこんな経緯で昨年から計画を練ってきましたが、出発直前になってタイの株式新聞カオフンの一連の報道、というかネガティブキャンペーンでグループリースの株価が1/3以下に暴落してしまい、火消し対応に追われたり、急遽SETへ報告することになったりと、グループリースの本社中心に緊急事態になってしまいました。
こんな時期に訪問して大丈夫なんだろうか?現地で受け入れてくれる余裕はあるのだろうか?と不安に感じましたし、一方ではこんな時期だからこそ各国の現場がどうなっているのか確認する重要性が高まっているという想いもありました。
若干予定は変更になったものの、会社側も訪問を受け入れて頂けるという事で、3月12日のフライトで予定通り出発しました。
日本はまだ寒いですが、東南アジアは今が一番暑い時期で暑期と呼ばれているくらいなので、現地で荷物にならない様に、薄着のうえにウインドブレーカーを着込んで空港に向かいました。
久しぶりの海外旅行なので、遅刻したら大変だ!と2時間以上前に空港に到着しました(笑)
パスポートも忘れていないか何度もチェックしました!^_^;
タイ航空
バンコクまでは6時間半ほどのフライトでしたが、機中では此下竜矢社長が書いた
 日経新聞には載らないアジア投資で稼ぐ必勝法
 
を読んで予習に努めました!現地ではサインもしてもらいました♪

著書の中では徹底した現場主義について書かれており、やはりこういった時期だからこそ事業の現場を実際に見て判断することが大事だな!という想いを強くしました
今回持って行くのを忘れて後悔したのは、ウェッジの株主総会で貰ったタナバンTシャツです!
タナバンTシャツを着てタナバンを訪問したらもっと喜ばれたと思いますが、持って行くのを忘れてしまいました。昭和ホールディングスの株主総会でもTシャツみたいなものを貰ったような気がするんですが、どこにしまったのか不明です(笑)

日本はまだ肌寒い気候でしたが、バンコクに到着すると真夏の熱気が襲ってきます。
今回は空港からエアポートレイルリンクで市街地に向かいましたが、終点のパヤタイ駅まで30分程度で45バーツ(約135円)は安いですね。券売機で小さい丸いプラスチック製のICチップを購入して、このチップを改札にタッチしますが、小さいので落としそうで扱いづらいです。
最初は人も少なく座れましたが、夕方の通勤ラッシュ時間だったので駅に停まるごとに人が乗り込んできて、すぐに満席になりました。
車内は冷房が効いていましたが、終点のパヤタイ駅で電車から降りると、バンコクの熱気に一気に包まれました。それでも私は寒いよりは暑い方が好きなので、日本の寒さから比べると心地よく感じました。

初日はホテルにチェックインして終了で、翌日の本社訪問に備えて休養に努めました。
タイはバンコク中心で余裕のあるスケジュールですが、次に訪れるミャンマーや最後に訪問するインドネシアはかなりハードなスケジュールになっているので、無理せず体力温存が最重要課題です!

グループリース訪問が決まるまでの経緯はこの位にして、次回からは現地訪問で感じた事などをまとめていきたいと思います。
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2017年03月10日

グループリースの株価下落について

グループリース関連の株価が大幅に下落しています。
グループリースの2016年度の監査済みfinancial statementsに書かれている注記について、それ以外にも問題があるんじゃないの?という思わせぶりな記事が、タイの株式新聞KhaoHoon紙に掲載されたことがその原因です。
昨年の秋から今年の2月まではGLの成長性に注目が集まっていましたが、3月に入ってからは一転してリスク面に関心が移ってしまいました。

元々の発端は、2月28日に開示されたGLのfinancial statementsで、SMEローンについての注記が載っていたことです。
英語が得意な方は、下記のGLホームページから2月28日付financial statementsをダウンロードして、3ページ目のEmphasis of matters(強調事項)部分をお読みください。
 2016年度GL financial statements


Emphasis of mattersって何だろう?と思い検索してみたら、下記の文書が見つかりました。TACのCPA講座用のテキストサンプルの様です。
 TACのCPA講座用のテキストサンプル?
これによると、
監査人が必要と判断した場合、監査報告書にemphasis-of-matter paragraph(強調事項区分)が付加される。強調事項区分は、財務諸表において適切に開示されている事項ではあるが、利用者の理解を得る必要がある重要な事項について言及する場合に使用される
この強調事項によって監査人の意見が変わるものではないと記載する。

と書いてあります。

SMEローンはカンボジアで2015年から始めた新しい事業です。
GLはカンボジアで主にバイクの割賦販売を行っていますが、融資の受付窓口(POSと呼んでいます)をバイク販売店の中に設置しています。
販売店にバイクを買いに来たお客さんに、分割払いでバイクを買うことができますよ!とお薦めして、融資の申込みを受け付けています。申込みがあった場合は、顧客の自宅まで訪問して、近所の人々にもインタビューをしたうえで、融資可能か判断して契約を結んでいます。
今まではこの事業が中心でしたが、2015年からバイクの販売店にも融資を行うようになりました。これがSMEローンです。
バイク販売店がもっとお店を広くしたいとか、お店を改装したい、バイクの在庫台数を増やしたいなど事業拡大に繋がるような小口の融資を行っています。バイク販売店の事業が大きくなればGLのバイク融資契約も伸びるので、お互いにメリットのある事業です。
2015年に始めたばかりの事業ですが、需要に合った事業なので実績も大きく伸びています。
下記のグラフの赤色部分がSMEローンの売上になります。(単位は千バーツ)
グループリース

2016年の決算書の監査で、このSME事業を実際に行っている大手2社への融資に対し、担保が十分に取れていないという注記が付きました。
実際のSME融資はカンボジアで実施されていますが、法律が整備されている事や税制面でも有利なことから、シンガポールとキプロスからSME融資事業を行っています。
確かにFSを読めば書いてありますが、私はSME融資はGLのシンガポール子会社GLHから直接行っていると思っていました。実際にはGLHからシンガポールとキプロスの会社に融資し、ここからカンボジアのバイク販売店向けにSMEローンを提供していました。
シンガポールの会社への融資額が56百万$(2,016百万バーツ)、キプロスの会社への融資額が40百万$(1,416百万バーツ)となっています。

これらの2つの会社へのSME融資用資金に対する担保として、GL株、キプロス・ブラジルの不動産、キプロス国債、海外株式などを取っています。
担保でのカバー率は、キプロス分106%、シンガポール分が238%ですが、監査法人はGL株(自社の株)は担保にカウントすべきではないと指摘しました。GL株を担保から除くと、カバー率が60%と53%になります。
何か不適切な処理をしているわけではなくて、融資に対する担保のカバー率が低いという指摘です。

この部分をKhaoHoon紙は膨らませて、これだけで終わるわけがないという感じの記事を掲載し、株主が不安を感じて一斉に売りに走って株価が急落しました。

GL株を担保から除くとカバー率は下がりますが、SME融資が不良債権化している訳ではないので、この問題だけなら現状で特に問題になることは無いと思います。
融資先のバイク販売店にはGLの社員もいるわけですし、日々販売店の経営状況もチェックできます。
SME融資を行った結果、お店の業績が伸びているのかどうか直に把握できるので、不良債権化しにくいビジネスモデルだと思います。

監査済みのfinancial statementsで、この注記だけであれば特段の問題はないと思いますが、「これだけで終わるわけがない」という思わせぶりな部分が株主を不安にさせています。
その根底にはAPFは信頼できる存在になったのか?という根本的な問題が横たわっています
この問題が今後どのように展開していくのか現時点では分かりませんが、GL経営陣がこの問題に対してどのように対処し、問題解決を図っていくのか?は重要だと思います。
まずはタイ証券取引所から求められている13日期限の報告内容を見守りたいと思います。

今回の問題は、APFが真に社会に役立つ存在になったのか?を見る試金石になるような気がしています。
GLはファイナンスのディスカウンターであり、事業展開エリアが広がるにつれて快く思わない人たちも増えるでしょうから、今後も同様の問題が起こりうると思います。
主張すべきは丁寧にきちんと説明し、毅然と対処する部分は感情的にならず粛々と対処する、大人になった姿を見せてほしいですね。
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2017年02月17日

グループリース2016年決算分析1

グループリース(GL)の2016年決算(未監査)が発表されました!
まだ損益計算書と貸借対照表しか開示されていないので大まかな分析しかできませんが、可能な範囲で2016年の業績を分析してみます。

年度毎の業績推移をグラフ化してみると、カンボジアでのデジタルファイナンスモデルが機能し始めた2015年以降、業績が急成長しています。
(単位は千バーツ、利益が左軸、売上が右軸です)
グループリース
今期2017年は純利益が倍以上に伸びると此下会長が述べているので、今期の純利益目標も入れてみました♪
2016年実績も素晴らしいんですが、遥か下に見えてしまいますね^_^;
昨年末に開催されたウェッジの事業説明会で、此下社長が2018年はさらに倍以上になるだろうと述べていますが、2018年までグラフに入れると2016年が成長していないように見えてしまうので、やめておきます(笑)
何度も書いていますが、2014年まではタイでの新車バイクのリース販売が中心で、タイ経済の影響を受けて利益も変動していました。
2015年からはカンボジアで新たに始めた、東南アジアの地方部に特化した独自のマイクロファイナンスモデル「デジタルファイナンス」が機能し始めて、業績を伸ばしています。
年ベースではなく四半期ごとの業績推移は下記の通りです。
(グラフ部分をクリックすると画像ページが開き、そこでグラフをクリックすると拡大表示されます)
グループリース
四半期毎の業績推移を見てみると、2016年3Qはカンボジアでの干ばつの影響で、利益の伸びが鈍化して心配しましたが、最需要期の4Qではしっかりと2Qまでの伸びを取り戻しました。
と言うより4Qの利益の伸びは素晴らしいですね!
営業利益は売上の折れ線グラフを飛び越えてしまいました。デジタルファイナンスの利益率の高さが表れていると思います。
デジタルファイナンスのビジネスモデルは、規模が拡大するに連れて効率がさらに良くなる仕組みだと思うので、デジタルファイナンス展開国が広がっていく今後が楽しみですね。

次に販管費や不良債権コストの推移を見てみます。
グループリース

2015年以降営業利益の伸びが素晴らしいですが、不良債権コストが減少している影響が大きいです。
2013年から14年にかけて不良債権が増加したのは、GL本体で手掛ける新車バイクリースがタイ経済後退の影響を受けたためですが、与信基準を厳しくして新規の不良債権発生を抑制しつつ、不良債権処理を進めたことで利益が改善してきました。担保権を行使して回収してきた中古バイクの市場価格が回復してきた事も資産処分損の減少に寄与しています。

この辺りは、GL単体の業績推移を見るとよく分かります。
下記のGL単体の販管費などの推移は、GL本体がタイで手掛ける新車バイクリースの状況を表しています。
グループリース
不良債権コストの減少で、GL本体の営業利益も過去最高を連続更新しています。
カンボジアなどでのデジタルファイナンスが注目されていますが、GL本体の業績も改善しているのは心強いですね。タイでは子会社タナバンが手掛ける、中古バイクなどの動産担保ローンも伸ばしていくので、タイ国内での事業も順調に伸びていきそうです。

上記2つの連結と単体のグラフを比べると、連結の貸倒引当金が2016年に増加しています。
カンボジアの融資残高も200億円まで拡大しているので、融資が増えるに連れて一定の貸倒れが発生しているようです

次に販管費などの売上比率の推移を見てみます。
グループリース
不良債権コストの比率が低下したことで、営業利益率がV字回復しています。
販管費率が若干低下した事も利益率の向上に寄与しています。
昨年からインドネシアに進出し、今年はミャンマーも本格的に拡大していくので、当初は販管費もかかりますが、事業が拡大していけばデジタルファイナンスの効率性が効果を発揮し、販管費率も低下してくると期待しています。
ただ今年はさらに13ヵ国に展開する!という目標も掲げているので、こちらはM&Aに伴う一時的な費用も含めて、販管費の増加要因になります。2018年にはインドネシアもミャンマーもフルオペレーションに入るので、売上の伸びでこれらの販管費の増加要因もカバーできるのではないかと考えています。

最後にバランスシートを見てみます。
グループリース
固定負債が大幅に増加していますが、これはJトラストアジア向けに転換社債130M$(5,000百万バーツ程度)を発行したためです。これが株式に転換されれば株主資本比率も一気に高くなりますが、行使可能期間は5年間あり、その間5%の金利も付くので、転換期限まで社債として保有しそうですね。
GLの株価が上昇しているのでJトラストはデリバティブ評価益も計上できますし、この面からも転換権行使はギリギリになりそうです。
それでも株主資本比率50%と言うのは、ファイナンス会社ではあり得ないほどの高い数値で、財務体質は強固と評価できると思います。

今回のグループリースの決算発表は、ウェッジが日本で決算発表をする必要があるため、未監査の状態で計算書類だけ開示されています。事業報告書が出るともっと詳しく分析できますが、可能な範囲で分析を続けていこうと思っています。
2016年も順調に業績が拡大しましたし、この勢いで2017年も伸びていけそうだな!と感じるような決算だと評価しています。続報も楽しみにお待ちくださいね!
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2017年01月17日

グループリースの不良債権推移

先日の土曜日は、毎月主催しているキャッシュフローゲーム会と新年会を開催し、昨日は終日カブオケ会と忙しい2日間でした。
名古屋も金曜の夜から雪混じりの天候となり、ゲーム会や新年会に皆さん来てくれるかな〜と心配しましたが、午後のゲーム会は5人欠席の54人、夕方からの新年会は申し込んでいただいた方全員参加の74人となり、心配は杞憂に終わりました。
足元の悪いなか遠方からの参加者も含めて、多くの方にお集まりいただき本当にありがとうございました。

ゲーム会や新年会の準備で忙しいなかでしたが、1月8日からはすぽさんブログでウェッジの議論が始まり、すぽさんブログはレベルの高い議論が続くので、中途半端な事を書くと全員からバッシングされるんじゃないか!?という恐怖もあり(笑)気合を入れて議論を開始しました。
周りの投資仲間からは、いきなり飛ばしすぎだ!最初からこれでは誰も付いてこれなくなる!と注意されましたw
その結果、1月第二週は夜遅くまですぽさんブログに書込み、睡眠、10時過ぎに起きて議論の状況をチェック、ランチに行ってしばしポケモン、帰ってから昨夜の書込みに対する返事を考えて書き込み、ゲーム会や新年会の準備、夕食、コメントを確認して夜遅くまですぽさんブログに書込み...というようなハードな毎日になりました。
議論を通して新たな視点が浮かんだり、気付きも多く得ることができましたが、さすがに疲れましたね^_^;
でも新年会では、ウェッジの議論見てますよ〜と何人からも声を掛けられました。
グループリースやウェッジについて理解を深めるきっかけになってくれたら嬉しいですね。

今回は議論の後半で出てきた不良債権について、グループリースの損益計算書から読み解いてみたいと思います。

GLは2014年まではタイのオートバイリース販売が主な事業でしたが、2015年からカンボジアでのマイクロファイナンス事業が拡大してきました。下記のグラフは年度ごとの販管費比率、貸倒引当金の売上比率、担保として回収してきたバイクの処分損の売上比率の推移を表しています。2016年は3Q決算までしか発表していないので、3Qまでの率を使用しています。
不良債権
2014年まではタイでの事業が大部分なので、タイの経済情勢の影響を大きく受けて、貸倒れも増減を繰り返しています。景気が悪くなって返済できない人が増えると、担保のバイクを引き取ってきてバイクオークションで売却しますが、景気が悪いので落札価格も低くなって残債すべてを回収することができず、処分損が膨らみます。
業績トレンドとしては伸びていたものの、年度ごとの業績の振れは大きい状況でした。
2015年からはカンボジアでのマイクロファイナンスの事業規模が年々大きくなり、結果として全体の貸倒れコストも低下しています。タイ以外の国々に進出することで事業規模が大きくなり、販管費率は徐々に上昇しているのと比べると、不良債権関連のコスト低減がより顕著な事がよく分かります。

営業利益と販管費、不良債権関連コストの実額を比較すると下記の通りです。
不良債権
此下社長が、不良債権が最大のコスト!と強調していることがよく分かりますね
不良債権関連費用を合わせれば、人件費などを含む販管費の倍近いコストが掛かっています。
金額は2015年までのデータしかありませんが、不良債権関連コストは2014年がピークで2015年は下がっています。
カンボジアの不良債権比率が1%程度と非常に低いので、まだタイでは比較的不良債権比率が高いものの、全体の不良債権関連コストの売上比率を引き下げています。
実額で言えば、タイも2013年〜2014年にかけての不良債権のピークから改善が続いているので、タイの改善効果がストレートに表れているという事だと思います。

年度のデータだと推移がよく分からない部分もあるので、四半期ごとにグラフ化してみると下記の通りです。
不良債権
以前掲載した業績推移グラフと比較すると分かりやすいと思います。
GL2.jpg
カンボジアに進出して新たなデジタルファイナンスモデルを確立しましたが、売上は拡大するのに販管費率はほぼ横ばいなので、営業利益は増加傾向になります。
さらにカンボジアの事業は非常に貸倒率が低いので、新たな不良債権コストの発生が最低限であり、タイの不良債権も山場を越えて減少傾向が続いていることから、利益が出やすい構造に変わってきていることがよく分かります。

タイ国内でのみ事業展開していた時は、業績は伸びているもののタイ景気の影響を大きく受けて年度ごとの業績のばらつきは大きな会社でした。先日の事業説明会でも語っていたように、タイだけでは成長に限界がある、周辺国にも進出する必要があると判断し、各国を回りながら新たなビジネスモデルを模索する中で、カンボジアの地方部に特化したバイクローンという新しいビジネスモデルを生み出しました。徹底的に現地のニーズに合った効率的なビジネスモデルを作り上げたことで、グループリースは新たな成長段階に入ったと思います。
四半期毎の業績推移グラフにもそれが明確に表れています。
これからはこのデジタルファイナンスモデルを周辺国、アフリカ、東ヨーロッパなどに水平展開していくことでさらに業績が伸びていくフェーズに入っていくと期待しています。

成功事例が知れ渡れば真似をする会社も現れますが、一方で提携話やM&Aの情報もより集まりやすくなると思います
M&Aした会社にデジタルファイナンスモデルを導入して、現地の有力企業との提携などでレバレッジをかけて業績を伸ばしていくというのは、かなり再現性の高い成功確率の高いビジネスだと思います。
不良債権が最大のコストなので、不良債権の推移には注意をする必要がありますが、今年はラオスもフルオペレーションに入りますし、後半からはインドネシア、ミャンマーが順次フルオペに入ってくると思います。
今後の業績の伸びに期待しながら、四半期決算の分析も続けていこうと思っています。
昨年の1Q決算時の下方修正には驚きましたが、今年はそんなサプライズは要りませんので(笑)順調な業績の伸びを期待しています。
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2017年01月09日

グループリース2017年に20ヵ国展開へ!

グループリースから2017年の目標はアジアから飛び出し20ヵ国で事業展開する!と発表がありました。
現在事業展開しているのはアジア地域7ヵ国なので一気に3倍近くの国で事業展開する事になります。
7ヵ国というのはタイ、カンボジア、ラオス、インドネシア、スリランカ、ミャンマーそしてシンガポールなんでしょうか?シンガポール国内では特に事業はしていないと思うんですが^_^;
カンボジア向けのSME融資(POSを設置しているホンダバイクやクボタのディーラーに対する事業資金融資)をシンガポールから行ったり、投資事業を行う子会社があるくらいだと思っています。
グループリースのホームページでは1月4日にプレスリリースとして英文で掲載されていますが、翌日の5日にウェッジのホームページにも日本語でアップされています。
 GL 2017年に20ケ国展開に

先月開催されたウェッジ株主総会後の事業説明会でも、今後の進出予定は?という質問に対して、
来年の総会時には皆さんが予想もしないような所に進出しているでしょう!と語っていましたが、20ヵ国まで一気に増やすという目標を打ち出してくるとは驚きました。
2016年のインドネシア進出は、自社でファイナンス免許を取得しての進出なので計画通りですが、ミャンマーとスリランカにまで進出したのは驚きでした。
経営陣も年始にはそこまでは想定していなかったようです。
インドネシアは人口も多いですし、宗教もイスラム教が中心で今までの進出国とはビジネス面でかなり異なる部分もあるので、2016年はカンボジアなど既存事業を伸ばしながら、新たな収益ドライバーであるインドネシア事業の育成に注力していくのだろうと思っていました。
しかしミャンマーやスリランカに進出するチャンスが舞い込んできたので、躊躇することなく投資を決断したという感じです。
11月のウェッジの決算説明会でも、増資で手元資金を厚くしているがそろそろ借入で賄っても良いのではないか?と聞いてみましたが、融資だと機動的に資金調達ができない、M&Aのチャンスが来た時に融資が下りるのを待っていては他社にチャンスを取られてしまう、という様なことを言っていました。
M&Aをする際にはきちんとした調査も必要ですが、即決できるだけの手元流動性も大事なんですね。

カンボジアでのデジタルファイナンスという新たなビジネスモデルが成功したことで収益性が高まり、ビックチェンジが来たな〜と思っていましたが、2016年の3ヵ国進出やトゥルーマネーとの提携でさらに成長スピードが一段上がったな〜と驚きました。
それが今年はさらに13ヵ国にも進出するとなると、2018年以降の業績がとても楽しみになりますね。毎年ビックチェンジを迎えている感じです!
1年で進出先を増やすには、ファイナンス免許の申請からしていたらとても間に合わないので、既にファイナンス事業を展開している会社のM&Aが中心になると思います。
スリランカのCCFもGLの社外取締役がオーナーの投資会社が出資していた持ち分を購入しており、同様のスキームでの進出もいくつかありそうです。
GLのビジネスモデルや成長性は高く評価されていて、時価総額も3千億円程度、PERも97倍(2017年予想PERは48倍程度)と高く評価されています。
一方で3割弱を出資したスリランカのCCFはPER10倍程度の評価です。新興国の株式市場は時価総額も小さくて市場全体の評価も低いので、成長企業でも割安な金額で投資できます。
割安な価格でM&A後に、GLのデジタルファイナンスモデルを導入することで、さらに成長性を高めることができ、両社にとってメリットがあると思います。

心配なのは一気に進出先を増やして人財面で大丈夫なのか?という点と、今年も増資の必要性が出てくるんだろうな〜という点です。
人財面ではCCFの様に、M&Aする会社が優秀な経営陣に率いられているのであれば問題ないですし、増資についてもGLの株価が高く評価されているので、希薄化割合が低くなるのは良いことだと思います。

2017年、2018年とも倍以上の利益成長は可能だろうと事業説明会でも述べていましたが、事業展開が20ヵ国にも広がれば倍程度の成長では収まらないと思います(笑)
分かりやすい投資家向けの目標として、2018年にGLの時価総額1兆円という目標を掲げていますが、そのためには500億円くらいの純利益が必要となる。現地通貨ベースにすると16,667百万バーツになるので、2015年の純利益実績値816百万バーツと比べると20倍にする必要がある、と事業説明会でも語っていました。
この計算の前提はPER20倍ということになりますが、今後前年比倍以上の利益成長を続ける会社であれば、現状の株価評価であるPER50倍で評価されても違和感はありません。翌年の予想PERは25倍になる予定ですから(笑)
時価総額1兆円時のPERを50倍と想定すると、2018年の純利益が6,667百万バーツになるので、2015年と比べると8倍にすれば良いことになります。とはいえ2017年の純利益予想が2,000百万バーツだとすると2018年には3.3倍に伸ばす必要があり、一般的にはかなり高い目標になります。
経営陣の頭の中では、2017年の2倍というのは最低目標で実際はもっと上振れすると見込んでいるのだろうと思いますし、2018年はインドネシアやミャンマーがフルオペに入っているので、両国ともかなりの収益ドライバーに育ってくると思います。
その上に今年新たに行うM&Aなどが上積みになるので、どのくらいの成長をするのかとても楽しみです。
こんなに事業展開スピードが速いと、経営陣でも業績予想を出せない!というのも納得ですね

普通だと5年以内に20ヵ国まで拡大する!などの目標になると思いますが、年始に今年は20ヵ国に展開する!と発表するということは、すでにM&Aの目星がついていたり、検討に入っている進出先が複数あるんだろうと思います。南アフリカに視察に行ったことはプレスリリースに書いてありますが、どこの国に進出するのか、どんな会社をM&Aするのかとても楽しみですね。
2016年の秋以降は大きなニュースが続きましたが、今年はさらに多くのニュースが発表されそうで、年始から妄想が広がって寝不足気味です(笑)
ウェッジの株主として、今年も楽しい夢をたくさん見させてもらおうと思っています。
既存の事業展開先の業績もしっかりと伸ばしつつ、新たなM&Aや提携で成長が加速することを期待しています
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2017年01月01日

クボタの会社説明会に参加!

12月13日〜14日の2日間、東京で野村資産運用フェアが開催されました。
IRフェアには珍しく火水の平日開催ですが、先着5千人?くらいにカツサンドやどら焼きなどがプレゼントされた効果なのか、10時の入場開始前には大行列ができていました。
今回参加したのは、グループリースがカンボジアやインドネシアなどで農機を取り扱っているメーカーのクボタが会社説明会を開催し、ブースも出展しているためです。
開始早々クボタのブースに直行し、担当の方々を質問攻めにしてしまいました(笑)
クボタは時価総額2兆円を超える大企業ですが、こういったIRフェアに出展するのは初めてだそうです。
どうりで今まで話を聞いたことがないな〜と思いました。

グループリースはJトラストと共同出資で、7月末からクボタトラクターの割賦販売に参入しましたが、Jトラストの決算説明会で藤澤社長が、9月以降30台、40台、50台と契約台数が伸びており、クボタのトラクターが足りなくなっている!と発言していたことから、実際のところはどうなのか聞くために参加しました。事業開始して数ヵ月でもう商品が足りないようでは先が思いやられますので^_^;
クボタが出展してなかったらわざわざ東京まで行かなかった可能性が高いです(笑)

クボタブースに直行して、近くにいた人に東南アジアでの状況について聞いてみたところ、戸惑った表情を浮かべて、責任者っぽい人のところに案内されました。まあ私としてもその方がありがたかったんですが(笑)
グループリースの業績説明で、最近の利益の伸びが低い要因について、カンボジアなどで雨季に雨が降らなかったことを挙げているので、まずはこの点について聞いてみました。クボタやヤンマーなどが業績の下方修正をした要因にも挙げられています。

タイの北部やカンボジアなどで2015年の雨季(5月〜10月)に雨が少なくて、そのまま乾季に入ってしまった。そのためタイの冬の二期作目が作付けできなかったりして、農機の販売に影響が出たそうです。
2016年の雨季には例年通り雨が降っており、作付けは順調に進んでいるそうなので、今後は影響が無くなってくるようです。
農機具は収穫期が終わった後が一番売れるそうです。農作物を販売して手元にお金が増えるので、新しい農機具が買いたくなるんでしょうね。12月が一番農機具が売れる時期だそうです。

クボタは東南アジアへの進出が早かったのでブランドの知名度・浸透度が圧倒的で、ヤンマーや井関など相手にならないという感じで、自信満々でした。
東南アジア各国の売上は100億円前後ですが、売上の成長率は20%から100%と国によって違うものの、他のエリアと比べるとかなり高いそうです。
国によって発展度合いや人手不足の程度も異なるので、主力の販売商品も異なるそうです。
タイは工業化が進み農家の人手不足という問題もあって農機の需要も大きく、30万世帯の農家がトラクターの販売対象となっています。その次に耕運機などを利用している50万世帯が控えているそうです。タイが人手不足なので、周りのミャンマーやラオス、カンボジアなどもタイに出稼ぎに行く人が多く、人手不足になって農機の需要が旺盛なようです。
タイ、カンボジア、ラオスの3ヵ国でクボタのトラクターが年間4万台ほど売れているそうです。
東南アジアでの販売の中心になっているのは、40〜50馬力で150万円くらいのトラクターだそうです。

インドネシアの現状についても聞いてみましたが、人口も多いのでまだトラクターが普及する段階には達していないそうです。まずはポンプやエンジン、10数万円の耕運機などから展開し、ディーラー網の構築やクボタブランドの浸透を図っていく。政策的な支援策が出るなどトラクター普及の環境が整った段階で、構築したディーラー網やブランド力を活かしてトラクターを拡販していくそうです。
アジア各国では、農機の購入時に一部を補助したり、農機購入時の金利を補助するなど政策的に農機の普及促進策を打っている国もあるそうです。
インドネシアでも日本などから中古のトラクターが輸入されていて、クボタの知名度はかなり高いそうです。
生産体制はタイで現地生産して東南アジア各国に輸出していますが、生産能力には余裕がありトラクターが足りないと言う事はないそうです。藤澤さんの情報は正確ではないようです^_^;
インドネシアではまだトラクターが売れないと判断しているので、在庫数が少ないだけのようですね。タイの生産能力は繁忙期に合わせて設定しているので余裕があり、インドネシアで需要が多いならタイから持ってくることで対応できそうです。

販売方法としては9割が割賦販売で、タイではサイアムクボタリーシングというファイナンス子会社を持っていて、自社で割賦販売を行っています農家との付き合いは長くなるし、クボタの信用力で金利も低くすることができるので、基本的に自社で割賦販売をしていく方針のようです。
ただ国によって規制なども異なるので、売上が小さい間は現地のファイナンス会社に任せて、ある程度規模が大きくなってきたら自社でファイナンス会社を作って販売金融まで手掛けるそうです。
これを聞いた時は、美味しいところは持っていかれるんですね〜^_^;と焦りました。
IR活動は本社の総務部中心に行っているようですが、グループリースについて聞いてみてもほとんど知らない感じでした。詳しく話を聞いた人だけが、そういえば取引がありますね〜という程度でした。
まあ東南アジアの1取引先に過ぎないんでしょうから、本社の人が知らなくてもしょうがないんでしょうね。

ミャンマーについても聞いてみましたが、農機具販売の成長率がとても高くて今年も倍増ペースで成長しているそうです。タイへ働きにいく人が多いので人手不足になり、農家の機械化ニーズが高いそうです。
グループリースも今期からミャンマーで事業展開を始めますが、トラクターも有力な取扱商品になりそうですね。

東南アジア全般に中国製や韓国製のトラクターも販売されており、クボタと比べると3割ほど安いが、販売後のメンテナンスなどは無く売りっぱなしなので、メンテナンスなども含めたトータルコストで考えるとほとんど価格差は無いそうです。そのためできればクボタのトラクターを買いたいと考えている農家は多く、購入資金をがんばって貯めたり、政策的な補助が出ると一気に売り上げが伸びたりするようです。
クボタがまだトラクターの普及段階ではないと見ているインドネシアでもグループリースの販売活動が好調なのは、潜在的な購入意欲がかなり高いということなんでしょうね。GLFIに相談すればクボタのトラクターが買える!ということが知られていくにつれて、さらに購入申し込みは増えていきそうです。
あとは毎月きちんと返済してくれるかどうか?が重要になりますが、この辺りの感触が掴めてくれば、フルオペレーションに入る時期は早まるかもしれません。

今回のIRフェアに参加したことで、クボタから直接疑問点などについて聞くことができて、とても参考になりました。
今まではグループリース側から発信される情報が大部分を占めていましたが、昨年中頃からJトラストからもグループリースについての情報が発信されるようになり、情報量の厚みや幅が広がりました。
今回は実際に商品を生産・販売しているクボタからも話を聞くことができて、情報の幅が広がるとともに別の角度からも話を聞くことができました。
複数の視点から話を聞くことで情報の信頼性が高まりましたが、一方で食い違っている内容も出てきたりします。食い違っている部分は再度情報収集をしながら、どちらの話が正しそうなのか見極めていく必要があります。
この点で、ウェッジホールディングスの株主総会直前にクボタから話を聞けたことはとても勉強になりました。ウェッジの株主総会や事業説明会に参加したことで、疑問点に対する回答が得られたり、さらに事業に対する理解が深まり、ホールドする握力が高まりました。この辺りについては別途まとめてみたいと思っています。
グループリースの取扱商品が日本メーカーの商品ということはありがたいですね!
取り扱いトラクターがタタ製だったりしたら、日本語で得られる情報は格段に減ってしまいますので^_^;
東南アジアで日本製の商品に対する人気が高いのは本当にありがたいな〜と改めて実感しました。

これからも主力の投資先については、出来る限り幅広く情報収集して、その情報を元に自分自身の頭で考えて妄想を広げて行きたいと思っています。クボタも今後もIRフェアへの出展を継続してほしいと思いますし、ウェッジも会社説明会など開催してくれたらいいのにと思います。
毎月開催している勉強会にウェッジが登場してくれるような日が来ると嬉しいですね!
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2016年12月31日

2016年もお世話になりました

今年も残すところ1時間になりました。
この記事が2016年最後になると思いますが、今年は11本しか記事をアップできませんでした^_^;
新年の挨拶を除けば11月以降になってやっと記事を書きだした感じなので、DUKE。さんやみきまるさんと会っていなければ、新年の挨拶が唯一の記事になった可能性もあり、ブログを再開するきっかけを与えてくれたDUKE。さんや、ブログ更新の発破をかけて頂いたみきまるさんに本当に感謝しています。

今月もグループリース関連の情報収集のため、何度も東京へ行ってきました。
11月末から数えると4回も東京に行きました!
12月13日にはIRフェアに初出展のクボタの会社説明会に参加するため、東京日帰りで野村資産管理フェアに参加してきましたし、12月27日にはウェッジの株主総会&事業報告会に参加してきました。
これらの様子は後日ブログにまとめてみたいと思っています。

2016年を振り返ってみると、今年も厳しい1年でしたね。バイオやフィンテック、自動運転などのテーマ株が仕手株の様な激しい値動きをするような相場で、長期保有には厳しい相場環境でした。
そのような中で、昨年のウェッジの株主総会で、今年は業績が大きく伸びる!という力強い此下社長の説明を聞き、さらには春頃までには子会社のグループリースがインドネシア進出ということも発表されていたので、ウェッジにビックチェンジが起きていると強く感じ、昨年末からずっと買い続けてきました
今年は年初から難しい相場が続いたので、ウェッジも買っても買っても下がる厳しい展開が続きました。
4月には三菱自動車の燃費不正問題が発覚し、日産の軽自動車も販売中止になったことで主力のVTホールディングスが減益に追い込まれるという予想外の事態も発生し、株価の低迷が続きました。
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今年はVTホールディングスの株価低迷が大きく影響し、9月に底打ちして上昇に転じたものの2015年末と比べると20%のマイナスとなりました。集中投資している主力銘柄がマイナス20%になったのは痛いですね^_^;
2017年は日産が牽引して、業績・株価とも上昇することを期待しています。

一方で年初からずっと買い下がり、買い上がってきたウェッジホールディングスは、6月のブリグジットの日に年初来安値を付けましたが、7月にインドネシアでのファイナンス事業が開始となり、8月以降は提携やM&Aの発表が続いたことで株価も順調に上昇し、昨年末と比べて127%上昇となりました。
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10月までは年初来マイナスが続きましたが、ウェッジの株価上昇のおかげで11月にやっと年初来プラスに浮上し、2016年の成績としては4.7%程度のプラスになりました

6月くらいまでは本当に厳しい成績が続き、一時は30%以上のマイナスになっていたと思うので、2016年をプラスで終われた事については、よくここまで挽回できたな〜と感慨深いです。とはいえ、とても満足できる成績ではないので、来年はもっと頑張りたいと思っています。
昨日は投資仲間の忘年会でしたが、皆さん40%から60%増くらいの素晴らしい成績の人が多くて、収益バリュー投資家としては肩身の狭い思いをしました。
長期投資なので単年度の成績で競い合っても意味が無いですし、そもそも他人に勝つことを目的に投資をしているわけではないので比較する必要も無いわけですが、周りと比べてパフォーマンスが大幅に下回るのは気持ちの良いものではありません。
ただ2020年くらいを見据えた中長期的に期待できるポートフォリオに組み替えられたと思うので、来年以降の成績に期待したいと思います。正確には来年の秋頃から成長率が高まっていき、2018年以降収穫期を迎えるというイメージです。
ここ2年ほどポートフォリオの主力銘柄が安定成長や低成長銘柄になってしまい、ポートフォリオ全体の成長率が少し低下していると感じていたので、低成長銘柄の一部を高成長が期待できる銘柄に入れ替えしてきました。
2017年はこのポートフォリオをベースに、もう少し高成長方向にチューニングしながら、資産の成長を目指して行きたいと思っています。
2017年はブログ更新頻度をもっと上げていきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願い致します。
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2016年12月07日

ウェッジホールディングスの株主構成

今日ウェッジホールディングスの株主総会招集通知が開示されました。
12月27日が株主総会なので3週間前に開示しており、株主に優しい会社ですよね。
四半期決算発表毎に此下社長が解説動画をアップするなど、株主や投資家に業績や事業環境を説明しようとする姿勢も高く評価しています。
審判の対象になったり、兄弟会社の昭和ゴムの労働組合にディスられたり、過去には悪い噂もありますが、ここ数年の会社側の姿勢を見ていると、かなり印象が良くなってきているように感じます。
ポジショントーク(笑)という面も多分にありますし、リスクが高い銘柄ではあると思うので、自分で投資判断できる投資家限定の銘柄だとは思いますが^_^;

今日は子会社のグループリースで臨時株主総会が開催されており、スリランカの上場ファイナンス会社Commercial Credit and Finance PLCへの3割弱出資、ミャンマーのマイクロファイナンス会社BG Microfinance Myanmarの子会社化が承認された、と発表がありました。
Jトラスト向けの転換価格70バーツの転換社債発行の件は特に触れられていませんが、議案がすべて97%以上の圧倒的な賛成を得て承認されたと書いてあるので、議案通りに発行されるんでしょうね。
今日のグループリースの株価は引けにかけて急騰して、遂に62バーツにまで達しています!
来週にでも70バーツを超えそうな勢いですね^_^;
足元の株価推移を見ると、確かにJトラストに有利すぎる気がしないでもない(笑)
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プレスリリースにも書いてありますが、11月23日に節目となる50バーツを突破して、含み益などのリリースが出ましたが、そこからわずか8営業日で60バーツ達成です!
過去の株価推移を見ると、ウェッジに投資するよりグループリースに投資した方が正解でしたね!
私はグループリースは持っていませんが^_^;
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過去5年の株価推移を見ても、この2年間の上昇は凄いですし、2016年の春以降上昇ピッチが加速しています。世界的機関投資家からの注目と保有率も急速に高まりつつあります、とリリースにも書いてありますが、腰の入った機関投資家の買いが継続しているんでしょうね。
先日行われたウェッジの決算説明会でも、GLには機関投資家の面談依頼が殺到していて、日程調整ができず面談をお断りしている位だと話していました。

グループリースを買うよりウェッジHDに投資した方が、間接的ではあるが割安にグループリースに投資できる訳で、ウェッジに機関投資家の買いは入らないんですかね〜?と社長に聞いてみましたが、社長の回答としては、まだ時価総額が小さいのでなかなか機関投資家の投資対象になりにくい面があると言っていました。
とはいえ、いつの間にかウェッジホールディングスの時価総額も400億円を超えた!ので、そろそろ小型成長株も組み込むようなファンドなどの買いが入ってきても良さそうに感じるんですが。
機関投資家は買ってないんですか?という問いの補足として、ファイブスター投信というファンドが買っているという話が出たので、調べてみたら確かにウェッジを組み入れていました。
 ファイブスター投信投資顧問株式会社

ファイブスター投信は複数のファンドを運用していますが、ビッグデータ、マサミツ、いつつぼしの3つがウェッジホールディングスを組み入れており、ファイブスター投信として10月末時点で合計10万株ほど保有しています。
まだファンドの規模が小さいので保有株数は少ないですが、平均で2.7%ほど組み入れています。
機関投資家もウェッジホールディングスを組み入れ始めているというのは心強いですね!
次はひふみ投信くらいに組み入れてほしいんですが、藤野さんは来年も大型株中心の相場が続くと見ているので、小型成長株の組み入れには慎重なのかもしれません。

ここまで前振りがかなり長くなりましたが(笑)株主総会招集通知を見ると、3月末と比べて株主に大きな変化がありました。
まず株主数は順調に減少(笑)しています。
16年9月は端株も含めた総株主数で単元株主数ではないので、比較対象としては少し減ると思います。
 15年9月 5,945人、16年3月 5,185人、16年9月 4,515人 
この間、株価の乱高下も激しかったですし、特に今年の2月、6月には大きく下落したので、投げた人も多かったと思います。当時は私も大きな含み損を前にして頭を抱えていました(笑)
投げ売りせずホールドしたことで、結果的には報われましたが^_^;
小口の個人投資家が売却し、ファンドや大口の投資家が買った結果、株主数が減って大株主が変動することになりました。今回注目したのは、
 3位 日本トラスティサービス信託銀行 337,800株
 5位 CHASE MANHATTAN BANK GTS 206,092株

こうしたカストディアンと呼ばれる銀行は機関投資家の保有株を管理しているので、遂にウェッジにも機関投資家の買いが入ってきた事を意味します。3月末には10位以内に入っていなかったので、4月以降機関投資家が買ってきたと思われます。
会社四季報では3月末の投信保有はゼロ%なので、4月以降54万株も買ってきたとも言えます。
データは1ヵ月ズレますが、ファイブスター投信保有分が10万株程度なので、44万株は他の機関投資家が保有していることになります。外資系中心なのかもしれませんが、どんな投資家なのか気になりますね!
10月以降も継続的な買いが入って、機関投資家の保有比率が今後も上がっていくと良いですね!

3月末の大株主には、GMOクリック証券、楽天証券、日本アジア証券の3社が入っており、信用取引で買っていた個人投資家も多かったですが、9月末では楽天証券だけになっています。
返済売りで決済ではなく、現引した人が多いと良いですね。
日本証券金融は14万株から20万株に増えているので、中小証券会社の信用買いが増えたのか、大手でも自社でリスクを取るのが怖くなって繋いだのかどちらなんでしょうね(笑)
ジャパンポケット株式会社が20万株で7位に初登場していますが、ググったところ大阪の元貸金業社みたいです。今年の3月に貸金業は廃業しており、ホームページの情報もほとんどないので、どんな会社なのかはよく分かりません^_^;
≪2016年12月11日追記≫
ジャパンポケット株式会社について、ツイッターでも藤澤さん関連の会社とご指摘を頂いたので、再度調べてみました。その結果、2016年8月19日に提出されたJトラストの大量保有変更報告書が見つかり、その中に下記の記載がありました。
ジャパンポケット株式会社は、発行者(Jトラスト)の代表取締役(藤澤社長のことです)が100%出資する会社であり、(Jトラスト株を)安定株主として保有することを目的
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クリックで拡大します↑
ポロさんのコメント通り、実質的に藤澤さんがウェッジに投資していることが分かりました。
6月に開催されたJトラストの株主総会で藤澤さんは、グループリースには興味があるが親会社のウェッジに投資することは考えていない、みたいな発言をしていたんですが、こっそり買っていたとは^_^;
まあ、法人としてのJトラストとしてはウェッジに投資する予定はないが、グループリースにお得に投資できることになるので、個人としては買いたいです♪ということなのかもしれませんが(笑)
≪追記ここまで≫

どちらにしろ大株主の変化を見る限りでは、良い方向に進んでいると思います
子会社グループリースの成長に期待してまとまった株数を中長期保有する株主が増え、機関投資家の保有も徐々に増えた結果、株主数が減り大株主が入れ替わっています。
その結果さらに浮動株が減ってくることから、値動きが荒くなる可能性はありますが、機関投資家中心に腰の入った買いが続いて、乱高下しながらも上昇基調が続くといいですね。
今後もグループリースとウェッジの成長を見守りながら、株価の動きも楽しんでいきたいと思っています。
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2016年11月23日

グループリース2016年3Q決算分析2

グループリースの2016年第3四半期決算分析記事第二弾です!
前回の記事はこちら→ グループリース2016年3Q決算分析

前回はグループリースの紹介も兼ねてという感じでしたが、今回は売上高推移を分析してみます。
その前に過去5年間のグループリースの株価推移と業績の推移を比較してみます。
グループリースは上場来高値を更新していますが、ここ2年ほど業績も絶好調が続いているので、今後の成長期待も織り込み株価も高く評価されているんでしょうね!
2015年までは実績値ですが、2016年業績はあくまでアイル予想(笑)なのでご注意ください。
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GLの株価推移で比較してみても、利益と株価は長期的にはきれいに連動していることが分かります。
GLの業績は2014年4Qから顕著に伸び始めましたが、GL株価はその結果が明らかになってきた2015年2月くらいから上昇トレンドに転換しています。それでも新高値ブレイクには至らず跳ね返されたようですが、新高値ブレイクしてからはきれいに上昇していますね!
今後とも株価に負けない様に、成長を続けていってほしいと思っています。

さて本題のグループリースの売上分析ですが、国別に積み上げてみると下記の通りです。
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4Q以降に備えてミャンマーの枠も用意しておきましたっ!(笑)
前回の記事にも書きましたが、祖業であるタイでのオートバイリースの売上は低下傾向が続いていますが、カンボジアなどの新規進出先の売上が順調に積み上がり、連結売上高は好調に推移しています。
グループリースはタイでバイクの割賦販売を行ってきた会社ですが、タイでは政変や大洪水などにより景気が低迷し、貸倒れが増加しました。
割賦販売事業は貸倒率が一定であれば、融資残高が増えるに連れて売上も積み上がっていきますストックビジネス的な側面もありますが、リース期間が30ヵ月程度なので満期を迎えるとその分の売上はなくなります
事業開始から2年半は基本的に融資残高が積み上がり売上も増加していきますが、2年半以降は順次満期を迎える契約が出てくるので、満期分以上に新規顧客を開拓するか、満期を迎えた優良顧客に新たな商品を買って頂かないと売上が減ってしまいます。
進出先の国々には潜在的な新規顧客はたくさんいるでしょうし、太陽光パネルや家電製品など新たな販売商品も多数あるので、当面は心配ないと思いますが(笑)
それより注意する必要があるのが貸倒率です!
タイでは景気低迷による貸倒れの増加で、2013年以降売上が低下してきました。
貸倒れが増加したことで、これ以上不良債権を増やさないために新規の融資基準も厳しくしたことも売上の低迷につながります。これらの要因で四半期ごとの売上推移を見ても減少傾向が続いてきましたが、貸倒率が改善してきた事から、売上減も2016年に底を打った感じです。
プミポン国王が崩御されたことで、経済活動の自粛が広がるのではないか?という懸念はありますが、貸倒れ率は改善していくと思うので、売上は横ばいから徐々に上向いていくのではないかと思っています。
国毎の売上推移を折線グラフにすると売上の伸びがよく分かります。
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2014年3Qにタイの売上が急増しているのは、タイで同業のタナバン社を買収したためです。
これを除けば緩やかな売上減少が続いてきたことが分かります。
一方でカンボジアなどその他の国々の売上は伸びています。

タイ以外ではデジタルファイナンスというビジネスモデルでマイクロファイナンスを展開しています。
グループリースの今後の成長をけん引するタイ以外の国々の四半期毎の売上推移は下記の通りです。
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カンボジアの売上が綺麗に伸びていますが、シンガポールもカンボジアに引けを取らない伸びを示していますね。今までシンガポールの売上は気にしていなかったんですが盲点でした。
シンガポールでリース販売をしているわけではないので、シンガポールでの売上は事業者向けの融資事業じゃないかと思っています。カンボジアでホンダのバイクやクボタの耕うん機などをリース販売していますが、それらの商品を取り扱うディーラー向けに融資事業も行っています。また、GLが築き上げたデジタルファイナンスというインフラを活用して、カンボジアで商品を販売したい業者向けのコンサルティングなども行っており、これらの売上がシンガポールの子会社で計上されているんだろうと思っています。
カンボジアの3Q売上の伸びが鈍化していますが、これは30ヵ月前に契約した案件が満期を迎えているからだと思います。4Q以降はトゥルーマネーとの提携で新規顧客の紹介も増えてくるので、一時的な鈍化で再度成長が加速してくると思います。
GL3Q決算についての解説リリースで、利益の国別内訳について下記の記載があります。
カンボジア事業(オートバイリース、農機具リース、SMEローンを合算)が最も大きく130百万タイバーツ
タイGLのオートバイリース事業で約100百万タイバーツ
タイ子会社Thanabun Co.,Ltd.とラオス事業(GLL)からそれぞれ約15百万タイバーツ


カンボジア事業に含まれるSMEローンというのが、国別のセグメント売上ではシンガポールに計上されていると理解しています。カンボジアでは一般顧客向けのマイクロファイナンスに加えて、事業者向けの融資・コンサルティング事業も順調に伸びていることが分かります。
ラオスでは進出から1年が経過し、カンボジアでの売上成長の様に今後売上が加速するフェーズに入ってくると思います。ラオスでもPOS拠点網が拡大し販売インフラが整ってくれば、少し遅れて事業者向けの融資・コンサルも増えてくるので、カンボジアの様にこの両面からラオスの業績も大きく伸びることを期待しています。

インドネシアはまだ事業を開始したばかりなので、まずは貸倒率の推移など慎重に見極めながら、融資残高を徐々に積み上げていくと思います。
Jトラストの決算説明動画では、クボタの農機具が足らなくなるくらい好調に推移しているそうです。
まだ事業開始して3ヵ月くらいなのに農機具が足らなくなるとは、クボタの生産能力はそんなに小さいのか!?と突っ込みたくなりますね(笑)
Jトラストの藤澤社長の説明では、販売台数が9月30台、10月40台、11月は50台ペースということですが、この程度の販売台数で生産が追い付かないようでは困りますね!
2018年以降は控えめな売上目標(笑)でも1,000億円から倍々で伸びていく予定なので、この程度の販売で在庫が足りなくなるようでは先が思いやられます^_^;
JトラストもGLFI向けの融資増加に備えて、日本国内でも地銀と提携してルピア建て預金を始めるなど資金確保に動いているわけですから、クボタにも頑張っていただかないとね!
まあタタとか欧米の農機具メーカーからの売り込みも来ているそうなので、商品調達に困ることはなさそうですが(笑)
いっその事、これを機会にタタとも業務提携して、数年後のインド進出の手助けをしてもらうというのもアリですよね!
最近のGLの提携戦略は素早いので、もうその方向で動いているのかもしれませんが(笑)

グループリースの2016年3Q決算の国別売上を見てみましたが、タイ以外は順調に成長しています。
4Q以降はミャンマーの売上とスリランカの持ち分利益も加わってきますし、カンボジアでのトゥルーマネーとの提携効果も徐々に出てきます。ラオスも成長期を迎えてくるので、ますます成長が加速して楽しみが増えますね。
それでも成長が本格的に加速するのは、インドネシア事業が収穫期に入る2018年以降だと思っています。
インドネシアが計画通りに伸びていけばまさにビックチェンジだと思います。
Jトラストと提携してインドネシア事業を始めたことで、Jトラストからも事業の進捗状況についての情報が入るようになり、事業の状況が把握しやすくなったのはありがたいです。
これからも的確な提携戦略を駆使して、ライトアセットで業績を伸ばしていってほしいですね。
数年後のグループリースの成長、そしてそれが反映されたウェッジの業績を期待しながら、中長期視点で応援していきたいと思っています。
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posted by アイル at 23:04| Comment(5) | TrackBack(0) | 銘柄分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月22日

ウェッジHDと昭和HDがストップ高!

今日は主力投資先の1社であるウェッジホールディングスがストップ高で引けました!
ウェッジがストップ高で張り付いたので、出遅れている親会社の昭和ホールディングスも結局はストップ高で引けました。

株価って上がりだすとこんな値動きになるんですよね〜
ウェッジの株価がこんなに早く1,000円を超えるとは感慨深いです。
私は5年から10年スパンで割安成長株に長期投資をしているので、投資先が急騰することはあまりありません。注目されるまではヨコヨコの値動きが続き、好調な業績が徐々に株価に反映されてじわじわと上がっていくパターンが多く、M&Aなどの材料が出て急騰したり、原因不明の急騰などは苦手です^_^;
なのでストップ高とか短期間で急騰したりすると、どうしたらいいんだろう?と戸惑ってしまいます。まあ特に何もしないんですけどね(笑)
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ウェッジの5月以降の株価推移ですが、5月から6月にかけては含み損が増え続け、インドネシアのファイナンス免許は一体いつ下りるんだ〜などと焦っていたものです^_^;
8月下旬の日経IRフェアではJトラストの会社説明会に参加しましたが、グループリースの会社説明会に来ちゃったのかな?と間違えてしまうほどの藤澤社長のGLへの熱い想いを聞いて、胸アツになったのも今となっては良い思い出です。
GLとの協業による、インドネシア事業の2020年までの事業計画を見て期待感がさらに高まりました。
8月末から9月初めにかけて、トゥルーマネーとの提携やミャンマーへの進出が立て続けに発表されて、
これは数年後にはビックチェンジを実現しているな!と妄想が広がりました

これらの材料で年初来高値を更新し、やっと昨年末位の評価まで戻ってきたな〜と喜んでいましたが、その頃とそれほど状況は変化していないのに、現在の株価はほぼ2倍です。
今まではなかなか成長性が評価されてきませんでしたが、やっと本来の成長力が評価され始めたんだな〜と嬉しく思っています。
ただグループリースの成長が加速するのは2〜3年後だと考えています。インドネシアやミャンマーの事業がカンボジアの様になるには2年くらいは必要だと思いますし、慎重に事業拡大を進めていくと思います。
此下会長は壮大なビジョンを語っていますが、実際の事業展開はとても慎重だと思います。提携やM&Aは大胆に、融資審査・融資残高拡大は実績を見ながら慎重に!という感じです。
此下社長が慎重なのかもしれませんが(笑)
前回の決算説明会でも此下社長が、お金を貸すのは簡単で借りる時は喜んで借りるが、回収するのは大変なので、ノルマなどは設けずに慎重に融資残高を積み上げていくと説明しています。
この辺りもうまくバランスが取れていると思います。戦略立案と事業執行が適切に分担されている感じです。

株価が急騰するとヤフー掲示板も盛り上がって、コメントを読み切れないほどになりますが、GLの時価総額との差に注目している人が多いようです。
しかし私はウェッジの持っているGL株の含み益だけに期待して投資したわけではありません。
私の場合は、GL株は割高な水準で買いにくいが、ウェッジに投資することはGL株を7割引きくらいで買う様なイメージだったので、間接的ではあるが割安にGL株に投資するという考えでウェッジを買い増しすることにしました。
あくまでもGLの数年後からの高い成長に期待して投資していますし、できる限り割安に投資したかったので、GLではなくウェッジにしました。じゃあなぜ昭和HDじゃだめなんですか!?と言われると返答に窮しますが(笑)GLにより近い方が業績の変化率が大きくなるのでウェッジにしました。昭和HDはウェッジに遅れて動く傾向があるので、出遅れた時に少し買いました(笑)

GLの株価が割高な水準まで買われているのは、やはり高い成長性が評価されているからだと思います。
その結果ウェッジや昭和の時価総額と乖離が大きくなったわけですが、今は広がり過ぎた乖離が修正されている段階だと思います。
まあでも短期的な値動きはまったく分からないので、一喜一憂しながら見守りたいと思っています(笑)
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今日もストップ高なんて行かないと思っていましたし、寄り天でその後はまた調整するんだろうな〜などと思っていました。ホント株価の動きは分かりませんね。
短期的な値動きはトレーダーの皆さんにお任せして、一喜一憂するだけにしておきたいと思います。

ウェッジホールディングスの株主総会にも何度も出席していますし、今年の昭和ホールディングスの株主総会にも出席しました。9月に行われたウェッジホールディングス株式に係る偽計に対する課徴金納付命令の審判も傍聴してきました。
どちらもけっこう無理な主張をしているな〜というのが実感でした。
今年は『IR芸人』と言う言葉が流行語になるほど、東証の適時開示を使って株価の吊り上げを図る会社が多くありました
今まで実績もないし、シナジー効果も見込めそうにないのにフィンテック事業部を作りました!と発表したり、毎月売上100億円が見込める画期的なソシャゲーを投入します!などIR芸人があちこちで大活躍していました。こういった会社の方が問題があると思うんですけどねぇ^_^;

ウェッジは色々と悪い噂もあった会社ですが、決算発表後に社長自ら動画で決算内容を説明するなどIRにも力を入れていると評価しています。
手作り感のある決算説明動画をユーチューブにアップしていて、コストを掛けないところもポイントですね!
有形固定資産は必要最低限にして、軽いフットワークで事業展開しているグループリースの経営方針も高く評価しています。
今後企業規模が拡大しても、提携戦略を駆使して軽い有形固定資産とフットワークを維持しながら成長していってほしいと思っています。
この観点からすると、Jトラスト子会社のインドネシアの銀行に出資したのはちょっと意外でした^_^;
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2016年11月20日

グループリース2016年3Q決算分析

いよいよグループリース3Q決算分析の本編です!

グループリース(以下GLと略します)はタイのオートバイリースから始まり、現在では東南アジアでマイクロファイナンス事業を展開している会社で、タイ市場に上場しています。ウェッジホールディングスが親会社になり、2016年9月末時点で33.8%を保有しています。
GLの会長、社長を務めている此下兄弟がウェッジホールディングスの経営者と同じであり、支配力基準でGLはウェッジの連結子会社になっています。
ウェッジは9月決算ですが、子会社のGLは暦年ベースの12月決算となっています。
今回は最新の3Q決算を見てみます。

その前に年度ベースの業績推移は下記の通りです。(単位:千バーツ、右軸が売上、左軸が利益)
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2015年までは実績値で、2016年はアイル見込み値(笑)になっています。
3Qまでの実績に加えて、4Qは3Q並みの前年同期比で計算しました。純利益については会長のコメントで10億バーツという数字が出ていたので、その数値を使用しました。
4Qも好業績が続くと思いますが、営業利益と経常利益はちょっと盛りすぎたかもしれません^_^;

2014年まではタイでのオートバイリースが事業のほとんどを占めていたので、タイの政変に伴う経済混乱や大洪水の影響などを受けて、貸倒れが悪化したりして利益は増減を繰り返していました。このままだったら「タイの勢いのあるバイクリース会社」で終わっていたかもしれませんが、2012年にカンボジアに進出してデジタルファイナンスという新しいビジネスモデルの実験を開始してから、GLの飛躍は始まりました!
都心部を避けて競争相手がほとんど居ない地方中心に展開し、定期収入はあるけれど高嶺の花のホンダのバイクを分割払いで買えるなんて思いもしなかった人達に、マイクロファイナンスの仕組みを使って販売する事業を展開しています。支店の様なものは置かず、本社で一括して与信管理・回収などを行い、地方にはPOS(ポイント・オブ・セールス)と呼ぶ簡易な拠点を多数展開しています。
カンボジアではホンダのバイクをリース販売する独占契約を結んでいますが、ホンダバイク販売店の店舗の一部を間借りして、机と椅子、ネットにつながったパソコンを置き、社員2〜3人程度でバイクリースの相談を受けたり、与信管理に必要な情報を収集する拠点をPOSと呼んでいます。
参入当初はバイクから取り扱いを始めましたが、その後クボタの農機具(トラクターなど)、パナソニックの太陽光発電パネルと取扱商品を拡大しています。
日本にいるとバイクなんて趣味や遊びに使うんでしょ?と思いますが、交通手段の限られる東南アジアの田舎では、バイクがあることで収穫した農作物を高く売れる町まで運ぶことができたり、給料の高い工業団地まで通勤することができるなど、収入の増加や生活水準の向上につながる実用的な道具になっています。
この辺を語りだすとまた決算分析から外れていくので、このくらいにしたいと思います。

この新たなビジネスモデルを確立したことで、カンボジア事業は大きく成長しており、今では祖業のタイのバイクリース事業を超えるような利益をカンボジアで上げるまでになりました。このデジタルファイナンスモデルで2015年5月にラオスに進出し、2016年7月からはインドネシアで事業を開始しています。全国にPOSという固定費の低い拠点網を張り巡らすので、固定費負担が軽くて高い利益率を実現しています。
2010年以降の四半期ごとの業績推移は下記の通りです。クリックすると若干拡大します
GL2.jpg
2014年前半を底にして4Qから成長が加速していることがよく分かります。
2014年3Qに売上が急増しているのは、タイで同業のタナバン社を買収したためです。
時を同じくしてカンボジアでの売上が大きく伸びるようになり、連結売上高とタイでの売上高の乖離が年々大きくなっていきます。
タイでの売上が減少傾向なのは、2013年以降タイ事業の貸倒率が高くなったので、与信管理を厳しくして融資を優良案件に絞った影響です。タイの売上は減少傾向で推移してきましたが、2016年以降は横ばいになってきており、優良案件に絞ったことから貸倒れも改善して、タイ事業の利益は改善してきています。
それに加えて利益率の高いカンボジアやラオスのデジタルファイナンス事業の寄与が年々大きくなり、上記のような業績推移になっています。
業績の伸びが美しすぎて信頼感に欠ける^_^;と言われてしまうくらいです(笑)

11月に発表された3Q決算では、経常利益以降の成長が止まったように見えるかもしれませんが、Jトラストが引き受けた転換社債130ミリオン$(約143億円)の金利負担が発生したり、ミャンマーとスリランカで大型のM&Aが決まったので、M&Aに伴う一時的な費用が発生したためと説明しています。転換社債で調達した資金はカンボジアなどでの融資拡大に使われますし、ミャンマーやスリランカでのM&Aは来期以降の業績に大きく貢献してくると期待しています。
前四半期と比べると伸びが止まったように見えますが、前年同期比では高い伸びが続いていますし、3Qの投資が今後の業績拡大に寄与すると考えているので、心配する必要はないと思っています。

GLの此下会長は時価総額10兆円ビジョンを語るなどイケイケな印象ですが、事業展開ではそのイメージとは正反対で状況を見極めながら慎重に事業を拡大しています。カンボジアは初めての海外進出であり、新たなビジネスモデルの実験ということもあって、2年ほどは貸倒率の推移などを慎重に見極めながらビジネスモデルの確立を図り、事業開始3年目から拡大期に入りました。
次に進出したラオスでは、カンボジアでビジネスモデルが確立できたので事業開始4ヵ月で黒字化しましたが、それでも最初の1年間は融資残高を低く抑えて、貸倒率の状況を把握しながら慎重にスタートしています。ラオスも2年目に入っているので、今後は徐々に成長期に入ってくると思います。
東南アジア最大の人口を誇り、島しょ部など地方も多いインドネシアはGLのビジネスモデルに適した国だと思いますが、7月にファイナンス免許を取得して最初の四半期で既に黒字を計上しています。しかし1年間は慎重に事業展開をすると思うので、成長期入りするのは2017年の後半からだと思います。
さらにミャンマーとスリランカへの進出が決まっているので、来期以降さらに高い成長が期待できます。

財務体質も石橋をたたいて渡るような慎重さで、株主資本比率も50%程度と高く、急成長中のリース会社とは思えない様な強固なバランスシートになっています。
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2016年の数値は3Q末の数値になりますが、固定負債が大幅に増加しているのは、業績の説明時に登場した143億円の転換社債が社債として固定負債に計上されるためです。5,000百万バーツ弱に相当するので、上記グラフの2.5目盛り分ほどが転換社債の影響です。
現状のGLの株価は50バーツまで上がっており、転換価格の40バーツを上回っているので、約4年後の行使期限までにはGL株に転換されると思います。そうなれば株主資本比率も跳ね上がります。

業績は過去最高益を連続更新する成長が続いており、今後はさらに高い伸びが期待できる会社です。
財務体質を見ても一般的なファイナンス会社と比べて強固な体質になっています。
そして東南アジアなどの発展途上国に適したビジネスモデルを確立しているのがグループリースという会社です。
スリランカに上場しているマイクロファイナンス会社CCFに3割弱出資したことで、グループファイナンスという新たなマイクロファイナンスのノウハウも獲得する見込みであり、同業他社や高いシナジー効果が見込める会社と提携して、極力ライトアセットを追求しながら軽快なフットワークで成長を続けています。
このような会社はあまり見付からないので、リスク要因はあるものの親会社のウェッジを新高値ブレイク投資法(笑)も取り入れながら買い増してきました。
悪い噂が多かったり、課徴金納付命令が出て審判で争っているなど不透明な部分もあるので、自分で調べて投資判断ができる人限定の銘柄だと思いますが、そういったリスク要因があったから成長性に比べて割安に放置されていたとも言えます。
今後業績や株価がどのように推移するかは分かりませんが、これからもじっくりと見守っていきたいと思っています。
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posted by アイル at 01:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 銘柄分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする